~The First Strike~
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街の中心部まで行くと奇妙な生き物のような魔物が結界を破ろうとしていた
「っ! 何、あれ!?」
「あれはエアルクリーチャーだよ!」
「エアルクリーチャー?」
「きゃっ!」
アスラの言葉に疑問を持っているとまたエアルクリーチャーが結界を破ろうと結界に体当たりをする
「外にはまだ住民が残っています!」
「!」
「魔物もあの魔物と一緒に押し寄せて来ていて!」
「今、騎士団が抑えていますが・・・」
騎士団が抑えているとはいえ、今はナイレンが不在だ
そうなれば指揮をしているのは副隊長であるユルギスだ
そして多分ユーリもヒスカ達と一緒に住民の避難に向かっているだろう
けど、さっきから何処かイヤな予感がしていた
それは直感かもしれないが・・・
「急ぎましょう!」
「ああ!」「うん!」
リアは小さく頭を振って街の外へと向かい出した
07.悲劇の扉は開かれた
街の出口近くに着くとそこには避難している住民と騎士団の人達がいた
街の外を見ると騎士団が住民を避難しながら魔物と戦い、軍用犬達も魔物と戦っていた
「ユーリ!」
リアは街の外で魔物と戦っているユーリを見つけ声を上げる
ユーリはランバートと連携を取り綺麗に魔物を倒していく
全部倒し終えたと思っていると魔物の気配を感じた
「っ!」
ユーリは急いで剣を構えようとしたが、魔物は何処からか飛んできた弓矢で射貫かれてしまう
「なっ!?」
その途端、ユーリの隣に見覚えのある人物達が降り立った
「よお、ユーリ」
「あんた!?」
「ユーリ、無事!」
「リア! セイ、アスラ!」
メルゾム達と共に現れたリア達を見て入り口で住民の救助をしていたヒスカも驚いて声を上げていた
「ランバート達も無事みたいだな」
セイはユーリの隣にいるランバートに目をやると、ランバートは無事だと言う目をして頷いた
「これで戦力は・・・「馬車の中に娘が・・・」!」
アスラが戦力はこっちの方が有利だと思っていると入り口の方から女性の必死の声が聞こえた
その言葉を聞きリア達は馬車の方へ目を向けると、壊れた馬車の中央に人形を持って呆然としている女の子がいた
そしてその女の子の前にはあのエアルクリーチャーと数匹の魔物が・・・
「っ!」
「ユーリ!」
それを目にするとユーリとランバートは馬車の方へ走って行った
リアは息を飲み、詠唱を唱えユーリとランバートに防御の魔術を掛け、
「ロックブレイク!!」
更に詠唱し周りにいる魔物達の足を止めた
その間にユーリとランバートは女の子の元に辿り着き無事に救い出した
「リア、俺達も一旦退くぞ!」
それを見てほっと安堵の息を吐き、セイ達は一旦ヒスカ達の所に戻ろうとしていた
「ランバート、先に行け」
ユーリもランバートもこちらに戻って来ているのを見てリアもセイの後に続いた
ユーリも無事に女の子を抱えてリア達の下に戻って来て、女の子を母親の前で降ろしてやると母親も女の子も抱きつき安心したように涙を流した
「良かった・・・。?」
その様子を見て安堵しているとふと何か違和感を感じ、リアは森の方を見るとその森に軍用犬達が入って行った
「えっ、・・?」
その様子に気が付いたのか、みんな必死に軍用犬の名前を呼ぶが戻って来ない
「ランバート!」
そしてランバートも森へ入ろうとしているのをユーリは呼び止めた
「っ・・・!」
だが、振り返ったランバートの目は頑なに何かを決意したような目だった
「ランバー・・ト・・?」
その眼差しにユーリも疑問を持った
それを見届けたランバートはユーリの制止の言葉を遮り、森へと入って行った
「ランバート、待てって!!」
「「ユーリ!」」
「「待て、ユーリ!」」
ユーリはユルギスとメルゾムとセイの制止の言葉を聞かず、そのままランバートを追い駆け、リアもユーリの後を追った
「アスラ、行け!」
「了解」
セイは急いでアスラにリアの後を追わせ、ユルギスもヒスカ達と共にユーリの後を追い、メルゾム達もセイと一緒に続いた
「ランバート!」
「ランバート! 何処!?」
軍用犬を探しに森に入ったリア達
ユルギス達も軍用犬の名前を呼びながら辺りを探すが一考に見つからない
「・・・見つからない」
「ランバート達、何処に行っちゃったんだろう・・・」
リアの隣にいたヒスカも心配そうな顔をして辺りを見渡す
森は夕暮れのような夜のような赤紫色の空に季節外れの紅葉、そして赤いエアル
エアルは一定の濃度を超えると、赤くなると言うのをリアとセイは昔アスラ達から聞いた事があった
それは不気味と言えば不気味でユーリ達はこのエアルについて話しをしていたが、リアはランバート達を気にしていた
「・・・ランバート・・・」
リアは森に入る前のランバートの眼差しを思い出していた
(あの目は・・・何か覚悟を決めた眼だった・・・。でも、一体何に・・・?)
