学園編
夢主名変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
バレンタイン、それは女の子が一番はしゃぐイベント
でも・・・ある意味、戦争だと感じてるのは私達だけでしょうか・・・?
SUGAR
「せんぱーい! 私のチョコ、受け取って下さい」
「ん? サンキュ」
「先輩。あ、あの、私のも///」
「ありがとう」
言って女の子達はきゃ~♡ と言って廊下を走って行った
「相変わらず大人気ね、ユーリ、フレン」
「やあイサキ、おはよう」
「よお。ん? リアはどうした?」
「リアなら・・・」
そう言ってイサキはある方へ顔を向け、ユーリとフレンもつられて同じ場所を見る
そこにはきゃいきゃいはしゃいでいる女の子達の姿が目に入った
「リア先輩、私のチョコ受け取って下さい!」
「先輩、私のも!!」
「「「私も!!」」」
どうやらその中心にいるのはリアのようで、リアにチョコやらクッキーなどを渡したくて女の子達がリアの周りに集まっていたのだった
「ありがとう、みんな。お返しは来月で良いかしら?」
「「「「「はい!!」」」」」
「相変わらず、リアは凄い人気だねι」
「女子校並よね、あれは」
「此処、共学だけどなι」
「あ、イサキ先輩!」
「?」
ユーリとフレンと話しをしていると、リアにチョコを渡し終えた女の子がイサキを見つけ、イサキの元に駆け寄った
「先輩、これ受け取って下さい」
「え? 私に?」
「はい!」
言って女の子はイサキにチョコを渡し、イサキはありがとうと言ってチョコを受け取った
「イサキも、人気だな」
「リアほどじゃないと思うけど」
「うわっ、何あれ」
「凄い人ですね・・・」
そう声が聞こえ振り返るとそこにはリタとエステルがいた
二人はリアの周りに集まっている女の子達を見て驚いていた
「あら、エステル、リタ」
「何なの、あの集団?」
「リアにチョコを渡したくて集まってるんですよ」
「え!? あれ、リアなんです!?」
「まるで芸能人並ね・・・ι」
そう話しているとリアにチョコを渡し終えたのか女の子達がきゃっきゃ騒ぎながらその場を離れだした
「・・・ふぅ」
「お疲れ様、リア」
「イサキ、みんな・・・。見てたの?」
「そりゃあんだけの人数がいたら嫌でも目に入るだろ」
「凄い量の紙袋ですね・・・」
「年々増えてるけどねι」
「去年より二つ増えたんじゃない?」
「うん・・・。ユーリとフレンはまだ大丈夫?」
「ん? ああ、なんとかな」
言ってユーリは自分が持っている紙袋を見せフレンも紙袋を見せた
「紙袋持参なワケ?」
「じゃないと、三人とも人気だからね」
「1年の時は大変だったからね」
「エコバックも準備してるけど、それでも足りなくて、職員室に紙袋を貰いに行ったしね」
「そんな出来事があったんですねι」
「けど、セイの方も年々凄い事になってるけどな」
「セイ先生、です?」
「あーまあ人気あるしね。あと、あのおっさん」
「誰がおっさんよ、誰が」
「よう、何してんだ、こんな所で」
「あ、先生方、おはよう御座います」
廊下で集まって話しをしていると名前を出された本人である歴史学教諭のセイと物理学教諭のレイヴンがリア達の所にやってきた
「って、リアちゃん、凄い数ね」
「ああ、それでさっき女子達がはしゃいでたのか」
レイヴンはリアが持っている袋とその中に入っているラッピングされたものを見て驚き、セイは何か納得していたようだった
「朝から大忙しだな、リア」
「あははっ・・ι あ、そうだ」
セイの言葉にリアは苦笑していると、何かを思い出し自分の鞄からあるものを取り出した
「これ、エステルとリタの分のチョコケーキよ」
「わあ、有り難う御座います!!」
「あ、ありがとう」
「こっちはレイヴン先生の分です」
「お、ありがとうリアちゃ~ん」
「はい、リア。これは私から。こっちはみんなの分ね」
「ありがとう、イサキ」
お互いに綺麗にラッピングされた箱を渡し、イサキはユーリ達にも渡す
「リアはチョコではないんですね」
「ええ。チョコだと日持ちはするけど同じものばっかりだと飽きちゃうでしょ」
「だから私達は違うものを作ってるのよね。勿論ちょっとはチョコ使ってるけど」
「へえ」
少しだけ意外だった言葉に感心して頷いているとリタがある事に気が付く
「そういえば、あんた達はリアから貰ってない訳?」
「四人とも、毎年これだからね」
「うん、だからユーリとフレンと兄さんには帰ってから渡してるの」
イサキとリアの説明を聞くとエステルとリタとレイヴンは納得した
「人気者は大変ねえ・・・」
「てか、それ全部食べる気?」
「食える所まではな」
「残りはリアに任せるしな」
