~The First Strike~
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フレンと別れた後、リアは外へと足を運んだ
月光浴、というのもあったが、此処は空気が澄んでいて星が綺麗に見えるからか、自然と外へ足を運んでいた
「綺麗だなぁ・・・」
「アンッ!」
「?」
リアが星を眺めていると、突然何かの鳴き声が聞こえた
リアは鳴き声が聞こえた方を見ると、
「・・・犬?」
そこにはスプーンを口に咥え、お座りをして尻尾を左右にパタパタと振っている青い子犬がいた
「可愛い」
「ワン」
リアが子犬を見ているとその後ろから今度は成犬のような声が聞こえ顔を上げると、同じく青い毛並みをした犬が走って来て子犬はその犬に擦り寄った
「・・・貴方達、親子?」
「ラピード、ランバート!」
リアは親子と思われる犬達に尋ねていると、今度は聞き覚えのある男の声が聞こえた
「ユーリ!」
「リア! こんなとこで何してんだ?」
「ユーリこそ・・・」
リアもユーリもお互いの姿を見て驚いていたが、リアはユーリと犬達を見てナイレンの執務室で話していた事を思い出す
「もしかして、犬の世話って、この子達の事?」
「ああ、まあな・・・」
05.空合い
「へえ、軍用犬なんだ」
ユーリと会った後、リアとユーリは犬の親子、ランバートとラピードと共に犬舎へと戻って来た
リアはユーリからこの犬達が軍用犬である事と他の軍用犬の名前も教えて貰い一匹一匹に挨拶をしていた
そんなリアの様子を見てユーリは苦笑していた
「お前、ほんと動物好きだよな」
「だって可愛いじゃない。ねぇー」
「アンッ!」
リアの言葉に返事を返すようにラピードが答えるとリアはラピードを抱き上げた
「可愛い」
リアはそのままラピードを抱きしめるとラピードはリアの頬を舐めた
「ラピード、くすぐったいって」
そうは言うものの、リアは楽しそうな顔をしてラピードとじゃれ合っていた
「・・・・」
そんなリアとラピードを見て、ユーリは少しだけふてくされたような顔をしていた
(・・・何で犬に嫉妬してんだよ、オレは・・・)
ユーリは自分がラピードに対して嫉妬している事に気が付き小さく頭を振った
「? ユーリ、どうかした?」
「いや・・・」
「そう言う割に、何か拗ねた顔してる・・・。あ、もしかして、フレンとケンカした事、気にしてるの?」
「何でそこでフレンが出てくんだよ・・・」
今の話しの流れでどうしてそうなるのか解らず眉を寄せているとリアがラピードをランバートの隣に降ろしながら言う
「さっき部屋に行った時にフレンしかいなかったし、ケンカしたって空気が漂ってたし」
「別にケンカなんかしてねえよ。あいつの小言がうるせえから出て来ただけだって」
ユーリはまた拗ねたような顔をして言い、リアは相変わらずな二人に苦笑した
「酒場での乱闘もだけど、ケンカは程々にね」
「解ってるっての・・・」
リアはまた拗ねているユーリを見て小さく笑っていた
「そういや仕事っつってたけど、情報屋の方か?」
ユーリは話を逸らすように、疑問に思っていた事を振るとリアは笑うのをやめてユーリを見た
「うん。だから暫くはこの街にいるよ」
ユーリもフレンもリアとセイの両方の仕事の事を知っている
どちらも危ない仕事だと言う事は知っているが、本業の仕事の方がもっと危ない仕事だ
「そっか・・・」
ユーリは今回の仕事が本業の方でないと分かり安堵の息を吐いた
「じゃあ私そろそろ戻るね」
「ああ」
リアはランバートとラピード達にじゃあねと声を掛け立ち上がった
「ユーリも早く戻るようにね。じゃあ、お休み」
「・・・ああ、お休み」
リアはニコリと笑って犬舎を後にし、ユーリは小さく息を吐いた
「・・・相変わらず、リアの笑顔は反則だよな・・・」
久しぶりに見るリアのあの笑顔にユーリは自然と微笑んでいた
翌朝、リアはいつもより早く目が覚め軽く散歩でもしようと思って外に出ていた
「ん~っ、やっぱり自然の空気は美味しいなぁ・・・」
リアは伸びをして歩いていると、厩と犬舎へと続く門の所に1頭の馬が繋がれているのとその馬の背に荷物を乗せている人物がいた
「フレン!」
「? リア」
フレンはその声に気付き振り返ると、門の方にリアが歩いて着ていた
