~The First Strike~
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下町の巡回でたまたま通りかかったこの場所に覚えがありふとある場所に目が止まった
「・・・此処は・・」
此処は以前僕が住んでいた家だ
「・・・この場所に来るのは何年振りだろう・・・」
あれ以来此処には着ていなかった
ユーリとリア、セイと隊長のお蔭で下町には戻って来られるようにはなった
けど、この場所には近付いていなかったな
「あれ? フレン?」
そう思っているとふと聞き慣れた声が聞こえゆっくりと振り返った
そこにいたのはリアだった
そういえば今は仕事が一段落したから下町に戻って着ていると言っていたな
「やあリア、久しぶりだね」
「久しぶり。どうしたのこんな所で」
「巡回でたまたま通りかかってね。リアは?」
「さっきまでハンクスさんの所に行ってたの」
「ハンクスさんは元気だったかい」
「うん。変わらずだよ」
「今度時間がある時に顔を出そうかな」
「ハンクスさんもみんなもきっと喜ぶよ」
リアは嬉しそうな顔をして言うと僕も自然と微笑んでいた
昔からだけど、リアの笑顔はいつ見ても和んで僕達も自然と微笑んでしまうな
そう思いそのまま目の前へ視線を戻す
「・・今も誰も住んでないんだね」
「うん。時々下町の子供達が庭で遊んでるのは見かけるけどね」
「そうか・・・」
空き家になってからもう随分と時間と年月が経ったこの家
下町の子供達が遊んでいると聞いてある事を思い出す
「色々と思い出しちゃった・・・?」
「そうだね。此処には色々な思い出があるからね・・・」
此処には沢山の思い出がある
ユーリとリアとセイと遊んだり剣の稽古をしたり、両親と過ごした楽しかった事も幸せだった事も辛かった事も悲しかった事も・・・
一年前のままの僕だったら此処に来る事も沢山の思い出も拒否していただろう
でもその壁を・・・あの出来事が遭って大切な事をユーリ、リア、セイ、隊長が気付かせてくれて乗り越える事が出来た
「みんな」
昔の事やあの出来事の事を思っているとリアの声が聞こえ隣にいるリアに視線を向ける
「いつかフレンが此処に帰って来るのを待ってるんだよ。だからずっと空けてると思うの」
その言葉を聞いて思わず目を瞠る
空き家になっているにしては外見は殆ど傷んでいる感じがしないし、下町の子供達が遊んでいると言う事も含めて、庭も綺麗なままだった
下町の人達は昔から本当に優しくて暖かい人達ばかりだ
厳しい生活をしていても笑顔が絶えず共に協力している
そんな人達に見守られ僕達はこの下町で出会い共に育った
ユーリや僕が騎士団に入ろうと思ったのはこの下町を守りたい、と言うのもきっかけだった
『みんな、いつかフレンが此処に帰って来るのを待ってるんだよ ――』
リアの言葉が耳に響く
下町を離れても気に留めてくれている
それは下町を離れてリアからの手紙を読んでも、下町に帰って来た時にも凄く感じた
そう思うとリアの言葉は凄く納得が行く
だからこの家の手入れをしてくれていたのかもしれない
「・・・そうだね。いつか、そうなると良いね」
色々な事を思って小さく笑いリアを見つめる
けど、この場所に帰って来るとしたら・・・
「? どうかした?」
「・・・・」
じっと自分を見つめている僕を見てリアは少しだけ首を傾げる
「・・・フレン?」
「いや。そろそろ行こうか。途中まで送るよ」
「うん。ありがとう」
薄く笑って言うとリアはニコリと微笑んでお礼を言って隣に並ぶ
いつか、リア(彼女)と帰って来られたら・・・
そう思うのは、僕の勝手、かな?
隣にいるリアを見てそう思い小さく笑ってリアと歩いて行った
Warm place to which it comes back some time
~いつか帰って来る暖かな場所~
end.
あとがき
寝ろうかと思ってる時にふと思いついたネタ
劇場版の話しから一年か一年半後のつもりで書いてみました
多分ちょい前に劇場版のDVD観たから思いついたのかも
けど劇場版~ゲーム本編までの間の話しをいつか書きたいなと思ってたし、結構前にやってたアンケート結果でフレンと夢主ってあったし、それにもうすぐ劇場版1周年だったので記念って意味も含めて書いてみました
フレン視点で書いたの初だから可笑しい所があったらすいませんι
また短編書けたら書きたいと思います!
