TALES OF THE WORLD ~Dear Cruise~
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「此処がオレ達のギルドの拠点だ」
ナナリーがいた宿屋から離れ、村の奥の方に立てられている木造の建物を見てリッドがそう言った
そこは周りにある民家より少し大きめの家だった
「此処に僕達のギルドのリーダーがいるから、挨拶に行こう」
「うん」
クレスの言葉に頷き、ロア達はその家のドアを開けて中に入った
02.入隊試験
「リッド、おっそ~い!」
ドアを開けて中に入った途端、元気の良い女の子の声が聞こえ一斉にその声の主を見ると、緑の髪のショートヘアーの女の子がこちらに向かって来ていた
「なんだよ、ナナリーんとこに昼飯食いに行ってただけだろ」
「食べ終わったら直ぐに戻って来るって言ったのは何処の誰よ」
「まあまあ昼時だったんだし、それに少し事情があってね」
言い合いになりそうな二人を見てクレスが宥めると女の子は少しだけ息を吐いて落ち着いた
「事情・・・? って、あれ、その人・・・?」
「こんにちは、ファラ」
「相変わらず今日も元気だね」
リアとアスラの隣にいる人物に目が止まりファラはきょとんとした
「彼、ギルドの入隊希望者なんだけど、クラースさんいる?」
「あ、うん。ちょっと待ってて、今呼んで来るから」
リアの言葉を聞くとファラは踵を返して二階へと駆け上がって行った
「今の人もギルドの人?」
「ああ、リッドの幼馴染みのファラだよ」
「まあ後で自己紹介すると思うし、とりあえず向こうに行こうよ」
アスラの言葉に皆頷きリビングの方に向かっていると二階からファラと大きいとんがり帽子を被った男性が下りて来た
「入隊希望と言うのは君か。確かクレス達が運んで来た人だよな?」
「はい。事情は後で詳しく話しますけど、暫くこの村にいる事になったので、ギルドに入ってみては? と言う話になって」
「成る程な。君は何か武器を扱えるのか?」
「オレ達が見つけた時に剣持ってたから、剣士だと思うけどな」
「ふむ・・・。名前は」
「ロア・ナシオンです」
「私はクラース・F・レスター、このギルドのリーダーを務めている」
「わたしはファラ・エルステッド。よろしくね、ロア」
「我々のギルドがどう言った仕事をするかは、知っているかね?」
「此処に来る途中でクレス達から聞きました」
ロアはこのギルドに向かっている途中に、ギルドがどう言った仕事をしているのかと言う事をクレス達から聞いていて、興味が湧いていた
「なら話しは早いか。では、早速入隊試験を始めよう」
*
「まずは最初の試験、街道周辺の魔物を5体倒す事。次が森の奥にあるスクの木からその実を5つ採って来る事。これが入隊試験の内容よ」
クラースから渡されたメモの内容をリアは読み上げ隣を歩いているロアに目を向けた
「リア、本当に良かったの。僕と一緒に来て?」
「ええ。それにクラースさんからも言われたでしょ、私は試験官兼サポートだって」
「他のみんなはギルドの仕事があるし。それに、こう言った事はボク達の方が見届けられるしね」
入隊試験の事を聞き、誰が試験監督を務めるかと言う話になった
リッドとファラは既に次の依頼を受けていて、クレスとチェスターも依頼が入り、試験官を務める事が出来なかった
ナナリーは宿の仕事をやっていてアニーも他の患者を診ていて、クラースは此処を離れる事が出来ない
そうなると残りはリアとアスラ、と言う事になる
二人はギルドに所属してないとはいえ、このアリート村から離れた所から来ているから戦闘面でも実力はあるし、クラース達も信頼している人物だった
それにリアは情報屋と言っても何でも屋に近いからギルドと変わらないかも、とロアに言っていた
「それにロアはまだ病み上がりだし、記憶もないんじゃスクの実も見つからないでしょ」