「リアに?」
「うん・・・。数が凄い事になるから、ちょっとだけ料理に使えるものは使ってるのよ」
「そうでもしないと減らないからね」
「ああ」
「それ、貰えてない人の前では言わない方が良いわよ」
「今は私達しかいないから言える事よね」
イサキの言葉に少しだけ苦笑し、大量のチョコ等を見る
「暫くはチョコ料理になりそうだな」
「この時期は仕方がないと思うけど」
「まだ午前中だし、これからが大変なんじゃないの?」
「リタ、鋭いわね・・・」
リタの言葉に更にリアとフレンは苦笑していて、ユーリとセイははあ・・・と大きな溜息を吐いていた
「えと、わたしも何かお手伝い出来る事があったら言って下さいね」
「ありがとうエステル」
気遣ってくれるエステルを見てリアは優しく微笑んでお礼を言っていると、登校時間終了のチャイムが鳴った
「チャイム鳴ったか。じゃあ、お前等は先に教室に行け」
「はーい」
リア達はそのままセイとレイヴンと別れ、各々の教室に向かった
そして一日、リア達にチョコやクッキーなどを渡しに来る人達が絶えなかったそうだ
そして帰り道、
「三人とも、お疲れ様」
馴染みの通学路を疲れた顔をして歩いているリア、ユーリ、フレンを見てイサキが声をかけ、エステルも同じように声をかけ、リタは呆れたような顔をしていた
「てか、あんた等毎年こうなの?」
「まあ、ね・・ι」
「リア達にチョコを渡しに来る人達、全然途絶えませんでしたしね」
エステルはリアとユーリとフレン、そしてセイにチョコを渡しに行く女生徒の姿を思い出していた
「ある意味戦争よね、あれ・・・」
「まあ、バレンタインデーはある意味、戦争よね」
「ですね・・・」
リタの言葉にイサキは同意し、エステルは苦笑しながら同意していた
「けど、今年はやけに多かったよな?」
「ああ。ちょっと吃驚だったね」
「あの凄いのを見た後に渡すのが申し訳ないんですが・・・」
エステルは少しだけ申し訳ない顔をして鞄からラッピングされた箱を取り出した
「えと、受け取って貰えます?」
「エステルが作ったの?」
「はい、リタと一緒に」
「リタも?」
「あんた達には色々と世話になってるから、そのついでよ///」
言ってリタも鞄からラッピングされた箱を取り出し少しだけ赤くなった顔を逸らした
「ありがとう、エステル、リタ」
「大事に頂くよ」
「別に無理して食べなくても良いのよ」
「お前等のは別にして食うから安心しろ」
「そう言う事。じゃあ、私は此処で」
リア、ユーリ、フレン、イサキはエステルとリタからその箱を受け取り各々返事を返し、いつも別れる場所に着いた
「では、わたし達も此処で」
「うん。エステル、リタ、イサキ、ありがとう。気を付けて帰ってね」
「はい! では、失礼します」
エステルは嬉しそうな顔をし各々別の道を歩き出し、リア達も歩き出した
帰り道はいつも通り他愛のない事を話し、そのままリアの家へと向かった
リアはそのままキッチンへと向かい、紅茶とそして二人にあげるチョコケーキを持って来た
「はい、二人共お待たせ!」
「今年はチョコケーキか・・・って」
ユーリとフレンはリビングのソファーに腰掛けているとリアの声が聞こえ、テーブルに置かれたチョコケーキを見て驚いていた
「リア、これ手間掛かったんじゃないかい?」
そのチョコケーキは見た目からしてとても高級そうなもので、かなり手間が掛かったものだと一目で解るほどのケーキだった
「うん。でも凄く美味しそうだったからユーリとフレンに食べて欲しかったんだ」
リアは本当に嬉しそうに微笑み、ユーリとフレンは一瞬ドキッとしてしまった
「じゃあ切り分けるね」
「「リア」」
「?」
リアはケーキナイフを取り、綺麗に切り分けようとするとユーリとフレンに名前を呼ばれ二人の方へ視線を向ける
「ありがとな」「ありがとう」
「うん」
そこには優しく微笑んでいるユーリとフレンがいて、リアもまた嬉しそうな顔をして微笑み返した
どれだけ学校でチョコを渡されて、どれだけ疲れても、
この優しい笑みが一気に疲れを取ってくれる
このチョコケーキが本命かどうかは解んねえけど・・・
このチョコケーキが本命かどうかは解らないけど・・・
他の誰よりも、一番大事にリアのチョコケーキを
頂くぜ
頂くよ
ユーリとフレンは綺麗に切り分けられたケーキを見て、ちらりとリアを見て微笑んでいたのだった
おまけ
「そういや、エステル達にあげたやつもチョコケーキだったよな」
「うん、そうだよ」
「それってこれと同じもの?」
「うーん、似てはいるけど、ちょっとだけ違うよ」
「「え?」」
ユーリとフレンはその言葉を聞きケーキを食べていた手が止まった
(それはつまり・・・本命って事・・・か?)
