~The First Strike~
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「ユーリ、フレン・・・」
リアは倒れた本棚、そして本の山の上に立っているユーリとフレンに声を掛けると二人はゆっくりとリアへと視線を向けた
二人が自分の方に向いたのを見るとリアは表情を緩め
「お疲れ様・・・」
優しく微笑みそのままユーリとフレンの胸へと飛び込んだ
ユーリとフレンは最初は驚いたが、終わったと言う事と今自分達がこうして無事にいる、と言う実感が沸き、お互いに顔を見合わせた後、
「「ああ・・・」」
微笑んでリアを抱きしめた
19.ポプラ
リア達がお互いに無事だった事に安堵していると、ガチャリと音を立てて扉が開いた
「終わったか」
「セイ!」
「うん、終わったよ。兄さん」
セイの声が聞こえ、ユーリもフレンもリアから手を放し、リアはセイへ向き合い答えるとセイはそうか、と言って壊れた窓際の方へ歩いて行った
そして手を翳すと結界のようなものが音を立てて崩れ落ちた
「・・・結界・・?」
「外にこの音が聞こえたら、他の連中が騒ぎ出して駆けつけてくるだろ」
「だからセイが結界を張ってたんだよ」
そう言われ、此処に来る前のセイの言葉を思い出した
『後は俺達に任せろ――』
その言葉の意味が今やっと理解出来た
「とりあえずその怪我どうにかした方が良いな。リア」
「うん。二人共、ちょっとじっとしててね」
そう言ってリアはユーリとフレンに向き合い治癒術を掛け始めるとユーリ、フレン、リア、アスラがいる場所に大きな円陣が描かれ傷が癒されていく
怪我は思っていたよりも軽く、傷口も早く塞がった
「じゃ、お前等の部屋に行くか」
「え・・?」
「色々と話さなきゃ、だろ?」
セイはリア達の怪我が治ったのを見ると踵を返し歩き出し、その言葉を聞きリア達も出口へと歩き出した
そして、
「リア達はいつガリスタの事に気が付いてたんだ?」
ユーリとフレンの部屋へと戻って来たリア達は各々ベッドと椅子に座り、話しをしていた
「俺達は今回、騎士団とギルドから依頼を受けてたんだ」
「隊長と、メルゾム・・か?」
「ああ。どっちも情報屋として、そして言霊使いとしての仕事もな」
「「!」」
言霊使い、と聞いてユーリとフレンは驚いて目を見開いた
「勿論メインの仕事は情報屋の方よ。だから、どっちも情報提供と調べをやってたの」
「前にも話したけど、言霊使いの事は表に出しちゃいけないからね・・・」
「「・・・・」」
アスラの言葉を聞きユーリとフレンは昔言われた事を思い出し頷いた
「内容としてはどっちも情報提供と調べ。そして、その調べて欲しい事が今回のこの異変についてだった」
「だからリア達はギルドの方にもいたんだ」
フレンの言葉に頷き、更に話を続ける
「けど、ナイレンさんからの依頼はもう一つあったの」
「それが、ガリスタの事を調べる事、だった?」
「ああ。隊長もガリスタの事は薄々気付いてたみたいだったからな」
「それで、ボク達の仲間と調べていくうちに色々と解ってね」
「初めてあの書庫に行った時に、あの魔導器の絵が目に入った。そして、最後にあの魔導器・・・。これで全てが繋がった訳よ」
リア達は調べていた事を大幅に話すと、ユーリとフレンは各々思いに馳ながら話しを聞いていた
「隊長が最後に言ってた事って、その事だったんだな」
「ああ。隊長も、根源を絶っておきたかったからな」
それを聞き、ユーリとフレンはナイレンやランバート達、そして亡くなった人達の事を思った
彼等の事を思えば、早くそうしておきたかった、と思う
が、それはユーリとフレンの前にいるリアとセイとアスラ達も一緒だった
根源を絶ったとはいえ、ユーリ達にとってとても大切な人を亡くしてしまったのだから・・・
「今話せるのはこれくらいだ」
「いや、話してくれてありがとう」
「じゃあ、ボク達はそろそろ行くよ」
「行くって、何処に?」
「仲間達からの事を聞いて、色々と纏めなきゃいけないからね」
「まだやる事があるから、二人はゆっくり休んでね」
そう言ってリア達は椅子から立ち上がり、扉の方へ向かい出し、リアはニコリと笑って部屋を後にした
夕方、駐屯地に戻ってきたフェドロック隊は書庫の様子を見て慌てだした
いつの間にか爆発でも起きたような跡になっていて直ぐに調査に取りかかった
*
そしてその夜、
「「・・・・」」
ユーリとフレンは各々別の場所で空に浮かぶ月を眺め、
ある事を決意したのだった・・・
それと同時刻、
何処からか透き通った悲しい歌声が聞こえた
その歌声は静かなシゾンタニアの街に響き渡っていた ――
続く
あとがき
とりあえず、真相を話してみました
やっぱり知ってる分としては、全部は話せないから大まかにしか話せないけど、肝心な事は話しました
そして最後はユーリとフレン、各々何かを決めた様子
その辺は次回w
最後はリアちゃんが魂鎮 めの唄を何処かで歌っていました
次で劇場版も終わりです!
どうぞ、お楽しみに!!