そう思っていると急に辺りの草木がガサガサと揺れた
「!」
それにいち早くアスラが気が付き警戒を強め、リア達も警戒を強めた
「ぎゃあぁぁぁっ!!」
「「「!」」」
その直後、メルゾムの部下の一人が草木の中に吸い込まれた
「親分ーーー!! あ゛ぁ!!」
草木に引き摺られて行った後が残る中、辺りに悲鳴が響き渡る
そしてその悲鳴が聞こえなくなりメルゾムとユーリはその草木の方へ歩いていく
「っ!?」
そこには服の切れ端と血が飛び散っていた
「な、なんで・・・」
それを見たヒスカは動揺を隠しきれず口に手を当て、ヒスカの隣にいたリアも自然とヒスカに寄り添っていた
メルゾムは服の切れ端を持って怒りを押さえきれずに握りしめた
「くっそぉ・・・。こんな危ねえ奴が街の近くまで現れるたあ」
メルゾムは悔しそうな顔をした
大事な部下を失った気持ちは此処に居る誰もが分かっている
守りきれなかった事に、みんな悔しく眉を寄せているとまたガサガサと音がした
リア達は先程より警戒を強め音が聞こえた方へ視線を向けると
「ランバート!」
そこにはランバートの姿があった
「ランバート、良かっ・・・!」
ヒスカとほっと安堵の息を吐きリアが一歩踏み出そうとしていると、何か違和感を感じた
そしてそれはリアの身体に伝わってきた
「ランバート!」
「ユーリ、だめっ!!」
ユーリは嬉しそうな顔をしてランバートの元へ向かおうとしていたが、急にリアの必死の叫びが聞こえ驚いて立ち止まった
「リアっ!?」
その途端、リアは真っ青な顔になり倒れそうになっていたのをヒスカが支えた
「リア、っ!?」
ユーリがリアの方に向かおうとしていると、メルゾムがユーリの前に手を出し止めた
「ユーリ、構えろ」
「え・・?」
剣を構えて静かにそう告げるセイとハンマーを握り締めているメルゾムを見て、ユーリはゆっくりとランバートへと視線を向ける
ランバートの姿を良く見るとランバートの牙から血が流れていた
ランバートの目は鋭くユーリ達を見つめ、ゆっくりとランバートが動き、その後ろからエアルクリーチャーに取り込まれたランバート達軍用犬が姿を現した
「「「っ!?!?」」」
その姿にはこの場にいた誰もが驚きを隠せなかった
「みんなっ、気を付けて!!」
ランバートを取り込んだエアルクリーチャーはユーリ達目掛けて突進し、ユーリとメルゾムは吹っ飛ばされてしまう
「ユーリっ、きゃあぁっ!」
「リアっ!!」
リアはそれを目にし、一歩踏み出そうとしたが目の前に現れたエアルクリーチャーに取り込まれたランバート達に押さえつけられてしまう
「リアっ、」
「アスラっ、攻撃しちゃ・・ダメっ!」
「でもっ!」
リアは必死にランバート達の攻撃を抑えながらアスラに訴えかける
言い淀むアスラの隣を素早い動きでセイがすり抜け、エアルクリーチャーの本体に攻撃する
セイの攻撃をくらい、エアルクリーチャーはリアを放した
「っ!!」
「リア、大丈夫!!」
リアは近くにあった木に思いっきり背中をぶつけた
そんなリアにヒスカが駆け寄り起こしてあげるとアスラもリアの元へやってきた
リアは心配そうに見ているヒスカとアスラを安心させるように微笑んだ
「うわあああ"ぁぁぁぁっぁ"!!」
「「「!」」」
安堵しているとまた悲鳴が聞こえた
その悲鳴は徐々に空へと上がって行き、
「ぎゃああああっ!!」
その叫びと共にリアやヒスカ、アスラ、そしてユルギス、エルヴィンがいる所に空から血が降ってきた
「「きゃあっっ!!」」「「うわあっ!!」」
その間にランバート達は起き上がったユーリの方へと向かっていく
「・・ランバート・・・」
ユーリは変わり果てたランバートの姿を見て悲しい目をしてランバートの名を呼んだ
そしてヒスカは手と身体に付いた血を見てガタガタと震え
「っ・・・、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
パニックなって叫んでしまった
リアは何とかパニックなっているヒスカを宥めようとしたが、
「!」
その悲鳴を聞き、ランバートがヒスカ目掛けて来た