(それはつまり・・・本命って事・・・?)
「? どうしたの?」
「「あ、・・いや・・・」」
「? ・・・あ、兄さんもうすぐ帰って来るんだ」
リアは二人の事を疑問に思って首を傾げていると、携帯が鳴り見るとセイからメールが着ていた
そしてそのまま立ち上がりパタパタとキッチンへと走って行った
「「・・・・」」
そんなリアをユーリとフレンは目で追って、またチョコケーキへと目を戻しお互いにリアの言葉の意味を考えていた
end.
あとがき
バレンタイン夢、学園編、如何だったでしょうか?
楽しんで貰えて&読んで頂けてたら幸いですw
一応友情甘?のユーリ、フレン寄りのつもりですw
あのチョコケーキはきっと、リアちゃんの甘い甘いシュガーがまぶされてたんですよ!ww
まあ本人は無自覚だから、本命なのかは解りませんけどねw
因みに、このチョコケーキは俺が学生時代の頃に友達にあげる時に作ったものをモデルにしてます♪(あのケーキ、マジで美味かったから作りたいのにレシピがもうないんですよねぇ・・・)
本編でも言ってましたけど、バレンタインってある意味戦争ですよね?
昔からそう思ってる人はいるんじゃないかな?(学生時代から友達と思ってた事だったりしますw)
けど、結局ヴェ学のみしか出せなかったなぁ・・・ι
今度こそ、他のメンバーも出せると良いな!!
では、此処まで読んで頂き有り難う御座いました!!
GRANRODEO 9thシングル 「Darlin'」C / W SUGAR &GRANRODEO 曲名でお題 33.SUGAR より
2010.02.08
でも・・・ある意味、戦争だと感じてるのは私達だけでしょうか・・・?
SUGAR
「せんぱーい! 私のチョコ、受け取って下さい」
「ん? サンキュ」
「先輩。あ、あの、私のも///」
「ありがとう」
言って女の子達はきゃ~♡ と言って廊下を走って行った
「相変わらず大人気ね、ユーリ、フレン」
「やあイサキ、おはよう」
「よお。ん? リアはどうした?」
「リアなら・・・」
そう言ってイサキはある方へ顔を向け、ユーリとフレンもつられて同じ場所を見る
そこにはきゃいきゃいはしゃいでいる女の子達の姿が目に入った
「リア先輩、私のチョコ受け取って下さい!」
「先輩、私のも!!」
「「「私も!!」」」
どうやらその中心にいるのはリアのようで、リアにチョコやらクッキーなどを渡したくて女の子達がリアの周りに集まっていたのだった
「ありがとう、みんな。お返しは来月で良いかしら?」
「「「「「はい!!」」」」」
「相変わらず、リアは凄い人気だねι」
「女子校並よね、あれは」
「此処、共学だけどなι」
「あ、イサキ先輩!」
「?」
ユーリとフレンと話しをしていると、リアにチョコを渡し終えた女の子がイサキを見つけ、イサキの元に駆け寄った
「先輩、これ受け取って下さい」
「え? 私に?」
「はい!」
言って女の子はイサキにチョコを渡し、イサキはありがとうと言ってチョコを受け取った
「イサキも、人気だな」
「リアほどじゃないと思うけど」
「うわっ、何あれ」
「凄い人ですね・・・」
そう声が聞こえ振り返るとそこにはリタとエステルがいた
二人はリアの周りに集まっている女の子達を見て驚いていた
「あら、エステル、リタ」
「何なの、あの集団?」
「リアにチョコを渡したくて集まってるんですよ」
「え!? あれ、リアなんです!?」
「まるで芸能人並ね・・・ι」
そう話しているとリアにチョコを渡し終えたのか女の子達がきゃっきゃ騒ぎながらその場を離れだした
「・・・ふぅ」
「お疲れ様、リア」
「イサキ、みんな・・・。見てたの?」
「そりゃあんだけの人数がいたら嫌でも目に入るだろ」
「凄い量の紙袋ですね・・・」
「年々増えてるけどねι」
「去年より二つ増えたんじゃない?」
「うん・・・。ユーリとフレンはまだ大丈夫?」
「ん? ああ、なんとかな」
言ってユーリは自分が持っている紙袋を見せフレンも紙袋を見せた
「紙袋持参なワケ?」
「じゃないと、三人とも人気だからね」
「1年の時は大変だったからね」