「私なら回復も出来るから、サポートとしては丁度良いと思うしね」
と言って、一緒に来てくれたのだった
「ありがとう、二人共。それで、そのスクの実ってどういうものなの?」
「アリート周辺にだけなる特殊な木の実で、薬の一種として使われる事が多いかな」
「この村のギルドに入ったら良く採りに来る事になると思うよ」
「そうなんだ・・・。!」
暫く街道を歩いているとガサッと草が揺れ数匹の魔物が出て来た
「それじゃあ早速魔物退治の試験、始めようか」
「ええ、ロア、準備はいい?」
「うん」
リアの言葉に頷きロアは鞘から剣を抜いて体制を整え目の前にいるボアに目を向けた
ボアは雄叫びのようなものを上げロアに向かって突進してくる
「魔神剣!」
見事にそれを避け一閃を浴びせ、その隙を突いて更に攻撃を仕掛ける
「まずは一匹」
アスラがロアが倒したボアを見て言い、直ぐにリアの方へと目を向けるとリアはロアの方を見てニコリと笑って頷き、そのまま距離を取り獲物をロアに渡した
「はあっ!」
ロアの一撃を食らいボアは倒れた
「これでまずは二匹ね」
「リアって強いんだね」
「ロアも十分強いじゃない」
剣を鞘に収めながらロアはリアに言うとリアも笑って答えた
「今はロアの為の試験だからかなり手加減してるけどね」
「え、そうなの?」
アスラの言葉に驚いてリアを見ると苦笑していた
「さ、残り三体倒してスクの実を探しましょう」
「うん。あれ? 何か落ちてる」
足下を見ると茶色い木の実が落ちていた
「あ、それがスクの実だよ」
「これが?」
「ええ。魔物や動物達もこの実を食べる事があるから、この辺りに落ちてたのかもね」
「これ持って行っても大丈夫かな?」
「特に汚れも食べられた跡もないから大丈夫よ」
「じゃあスクの実も一つ目っと」
「これなら順調に終わりそうね」
「うん。じゃあ次に行こうか」
「うん」
リアとアスラの言葉に頷き、ロアは歩き出した
その頃、アリート村のギルドでは、
「ロア、大丈夫かなぁ?」
「心配ねえって、リアとアスラが一緒だろ」
「わたしが心配してるはそっちじゃなくて」
「記憶喪失っと言う事かい?」
「うん・・・」
クレスの言葉にファラは少しだけ表情を曇らせて頷いた
「記憶喪失には色々な事が原因でなりゆるものだからな。どう言った経緯でロアが記憶喪失になったかは私達では解らないだろう」
「けど、ロアはそんな事気にしてる感じでもなかったぜ」
記憶喪失と聞いた時は皆驚いてしまったが此処に来る途中や此処で話しをした時の事を思い出してみると、確かにロアは記憶喪失と言う事をあまり気にしていなかった
最初は気を遣ってそんな素振りは見せないだけかと思ったが、それよりもただ前を見ていた目を思い出す
「本人が気にしていないのなら、周りが騒ぎ立てる事もないだろう」
「そうですね・・・。今はロアとリア達の帰りを待ちましょう」
クラースとクレスの言葉に皆頷き、ロア達の帰りを待つ事にした
*
「一気に三匹も来ちゃったね」
「魔物退治の依頼はこれで済みそうね」
「あの敵はちょっと厄介かもだけど・・・」
あれから暫くしてロア達の前にウルフ二匹とキラービーが現れた
地上にいる敵の相手ならまだ楽なのだが、空中の敵がいるとなると少し不便だった
「ロア、私とアスラがウルフとキラービーの相手をするから、弱った所を見計らって倒してね」
「え? アスラって戦えたの?」
「ツッコむとこ、そこなんだねι まあそう言う事だから、頼んだよ」
そう言われ先程リアとアスラに言われた事を思い出す
これは自分の入隊試験だ、リアとアスラはその試験監督兼サポート。だから敵を倒すのは自分の役目
「うん、解ったよ」
その事を思い出しロアは頷き、リアとアスラも小さく笑って一斉に敵に向かって行く
「魔神剣!」
ウルフに一閃を浴びせ、更に技を与える
「散沙雨!」
手数の多い技を繰り出しまずは一匹倒し終えると、足下にアスラがやって来たのが見えその後ろを見ると後を追って来たウルフが見え更に技を繰り出す
