~The First Strike~
夢主名変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「・・・こんなに大きな街なのに、人気が少ないね」
「ああ・・・」
リアは街の中を歩きながら辺りを見て人の気配が少ない事に気が付きそう言うとセイもアスラも頷いていた
(この街の状況は多少は聞いていたけど、なんだか切ない気持ちになってくる・・・)
そう思っていると少し先の方からガシャンという音が聞こえた
「何だ?」
その音に気が付きリア達は足を止めるとまた同じような音が聞こえ更にその音は増していった
「・・・あの店からみたいだよ」
アスラが言う店を見ると、そこは酒場だった
03.幼馴染み
「「「・・・・」」」
リア達は窓の外から中の様子を伺うと、そこには数人の男達が殴り合ったり、皿や酒の瓶を投げたりしていて乱闘が起きているようだった
見た感じ、酔った人達が言い合って乱闘と言う感じではなかった
それを不思議に思っていると、ふとある人物達に目が止まった
「・・・ねえ、兄さん、アスラ、気のせいかな? 何か、見覚えのある人がいるんだけど・・・ι」
「奇遇だな。俺もだ・・・」
「・・・あれ、間違いなく・・だよね?」
リア達はお互いに同じ事を思ったのか、その人物達に目を向ける
その人物は黒髪の長髪の青年と金髪の青年、それは紛れもなくリアとセイの幼馴染み、ユーリ・ローウェルとフレン・シーフォだった
「・・・はぁ、何やってんだ、あいつ等」
「酒場で乱闘って・・・」
「ベタすぎる・・よね・・・」
「「「・・・はぁ」」」
リア達は窓から視線を外し、お互いに顔を見合わせて大きな溜息を吐いてしまった
「・・・とりあえず、行くか」
「うん・・・」「そうだね・・・」
二人が昔から喧嘩っ早いのは知っていたし、下町にいた時も良くケンカをしていたが・・・
(ユーリは相変わらずだけど・・・フレンまで一緒に乱闘してる、って言うのがちょっと意外だったな・・・。ま、ユーリと一緒だから仕方がないかもしれないけど・・・ι)
リアはそう思いながら小さく溜息を吐き何とも言えない顔をして、騎士団の駐屯地へと向かって行った
*
騎士団の駐屯地に着いたのはあれから数分後だった
そして直ぐに隊長の執務室へと案内された
「良く来たな。オレはこの隊の隊長、ナイレン・フェドロックだ」
「セイ・ルーティアだ」
「リア・ルーティアです」
お互いに挨拶をして握手をしているとナイレンはふとリアの足下に目をやった
「ん? そいつは・・・?」
「あ、この子はアスラです」
「よろしく」
アスラの姿が見えると分かりリアはアスラの紹介をすると更に物珍しそうな顔をしてリア達を見た
「面白いものを連れてるなあ。にしても、こんなに若い奴らだったとはなぁ・・・」
リア達の事は知っていたとしてもまさかまだ10代20代の兄妹だとは思っていなかったらしい(って、これ、他の人も言うけどι)
「リアとセイなら、仕事の方もしっかりしてるから大丈夫だよ」
アスラの言葉にナイレンはにいっと笑った
「そうか。ま、こっちも到着が早くて助かったけどな。まあ、座れや」
そう言ってナイレンはソファーに座り、リア達も向かいに座り、今、この街で起こっている異常な事について話してくれた
「この1ヶ月、魔物の出現が急激に増えやがったんだ」
「急激に、ですか?」
「ああ。ついでに言うと森の紅葉が徐々に広まってんだ」
「この時期に紅葉?」
「それって、エアルの所為じゃないかな?」
「森に異常なエアルが出ていた。だからそうだろう」
確かにエアルの濃度が高くなると人体にも植物にも影響が出る、と言うのはリアも昔本で読んだ事があったし、アスラ達からもそう言った話しは聞いた事があった
「それで魔物達も凶暴化してる、って事ですか?」
「恐らくな。オレはそう考えてる」
「で、俺達にそのエアルの原因を調べろってか?」
「それもだが、他にもあってな・・・」
そこでナイレンの表情が変わった
こういう時の顔は絶対に知られたくない、という時の顔だ
「実は・・・」
それを理解したリア達もさっきと違う空気を漂わせて真剣な表情をするとナイレンが口を開いて話しを始めようとした時だった