「エコバックも準備してるけど、それでも足りなくて、職員室に紙袋を貰いに行ったしね」
「そんな出来事があったんですねι」
「けど、セイの方も年々凄い事になってるけどな」
「セイ先生、です?」
「あーまあ人気あるしね。あと、あのおっさん」
「誰がおっさんよ、誰が」
「よう、何してんだ、こんな所で」
「あ、先生方、おはよう御座います」
廊下で集まって話しをしていると名前を出された本人である歴史学教諭のセイと物理学教諭のレイヴンがリア達の所にやってきた
「って、リアちゃん、凄い数ね」
「ああ、それでさっき女子達がはしゃいでたのか」
レイヴンはリアが持っている袋とその中に入っているラッピングされたものを見て驚き、セイは何か納得していたようだった
「朝から大忙しだな、リア」
「あははっ・・ι あ、そうだ」
セイの言葉にリアは苦笑していると、何かを思い出し自分の鞄からあるものを取り出した
「これ、エステルとリタの分のチョコケーキよ」
「わあ、有り難う御座います!!」
「あ、ありがとう」
「こっちはレイヴン先生の分です」
「お、ありがとうリアちゃ~ん」
「はい、リア。これは私から。こっちはみんなの分ね」
「ありがとう、イサキ」
お互いに綺麗にラッピングされた箱を渡し、イサキはユーリ達にも渡す
「リアはチョコではないんですね」
「ええ。チョコだと日持ちはするけど同じものばっかりだと飽きちゃうでしょ」
「だから私達は違うものを作ってるのよね。勿論ちょっとはチョコ使ってるけど」
「へえ」
少しだけ意外だった言葉に感心して頷いているとリタがある事に気が付く
「そういえば、あんた達はリアから貰ってない訳?」
「四人とも、毎年これだからね」
「うん、だからユーリとフレンと兄さんには帰ってから渡してるの」
イサキとリアの説明を聞くとエステルとリタとレイヴンは納得した
「人気者は大変ねえ・・・」
「てか、それ全部食べる気?」
「食える所まではな」
「残りはリアに任せるしな」
「リアに?」
「うん・・・。数が凄い事になるから、ちょっとだけ料理に使えるものは使ってるのよ」
「そうでもしないと減らないからね」
「ああ」
「それ、貰えてない人の前では言わない方が良いわよ」
「今は私達しかいないから言える事よね」
イサキの言葉に少しだけ苦笑し、大量のチョコ等を見る
「暫くはチョコ料理になりそうだな」
「この時期は仕方がないと思うけど」
「まだ午前中だし、これからが大変なんじゃないの?」
「リタ、鋭いわね・・・」
リタの言葉に更にリアとフレンは苦笑していて、ユーリとセイははあ・・・と大きな溜息を吐いていた
「えと、わたしも何かお手伝い出来る事があったら言って下さいね」
「ありがとうエステル」
気遣ってくれるエステルを見てリアは優しく微笑んでお礼を言っていると、登校時間終了のチャイムが鳴った
「チャイム鳴ったか。じゃあ、お前等は先に教室に行け」
「はーい」
リア達はそのままセイとレイヴンと別れ、各々の教室に向かった
そして一日、リア達にチョコやクッキーなどを渡しに来る人達が絶えなかったそうだ
そして帰り道、
「三人とも、お疲れ様」
馴染みの通学路を疲れた顔をして歩いているリア、ユーリ、フレンを見てイサキが声をかけ、エステルも同じように声をかけ、リタは呆れたような顔をしていた
「てか、あんた等毎年こうなの?」
「まあ、ね・・ι」
「リア達にチョコを渡しに来る人達、全然途絶えませんでしたしね」
エステルはリアとユーリとフレン、そしてセイにチョコを渡しに行く女生徒の姿を思い出していた
「ある意味戦争よね、あれ・・・」
「まあ、バレンタインデーはある意味、戦争よね」
「ですね・・・」
リタの言葉にイサキは同意し、エステルは苦笑しながら同意していた
「けど、今年はやけに多かったよな?」
「ああ。ちょっと吃驚だったね」
「あの凄いのを見た後に渡すのが申し訳ないんですが・・・」
エステルは少しだけ申し訳ない顔をして鞄からラッピングされた箱を取り出した
「えと、受け取って貰えます?」
「エステルが作ったの?」
「はい、リタと一緒に」
「リタも?」
「あんた達には色々と世話になってるから、そのついでよ///」