「ヒスカさん!!」
リアは駆け出そうとしていたが、それよりも早くランバートがヒスカを襲おうとしていた
「ランバート・・、やめて、ランバート!!」
ヒスカは涙を流し、ランバートを拒絶した
ヒスカを救おうとユルギス達も攻撃をするが、全く歯が立たない
「ヒスカさ・・うっ・・・!」
リアもヒスカ助けに行こうとしたが、血の臭いとまたリアの身体に何か伝わって来て倒れそうになったが、セイがリアを支えた
「・・兄・・さん・・・」
「大丈夫か?」
「うん・・・」
だが立っているのもやっとだったのかまたその場に座り込んでしまう
セイはゆっくりと姿勢を低くしてリアの隣に座り、アスラとリアを守るような体勢を取った
その間もエアルクリーチャーに取り込まれたランバート達はヒスカやユルギス達を襲っていて、リア達の方にも向かって来ていた
「・・めろっ・・・」
ユーリは目の前に光景に唖然として、唇を震わせていた
「ランバート・・・や・・めて・・・」
リアは荒い息を吐きながら必死に声を絞り出す
「・・・もう届かねえか」
「・・・っ」
セイもアスラもツライ顔をしていた
そしてリア達目掛けて襲い掛かろうとした時だった
「ランバァーート!!!!」
ユーリは叫び、ランバートは反応した
それを見てユーリは剣を構えランバートはユーリに向かって突進して行き、ユーリもそこに立ち向かって行った
「ユーリっ・・・!!」
リアはユーリの行動が分かり必死に叫んだ
ランバート、
・・・ごめん・・・――――――
続く
あとがき
劇場版の泣きシーン1つ目・・・
書いてて切なくなってきた・・・
リアちゃんがああなった理由は次回解ります
暫くはシリアスが続きます(後書き短っ!!)
2009.11.10
「っ! 何、あれ!?」
「あれはエアルクリーチャーだよ!」
「エアルクリーチャー?」
「きゃっ!」
アスラの言葉に疑問を持っているとまたエアルクリーチャーが結界を破ろうと結界に体当たりをする
「外にはまだ住民が残っています!」
「!」
「魔物もあの魔物と一緒に押し寄せて来ていて!」
「今、騎士団が抑えていますが・・・」
騎士団が抑えているとはいえ、今はナイレンが不在だ
そうなれば指揮をしているのは副隊長であるユルギスだ
そして多分ユーリもヒスカ達と一緒に住民の避難に向かっているだろう
けど、さっきから何処かイヤな予感がしていた
それは直感かもしれないが・・・
「急ぎましょう!」
「ああ!」「うん!」
リアは小さく頭を振って街の外へと向かい出した
07.悲劇の扉は開かれた
街の出口近くに着くとそこには避難している住民と騎士団の人達がいた
街の外を見ると騎士団が住民を避難しながら魔物と戦い、軍用犬達も魔物と戦っていた
「ユーリ!」
リアは街の外で魔物と戦っているユーリを見つけ声を上げる
ユーリはランバートと連携を取り綺麗に魔物を倒していく
全部倒し終えたと思っていると魔物の気配を感じた
「っ!」
ユーリは急いで剣を構えようとしたが、魔物は何処からか飛んできた弓矢で射貫かれてしまう
「なっ!?」
その途端、ユーリの隣に見覚えのある人物達が降り立った
「よお、ユーリ」
「あんた!?」
「ユーリ、無事!」
「リア! セイ、アスラ!」
メルゾム達と共に現れたリア達を見て入り口で住民の救助をしていたヒスカも驚いて声を上げていた
「ランバート達も無事みたいだな」
セイはユーリの隣にいるランバートに目をやると、ランバートは無事だと言う目をして頷いた
「これで戦力は・・・「馬車の中に娘が・・・」!」
アスラが戦力はこっちの方が有利だと思っていると入り口の方から女性の必死の声が聞こえた
その言葉を聞きリア達は馬車の方へ目を向けると、壊れた馬車の中央に人形を持って呆然としている女の子がいた
そしてその女の子の前にはあのエアルクリーチャーと数匹の魔物が・・・
「っ!」
「ユーリ!」
それを目にするとユーリとランバートは馬車の方へ走って行った
リアは息を飲み、詠唱を唱えユーリとランバートに防御の魔術を掛け、
「ロックブレイク!!」
更に詠唱し周りにいる魔物達の足を止めた