トントン
突然、部屋の扉をノックする音が聞こえナイレンは返事を返すと一人の騎士が部屋に入ってきて、ナイレンも立ち上がってリア達から少し離れた所で止まった
そして、伝言を聞くと怒ったような呆れた顔をして呟いた
「・・・あのバカども」
「・・・もしかして、ユーリ達が戻って来たのかな?」
「かもな・・・」
ナイレンの表情を見て、アスラはユーリ達が酒場で乱闘した事がナイレンの耳に入ったのか、と思いそう口にするとセイが同意しているとナイレンがリア達の所に戻って来た
「今、ユーリって言ったか?」
「はい」
「知り合いなのか?」
「ユーリとフレンは幼馴染みです」
リアがそう言うとナイレンは幼馴染みかぁ、と呟いた後リア達を見た
「なら、呼んで来てもらっても良いか?」
「はい、構いませんよ」
「じゃ、頼んだぜ」
何を思ったのか、ナイレンはにぃっと笑ってリア達を見てそう言い、リア達は立ち上がってナイレンの執務室を後にした
「ユーリ達、怒られちゃうのかな?」
「まあ、ハデに暴れてたしな・・・」
部屋を出た後リア達は歩きながらさっきのナイレンの表情と酒場での乱闘の事を思い出しそう話していた
「でも、ボク等の事話したら何か楽しそうな顔してたし、大丈夫なんじゃない?」
「だと良いけど・・・」
「昔のまんま、何も成長してません!」
「お前もな! 陰険な性格、そのまんまじゃん!」
「幼馴染み?」
リアが苦笑していると、突然突き当たりの方から男の声と女性の声が聞こえた
「あの声・・・」
その声に聞き覚えがありリア達は声の聞こえた方に歩いて行くと廊下に応接セットがあり、そこにはリアとセイの幼馴染みであるユーリとフレン、そして赤い髪の瓜二つの女性が二人いて、ユーリとフレンの怪我の手当をしていた
その間もユーリとフレンは相変わらず言い合っていた
「大体お前は!」「大体ユーリは!」
「クスッ、うふふふっ」
「「「「?」」」」
突然聞こえた笑い声に四人は疑問符を出しているとまた違う声が聞こえる
「相変わらずだな、お前等」
「ホント、変わってないよね」
「「なぁっ!?」」
ユーリとフレンはその三人を見て驚いて立ち上がって、同時に叫んだ
「「リア! セイ! アスラ!」」
「よ、久しぶりだな」
「久しぶり」
「久しぶり、ユーリ、フレン」
各々挨拶を交わし、リアはニッコリと笑ってユーリとフレンを見た
「お前等、何で此処に!?」
「何でって、仕事だよ」
「フレン、久しぶり」
「元気そうだな。つーより、元気すぎか?」
「オレの方まで見て言うな」
「元気有り余ってなかったらそんな姿になってないと思うけど」
「「う゛っ・・・」」
「それも酒場で乱闘って、ベタすぎじゃない」
「何で知ってんだよ!?」
「あ、あのぉ~」
「「「「「?」」」」」
テンポ良く進んでいた会話だったが、急に女性の声が聞こえリア達は声の聞こえた方に顔を向けると、ユーリとフレンの怪我の手当をしていた女性が不思議そうにリア達を見ていた
「ユーリ、フレン、あんた達の知り合い?」
「あ、はい。この人達は・・・」
「俺はセイ・ルーティア。こっちは妹のリアだ」
「リア・ルーティアです。えっと、いつもユーリとフレンがお世話になってます」
リアはそう言うとペコリとお辞儀をすると女性はきょとんとした後リアを見た
「しっかりした子ね。貴女、いくつ?」
「17歳、です」
「17!! ・・・あんた達よりしっかりしてるわね」
「言われてるよ、二人共」
「「・・・・」」
「・・・この子は?」
アスラの姿が見えていると分かりリアはアスラの紹介を始めた
「あ、この子はアスラです」
「よろしく」
「わたしはヒスカ・アイヒープ」
「わたしはシャスティル・アイヒープ」
「・・・こいつ等の世話、ご苦労様」
「面倒見てた分、苦労は解るから・・・」
「・・・何か引っかかる言い方だな」
「面倒見て貰ったのは事実だろ」
「面倒見てたって・・・?」
「私達、幼馴染みなんです」
リアがニッコリとして言うと、ヒスカとシャスティルは驚いた顔をしたが直ぐに表情を変え同時に同じ事を言った
「「か、可愛い!」」
「え? きゃあ!」
「「なっ!?」」
