36.月に恋して
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「こんな時間に一人で出歩くなんていけない子だね」
「え? きゃっ!?///」
突然聞こえた声に驚いていると急に後ろから抱きしめられた
「・・・掴まえた」
「ダ、ダリウスさん!///」
「ふふっ、驚かせてしまったかな」
「び、吃驚しました・・・」
「ふふっ、ごめんね。でも、リアも悪いんだよ。誰にも言わないで一人で出歩いているから」
「・・・すみません」
どうやらダリウスはリアが一人で邸を出たのを見たようで後を追ってきたようだった
「昼間、何か気にしていたよね」
「・・・はい」
「俺が神子殿にどうやって手紙を渡したか、・・かな」
「・・・それもあります」
それも、と言った事に引っかかりを覚えるがダリウスはリアの質問に答えた
「梓が青龍と戦う為に青龍の神域に居た時に俺と有馬が梓の剣と盾として選ばれたみたいでね。その時に密かに梓のポケットに手紙を入れておいたんだ」
「そうだったんですか」
「・・・少し意外な反応だったな。俺や有馬が青龍の神域に居た事に驚かないんだね」
冷静に答えるリアを見て今度はダリウスが驚いてしまうも、リアはまだ何かを思っている顔をしていた
「一部だけですけど、梓ちゃんが四神の結界を解き始めてからダリウスさんや有馬さん、それにルードくんや政虎さんにコハクくん、それから片霧さんや九段さんや村雨さんが梓ちゃんと一緒に戦っている所が見えたんです」
「!」
それを聞きダリウスは目を瞠った
「結界が解けている感じは勿論感じていました。けど・・・どうしてその光景が見えたのか、自分でも分からなくて・・・」
「それを気にしていたんだね」
「はい・・・」
確かにダリウス達も結界が解けた感じはリアと同じく感じていた
だがリアが言う一部だけ見えた、と言う所は不思議ではあった
「リア達の一族にそう言った力を持った人はいた?」
「・・・いえ、いなかったと思います」
里にいる者達は確かに鬼の力に似た力を持っている
リアの治癒の力も例外ではないが、リアが言っていたような見える力のようなものを持っている人は里にはいなかった
「ならそれはリアに秘められた力かもしれないね」
「秘められた力、ですか・・?」
「リアは霊力も高いし鬼の一族でも使える者は少ない治癒の力も使えている。リアの一族は元々何かしらの力を持っていたんじゃないかな」
あまりそこまで考えた事はなかったが、確かにダリウスが言う事もあり得るかもしれない
(今度、調べてみようかな・・・)
今はやるべき事があるから里に帰る事が出来ないしと思った
だが、此処でやっと今の状態に気が付く
「・・・あの、ダリウスさん」
「ん、どうしたの?」
「・・・いつまで、この状態・・なんでしょうか・・?」
そう、リアはずっとダリウスに後ろから抱きしめられている状態だった
「じゃあ、こう、かな」
「え!///」
言うとダリウスはリアを自分の方に向かせた
「ええと・・・」
確かに先程と比べると話はしやすくなった
だがまだダリウスの腕の中にすっぽりと埋まっていた
「俺の腕の中は嫌?」
「そ、そんな事はないです・・///」
と言うものの、リアの顔は赤くなっていた
「ふふっ、本当にリアは素直で可愛いね」
「・・・///」
ダリウスは優しく微笑んでリアの頭を撫でた後リアの髪にキスをした
「ダ、ダリウスさん!?///」
「ん、なあに?」
「あの・・は、恥ずかしい・・です///」
「夜会の時は頬だったよね」
「っ!///」
その言葉にもっと顔が赤くなるのが自分でも分かった
「あの時俺が言った言葉、覚えてる?」
「っ・・・///」