「瞬迅剣!」
「二匹目っ。残り一体!」
アスラの言葉に頷きロアはそのままキラービーの方へと向かって行く
「はあっ!」
大きく剣を振り翳し、一撃を与えキラービーを倒し終えた
「ふう・・・」
「ロア、後ろ!」
「!?」
キラービーを倒し終え剣を下ろした途端、アスラの声が聞こえ振り返ると更に違うキラービーが向かって来ていた
「ウィンドカッター!」
途端目の前にいたキラービーに風魔法が命中しそのまま倒れた
「間に合ったみたいね」
「リア、ありがとう」
ふうと安堵の息を吐き、ロアとアスラはリアの元に駆け寄った
「それにしても、リアって魔術も使えたんだね」
「ええ。あ、ロア、ちょっとじっとしててね」
言うとリアはロアの右腕に手を当て小さく呟くと腕にあった傷が癒えていった
「はい、これで大丈夫」
「ありがとう。・・これで、試験終わり、だよね?」
「うん、スクの実5つ、魔物を5体倒す事、両方完了だよ」
さっきの魔物と出会う前にリアとアスラの提案で先にスクの実を採りに行っていた
その途中で魔物と戦っていたからなのか、少し腕も上がり新しい技も覚え、先程の戦闘が少し楽になったのだった
「後はギルドに戻ってこの事をクラースさんに報告すれば、正式にギルドの一員になれるはずよ」
「そうだね。じゃあアリート村に戻ろうか」
「うん、みんな待ってるだろうしね」
言ってリア達はアリート村の方へ向かって歩き出した
「リアやアスラみたいな戦い方もあるんだね」
「人それぞれだけど、私達はこの戦い方で慣れてるからね」
「ギルドに入ったら、みんなとも一緒に戦えるから良い勉強にもなると思うよ」
「うん。クレスやリッド達と一緒に仕事するの楽しみだよ」
そう話しながらアリート村へと向かって行った
続く
あとがき
ほい、やっと入隊試験終わりました~!
まあマイソロでも魔物退治や採取は恒例だったので、今回はこんな感じにしてみました
次回は入隊した所と後かなぁ~
次回も頑張って書きますよぉ~!
2012.02.09
ナナリーがいた宿屋から離れ、村の奥の方に立てられている木造の建物を見てリッドがそう言った
そこは周りにある民家より少し大きめの家だった
「此処に僕達のギルドのリーダーがいるから、挨拶に行こう」
「うん」
クレスの言葉に頷き、ロア達はその家のドアを開けて中に入った
02.入隊試験
「リッド、おっそ~い!」
ドアを開けて中に入った途端、元気の良い女の子の声が聞こえ一斉にその声の主を見ると、緑の髪のショートヘアーの女の子がこちらに向かって来ていた
「なんだよ、ナナリーんとこに昼飯食いに行ってただけだろ」
「食べ終わったら直ぐに戻って来るって言ったのは何処の誰よ」
「まあまあ昼時だったんだし、それに少し事情があってね」
言い合いになりそうな二人を見てクレスが宥めると女の子は少しだけ息を吐いて落ち着いた
「事情・・・? って、あれ、その人・・・?」
「こんにちは、ファラ」
「相変わらず今日も元気だね」
リアとアスラの隣にいる人物に目が止まりファラはきょとんとした
「彼、ギルドの入隊希望者なんだけど、クラースさんいる?」
「あ、うん。ちょっと待ってて、今呼んで来るから」
リアの言葉を聞くとファラは踵を返して二階へと駆け上がって行った
「今の人もギルドの人?」
「ああ、リッドの幼馴染みのファラだよ」
「まあ後で自己紹介すると思うし、とりあえず向こうに行こうよ」
アスラの言葉に皆頷きリビングの方に向かっていると二階からファラと大きいとんがり帽子を被った男性が下りて来た
「入隊希望と言うのは君か。確かクレス達が運んで来た人だよな?」
「はい。事情は後で詳しく話しますけど、暫くこの村にいる事になったので、ギルドに入ってみては? と言う話になって」
「成る程な。君は何か武器を扱えるのか?」
「オレ達が見つけた時に剣持ってたから、剣士だと思うけどな」