言ってリタも鞄からラッピングされた箱を取り出し少しだけ赤くなった顔を逸らした
「ありがとう、エステル、リタ」
「大事に頂くよ」
「別に無理して食べなくても良いのよ」
「お前等のは別にして食うから安心しろ」
「そう言う事。じゃあ、私は此処で」
リア、ユーリ、フレン、イサキはエステルとリタからその箱を受け取り各々返事を返し、いつも別れる場所に着いた
「では、わたし達も此処で」
「うん。エステル、リタ、イサキ、ありがとう。気を付けて帰ってね」
「はい! では、失礼します」
エステルは嬉しそうな顔をし各々別の道を歩き出し、リア達も歩き出した
帰り道はいつも通り他愛のない事を話し、そのままリアの家へと向かった
リアはそのままキッチンへと向かい、紅茶とそして二人にあげるチョコケーキを持って来た
「はい、二人共お待たせ!」
「今年はチョコケーキか・・・って」
ユーリとフレンはリビングのソファーに腰掛けているとリアの声が聞こえ、テーブルに置かれたチョコケーキを見て驚いていた
「リア、これ手間掛かったんじゃないかい?」
そのチョコケーキは見た目からしてとても高級そうなもので、かなり手間が掛かったものだと一目で解るほどのケーキだった
「うん。でも凄く美味しそうだったからユーリとフレンに食べて欲しかったんだ」
リアは本当に嬉しそうに微笑み、ユーリとフレンは一瞬ドキッとしてしまった
「じゃあ切り分けるね」
「「リア」」
「?」
リアはケーキナイフを取り、綺麗に切り分けようとするとユーリとフレンに名前を呼ばれ二人の方へ視線を向ける
「ありがとな」「ありがとう」
「うん」
そこには優しく微笑んでいるユーリとフレンがいて、リアもまた嬉しそうな顔をして微笑み返した
どれだけ学校でチョコを渡されて、どれだけ疲れても、
この優しい笑みが一気に疲れを取ってくれる
このチョコケーキが本命かどうかは解んねえけど・・・
このチョコケーキが本命かどうかは解らないけど・・・
他の誰よりも、一番大事にリアのチョコケーキを
頂くぜ
頂くよ
ユーリとフレンは綺麗に切り分けられたケーキを見て、ちらりとリアを見て微笑んでいたのだった
おまけ
「そういや、エステル達にあげたやつもチョコケーキだったよな」
「うん、そうだよ」
「それってこれと同じもの?」
「うーん、似てはいるけど、ちょっとだけ違うよ」
「「え?」」
ユーリとフレンはその言葉を聞きケーキを食べていた手が止まった
(それはつまり・・・本命って事・・・か?)
(それはつまり・・・本命って事・・・?)
「? どうしたの?」
「「あ、・・いや・・・」」
「? ・・・あ、兄さんもうすぐ帰って来るんだ」
リアは二人の事を疑問に思って首を傾げていると、携帯が鳴り見るとセイからメールが着ていた
そしてそのまま立ち上がりパタパタとキッチンへと走って行った
「「・・・・」」
そんなリアをユーリとフレンは目で追って、またチョコケーキへと目を戻しお互いにリアの言葉の意味を考えていた
end.
あとがき
バレンタイン夢、学園編、如何だったでしょうか?
楽しんで貰えて&読んで頂けてたら幸いですw
一応友情甘?のユーリ、フレン寄りのつもりですw
あのチョコケーキはきっと、リアちゃんの甘い甘いシュガーがまぶされてたんですよ!ww
まあ本人は無自覚だから、本命なのかは解りませんけどねw
因みに、このチョコケーキは俺が学生時代の頃に友達にあげる時に作ったものをモデルにしてます♪(あのケーキ、マジで美味かったから作りたいのにレシピがもうないんですよねぇ・・・)
本編でも言ってましたけど、バレンタインってある意味戦争ですよね?
昔からそう思ってる人はいるんじゃないかな?(学生時代から友達と思ってた事だったりしますw)
けど、結局ヴェ学のみしか出せなかったなぁ・・・ι
今度こそ、他のメンバーも出せると良いな!!
では、此処まで読んで頂き有り難う御座いました!!
GRANRODEO 9thシングル 「Darlin'」C / W SUGAR &GRANRODEO 曲名でお題 33.SUGAR より
2010.02.08