TALES OF THE WORLD ~Dear Cruise~
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「では、ロア、頼んだぞ」
「うん」
アリート村の入り口にアドリビトムのメンバーとリアとアスラ、そしてロアがいた
「ナナリーもありがとね、宿貸してくれて」
「いいって。それより気を付けて行ってくるんだよ」
「リアもアスラもまた着てね」
「ロアの事、頼んだぜ」
「ええ」
今日はリアとアスラが旅立つ日であり、アドリビトムの本拠地である聖都サイファートにこの村と隣の村で起こった一連の事件の事について書かれている手紙をロアが持って行く日でもあった
「じゃあ行ってきます!」
「いってらっしゃーい!」
「気を付けて行って来いよー」
「うん!」
キリの良いところで話しを終わらせロアは元気良くそう言ってみんなに手を振り歩き出し、ファラ達も元気良く声を掛け手を振り替えした
「・・・行っちまったな」
「ああ」
ぽつりと呟いたチェスターにクレスも相槌を取る
「・・旅先でロアの事知ってる人がいたらいいんだけどね」
「そうですね・・・」
ロアがサイファートへ手紙を届ける事になった経緯はクレス達もクラースやナナリーやアニーから聞いていた
勿論ロアの事を知っている人を探す、と言う事も含め、
その事をロアは知らないでいるからリアもアスラも、そしてアドリビトムの皆も言わずに元気に見送ったがやはり少し寂しさを感じてしまっていた
「さ、我々も戻るぞ」
しんみりとした空気を切り替えるようにクラースは声を掛け踵を返して歩き出し、
「そうだね、あたし達も仕事が残ってるしね」
「そうですね。私達が元気がなかったらきっとロアさんも寂しがりますよね」
「そうだな。俺達も気合い入れて仕事しないとな」
「ああ」
クラースの言葉にナナリー達も頷き皆踵を返してギルドへと戻り始めた
07.魔物に追い掛けられて
「楽しそうだね、ロア」
自分達の隣を歩くロアが楽しそうにしている姿を見てアスラは声を掛けるとロアはニッコリと笑って頷いた
「うん。だって新しい所に行けるんだし、色んな人達にも会えるだろうし」
そんなロアを見てリアはニコリと微笑んだ
聖都への報告と言うのがこの旅の目的だがロアはもう一つの事をまだ知らない
けど、今現在記憶がないロアにとってリアとアスラから旅先の出来事を聞きいつか旅をしてみたいと言う事が大きくなっている事にリアもアスラも気付いていた
だから今素直に嬉しいのだろうとリアとアスラは思った
「そういえば、」
ふとそう声が聞こえロアの方に視線を向ける
「あの洞窟で戦ってた時、リアとアスラ以外に誰かいたような気がしたんだけど・・・」
「え?」
その言葉にリアは歩みを止めちらりとアスラを見るとアスラも同じようにリアを見ていた
「私達以外に?」
「クレスじゃなくて?」
「うん・・・」
更に顔を見合わせるリアとアスラを見て今度はロアが首を傾げた
「やっぱり僕の気のせ・・・」
「うぎゃあああああああ」
「「「!?」」」
突然どこからか悲鳴のようなものが聞こえた
「な、何? 悲鳴?」
「あっちからみたいだよ」
「リア、アスラ、行こう!」
「ええ」「うん」
駆け出したロアを見てリアとアスラも頷き一緒に悲鳴が聞こえた方に向かって走り出すと
「ど、どいてええぇ~~!!!!!」
「え? うわあっ!?」
先程悲鳴を上げたと思われる人物の声が聞こえたと思っているとその人物と思いっきりぶつかりお互いに尻餅を付いてしまう
「ロア、大丈夫?」
「う、うん・・」
「いたたっ、もう、どいてって言ったじゃん!!」
「うえ? えっと」
ぶつかって尻餅を付いたロアにリアが声を掛け返事を返そうとしているとぶつかった女の人がロアを見て怒鳴った
が、
「取り込み中悪いんだけどさ、なんか向こうから結構デカい魔物がこっち目掛けて着てるんだけど」
「「え?」」
アスラの冷静な言葉を聞きリアとロアは顔を上げ正面を見ると確かに魔物が自分達の方へ向かって着ていた
「うげぇ!?」
その魔物を見るや否、女の人は引き攣ったような声を上げる
「もしかして、アレに襲われてるの?」
「え、ま、まあ・・・」
「じゃあ」
その返事を聞くとロアは剣を抜き魔物の方へ駆け出しリアとアスラも戦闘態勢を取る
「直ぐに終わるから貴女は此処にいて」