「おはよう、早起きだね」
「おはよう。今日はいつもより早く目が覚めたの。フレンはもう帝都に行く準備してるの?」
「ああ、早めに出ないと帝都までは長いからね」
「そうだよね」
リアは言霊使いの力でそんなに時間を掛けずにこの街に着たが、普通は馬などで移動をするのだからもっと時間は掛かってしまう
「リアは今日は仕事?」
「うん。ナイレンさんからのお仕事と他の依頼人さんに会いにね」
「そっか。気を付けてね」
いくら街は結界で守られているにしろ、リアの仕事は危険が多い事は知っているから自然とその言葉が出ていた
「フレンも気を付けてね」
「ああ。じゃあ、行って来るよ」
フレンはそう言って門を開け、馬に乗って街の方へと向かって行った
「フレン、なんだか昨日より元気になってたな」
昨日の晩、フレンを尋ねて部屋に行った時より表情が変わっていた事にリアは自然と微笑んでいた
「ラピード達に挨拶でも行こうかな?」
フレンを見送った後、リアは犬舎へと足を運ぼうとし、犬舎の扉を開けると突然何かの声が聞こえた
「・・・?」
なんだろう? と思いながら声の聞こえた方へと歩いて行く
「っ~~てぇ~~~」
「ユーリ!?」
「リア!?」
そこはラピードとランバートの親子がいる場所だったが、何故かそこにユーリがいた
ユーリの頭や服にはラピード達が寝る時などに使われている藁が付いていた
「・・・ユーリ、もしかして、此処で寝てたの?」
「ん、まあな」
「って、怪我してるじゃない」
昨日会った時にはなかった怪我にリアは驚いてユーリに近付く
「何かに噛まれた痕みたいだけど・・・」
「アンッ!」
そう思ってユーリの怪我を見ているとラピードとランバートがじっとリアを見ていた
「・・・寝てる所を邪魔されたって、言ってるわよ?」
「ワン」「ワンッ」
リアはラピードとランバートが目で訴えかけている事を読み取りユーリへと視線を向けると、ラピードとランバートはそうだと言うように鳴いた
「別に邪魔なんかしてねえっての」
「まあ、いいわ。治すからじっとしてて」
リアはそう言ってユーリに治癒術をかけ始めた
「フレン、もう帝都に向かっちゃったよ」
「知ってるよ。さっき窓から見えたよ」
「起きてたなら出てくれば良かったのに・・・」
リアが少しだけ残念そうな顔をするとユーリは今更じゃねえだろと言う顔をしていた
「はい、これで終わり。昨日の怪我の方も治しておいたから」
「お、サンキュ」
ユーリの怪我を治し終え、二人は犬舎を後にした
おまけ
「ねえ、リア」
「あ、ヒスカさん、シャルティルさん」
「今時間ある?」
「大丈夫ですよ」
「なら聞きたいんだけど」
廊下を歩いているとヒスカとシャスティルがリアを見つけ呼び止め、リアの返事を聞くと嬉しそうな顔をしてリアに詰め寄った
「ユーリとフレンって、リアの事好きなの?」
「えぇっ!?///」
「それともリアがユーリフレン、どっちかが好きなの?」
「あ、いや、えっと・・・///」
リアが二人の質問に戸惑っていると、
「リアー、仕事行くぞー」
「あ、はーい! じゃあ、失礼します!」
少し先の方でセイがリアを見つけて呼ぶとリアは助かったと言う顔をしてセイの所へ走って行った
「あっ、・・・逃げられちゃった」
「リアの方は解らないけど、ユーリとフレンがリアの事好きなのは確実でしょうね」
「セイといる時は幼馴染みって雰囲気だけど、リアといる時はちょっと違う感じだしね」
朝、二人は窓からリアがフレンとユーリといる所を見ていた
その時の雰囲気はいつも以上に和らいでいた
昨日もどことなく違う雰囲気だな、と思っていたが朝見た光景でもしかして、と思って気になってリアに聞いたのだった
「もう少し、様子見かしらね」
「そうね。面白そうだし」
ヒスカとシャスティルは楽しそうな顔をして歩いて行ったのだった
続く
あとがき
やっと完成した~!
ユーリの所をなるべく長く書こうと思っていたら、何故かなかなか書けなくて・・・ι
でも、最後のヒスカとシャスティルの会話は絶対に入れたいから頑張って此処まで引き延ばしましたよ!w
この二人なら絶対に気付いて見守ってそうですしw
ラピードランバート親子はやっぱり好きです♡
今のうちに絡ませて置かないと後々ね・・・
さ、次回はあの人達の登場ですよぉ!
