聖なる夜に、
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(ちょっと疲れたし、テラスに行ってこよう)
私は隣のテーブルに置いてあるグラスを持って人並みを抜けてテラスへと向かった
テラスに出ると、会場とは違う涼しい風が頬に当たった
私はそのままテラスの手摺りに手を置いて外の景色を眺めた
やっぱりクリスマスと言うだけあって、街中がイルミネーションで彩られ綺麗な明かりが見える
「今頃、下町でもパーティーやってるんだろうな」
毎年この時間には下町でもクリスマスパーティーをやっていて、私もユーリもフレンも兄さんも、下町にいた頃は参加していた
お祭り事が好きな下町の人達の事だから、ずっと恒例で続けているだろうし
そう思って微笑んで景色を見ていると急に聞き覚えのある声が聞こえた
「リア」
「ユーリ、フレン。どうしたの?」
振り返るとユーリとフレンがいた
「リア、この後空いてる?」
「うん、空いてるよ」
「なら、終わったらオレ達に付き合ってくんねえ?」
「良いよ」
その返事を聞くとユーリとフレンはお互いに顔を見合わせた後、微笑んで私を見た
「じゃ、終わったら城の前で待ってるぜ」
「うん。解った」
言うとユーリとフレンはまた会場へと戻って行った
「もう少し休憩したら、私も戻ろうっと」
そして私はまた外の景色を見ながら、シャンパンを飲んだ
それから一時間後、クリスマスパーティーも無事に終わり私も私服に着替えユーリとフレンとの約束通りザーフィアス城前に向かった
「ユーリ、フレン!」
お城の前を見るともうユーリもフレンも既に着ていて私は急いで階段を駆け下りた
「リア、慌てなくても大丈夫だよ」
「ごめんね、遅くなっちゃって」
「着替えてたんだから仕方ねえだろ」
確かにパーティードレスだったし、ユーリとフレンと比べたら着替えに時間がかかってしまうけど、ユーリもフレンもそれを解っているから笑ってそう言ってくれた
「それで、これから何処かに行くの?」
「ああ、せっかくこうやって幼馴染みが揃ったんだし」
「あいつ等には悪ぃけど、な」
「?」
エステル達がパーティ後に何かやろうかと話をしていたのを思い出して話を聞いていると、ユーリはフレンにアイコンタクトを送るとフレンも送り返し私は疑問符を出していると二人は私の方を向いた
「じゃ、行くか」
「え?」
ユーリとフレンは私の方を向くと、微笑んで手を出し、私は驚いているとまた微笑んで言う
「「お手をどうぞ、お姫様」」
「・・ふふっ。ありがとう」
私は二人の行動に思わず笑ってしまい、そのまま手を乗せ、二人の間に立つと三人で微笑み、そのまま手を繋いで歩き出した
「こうやって三人で手を繋いで歩くのって、子供の頃以来だね」
「そうだね」
「あの頃と比べると色々と変わったけど」
「当たり前だろ」
「でも私が間に立ってても、昔から二人に追いつけてないのがなぁ・・・」
昔からこうやって三人で歩いていて、必ずと言っていいほど、私は二人の間にいた
だけどやっぱりこれも男女の差、どうしても二人の方が身長が高くて顔を上げて話す状態になってしまう
「リアはそれが嫌なのかい?」
「嫌な訳じゃないけど・・・なんかちょっと悔しくて・・・」
男女の差だから仕方がないのだけれど、やっぱりユーリとフレンと差が広がってる感じがして少しだけ寂しい
それは兄さんにも言える事だけど・・・
「でも、私はこうやってまだユーリとフレンの間にいられる事が嬉しい」
私はユーリとフレンの腕を少しだけ自分の方に引きニコリとして言うと、ユーリとフレンは驚いた顔をしたけど、すぐに微笑んでくれた
「ワンワンっ!」
露店街の辺りまで戻ってくると、聞き覚えのある鳴き声が聞こえ、見るとラピードが私達の方に走ってきていた
「ラピード! 迎えに着てくれたの?」
「ワウゥン、ワン!」
「そっか。ありがとね」
私は足下にやってきたラピードに尋ね、返事が返ってきて撫でてあげているとユーリとフレンがぽつりと呟いた