それはリアに交際を申し込んで来た男を諦めさせる為に取った行動と言葉の数々、そしてダリウスが言っている言葉は「それに、さっき言った事は冗談でもないから」・・だと見当が付く
リアの反応を見てダリウスはちゃんと覚えていると確認し、ゆっくりと話し出す
「俺はリアと出逢った時からリアに惹かれていたんだよ」
「え・・?」
ダリウスの言葉にリアは顔を上げてダリウスを見る
「君は優しくて温かくてみんなを惹き付けて・・・。俺だけじゃない、ルードも虎もコハクも、そして梓も君のその魅力に惹かれているんだよ」
そこに名が上がらなかったが、他にも色々な人達が含まれている
リアがミルクホールの看板娘と言われているのはそう言った事を含むとダリウス達も思っていた
「けど、近くで触れる度に思うんだ。君を独り占めしたい。こんなに可愛い姿は俺の前だけで見せて欲しいって。・・勿論、今もね」
「・・・ダリウスさん」
いつも以上に優しい笑みをしてそう言われリアも胸の鼓動が高鳴っている事に気が付く
「俺は、リアの事が好きだよ ――」
「!」
ダリウスの告白にリアは驚いて目を瞠ってしまった
いつもだったら最初の様にからかっていると思うが、今はそんな事はなく真剣でいつも以上に優しい笑みでそう言われ、普段ならあたふたとしてしまうが、先程より胸の鼓動が高鳴っていて色々な事が頭を過ぎっていた
「・・・えっと・・・」
何か言わなくては、と思ってるが上手く言葉が出てこない
そんなリアを見てダリウスは小さく笑ってリアを抱きしめた
「今答えを聞こうとは思っていないよ。俺にとってもリアにとっても大事な大仕事が待っているんだしね。けど、革命が終わった後にリアの返事を聞かせてほしい。・・勿論、想いが一緒だと尚嬉しいけれどね」
「・・・ダリウスさん」
こんなにも自分の事を想ってくれているのに自分は今それに答える事が出来ない事とダリウスの優しさを感じリアは少しだけ表情を暗くしていた
「そんな顔しないで」
「でも・・・っ、」
そのままダリウスに優しく頭を撫でられ本当に何も言えなくなってしまう
「リアが気にしているって言うなら、俺の背中に腕を回してくれると嬉しいけど」
「・・・。・・えっと・・こう、・・ですか・・?」
一瞬ダリウスの言葉に詰まってしまうも、今出来る事はそれだろうと思い、たどたどしくではあったがリアはダリウスの背中に腕を回す
「ありがとう」
そんなリアを見てダリウスは小さく笑って嬉しそうにお礼を言った
そしてダリウスの温もりを感じ、リアは恥ずかしそうにしていたが段々とその温もりが心地良いと感じていた
君は本当に昔から温かくて優しい子で、俺やみんなを惹き付けていた
君の温かさは月の光のようで、ずっと感じていたくて手放したくないと思ってしまう
革命の事を考えると君を巻き込まない方が良いとずっと思っていたけど、それでも君は俺達に必要な子だとやっぱり思っている
そして、ずっと、俺の側に居て欲しいと願う事も君が好きだと言う事も俺の本音だ
だから、革命が終わった後、君の返事が俺と同じである事を願っているよ
こんなにも、月である君に恋い焦がれているのだから ―――
36.月に恋して(ダリウス編)
続く
あとがき
はい、ダリウスさんルート突入ですよっ!
最初はやっぱりあの不思議な力について語ってみました
うん、此処も今後関わってくるとこだろうしねw
そして、ダリウスルートでは先に告白しちゃったよーー!!!
ゲームでも此処はダリウスさん好きって言ってたからねw
まだまだ気になっている所や大事な所もあるけれど、まずは告白から意識し始めて~・・・って感じでダリウスさんルートは書いていこうと思っています
つかダリウス様書きやすい方だったのに最後の方かなーーーり時間掛かったーーー(ノД`)
こ、今後が、頑張ります・・・
では、次回もお楽しみに!