お楽しみに!
2009.11.09
月光浴、というのもあったが、此処は空気が澄んでいて星が綺麗に見えるからか、自然と外へ足を運んでいた
「綺麗だなぁ・・・」
「アンッ!」
「?」
リアが星を眺めていると、突然何かの鳴き声が聞こえた
リアは鳴き声が聞こえた方を見ると、
「・・・犬?」
そこにはスプーンを口に咥え、お座りをして尻尾を左右にパタパタと振っている青い子犬がいた
「可愛い」
「ワン」
リアが子犬を見ているとその後ろから今度は成犬のような声が聞こえ顔を上げると、同じく青い毛並みをした犬が走って来て子犬はその犬に擦り寄った
「・・・貴方達、親子?」
「ラピード、ランバート!」
リアは親子と思われる犬達に尋ねていると、今度は聞き覚えのある男の声が聞こえた
「ユーリ!」
「リア! こんなとこで何してんだ?」
「ユーリこそ・・・」
リアもユーリもお互いの姿を見て驚いていたが、リアはユーリと犬達を見てナイレンの執務室で話していた事を思い出す
「もしかして、犬の世話って、この子達の事?」
「ああ、まあな・・・」
05.空合い
「へえ、軍用犬なんだ」
ユーリと会った後、リアとユーリは犬の親子、ランバートとラピードと共に犬舎へと戻って来た
リアはユーリからこの犬達が軍用犬である事と他の軍用犬の名前も教えて貰い一匹一匹に挨拶をしていた
そんなリアの様子を見てユーリは苦笑していた
「お前、ほんと動物好きだよな」
「だって可愛いじゃない。ねぇー」
「アンッ!」
リアの言葉に返事を返すようにラピードが答えるとリアはラピードを抱き上げた
「可愛い」
リアはそのままラピードを抱きしめるとラピードはリアの頬を舐めた
「ラピード、くすぐったいって」
そうは言うものの、リアは楽しそうな顔をしてラピードとじゃれ合っていた
「・・・・」
そんなリアとラピードを見て、ユーリは少しだけふてくされたような顔をしていた
(・・・何で犬に嫉妬してんだよ、オレは・・・)
ユーリは自分がラピードに対して嫉妬している事に気が付き小さく頭を振った
「? ユーリ、どうかした?」
「いや・・・」
「そう言う割に、何か拗ねた顔してる・・・。あ、もしかして、フレンとケンカした事、気にしてるの?」
「何でそこでフレンが出てくんだよ・・・」
今の話しの流れでどうしてそうなるのか解らず眉を寄せているとリアがラピードをランバートの隣に降ろしながら言う
「さっき部屋に行った時にフレンしかいなかったし、ケンカしたって空気が漂ってたし」
「別にケンカなんかしてねえよ。あいつの小言がうるせえから出て来ただけだって」
ユーリはまた拗ねたような顔をして言い、リアは相変わらずな二人に苦笑した
「酒場での乱闘もだけど、ケンカは程々にね」
「解ってるっての・・・」
リアはまた拗ねているユーリを見て小さく笑っていた
「そういや仕事っつってたけど、情報屋の方か?」
ユーリは話を逸らすように、疑問に思っていた事を振るとリアは笑うのをやめてユーリを見た
「うん。だから暫くはこの街にいるよ」
ユーリもフレンもリアとセイの両方の仕事の事を知っている
どちらも危ない仕事だと言う事は知っているが、本業の仕事の方がもっと危ない仕事だ
「そっか・・・」
ユーリは今回の仕事が本業の方でないと分かり安堵の息を吐いた
「じゃあ私そろそろ戻るね」
「ああ」
リアはランバートとラピード達にじゃあねと声を掛け立ち上がった
「ユーリも早く戻るようにね。じゃあ、お休み」
「・・・ああ、お休み」
リアはニコリと笑って犬舎を後にし、ユーリは小さく息を吐いた
「・・・相変わらず、リアの笑顔は反則だよな・・・」
久しぶりに見るリアのあの笑顔にユーリは自然と微笑んでいた
翌朝、リアはいつもより早く目が覚め軽く散歩でもしようと思って外に出ていた
「ん~っ、やっぱり自然の空気は美味しいなぁ・・・」
リアは伸びをして歩いていると、厩と犬舎へと続く門の所に1頭の馬が繋がれているのとその馬の背に荷物を乗せている人物がいた
「フレン!」
「? リア」
フレンはその声に気付き振り返ると、門の方にリアが歩いて着ていた
「おはよう、早起きだね」
「おはよう。今日はいつもより早く目が覚めたの。フレンはもう帝都に行く準備してるの?」