「ラピードが着たって事は、もう準備が出来たって事か」
「そうみたいだな」
「? 準備・・?」
私は二人の言葉に疑問を持っているとユーリとフレンは小さく笑った
「いや・・。ほら、そろそろ行くぞ」
「え? 行くって何処に?」
「すぐに解るよ」
「ワン!」
二人に促されていると、ラピードも同意した
どうやらラピードもユーリとフレンの行こうとしている所が解っているようで、私に着いてこいっと言い、私はその後を追った
「着いたぜ」
ユーリとフレンとラピードの後を追って着た場所は、私達の育った場所であり思い出のある下町で、更に広場を抜け、着いた場所は私と兄さんとユーリが住んでいる宿屋の前だった
「着いたって・・女将さんの所?」
「いや、上だよ」
上、と言われ見るが、そこには私達が借りている部屋しかないし、特に変わった様子もない
「? あ、待って」
そう思っているとユーリとフレンとラピードは階段を登りだし、その後を追いかけるとユーリは自分の部屋ではなく私と兄さんの部屋の前で止まった
「・・・ウチ?」
「やっと着たか」
「みんな、お帰り」
そう思っているとガチャリと音を立てて扉が開き、兄さんとアスラが出てきた
「兄さん、アスラ! いつの間に帰って着てたの?」
兄さんもアスラも私と一緒にパーティーに参加してたはずなのに、いつの間にか家に戻ってきていた
「お前等が帰って来る前にな」
「色々と準備があったからね」
「準備?」
そういえば、さっきユーリもフレンも準備っと言っていたと思っていると中に入るように言われ家の中に入った
そして、
「きゃっ!?」
リビングに来ると突然何かが鳴る音が聞こえ、同時に紙吹雪や紙テープなどが見え、私は思わず立ち止まってしまった
「「「「「「メリークリスマス」」」」」」
「・・・え・・?」
そう声が聞こえ前を見ると、神将達がクラッカーを持ってニコリと笑っていた
そして部屋の中を見ると綺麗に飾り付けされ、テーブルの上にはケーキや簡単に食べられる物や飲み物、そして小さなツリーが置いてあった
「・・・これ、って?」
「クリスマスパーティーだよ」
「え・・?」
「エステルから届いた手紙見た時に昔の事話してただろ」
「それをセイから聞いて、オレ達だけでやろうって話してな」
「ユーリとフレンにリアを迎えに行って貰ってる間に、俺達で準備してたんだよ」
「・・・もしかして、私の為・・に?」
みんなから事情を説明され、私は呆然としながら聞き返すと、みんな微笑んで返事を返してくれた
「オレ(僕)(俺)達からの、クリスマスプレゼントだ(よ)」
「みんな・・・ありがとう」
みんなにお礼を言うと、私達幼馴染みだけのクリスマスパーティーが始まった
パーティも終わり、神将達は故郷に戻り、部屋には私、ユーリ、フレン、兄さん、ラピード、アスラだけが残っていた
「ユーリ、フレン、兄さん。今日は本当に、ありがとう」
私は一人一人の顔を見て言って抱きつくと、ユーリ達は顔を見合わせて微笑んでいた
(いつまでも、みんなとこうやって楽しく過ごせる事、それが私のしあわせ・・・)
「・・・大好き」
リアがぽつりと呟くとユーリ達は驚いた顔をしていたが、リアは三人に抱きついている為、その事に気が付いていなかったが、ユーリもフレンもセイも顔を見合わせ微笑んでリアを抱きしめ返した
(((オレ(僕)(俺)達も、だよ)))
巡りあえた その時から 世界が鮮やかに華ひらく
笑いかける 夜明けの空 色づく薔薇色の奇跡
聖なる夜に、 -La Vie en Rose ~薔薇色の奇跡~-(幼馴染み組編)
end.
あとがき
幼馴染み組と神将達とラピードとの絡みで書いてみたくて、書いてみました
話しは直ぐに思いついたけど、なかなか繋がらなかった話し、その3ι
とりあえず、“いつまでも大事な親友&兄妹”っと言うのを意識して書いてみました
ホント、この子達はいつまでも幸せで居て欲しいですね!