2015.07.22
「え? きゃっ!?///」
突然聞こえた声に驚いていると急に後ろから抱きしめられた
「・・・掴まえた」
「ダ、ダリウスさん!///」
「ふふっ、驚かせてしまったかな」
「び、吃驚しました・・・」
「ふふっ、ごめんね。でも、リアも悪いんだよ。誰にも言わないで一人で出歩いているから」
「・・・すみません」
どうやらダリウスはリアが一人で邸を出たのを見たようで後を追ってきたようだった
「昼間、何か気にしていたよね」
「・・・はい」
「俺が神子殿にどうやって手紙を渡したか、・・かな」
「・・・それもあります」
それも、と言った事に引っかかりを覚えるがダリウスはリアの質問に答えた
「梓が青龍と戦う為に青龍の神域に居た時に俺と有馬が梓の剣と盾として選ばれたみたいでね。その時に密かに梓のポケットに手紙を入れておいたんだ」
「そうだったんですか」
「・・・少し意外な反応だったな。俺や有馬が青龍の神域に居た事に驚かないんだね」
冷静に答えるリアを見て今度はダリウスが驚いてしまうも、リアはまだ何かを思っている顔をしていた
「一部だけですけど、梓ちゃんが四神の結界を解き始めてからダリウスさんや有馬さん、それにルードくんや政虎さんにコハクくん、それから片霧さんや九段さんや村雨さんが梓ちゃんと一緒に戦っている所が見えたんです」
「!」
それを聞きダリウスは目を瞠った
「結界が解けている感じは勿論感じていました。けど・・・どうしてその光景が見えたのか、自分でも分からなくて・・・」
「それを気にしていたんだね」
「はい・・・」
確かにダリウス達も結界が解けた感じはリアと同じく感じていた
だがリアが言う一部だけ見えた、と言う所は不思議ではあった
「リア達の一族にそう言った力を持った人はいた?」
「・・・いえ、いなかったと思います」
里にいる者達は確かに鬼の力に似た力を持っている
リアの治癒の力も例外ではないが、リアが言っていたような見える力のようなものを持っている人は里にはいなかった
「ならそれはリアに秘められた力かもしれないね」
「秘められた力、ですか・・?」
「リアは霊力も高いし鬼の一族でも使える者は少ない治癒の力も使えている。リアの一族は元々何かしらの力を持っていたんじゃないかな」
あまりそこまで考えた事はなかったが、確かにダリウスが言う事もあり得るかもしれない
(今度、調べてみようかな・・・)
今はやるべき事があるから里に帰る事が出来ないしと思った
だが、此処でやっと今の状態に気が付く
「・・・あの、ダリウスさん」
「ん、どうしたの?」
「・・・いつまで、この状態・・なんでしょうか・・?」
そう、リアはずっとダリウスに後ろから抱きしめられている状態だった
「じゃあ、こう、かな」
「え!///」
言うとダリウスはリアを自分の方に向かせた
「ええと・・・」
確かに先程と比べると話はしやすくなった
だがまだダリウスの腕の中にすっぽりと埋まっていた
「俺の腕の中は嫌?」
「そ、そんな事はないです・・///」
と言うものの、リアの顔は赤くなっていた
「ふふっ、本当にリアは素直で可愛いね」
「・・・///」
ダリウスは優しく微笑んでリアの頭を撫でた後リアの髪にキスをした
「ダ、ダリウスさん!?///」
「ん、なあに?」
「あの・・は、恥ずかしい・・です///」
「夜会の時は頬だったよね」
「っ!///」
その言葉にもっと顔が赤くなるのが自分でも分かった
「あの時俺が言った言葉、覚えてる?」
「っ・・・///」
それはリアに交際を申し込んで来た男を諦めさせる為に取った行動と言葉の数々、そしてダリウスが言っている言葉は「それに、さっき言った事は冗談でもないから」・・だと見当が付く