ポプラの花言葉:哀歌
2009.11.19
リアは倒れた本棚、そして本の山の上に立っているユーリとフレンに声を掛けると二人はゆっくりとリアへと視線を向けた
二人が自分の方に向いたのを見るとリアは表情を緩め
「お疲れ様・・・」
優しく微笑みそのままユーリとフレンの胸へと飛び込んだ
ユーリとフレンは最初は驚いたが、終わったと言う事と今自分達がこうして無事にいる、と言う実感が沸き、お互いに顔を見合わせた後、
「「ああ・・・」」
微笑んでリアを抱きしめた
19.ポプラ
リア達がお互いに無事だった事に安堵していると、ガチャリと音を立てて扉が開いた
「終わったか」
「セイ!」
「うん、終わったよ。兄さん」
セイの声が聞こえ、ユーリもフレンもリアから手を放し、リアはセイへ向き合い答えるとセイはそうか、と言って壊れた窓際の方へ歩いて行った
そして手を翳すと結界のようなものが音を立てて崩れ落ちた
「・・・結界・・?」
「外にこの音が聞こえたら、他の連中が騒ぎ出して駆けつけてくるだろ」
「だからセイが結界を張ってたんだよ」
そう言われ、此処に来る前のセイの言葉を思い出した
『後は俺達に任せろ――』
その言葉の意味が今やっと理解出来た
「とりあえずその怪我どうにかした方が良いな。リア」
「うん。二人共、ちょっとじっとしててね」
そう言ってリアはユーリとフレンに向き合い治癒術を掛け始めるとユーリ、フレン、リア、アスラがいる場所に大きな円陣が描かれ傷が癒されていく
怪我は思っていたよりも軽く、傷口も早く塞がった
「じゃ、お前等の部屋に行くか」
「え・・?」
「色々と話さなきゃ、だろ?」
セイはリア達の怪我が治ったのを見ると踵を返し歩き出し、その言葉を聞きリア達も出口へと歩き出した
そして、
「リア達はいつガリスタの事に気が付いてたんだ?」
ユーリとフレンの部屋へと戻って来たリア達は各々ベッドと椅子に座り、話しをしていた
「俺達は今回、騎士団とギルドから依頼を受けてたんだ」
「隊長と、メルゾム・・か?」
「ああ。どっちも情報屋として、そして言霊使いとしての仕事もな」
「「!」」
言霊使い、と聞いてユーリとフレンは驚いて目を見開いた
「勿論メインの仕事は情報屋の方よ。だから、どっちも情報提供と調べをやってたの」
「前にも話したけど、言霊使いの事は表に出しちゃいけないからね・・・」
「「・・・・」」
アスラの言葉を聞きユーリとフレンは昔言われた事を思い出し頷いた
「内容としてはどっちも情報提供と調べ。そして、その調べて欲しい事が今回のこの異変についてだった」
「だからリア達はギルドの方にもいたんだ」
フレンの言葉に頷き、更に話を続ける
「けど、ナイレンさんからの依頼はもう一つあったの」
「それが、ガリスタの事を調べる事、だった?」
「ああ。隊長もガリスタの事は薄々気付いてたみたいだったからな」
「それで、ボク達の仲間と調べていくうちに色々と解ってね」
「初めてあの書庫に行った時に、あの魔導器の絵が目に入った。そして、最後にあの魔導器・・・。これで全てが繋がった訳よ」
リア達は調べていた事を大幅に話すと、ユーリとフレンは各々思いに馳ながら話しを聞いていた
「隊長が最後に言ってた事って、その事だったんだな」
「ああ。隊長も、根源を絶っておきたかったからな」
それを聞き、ユーリとフレンはナイレンやランバート達、そして亡くなった人達の事を思った
彼等の事を思えば、早くそうしておきたかった、と思う
が、それはユーリとフレンの前にいるリアとセイとアスラ達も一緒だった
根源を絶ったとはいえ、ユーリ達にとってとても大切な人を亡くしてしまったのだから・・・
「今話せるのはこれくらいだ」
「いや、話してくれてありがとう」
「じゃあ、ボク達はそろそろ行くよ」
「行くって、何処に?」
「仲間達からの事を聞いて、色々と纏めなきゃいけないからね」
「まだやる事があるから、二人はゆっくり休んでね」
そう言ってリア達は椅子から立ち上がり、扉の方へ向かい出し、リアはニコリと笑って部屋を後にした
夕方、駐屯地に戻ってきたフェドロック隊は書庫の様子を見て慌てだした
いつの間にか爆発でも起きたような跡になっていて直ぐに調査に取りかかった
*
そしてその夜、
「「・・・・」」
ユーリとフレンは各々別の場所で空に浮かぶ月を眺め、
ある事を決意したのだった・・・
それと同時刻、
何処からか透き通った悲しい歌声が聞こえた
その歌声は静かなシゾンタニアの街に響き渡っていた ――
続く
あとがき
とりあえず、真相を話してみました
やっぱり知ってる分としては、全部は話せないから大まかにしか話せないけど、肝心な事は話しました
そして最後はユーリとフレン、各々何かを決めた様子
その辺は次回w
最後はリアちゃんが
次で劇場版も終わりです!
どうぞ、お楽しみに!!
ポプラの花言葉:哀歌
2009.11.19