言うな否、ヒスカとシャスティルは頬を染めて瞳を輝かせギュッとリアを抱きしめ、それに驚きリアとユーリとフレンは声を上げていた
「可愛い。貴女、笑うと凄く可愛いのね!」
「え、あ、有り難う御座います///」
ヒスカとシャスティルに抱きしめられて更にそう言われてリアは照れていると、また二人から可愛い♡と声が上がった
その姿は可愛らしいものを好む正真正銘の女性で、普段とは違う姿を見て唖然としているユーリとフレンだった
「こんな可愛い子とカッコ良い人があんた達の幼馴染みだなんて・・・」
ヒスカは抱きしめているリアとユーリとフレンの間にいるセイを見て、そしてシャスティルと共にユーリとフレンを見て言う
「「勿体ないわね」」
「どういう意味だよ、それっ!」
ユーリは不満そうに声を上げ、フレンは声には出さなかったがやはり不満そうな顔をしていた
「あ、そういえば・・・」
するとアスラが何か思い出したような素振りを見せみんなアスラへと視線を向ける
「隊長さんがみんなの事呼んでたよ」
「あぁ、そうだったな」
「「え?」」
アスラとセイの言葉を聞きその場の空気が少しだけ固まり、セイは少しだけにやっとして言葉を続ける
「カンカンだったぜ?」
セイの言葉を聞いた途端、ヒスカとシャスティルはリアを離し、シャスティルはソファーに凭れ、ヒスカは頭を抱え叫んだ
「あぁ~もぉ~~っ、あんた等への監督能力が問われるぅ~!」
「あの、大丈夫ですか?」
「ええ。大丈夫よ」
「なんでだよ!」
「ユーリの所為だ!」「あんたの所為でしょ!」
リアがシャスティルに声を掛けているとユーリが不満そうに声を上げ、それを聞きフレンとヒスカが同時に叫び、残りのメンバーははあ・・・と大きな溜息を吐いていた
続く
あとがき
ストックは結構前からあったけどどう続けよう。隊長もヒスカもシャスティルも絶対にこうしそうだなぁ~。あ、でもあれも良いなぁ~と色々膨らんだけど悩んで、こうなりました
劇場版メンバーはみんな好きなので色々と妄想が膨らんで(以下略)
とりあえず、出会い&再会はこんな感じで!
乱闘シーンはいつ見ても好きw
次回は隊長の所へ行った所から書きます
それでは!
2009.11.03
「ああ・・・」
リアは街の中を歩きながら辺りを見て人の気配が少ない事に気が付きそう言うとセイもアスラも頷いていた
(この街の状況は多少は聞いていたけど、なんだか切ない気持ちになってくる・・・)
そう思っていると少し先の方からガシャンという音が聞こえた
「何だ?」
その音に気が付きリア達は足を止めるとまた同じような音が聞こえ更にその音は増していった
「・・・あの店からみたいだよ」
アスラが言う店を見ると、そこは酒場だった
03.幼馴染み
「「「・・・・」」」
リア達は窓の外から中の様子を伺うと、そこには数人の男達が殴り合ったり、皿や酒の瓶を投げたりしていて乱闘が起きているようだった
見た感じ、酔った人達が言い合って乱闘と言う感じではなかった
それを不思議に思っていると、ふとある人物達に目が止まった
「・・・ねえ、兄さん、アスラ、気のせいかな? 何か、見覚えのある人がいるんだけど・・・ι」
「奇遇だな。俺もだ・・・」
「・・・あれ、間違いなく・・だよね?」
リア達はお互いに同じ事を思ったのか、その人物達に目を向ける
その人物は黒髪の長髪の青年と金髪の青年、それは紛れもなくリアとセイの幼馴染み、ユーリ・ローウェルとフレン・シーフォだった
「・・・はぁ、何やってんだ、あいつ等」
「酒場で乱闘って・・・」
「ベタすぎる・・よね・・・」
「「「・・・はぁ」」」
リア達は窓から視線を外し、お互いに顔を見合わせて大きな溜息を吐いてしまった
「・・・とりあえず、行くか」
「うん・・・」「そうだね・・・」
二人が昔から喧嘩っ早いのは知っていたし、下町にいた時も良くケンカをしていたが・・・
(ユーリは相変わらずだけど・・・フレンまで一緒に乱闘してる、って言うのがちょっと意外だったな・・・。ま、ユーリと一緒だから仕方がないかもしれないけど・・・ι)
リアはそう思いながら小さく溜息を吐き何とも言えない顔をして、騎士団の駐屯地へと向かって行った
*