「ふむ・・・。名前は」
「ロア・ナシオンです」
「私はクラース・F・レスター、このギルドのリーダーを務めている」
「わたしはファラ・エルステッド。よろしくね、ロア」
「我々のギルドがどう言った仕事をするかは、知っているかね?」
「此処に来る途中でクレス達から聞きました」
ロアはこのギルドに向かっている途中に、ギルドがどう言った仕事をしているのかと言う事をクレス達から聞いていて、興味が湧いていた
「なら話しは早いか。では、早速入隊試験を始めよう」
*
「まずは最初の試験、街道周辺の魔物を5体倒す事。次が森の奥にあるスクの木からその実を5つ採って来る事。これが入隊試験の内容よ」
クラースから渡されたメモの内容をリアは読み上げ隣を歩いているロアに目を向けた
「リア、本当に良かったの。僕と一緒に来て?」
「ええ。それにクラースさんからも言われたでしょ、私は試験官兼サポートだって」
「他のみんなはギルドの仕事があるし。それに、こう言った事はボク達の方が見届けられるしね」
入隊試験の事を聞き、誰が試験監督を務めるかと言う話になった
リッドとファラは既に次の依頼を受けていて、クレスとチェスターも依頼が入り、試験官を務める事が出来なかった
ナナリーは宿の仕事をやっていてアニーも他の患者を診ていて、クラースは此処を離れる事が出来ない
そうなると残りはリアとアスラ、と言う事になる
二人はギルドに所属してないとはいえ、このアリート村から離れた所から来ているから戦闘面でも実力はあるし、クラース達も信頼している人物だった
それにリアは情報屋と言っても何でも屋に近いからギルドと変わらないかも、とロアに言っていた
「それにロアはまだ病み上がりだし、記憶もないんじゃスクの実も見つからないでしょ」
「私なら回復も出来るから、サポートとしては丁度良いと思うしね」
と言って、一緒に来てくれたのだった
「ありがとう、二人共。それで、そのスクの実ってどういうものなの?」
「アリート周辺にだけなる特殊な木の実で、薬の一種として使われる事が多いかな」
「この村のギルドに入ったら良く採りに来る事になると思うよ」
「そうなんだ・・・。!」
暫く街道を歩いているとガサッと草が揺れ数匹の魔物が出て来た
「それじゃあ早速魔物退治の試験、始めようか」
「ええ、ロア、準備はいい?」
「うん」
リアの言葉に頷きロアは鞘から剣を抜いて体制を整え目の前にいるボアに目を向けた
ボアは雄叫びのようなものを上げロアに向かって突進してくる
「魔神剣!」
見事にそれを避け一閃を浴びせ、その隙を突いて更に攻撃を仕掛ける
「まずは一匹」
アスラがロアが倒したボアを見て言い、直ぐにリアの方へと目を向けるとリアはロアの方を見てニコリと笑って頷き、そのまま距離を取り獲物をロアに渡した
「はあっ!」
ロアの一撃を食らいボアは倒れた
「これでまずは二匹ね」
「リアって強いんだね」
「ロアも十分強いじゃない」
剣を鞘に収めながらロアはリアに言うとリアも笑って答えた
「今はロアの為の試験だからかなり手加減してるけどね」
「え、そうなの?」
アスラの言葉に驚いてリアを見ると苦笑していた
「さ、残り三体倒してスクの実を探しましょう」
「うん。あれ? 何か落ちてる」
足下を見ると茶色い木の実が落ちていた
「あ、それがスクの実だよ」
「これが?」
「ええ。魔物や動物達もこの実を食べる事があるから、この辺りに落ちてたのかもね」
「これ持って行っても大丈夫かな?」
「特に汚れも食べられた跡もないから大丈夫よ」
「じゃあスクの実も一つ目っと」
「これなら順調に終わりそうね」
「うん。じゃあ次に行こうか」
「うん」
リアとアスラの言葉に頷き、ロアは歩き出した
その頃、アリート村のギルドでは、
「ロア、大丈夫かなぁ?」
「心配ねえって、リアとアスラが一緒だろ」
「わたしが心配してるはそっちじゃなくて」