「ああ、早めに出ないと帝都までは長いからね」
「そうだよね」
リアは言霊使いの力でそんなに時間を掛けずにこの街に着たが、普通は馬などで移動をするのだからもっと時間は掛かってしまう
「リアは今日は仕事?」
「うん。ナイレンさんからのお仕事と他の依頼人さんに会いにね」
「そっか。気を付けてね」
いくら街は結界で守られているにしろ、リアの仕事は危険が多い事は知っているから自然とその言葉が出ていた
「フレンも気を付けてね」
「ああ。じゃあ、行って来るよ」
フレンはそう言って門を開け、馬に乗って街の方へと向かって行った
「フレン、なんだか昨日より元気になってたな」
昨日の晩、フレンを尋ねて部屋に行った時より表情が変わっていた事にリアは自然と微笑んでいた
「ラピード達に挨拶でも行こうかな?」
フレンを見送った後、リアは犬舎へと足を運ぼうとし、犬舎の扉を開けると突然何かの声が聞こえた
「・・・?」
なんだろう? と思いながら声の聞こえた方へと歩いて行く
「っ~~てぇ~~~」
「ユーリ!?」
「リア!?」
そこはラピードとランバートの親子がいる場所だったが、何故かそこにユーリがいた
ユーリの頭や服にはラピード達が寝る時などに使われている藁が付いていた
「・・・ユーリ、もしかして、此処で寝てたの?」
「ん、まあな」
「って、怪我してるじゃない」
昨日会った時にはなかった怪我にリアは驚いてユーリに近付く
「何かに噛まれた痕みたいだけど・・・」
「アンッ!」
そう思ってユーリの怪我を見ているとラピードとランバートがじっとリアを見ていた
「・・・寝てる所を邪魔されたって、言ってるわよ?」
「ワン」「ワンッ」
リアはラピードとランバートが目で訴えかけている事を読み取りユーリへと視線を向けると、ラピードとランバートはそうだと言うように鳴いた
「別に邪魔なんかしてねえっての」
「まあ、いいわ。治すからじっとしてて」
リアはそう言ってユーリに治癒術をかけ始めた
「フレン、もう帝都に向かっちゃったよ」
「知ってるよ。さっき窓から見えたよ」
「起きてたなら出てくれば良かったのに・・・」
リアが少しだけ残念そうな顔をするとユーリは今更じゃねえだろと言う顔をしていた
「はい、これで終わり。昨日の怪我の方も治しておいたから」
「お、サンキュ」
ユーリの怪我を治し終え、二人は犬舎を後にした
おまけ
「ねえ、リア」
「あ、ヒスカさん、シャルティルさん」
「今時間ある?」
「大丈夫ですよ」
「なら聞きたいんだけど」
廊下を歩いているとヒスカとシャスティルがリアを見つけ呼び止め、リアの返事を聞くと嬉しそうな顔をしてリアに詰め寄った
「ユーリとフレンって、リアの事好きなの?」
「えぇっ!?///」
「それともリアがユーリフレン、どっちかが好きなの?」
「あ、いや、えっと・・・///」
リアが二人の質問に戸惑っていると、
「リアー、仕事行くぞー」
「あ、はーい! じゃあ、失礼します!」
少し先の方でセイがリアを見つけて呼ぶとリアは助かったと言う顔をしてセイの所へ走って行った
「あっ、・・・逃げられちゃった」
「リアの方は解らないけど、ユーリとフレンがリアの事好きなのは確実でしょうね」
「セイといる時は幼馴染みって雰囲気だけど、リアといる時はちょっと違う感じだしね」
朝、二人は窓からリアがフレンとユーリといる所を見ていた
その時の雰囲気はいつも以上に和らいでいた
昨日もどことなく違う雰囲気だな、と思っていたが朝見た光景でもしかして、と思って気になってリアに聞いたのだった
「もう少し、様子見かしらね」
「そうね。面白そうだし」
ヒスカとシャスティルは楽しそうな顔をして歩いて行ったのだった
続く
あとがき
やっと完成した~!
ユーリの所をなるべく長く書こうと思っていたら、何故かなかなか書けなくて・・・ι
でも、最後のヒスカとシャスティルの会話は絶対に入れたいから頑張って此処まで引き延ばしましたよ!w
この二人なら絶対に気付いて見守ってそうですしw
ラピードランバート親子はやっぱり好きです♡
今のうちに絡ませて置かないと後々ね・・・
さ、次回はあの人達の登場ですよぉ!
お楽しみに!
2009.11.09