その間にユーリとランバートは女の子の元に辿り着き無事に救い出した
「リア、俺達も一旦退くぞ!」
それを見てほっと安堵の息を吐き、セイ達は一旦ヒスカ達の所に戻ろうとしていた
「ランバート、先に行け」
ユーリもランバートもこちらに戻って来ているのを見てリアもセイの後に続いた
ユーリも無事に女の子を抱えてリア達の下に戻って来て、女の子を母親の前で降ろしてやると母親も女の子も抱きつき安心したように涙を流した
「良かった・・・。?」
その様子を見て安堵しているとふと何か違和感を感じ、リアは森の方を見るとその森に軍用犬達が入って行った
「えっ、・・?」
その様子に気が付いたのか、みんな必死に軍用犬の名前を呼ぶが戻って来ない
「ランバート!」
そしてランバートも森へ入ろうとしているのをユーリは呼び止めた
「っ・・・!」
だが、振り返ったランバートの目は頑なに何かを決意したような目だった
「ランバー・・ト・・?」
その眼差しにユーリも疑問を持った
それを見届けたランバートはユーリの制止の言葉を遮り、森へと入って行った
「ランバート、待てって!!」
「「ユーリ!」」
「「待て、ユーリ!」」
ユーリはユルギスとメルゾムとセイの制止の言葉を聞かず、そのままランバートを追い駆け、リアもユーリの後を追った
「アスラ、行け!」
「了解」
セイは急いでアスラにリアの後を追わせ、ユルギスもヒスカ達と共にユーリの後を追い、メルゾム達もセイと一緒に続いた
「ランバート!」
「ランバート! 何処!?」
軍用犬を探しに森に入ったリア達
ユルギス達も軍用犬の名前を呼びながら辺りを探すが一考に見つからない
「・・・見つからない」
「ランバート達、何処に行っちゃったんだろう・・・」
リアの隣にいたヒスカも心配そうな顔をして辺りを見渡す
森は夕暮れのような夜のような赤紫色の空に季節外れの紅葉、そして赤いエアル
エアルは一定の濃度を超えると、赤くなると言うのをリアとセイは昔アスラ達から聞いた事があった
それは不気味と言えば不気味でユーリ達はこのエアルについて話しをしていたが、リアはランバート達を気にしていた
「・・・ランバート・・・」
リアは森に入る前のランバートの眼差しを思い出していた
(あの目は・・・何か覚悟を決めた眼だった・・・。でも、一体何に・・・?)
そう思っていると急に辺りの草木がガサガサと揺れた
「!」
それにいち早くアスラが気が付き警戒を強め、リア達も警戒を強めた
「ぎゃあぁぁぁっ!!」
「「「!」」」
その直後、メルゾムの部下の一人が草木の中に吸い込まれた
「親分ーーー!! あ゛ぁ!!」
草木に引き摺られて行った後が残る中、辺りに悲鳴が響き渡る
そしてその悲鳴が聞こえなくなりメルゾムとユーリはその草木の方へ歩いていく
「っ!?」
そこには服の切れ端と血が飛び散っていた
「な、なんで・・・」
それを見たヒスカは動揺を隠しきれず口に手を当て、ヒスカの隣にいたリアも自然とヒスカに寄り添っていた
メルゾムは服の切れ端を持って怒りを押さえきれずに握りしめた
「くっそぉ・・・。こんな危ねえ奴が街の近くまで現れるたあ」
メルゾムは悔しそうな顔をした
大事な部下を失った気持ちは此処に居る誰もが分かっている
守りきれなかった事に、みんな悔しく眉を寄せているとまたガサガサと音がした
リア達は先程より警戒を強め音が聞こえた方へ視線を向けると
「ランバート!」
そこにはランバートの姿があった
「ランバート、良かっ・・・!」
ヒスカとほっと安堵の息を吐きリアが一歩踏み出そうとしていると、何か違和感を感じた
そしてそれはリアの身体に伝わってきた
「ランバート!」
「ユーリ、だめっ!!」
ユーリは嬉しそうな顔をしてランバートの元へ向かおうとしていたが、急にリアの必死の叫びが聞こえ驚いて立ち止まった
「リアっ!?」
その途端、リアは真っ青な顔になり倒れそうになっていたのをヒスカが支えた
「リア、っ!?」
ユーリがリアの方に向かおうとしていると、メルゾムがユーリの前に手を出し止めた
「ユーリ、構えろ」