曲がピッタリだったので、タイトルは突っ込まないように!w
ネオアンジェリーク Special エレンフリート&ロシュ キャラクターソング La Vie en Rose ~薔薇色の奇跡~ より
2009.12.03
私は隣のテーブルに置いてあるグラスを持って人並みを抜けてテラスへと向かった
テラスに出ると、会場とは違う涼しい風が頬に当たった
私はそのままテラスの手摺りに手を置いて外の景色を眺めた
やっぱりクリスマスと言うだけあって、街中がイルミネーションで彩られ綺麗な明かりが見える
「今頃、下町でもパーティーやってるんだろうな」
毎年この時間には下町でもクリスマスパーティーをやっていて、私もユーリもフレンも兄さんも、下町にいた頃は参加していた
お祭り事が好きな下町の人達の事だから、ずっと恒例で続けているだろうし
そう思って微笑んで景色を見ていると急に聞き覚えのある声が聞こえた
「リア」
「ユーリ、フレン。どうしたの?」
振り返るとユーリとフレンがいた
「リア、この後空いてる?」
「うん、空いてるよ」
「なら、終わったらオレ達に付き合ってくんねえ?」
「良いよ」
その返事を聞くとユーリとフレンはお互いに顔を見合わせた後、微笑んで私を見た
「じゃ、終わったら城の前で待ってるぜ」
「うん。解った」
言うとユーリとフレンはまた会場へと戻って行った
「もう少し休憩したら、私も戻ろうっと」
そして私はまた外の景色を見ながら、シャンパンを飲んだ
それから一時間後、クリスマスパーティーも無事に終わり私も私服に着替えユーリとフレンとの約束通りザーフィアス城前に向かった
「ユーリ、フレン!」
お城の前を見るともうユーリもフレンも既に着ていて私は急いで階段を駆け下りた
「リア、慌てなくても大丈夫だよ」
「ごめんね、遅くなっちゃって」
「着替えてたんだから仕方ねえだろ」
確かにパーティードレスだったし、ユーリとフレンと比べたら着替えに時間がかかってしまうけど、ユーリもフレンもそれを解っているから笑ってそう言ってくれた
「それで、これから何処かに行くの?」
「ああ、せっかくこうやって幼馴染みが揃ったんだし」
「あいつ等には悪ぃけど、な」
「?」
エステル達がパーティ後に何かやろうかと話をしていたのを思い出して話を聞いていると、ユーリはフレンにアイコンタクトを送るとフレンも送り返し私は疑問符を出していると二人は私の方を向いた
「じゃ、行くか」
「え?」
ユーリとフレンは私の方を向くと、微笑んで手を出し、私は驚いているとまた微笑んで言う
「「お手をどうぞ、お姫様」」
「・・ふふっ。ありがとう」
私は二人の行動に思わず笑ってしまい、そのまま手を乗せ、二人の間に立つと三人で微笑み、そのまま手を繋いで歩き出した
「こうやって三人で手を繋いで歩くのって、子供の頃以来だね」
「そうだね」
「あの頃と比べると色々と変わったけど」
「当たり前だろ」
「でも私が間に立ってても、昔から二人に追いつけてないのがなぁ・・・」
昔からこうやって三人で歩いていて、必ずと言っていいほど、私は二人の間にいた
だけどやっぱりこれも男女の差、どうしても二人の方が身長が高くて顔を上げて話す状態になってしまう
「リアはそれが嫌なのかい?」
「嫌な訳じゃないけど・・・なんかちょっと悔しくて・・・」
男女の差だから仕方がないのだけれど、やっぱりユーリとフレンと差が広がってる感じがして少しだけ寂しい
それは兄さんにも言える事だけど・・・
「でも、私はこうやってまだユーリとフレンの間にいられる事が嬉しい」
私はユーリとフレンの腕を少しだけ自分の方に引きニコリとして言うと、ユーリとフレンは驚いた顔をしたけど、すぐに微笑んでくれた
「ワンワンっ!」
露店街の辺りまで戻ってくると、聞き覚えのある鳴き声が聞こえ、見るとラピードが私達の方に走ってきていた
「ラピード! 迎えに着てくれたの?」
「ワウゥン、ワン!」
「そっか。ありがとね」
私は足下にやってきたラピードに尋ね、返事が返ってきて撫でてあげているとユーリとフレンがぽつりと呟いた
「ラピードが着たって事は、もう準備が出来たって事か」