リアの反応を見てダリウスはちゃんと覚えていると確認し、ゆっくりと話し出す
「俺はリアと出逢った時からリアに惹かれていたんだよ」
「え・・?」
ダリウスの言葉にリアは顔を上げてダリウスを見る
「君は優しくて温かくてみんなを惹き付けて・・・。俺だけじゃない、ルードも虎もコハクも、そして梓も君のその魅力に惹かれているんだよ」
そこに名が上がらなかったが、他にも色々な人達が含まれている
リアがミルクホールの看板娘と言われているのはそう言った事を含むとダリウス達も思っていた
「けど、近くで触れる度に思うんだ。君を独り占めしたい。こんなに可愛い姿は俺の前だけで見せて欲しいって。・・勿論、今もね」
「・・・ダリウスさん」
いつも以上に優しい笑みをしてそう言われリアも胸の鼓動が高鳴っている事に気が付く
「俺は、リアの事が好きだよ ――」
「!」
ダリウスの告白にリアは驚いて目を瞠ってしまった
いつもだったら最初の様にからかっていると思うが、今はそんな事はなく真剣でいつも以上に優しい笑みでそう言われ、普段ならあたふたとしてしまうが、先程より胸の鼓動が高鳴っていて色々な事が頭を過ぎっていた
「・・・えっと・・・」
何か言わなくては、と思ってるが上手く言葉が出てこない
そんなリアを見てダリウスは小さく笑ってリアを抱きしめた
「今答えを聞こうとは思っていないよ。俺にとってもリアにとっても大事な大仕事が待っているんだしね。けど、革命が終わった後にリアの返事を聞かせてほしい。・・勿論、想いが一緒だと尚嬉しいけれどね」
「・・・ダリウスさん」
こんなにも自分の事を想ってくれているのに自分は今それに答える事が出来ない事とダリウスの優しさを感じリアは少しだけ表情を暗くしていた
「そんな顔しないで」
「でも・・・っ、」
そのままダリウスに優しく頭を撫でられ本当に何も言えなくなってしまう
「リアが気にしているって言うなら、俺の背中に腕を回してくれると嬉しいけど」
「・・・。・・えっと・・こう、・・ですか・・?」
一瞬ダリウスの言葉に詰まってしまうも、今出来る事はそれだろうと思い、たどたどしくではあったがリアはダリウスの背中に腕を回す
「ありがとう」
そんなリアを見てダリウスは小さく笑って嬉しそうにお礼を言った
そしてダリウスの温もりを感じ、リアは恥ずかしそうにしていたが段々とその温もりが心地良いと感じていた
君は本当に昔から温かくて優しい子で、俺やみんなを惹き付けていた
君の温かさは月の光のようで、ずっと感じていたくて手放したくないと思ってしまう
革命の事を考えると君を巻き込まない方が良いとずっと思っていたけど、それでも君は俺達に必要な子だとやっぱり思っている
そして、ずっと、俺の側に居て欲しいと願う事も君が好きだと言う事も俺の本音だ
だから、革命が終わった後、君の返事が俺と同じである事を願っているよ
こんなにも、月である君に恋い焦がれているのだから ―――
36.月に恋して(ダリウス編)
続く
あとがき
はい、ダリウスさんルート突入ですよっ!
最初はやっぱりあの不思議な力について語ってみました
うん、此処も今後関わってくるとこだろうしねw
そして、ダリウスルートでは先に告白しちゃったよーー!!!
ゲームでも此処はダリウスさん好きって言ってたからねw
まだまだ気になっている所や大事な所もあるけれど、まずは告白から意識し始めて~・・・って感じでダリウスさんルートは書いていこうと思っています
つかダリウス様書きやすい方だったのに最後の方かなーーーり時間掛かったーーー(ノД`)
こ、今後が、頑張ります・・・
では、次回もお楽しみに!
2015.07.22
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