「え・・?」
剣を構えて静かにそう告げるセイとハンマーを握り締めているメルゾムを見て、ユーリはゆっくりとランバートへと視線を向ける
ランバートの姿を良く見るとランバートの牙から血が流れていた
ランバートの目は鋭くユーリ達を見つめ、ゆっくりとランバートが動き、その後ろからエアルクリーチャーに取り込まれたランバート達軍用犬が姿を現した
「「「っ!?!?」」」
その姿にはこの場にいた誰もが驚きを隠せなかった
「みんなっ、気を付けて!!」
ランバートを取り込んだエアルクリーチャーはユーリ達目掛けて突進し、ユーリとメルゾムは吹っ飛ばされてしまう
「ユーリっ、きゃあぁっ!」
「リアっ!!」
リアはそれを目にし、一歩踏み出そうとしたが目の前に現れたエアルクリーチャーに取り込まれたランバート達に押さえつけられてしまう
「リアっ、」
「アスラっ、攻撃しちゃ・・ダメっ!」
「でもっ!」
リアは必死にランバート達の攻撃を抑えながらアスラに訴えかける
言い淀むアスラの隣を素早い動きでセイがすり抜け、エアルクリーチャーの本体に攻撃する
セイの攻撃をくらい、エアルクリーチャーはリアを放した
「っ!!」
「リア、大丈夫!!」
リアは近くにあった木に思いっきり背中をぶつけた
そんなリアにヒスカが駆け寄り起こしてあげるとアスラもリアの元へやってきた
リアは心配そうに見ているヒスカとアスラを安心させるように微笑んだ
「うわあああ"ぁぁぁぁっぁ"!!」
「「「!」」」
安堵しているとまた悲鳴が聞こえた
その悲鳴は徐々に空へと上がって行き、
「ぎゃああああっ!!」
その叫びと共にリアやヒスカ、アスラ、そしてユルギス、エルヴィンがいる所に空から血が降ってきた
「「きゃあっっ!!」」「「うわあっ!!」」
その間にランバート達は起き上がったユーリの方へと向かっていく
「・・ランバート・・・」
ユーリは変わり果てたランバートの姿を見て悲しい目をしてランバートの名を呼んだ
そしてヒスカは手と身体に付いた血を見てガタガタと震え
「っ・・・、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
パニックなって叫んでしまった
リアは何とかパニックなっているヒスカを宥めようとしたが、
「!」
その悲鳴を聞き、ランバートがヒスカ目掛けて来た
「ヒスカさん!!」
リアは駆け出そうとしていたが、それよりも早くランバートがヒスカを襲おうとしていた
「ランバート・・、やめて、ランバート!!」
ヒスカは涙を流し、ランバートを拒絶した
ヒスカを救おうとユルギス達も攻撃をするが、全く歯が立たない
「ヒスカさ・・うっ・・・!」
リアもヒスカ助けに行こうとしたが、血の臭いとまたリアの身体に何か伝わって来て倒れそうになったが、セイがリアを支えた
「・・兄・・さん・・・」
「大丈夫か?」
「うん・・・」
だが立っているのもやっとだったのかまたその場に座り込んでしまう
セイはゆっくりと姿勢を低くしてリアの隣に座り、アスラとリアを守るような体勢を取った
その間もエアルクリーチャーに取り込まれたランバート達はヒスカやユルギス達を襲っていて、リア達の方にも向かって来ていた
「・・めろっ・・・」
ユーリは目の前に光景に唖然として、唇を震わせていた
「ランバート・・・や・・めて・・・」
リアは荒い息を吐きながら必死に声を絞り出す
「・・・もう届かねえか」
「・・・っ」
セイもアスラもツライ顔をしていた
そしてリア達目掛けて襲い掛かろうとした時だった
「ランバァーート!!!!」
ユーリは叫び、ランバートは反応した
それを見てユーリは剣を構えランバートはユーリに向かって突進して行き、ユーリもそこに立ち向かって行った
「ユーリっ・・・!!」
リアはユーリの行動が分かり必死に叫んだ
ランバート、
・・・ごめん・・・――――――
続く
あとがき
劇場版の泣きシーン1つ目・・・
書いてて切なくなってきた・・・
リアちゃんがああなった理由は次回解ります
暫くはシリアスが続きます(後書き短っ!!)
2009.11.10