「そうみたいだな」
「? 準備・・?」
私は二人の言葉に疑問を持っているとユーリとフレンは小さく笑った
「いや・・。ほら、そろそろ行くぞ」
「え? 行くって何処に?」
「すぐに解るよ」
「ワン!」
二人に促されていると、ラピードも同意した
どうやらラピードもユーリとフレンの行こうとしている所が解っているようで、私に着いてこいっと言い、私はその後を追った
「着いたぜ」
ユーリとフレンとラピードの後を追って着た場所は、私達の育った場所であり思い出のある下町で、更に広場を抜け、着いた場所は私と兄さんとユーリが住んでいる宿屋の前だった
「着いたって・・女将さんの所?」
「いや、上だよ」
上、と言われ見るが、そこには私達が借りている部屋しかないし、特に変わった様子もない
「? あ、待って」
そう思っているとユーリとフレンとラピードは階段を登りだし、その後を追いかけるとユーリは自分の部屋ではなく私と兄さんの部屋の前で止まった
「・・・ウチ?」
「やっと着たか」
「みんな、お帰り」
そう思っているとガチャリと音を立てて扉が開き、兄さんとアスラが出てきた
「兄さん、アスラ! いつの間に帰って着てたの?」
兄さんもアスラも私と一緒にパーティーに参加してたはずなのに、いつの間にか家に戻ってきていた
「お前等が帰って来る前にな」
「色々と準備があったからね」
「準備?」
そういえば、さっきユーリもフレンも準備っと言っていたと思っていると中に入るように言われ家の中に入った
そして、
「きゃっ!?」
リビングに来ると突然何かが鳴る音が聞こえ、同時に紙吹雪や紙テープなどが見え、私は思わず立ち止まってしまった
「「「「「「メリークリスマス」」」」」」
「・・・え・・?」
そう声が聞こえ前を見ると、神将達がクラッカーを持ってニコリと笑っていた
そして部屋の中を見ると綺麗に飾り付けされ、テーブルの上にはケーキや簡単に食べられる物や飲み物、そして小さなツリーが置いてあった
「・・・これ、って?」
「クリスマスパーティーだよ」
「え・・?」
「エステルから届いた手紙見た時に昔の事話してただろ」
「それをセイから聞いて、オレ達だけでやろうって話してな」
「ユーリとフレンにリアを迎えに行って貰ってる間に、俺達で準備してたんだよ」
「・・・もしかして、私の為・・に?」
みんなから事情を説明され、私は呆然としながら聞き返すと、みんな微笑んで返事を返してくれた
「オレ(僕)(俺)達からの、クリスマスプレゼントだ(よ)」
「みんな・・・ありがとう」
みんなにお礼を言うと、私達幼馴染みだけのクリスマスパーティーが始まった
パーティも終わり、神将達は故郷に戻り、部屋には私、ユーリ、フレン、兄さん、ラピード、アスラだけが残っていた
「ユーリ、フレン、兄さん。今日は本当に、ありがとう」
私は一人一人の顔を見て言って抱きつくと、ユーリ達は顔を見合わせて微笑んでいた
(いつまでも、みんなとこうやって楽しく過ごせる事、それが私のしあわせ・・・)
「・・・大好き」
リアがぽつりと呟くとユーリ達は驚いた顔をしていたが、リアは三人に抱きついている為、その事に気が付いていなかったが、ユーリもフレンもセイも顔を見合わせ微笑んでリアを抱きしめ返した
(((オレ(僕)(俺)達も、だよ)))
巡りあえた その時から 世界が鮮やかに華ひらく
笑いかける 夜明けの空 色づく薔薇色の奇跡
聖なる夜に、 -La Vie en Rose ~薔薇色の奇跡~-(幼馴染み組編)
end.
あとがき
幼馴染み組と神将達とラピードとの絡みで書いてみたくて、書いてみました
話しは直ぐに思いついたけど、なかなか繋がらなかった話し、その3ι
とりあえず、“いつまでも大事な親友&兄妹”っと言うのを意識して書いてみました
ホント、この子達はいつまでも幸せで居て欲しいですね!
曲がピッタリだったので、タイトルは突っ込まないように!w
ネオアンジェリーク Special エレンフリート&ロシュ キャラクターソング La Vie en Rose ~薔薇色の奇跡~ より
2009.12.03