安心させるようににこりと優しく微笑んで言うと即座に魔術を発動させ、魔物が体制を崩した所にロアが一撃を与えた
*
「いやぁ~ホント助かったよぉ」
魔物との戦闘を終わらせると魔物に襲われていた女の子がリア達の前に来てそう言った
「あたしはノーマ、ノーマ・ビアッティ」
「僕はロア・ナシオン」
「私はリア・ルーティア。この子はアスラよ」
「よろしく」
「ロアぽんにリーぴょんにアスくんだね! よろしく~!」
「ロア、ぽん?」
「リーぴょんにアスくん・・・」
ロア達の名前を聞くとノーマは直ぐにそう言い、その言葉にロア達は呆気に取られぽかんとしてしまう
「え、えーと、それでノーマはどうして魔物に襲われてたの?」
なんとか平常心を取り戻したリアがそう訪ねるとノーマはあははっと苦笑に似た表情を浮かべて答えた
「いやぁ実はこの先にあるダンジョンにお宝があるって聞いて探してたらバッタリ魔物の巣に入っちゃって~」
「それで追い掛けられてたんだ」
あはは~っと笑うノーマを見てリア達は少し呆れた表情を浮かべる
「おぉ~い、ノーマーー!」
ふと何処からかノーマを呼ぶ声が聞こえ少し先の方を見ると茶色の髪をした二人の少年が走って着ているのが見えた
「こんな所にいたのかよ。探したぜ」
「あ、ロイどん、ウスっち、どったの?」
「どうしたじゃねえだろ。お前が戻って来ないから探しに行けって」
「って、こっちの人達誰だ?」
やっとリア達に気付いたのか一気に視線が集まる
「ロアぽんにリーぴょんにアスくんだよ」
「・・・え~っと」
「初めまして、私はリア、この子達はアスラとロアよ」
「俺はロイド・アーヴィング」
「俺はカイウス・クオールズ」
お互いによろしくと言って挨拶を交わし、改めてノーマと一緒にいる経緯を話すとやはりと言うかロイドもカイウスもはあ・・・と大きな溜息を吐いた
「ノーマ、またやったのかよ・・・」
「またって?」
「あーまあいつもの事つーか、なあ」
「ああ。なんか巻き込んじまって悪いな」
「え、いや」
「ユージーンさんの言う通りだったって訳だな」
「ユージーンさん・・?」
ふとその名に聞き覚えがありリアはぽつりと呟きカイウスとロイドとノーマを見る
「貴方達、もしかしてレスナ村のギルドの人達?」
「ん? ああ、そうだぜ」
「リーぴょん、もしかしてユージんの事知ってんの?」
「ええ」
「??」
「ノーマ達はこれからボク達が向かおうとしてるレスナ村って言う所のギルドの一員みたいだね」
一人状況が掴めていないのかロアは疑問符を出していると足下にいたアスラが答えてくれた
そう話しているうちにリア達の方でも話しがまとまったようで、このままノーマ達と一緒にレスナ村へと向かう事になった
「よし、じゃあ行くか」
「これだけの人数がいたら魔物に襲われる心配もないね~!」
「魔物が出たらノーマの所為って事にしようぜ」
「うわ、ウスっちヒドーい!」
踵を返して歩き出した三人を見てリアは小さく笑い
「じゃあ、私達も行こうか」
「うん、そうだね」
「また賑やかになったね」
ロアもアスラもつられて笑い、三人の後を追った
続く
あとがき
どうも、めっちゃお久しぶりです!!
話し仕上げるのに4ヶ月も日にち空いちゃったよιι
6話書いた後にちょっとは書いていたんですが、イベント連チャン、体調不良、と続き、更に下書きしてた携帯のメモと仕事で使ってるメモ帳とPCに下書きしてたものが何処かに行っちゃったり更にちょっと色々とスランプになってて(現在進行形ι)見つけて書き上げるまでかなり時間が経ってしまいましたι
さて前置きはそこまでにしてw、本編の感想を
まずはアリート村から旅立つ所、話しじゃさらっと書いてるけど一番長くいた村だったのでやっぱみんな寂しさを感じてます
勿論ロア君もちょっと感じてはいるけど旅に出られると言う方が勝ってて寂しさは表情に出てません
それからちょっと気になってた事も聞いてはいたけどまさかな登場のノーマww
レジェンディアでのあの登場が好きだったりしたのでこっちでも使ってみましたw
ノーマのみんなの呼び方ですが、ロイドはタクティクス ユニオンでこう呼ばれてたので、カイウスとユージーンはわかんないのでリアちゃん達同様オリジナルで考えました
次回は最後でも言ってた通り、ロイド達の住んでるレスナ村に行ってユージーンとあの子と出会いますよ!