「記憶喪失っと言う事かい?」
「うん・・・」
クレスの言葉にファラは少しだけ表情を曇らせて頷いた
「記憶喪失には色々な事が原因でなりゆるものだからな。どう言った経緯でロアが記憶喪失になったかは私達では解らないだろう」
「けど、ロアはそんな事気にしてる感じでもなかったぜ」
記憶喪失と聞いた時は皆驚いてしまったが此処に来る途中や此処で話しをした時の事を思い出してみると、確かにロアは記憶喪失と言う事をあまり気にしていなかった
最初は気を遣ってそんな素振りは見せないだけかと思ったが、それよりもただ前を見ていた目を思い出す
「本人が気にしていないのなら、周りが騒ぎ立てる事もないだろう」
「そうですね・・・。今はロアとリア達の帰りを待ちましょう」
クラースとクレスの言葉に皆頷き、ロア達の帰りを待つ事にした
*
「一気に三匹も来ちゃったね」
「魔物退治の依頼はこれで済みそうね」
「あの敵はちょっと厄介かもだけど・・・」
あれから暫くしてロア達の前にウルフ二匹とキラービーが現れた
地上にいる敵の相手ならまだ楽なのだが、空中の敵がいるとなると少し不便だった
「ロア、私とアスラがウルフとキラービーの相手をするから、弱った所を見計らって倒してね」
「え? アスラって戦えたの?」
「ツッコむとこ、そこなんだねι まあそう言う事だから、頼んだよ」
そう言われ先程リアとアスラに言われた事を思い出す
これは自分の入隊試験だ、リアとアスラはその試験監督兼サポート。だから敵を倒すのは自分の役目
「うん、解ったよ」
その事を思い出しロアは頷き、リアとアスラも小さく笑って一斉に敵に向かって行く
「魔神剣!」
ウルフに一閃を浴びせ、更に技を与える
「散沙雨!」
手数の多い技を繰り出しまずは一匹倒し終えると、足下にアスラがやって来たのが見えその後ろを見ると後を追って来たウルフが見え更に技を繰り出す
「瞬迅剣!」
「二匹目っ。残り一体!」
アスラの言葉に頷きロアはそのままキラービーの方へと向かって行く
「はあっ!」
大きく剣を振り翳し、一撃を与えキラービーを倒し終えた
「ふう・・・」
「ロア、後ろ!」
「!?」
キラービーを倒し終え剣を下ろした途端、アスラの声が聞こえ振り返ると更に違うキラービーが向かって来ていた
「ウィンドカッター!」
途端目の前にいたキラービーに風魔法が命中しそのまま倒れた
「間に合ったみたいね」
「リア、ありがとう」
ふうと安堵の息を吐き、ロアとアスラはリアの元に駆け寄った
「それにしても、リアって魔術も使えたんだね」
「ええ。あ、ロア、ちょっとじっとしててね」
言うとリアはロアの右腕に手を当て小さく呟くと腕にあった傷が癒えていった
「はい、これで大丈夫」
「ありがとう。・・これで、試験終わり、だよね?」
「うん、スクの実5つ、魔物を5体倒す事、両方完了だよ」
さっきの魔物と出会う前にリアとアスラの提案で先にスクの実を採りに行っていた
その途中で魔物と戦っていたからなのか、少し腕も上がり新しい技も覚え、先程の戦闘が少し楽になったのだった
「後はギルドに戻ってこの事をクラースさんに報告すれば、正式にギルドの一員になれるはずよ」
「そうだね。じゃあアリート村に戻ろうか」
「うん、みんな待ってるだろうしね」
言ってリア達はアリート村の方へ向かって歩き出した
「リアやアスラみたいな戦い方もあるんだね」
「人それぞれだけど、私達はこの戦い方で慣れてるからね」
「ギルドに入ったら、みんなとも一緒に戦えるから良い勉強にもなると思うよ」
「うん。クレスやリッド達と一緒に仕事するの楽しみだよ」
そう話しながらアリート村へと向かって行った
続く
あとがき
ほい、やっと入隊試験終わりました~!
まあマイソロでも魔物退治や採取は恒例だったので、今回はこんな感じにしてみました
次回は入隊した所と後かなぁ~
次回も頑張って書きますよぉ~!
2012.02.09