騎士団の駐屯地に着いたのはあれから数分後だった
そして直ぐに隊長の執務室へと案内された
「良く来たな。オレはこの隊の隊長、ナイレン・フェドロックだ」
「セイ・ルーティアだ」
「リア・ルーティアです」
お互いに挨拶をして握手をしているとナイレンはふとリアの足下に目をやった
「ん? そいつは・・・?」
「あ、この子はアスラです」
「よろしく」
アスラの姿が見えると分かりリアはアスラの紹介をすると更に物珍しそうな顔をしてリア達を見た
「面白いものを連れてるなあ。にしても、こんなに若い奴らだったとはなぁ・・・」
リア達の事は知っていたとしてもまさかまだ10代20代の兄妹だとは思っていなかったらしい(って、これ、他の人も言うけどι)
「リアとセイなら、仕事の方もしっかりしてるから大丈夫だよ」
アスラの言葉にナイレンはにいっと笑った
「そうか。ま、こっちも到着が早くて助かったけどな。まあ、座れや」
そう言ってナイレンはソファーに座り、リア達も向かいに座り、今、この街で起こっている異常な事について話してくれた
「この1ヶ月、魔物の出現が急激に増えやがったんだ」
「急激に、ですか?」
「ああ。ついでに言うと森の紅葉が徐々に広まってんだ」
「この時期に紅葉?」
「それって、エアルの所為じゃないかな?」
「森に異常なエアルが出ていた。だからそうだろう」
確かにエアルの濃度が高くなると人体にも植物にも影響が出る、と言うのはリアも昔本で読んだ事があったし、アスラ達からもそう言った話しは聞いた事があった
「それで魔物達も凶暴化してる、って事ですか?」
「恐らくな。オレはそう考えてる」
「で、俺達にそのエアルの原因を調べろってか?」
「それもだが、他にもあってな・・・」
そこでナイレンの表情が変わった
こういう時の顔は絶対に知られたくない、という時の顔だ
「実は・・・」
それを理解したリア達もさっきと違う空気を漂わせて真剣な表情をするとナイレンが口を開いて話しを始めようとした時だった
トントン
突然、部屋の扉をノックする音が聞こえナイレンは返事を返すと一人の騎士が部屋に入ってきて、ナイレンも立ち上がってリア達から少し離れた所で止まった
そして、伝言を聞くと怒ったような呆れた顔をして呟いた
「・・・あのバカども」
「・・・もしかして、ユーリ達が戻って来たのかな?」
「かもな・・・」
ナイレンの表情を見て、アスラはユーリ達が酒場で乱闘した事がナイレンの耳に入ったのか、と思いそう口にするとセイが同意しているとナイレンがリア達の所に戻って来た
「今、ユーリって言ったか?」
「はい」
「知り合いなのか?」
「ユーリとフレンは幼馴染みです」
リアがそう言うとナイレンは幼馴染みかぁ、と呟いた後リア達を見た
「なら、呼んで来てもらっても良いか?」
「はい、構いませんよ」
「じゃ、頼んだぜ」
何を思ったのか、ナイレンはにぃっと笑ってリア達を見てそう言い、リア達は立ち上がってナイレンの執務室を後にした
「ユーリ達、怒られちゃうのかな?」
「まあ、ハデに暴れてたしな・・・」
部屋を出た後リア達は歩きながらさっきのナイレンの表情と酒場での乱闘の事を思い出しそう話していた
「でも、ボク等の事話したら何か楽しそうな顔してたし、大丈夫なんじゃない?」
「だと良いけど・・・」
「昔のまんま、何も成長してません!」
「お前もな! 陰険な性格、そのまんまじゃん!」
「幼馴染み?」
リアが苦笑していると、突然突き当たりの方から男の声と女性の声が聞こえた
「あの声・・・」
その声に聞き覚えがありリア達は声の聞こえた方に歩いて行くと廊下に応接セットがあり、そこにはリアとセイの幼馴染みであるユーリとフレン、そして赤い髪の瓜二つの女性が二人いて、ユーリとフレンの怪我の手当をしていた
その間もユーリとフレンは相変わらず言い合っていた
「大体お前は!」「大体ユーリは!」
「クスッ、うふふふっ」
「「「「?」」」」
突然聞こえた笑い声に四人は疑問符を出しているとまた違う声が聞こえる
「相変わらずだな、お前等」
「ホント、変わってないよね」
「「なぁっ!?」」
ユーリとフレンはその三人を見て驚いて立ち上がって、同時に叫んだ