また日にち空いちゃいそうですが、お楽しみに!
2012.10.28
「うん」
アリート村の入り口にアドリビトムのメンバーとリアとアスラ、そしてロアがいた
「ナナリーもありがとね、宿貸してくれて」
「いいって。それより気を付けて行ってくるんだよ」
「リアもアスラもまた着てね」
「ロアの事、頼んだぜ」
「ええ」
今日はリアとアスラが旅立つ日であり、アドリビトムの本拠地である聖都サイファートにこの村と隣の村で起こった一連の事件の事について書かれている手紙をロアが持って行く日でもあった
「じゃあ行ってきます!」
「いってらっしゃーい!」
「気を付けて行って来いよー」
「うん!」
キリの良いところで話しを終わらせロアは元気良くそう言ってみんなに手を振り歩き出し、ファラ達も元気良く声を掛け手を振り替えした
「・・・行っちまったな」
「ああ」
ぽつりと呟いたチェスターにクレスも相槌を取る
「・・旅先でロアの事知ってる人がいたらいいんだけどね」
「そうですね・・・」
ロアがサイファートへ手紙を届ける事になった経緯はクレス達もクラースやナナリーやアニーから聞いていた
勿論ロアの事を知っている人を探す、と言う事も含め、
その事をロアは知らないでいるからリアもアスラも、そしてアドリビトムの皆も言わずに元気に見送ったがやはり少し寂しさを感じてしまっていた
「さ、我々も戻るぞ」
しんみりとした空気を切り替えるようにクラースは声を掛け踵を返して歩き出し、
「そうだね、あたし達も仕事が残ってるしね」
「そうですね。私達が元気がなかったらきっとロアさんも寂しがりますよね」
「そうだな。俺達も気合い入れて仕事しないとな」
「ああ」
クラースの言葉にナナリー達も頷き皆踵を返してギルドへと戻り始めた
07.魔物に追い掛けられて
「楽しそうだね、ロア」
自分達の隣を歩くロアが楽しそうにしている姿を見てアスラは声を掛けるとロアはニッコリと笑って頷いた
「うん。だって新しい所に行けるんだし、色んな人達にも会えるだろうし」
そんなロアを見てリアはニコリと微笑んだ
聖都への報告と言うのがこの旅の目的だがロアはもう一つの事をまだ知らない
けど、今現在記憶がないロアにとってリアとアスラから旅先の出来事を聞きいつか旅をしてみたいと言う事が大きくなっている事にリアもアスラも気付いていた
だから今素直に嬉しいのだろうとリアとアスラは思った
「そういえば、」
ふとそう声が聞こえロアの方に視線を向ける
「あの洞窟で戦ってた時、リアとアスラ以外に誰かいたような気がしたんだけど・・・」
「え?」
その言葉にリアは歩みを止めちらりとアスラを見るとアスラも同じようにリアを見ていた
「私達以外に?」
「クレスじゃなくて?」
「うん・・・」
更に顔を見合わせるリアとアスラを見て今度はロアが首を傾げた
「やっぱり僕の気のせ・・・」
「うぎゃあああああああ」
「「「!?」」」
突然どこからか悲鳴のようなものが聞こえた
「な、何? 悲鳴?」
「あっちからみたいだよ」
「リア、アスラ、行こう!」
「ええ」「うん」
駆け出したロアを見てリアとアスラも頷き一緒に悲鳴が聞こえた方に向かって走り出すと
「ど、どいてええぇ~~!!!!!」
「え? うわあっ!?」
先程悲鳴を上げたと思われる人物の声が聞こえたと思っているとその人物と思いっきりぶつかりお互いに尻餅を付いてしまう
「ロア、大丈夫?」
「う、うん・・」
「いたたっ、もう、どいてって言ったじゃん!!」
「うえ? えっと」
ぶつかって尻餅を付いたロアにリアが声を掛け返事を返そうとしているとぶつかった女の人がロアを見て怒鳴った
が、
「取り込み中悪いんだけどさ、なんか向こうから結構デカい魔物がこっち目掛けて着てるんだけど」
「「え?」」
アスラの冷静な言葉を聞きリアとロアは顔を上げ正面を見ると確かに魔物が自分達の方へ向かって着ていた
「うげぇ!?」
その魔物を見るや否、女の人は引き攣ったような声を上げる
「もしかして、アレに襲われてるの?」
「え、ま、まあ・・・」
「じゃあ」
その返事を聞くとロアは剣を抜き魔物の方へ駆け出しリアとアスラも戦闘態勢を取る
「直ぐに終わるから貴女は此処にいて」
安心させるようににこりと優しく微笑んで言うと即座に魔術を発動させ、魔物が体制を崩した所にロアが一撃を与えた