此処まで読んで下さって有り難う御座いました!
2010.09.11
「・・・此処は・・」
此処は以前僕が住んでいた家だ
「・・・この場所に来るのは何年振りだろう・・・」
あれ以来此処には着ていなかった
ユーリとリア、セイと隊長のお蔭で下町には戻って来られるようにはなった
けど、この場所には近付いていなかったな
「あれ? フレン?」
そう思っているとふと聞き慣れた声が聞こえゆっくりと振り返った
そこにいたのはリアだった
そういえば今は仕事が一段落したから下町に戻って着ていると言っていたな
「やあリア、久しぶりだね」
「久しぶり。どうしたのこんな所で」
「巡回でたまたま通りかかってね。リアは?」
「さっきまでハンクスさんの所に行ってたの」
「ハンクスさんは元気だったかい」
「うん。変わらずだよ」
「今度時間がある時に顔を出そうかな」
「ハンクスさんもみんなもきっと喜ぶよ」
リアは嬉しそうな顔をして言うと僕も自然と微笑んでいた
昔からだけど、リアの笑顔はいつ見ても和んで僕達も自然と微笑んでしまうな
そう思いそのまま目の前へ視線を戻す
「・・今も誰も住んでないんだね」
「うん。時々下町の子供達が庭で遊んでるのは見かけるけどね」
「そうか・・・」
空き家になってからもう随分と時間と年月が経ったこの家
下町の子供達が遊んでいると聞いてある事を思い出す
「色々と思い出しちゃった・・・?」
「そうだね。此処には色々な思い出があるからね・・・」
此処には沢山の思い出がある
ユーリとリアとセイと遊んだり剣の稽古をしたり、両親と過ごした楽しかった事も幸せだった事も辛かった事も悲しかった事も・・・
一年前のままの僕だったら此処に来る事も沢山の思い出も拒否していただろう
でもその壁を・・・あの出来事が遭って大切な事をユーリ、リア、セイ、隊長が気付かせてくれて乗り越える事が出来た
「みんな」
昔の事やあの出来事の事を思っているとリアの声が聞こえ隣にいるリアに視線を向ける
「いつかフレンが此処に帰って来るのを待ってるんだよ。だからずっと空けてると思うの」
その言葉を聞いて思わず目を瞠る
空き家になっているにしては外見は殆ど傷んでいる感じがしないし、下町の子供達が遊んでいると言う事も含めて、庭も綺麗なままだった
下町の人達は昔から本当に優しくて暖かい人達ばかりだ
厳しい生活をしていても笑顔が絶えず共に協力している
そんな人達に見守られ僕達はこの下町で出会い共に育った
ユーリや僕が騎士団に入ろうと思ったのはこの下町を守りたい、と言うのもきっかけだった
『みんな、いつかフレンが此処に帰って来るのを待ってるんだよ ――』
リアの言葉が耳に響く
下町を離れても気に留めてくれている
それは下町を離れてリアからの手紙を読んでも、下町に帰って来た時にも凄く感じた
そう思うとリアの言葉は凄く納得が行く
だからこの家の手入れをしてくれていたのかもしれない
「・・・そうだね。いつか、そうなると良いね」
色々な事を思って小さく笑いリアを見つめる
けど、この場所に帰って来るとしたら・・・
「? どうかした?」
「・・・・」
じっと自分を見つめている僕を見てリアは少しだけ首を傾げる
「・・・フレン?」
「いや。そろそろ行こうか。途中まで送るよ」
「うん。ありがとう」
薄く笑って言うとリアはニコリと微笑んでお礼を言って隣に並ぶ
いつか、リア(彼女)と帰って来られたら・・・
そう思うのは、僕の勝手、かな?
隣にいるリアを見てそう思い小さく笑ってリアと歩いて行った
Warm place to which it comes back some time
~いつか帰って来る暖かな場所~
end.
あとがき
寝ろうかと思ってる時にふと思いついたネタ
劇場版の話しから一年か一年半後のつもりで書いてみました
多分ちょい前に劇場版のDVD観たから思いついたのかも
けど劇場版~ゲーム本編までの間の話しをいつか書きたいなと思ってたし、結構前にやってたアンケート結果でフレンと夢主ってあったし、それにもうすぐ劇場版1周年だったので記念って意味も含めて書いてみました
フレン視点で書いたの初だから可笑しい所があったらすいませんι
また短編書けたら書きたいと思います!
此処まで読んで下さって有り難う御座いました!
2010.09.11