「「リア! セイ! アスラ!」」
「よ、久しぶりだな」
「久しぶり」
「久しぶり、ユーリ、フレン」
各々挨拶を交わし、リアはニッコリと笑ってユーリとフレンを見た
「お前等、何で此処に!?」
「何でって、仕事だよ」
「フレン、久しぶり」
「元気そうだな。つーより、元気すぎか?」
「オレの方まで見て言うな」
「元気有り余ってなかったらそんな姿になってないと思うけど」
「「う゛っ・・・」」
「それも酒場で乱闘って、ベタすぎじゃない」
「何で知ってんだよ!?」
「あ、あのぉ~」
「「「「「?」」」」」
テンポ良く進んでいた会話だったが、急に女性の声が聞こえリア達は声の聞こえた方に顔を向けると、ユーリとフレンの怪我の手当をしていた女性が不思議そうにリア達を見ていた
「ユーリ、フレン、あんた達の知り合い?」
「あ、はい。この人達は・・・」
「俺はセイ・ルーティア。こっちは妹のリアだ」
「リア・ルーティアです。えっと、いつもユーリとフレンがお世話になってます」
リアはそう言うとペコリとお辞儀をすると女性はきょとんとした後リアを見た
「しっかりした子ね。貴女、いくつ?」
「17歳、です」
「17!! ・・・あんた達よりしっかりしてるわね」
「言われてるよ、二人共」
「「・・・・」」
「・・・この子は?」
アスラの姿が見えていると分かりリアはアスラの紹介を始めた
「あ、この子はアスラです」
「よろしく」
「わたしはヒスカ・アイヒープ」
「わたしはシャスティル・アイヒープ」
「・・・こいつ等の世話、ご苦労様」
「面倒見てた分、苦労は解るから・・・」
「・・・何か引っかかる言い方だな」
「面倒見て貰ったのは事実だろ」
「面倒見てたって・・・?」
「私達、幼馴染みなんです」
リアがニッコリとして言うと、ヒスカとシャスティルは驚いた顔をしたが直ぐに表情を変え同時に同じ事を言った
「「か、可愛い!」」
「え? きゃあ!」
「「なっ!?」」
言うな否、ヒスカとシャスティルは頬を染めて瞳を輝かせギュッとリアを抱きしめ、それに驚きリアとユーリとフレンは声を上げていた
「可愛い。貴女、笑うと凄く可愛いのね!」
「え、あ、有り難う御座います///」
ヒスカとシャスティルに抱きしめられて更にそう言われてリアは照れていると、また二人から可愛い♡と声が上がった
その姿は可愛らしいものを好む正真正銘の女性で、普段とは違う姿を見て唖然としているユーリとフレンだった
「こんな可愛い子とカッコ良い人があんた達の幼馴染みだなんて・・・」
ヒスカは抱きしめているリアとユーリとフレンの間にいるセイを見て、そしてシャスティルと共にユーリとフレンを見て言う
「「勿体ないわね」」
「どういう意味だよ、それっ!」
ユーリは不満そうに声を上げ、フレンは声には出さなかったがやはり不満そうな顔をしていた
「あ、そういえば・・・」
するとアスラが何か思い出したような素振りを見せみんなアスラへと視線を向ける
「隊長さんがみんなの事呼んでたよ」
「あぁ、そうだったな」
「「え?」」
アスラとセイの言葉を聞きその場の空気が少しだけ固まり、セイは少しだけにやっとして言葉を続ける
「カンカンだったぜ?」
セイの言葉を聞いた途端、ヒスカとシャスティルはリアを離し、シャスティルはソファーに凭れ、ヒスカは頭を抱え叫んだ
「あぁ~もぉ~~っ、あんた等への監督能力が問われるぅ~!」
「あの、大丈夫ですか?」
「ええ。大丈夫よ」
「なんでだよ!」
「ユーリの所為だ!」「あんたの所為でしょ!」
リアがシャスティルに声を掛けているとユーリが不満そうに声を上げ、それを聞きフレンとヒスカが同時に叫び、残りのメンバーははあ・・・と大きな溜息を吐いていた
続く
あとがき
ストックは結構前からあったけどどう続けよう。隊長もヒスカもシャスティルも絶対にこうしそうだなぁ~。あ、でもあれも良いなぁ~と色々膨らんだけど悩んで、こうなりました
劇場版メンバーはみんな好きなので色々と妄想が膨らんで(以下略)
とりあえず、出会い&再会はこんな感じで!
乱闘シーンはいつ見ても好きw
次回は隊長の所へ行った所から書きます
それでは!
2009.11.03