*
「いやぁ~ホント助かったよぉ」
魔物との戦闘を終わらせると魔物に襲われていた女の子がリア達の前に来てそう言った
「あたしはノーマ、ノーマ・ビアッティ」
「僕はロア・ナシオン」
「私はリア・ルーティア。この子はアスラよ」
「よろしく」
「ロアぽんにリーぴょんにアスくんだね! よろしく~!」
「ロア、ぽん?」
「リーぴょんにアスくん・・・」
ロア達の名前を聞くとノーマは直ぐにそう言い、その言葉にロア達は呆気に取られぽかんとしてしまう
「え、えーと、それでノーマはどうして魔物に襲われてたの?」
なんとか平常心を取り戻したリアがそう訪ねるとノーマはあははっと苦笑に似た表情を浮かべて答えた
「いやぁ実はこの先にあるダンジョンにお宝があるって聞いて探してたらバッタリ魔物の巣に入っちゃって~」
「それで追い掛けられてたんだ」
あはは~っと笑うノーマを見てリア達は少し呆れた表情を浮かべる
「おぉ~い、ノーマーー!」
ふと何処からかノーマを呼ぶ声が聞こえ少し先の方を見ると茶色の髪をした二人の少年が走って着ているのが見えた
「こんな所にいたのかよ。探したぜ」
「あ、ロイどん、ウスっち、どったの?」
「どうしたじゃねえだろ。お前が戻って来ないから探しに行けって」
「って、こっちの人達誰だ?」
やっとリア達に気付いたのか一気に視線が集まる
「ロアぽんにリーぴょんにアスくんだよ」
「・・・え~っと」
「初めまして、私はリア、この子達はアスラとロアよ」
「俺はロイド・アーヴィング」
「俺はカイウス・クオールズ」
お互いによろしくと言って挨拶を交わし、改めてノーマと一緒にいる経緯を話すとやはりと言うかロイドもカイウスもはあ・・・と大きな溜息を吐いた
「ノーマ、またやったのかよ・・・」
「またって?」
「あーまあいつもの事つーか、なあ」
「ああ。なんか巻き込んじまって悪いな」
「え、いや」
「ユージーンさんの言う通りだったって訳だな」
「ユージーンさん・・?」
ふとその名に聞き覚えがありリアはぽつりと呟きカイウスとロイドとノーマを見る
「貴方達、もしかしてレスナ村のギルドの人達?」
「ん? ああ、そうだぜ」
「リーぴょん、もしかしてユージんの事知ってんの?」
「ええ」
「??」
「ノーマ達はこれからボク達が向かおうとしてるレスナ村って言う所のギルドの一員みたいだね」
一人状況が掴めていないのかロアは疑問符を出していると足下にいたアスラが答えてくれた
そう話しているうちにリア達の方でも話しがまとまったようで、このままノーマ達と一緒にレスナ村へと向かう事になった
「よし、じゃあ行くか」
「これだけの人数がいたら魔物に襲われる心配もないね~!」
「魔物が出たらノーマの所為って事にしようぜ」
「うわ、ウスっちヒドーい!」
踵を返して歩き出した三人を見てリアは小さく笑い
「じゃあ、私達も行こうか」
「うん、そうだね」
「また賑やかになったね」
ロアもアスラもつられて笑い、三人の後を追った
続く
あとがき
どうも、めっちゃお久しぶりです!!
話し仕上げるのに4ヶ月も日にち空いちゃったよιι
6話書いた後にちょっとは書いていたんですが、イベント連チャン、体調不良、と続き、更に下書きしてた携帯のメモと仕事で使ってるメモ帳とPCに下書きしてたものが何処かに行っちゃったり更にちょっと色々とスランプになってて(現在進行形ι)見つけて書き上げるまでかなり時間が経ってしまいましたι
さて前置きはそこまでにしてw、本編の感想を
まずはアリート村から旅立つ所、話しじゃさらっと書いてるけど一番長くいた村だったのでやっぱみんな寂しさを感じてます
勿論ロア君もちょっと感じてはいるけど旅に出られると言う方が勝ってて寂しさは表情に出てません
それからちょっと気になってた事も聞いてはいたけどまさかな登場のノーマww
レジェンディアでのあの登場が好きだったりしたのでこっちでも使ってみましたw
ノーマのみんなの呼び方ですが、ロイドはタクティクス ユニオンでこう呼ばれてたので、カイウスとユージーンはわかんないのでリアちゃん達同様オリジナルで考えました
次回は最後でも言ってた通り、ロイド達の住んでるレスナ村に行ってユージーンとあの子と出会いますよ!
また日にち空いちゃいそうですが、お楽しみに!
2012.10.28