~The First Strike~
夢主名変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
赤いエアルが煙突状の塔の下から出ている事に目を止めていると、突然ナイレンの悲痛な叫びが聞こえ、皆そこに目を向けると、ナイレンの左腕の辺りに塔の下から出ている赤い筋みたいものが突き刺さっていた
「! ナイレンさん!」
それを見てリアが駆け出そうとしたがセイに止められ、そしてメルゾムがその赤い筋目掛けてハンマーを振り翳しながら、その場に降り立った
14.DECADENCE
「よお」
「何余裕のない顔してんだよ、お前等」
「! メルゾム!? それにセイにリア!?」
「皆さん、無事ですか!?」
「リア! ええ、私達は大丈夫よ」
「フレン、大丈夫?」
「あ、ああ」
メルゾムに続き、セイ、リア、アスラ、そして数名のギルド員がユーリ達の前に降り立ち、リアはみんな無事な事にほっとして、ナイレンへと目を向けるとヒスカが治癒術を掛けていた
「年だなぁ、ナイレンよぉ」
「お互い様じゃねえか。・・・お前達、どうして此処に?」
「街が無くなっちまったら、俺等も商売出来ねえからな。それに子分の敵も取らなくちゃなんねえ」
「俺達の仕事も、まだ終わってないからな」
セイの言葉にリアもアスラも頷き、ナイレンはそうかと言ってヒスカの魔導器を見た
「もう魔導器外せ」
「え、でも・・・」
「暴発したらみんなを巻き込むぞ」
ヒスカの魔導器を見ると確かに魔刻が限界のようだった
「あ、はい」
それを見てヒスカは魔導器を外し、ナイレンと一緒に立ち上がった
「・・・ユーリ、フレン、大丈夫?」
リアは余裕のない顔をしているユーリとフレンの側に行き心配そうな顔をして声を掛けると、二人は小さく笑って答えた
「大丈夫だよ」
「なら良いけど・・・」
「リア達も行くんだろ?」
ユーリは塔を指さしながら言うとリアは頷いた
「あそこから入れるみたいですね」
「・・行くぞ」
そう話しているとシャスティルが塔の入り口を見つけ、皆その入り口から中に入った
建物の中に入り、長い階段を下りていくと更に赤いエアルが奥から流れて来ているのが見えた
「・・・如何にもだな」
「頼むぜぇ、二人ともぉ」
ナイレンはにぃと笑って軽くユーリとフレンの肩を叩いて歩き出し、ユーリも剣を持ち直して歩き出し、リア達もその後に続いた
そして煉瓦造りの長い道を歩いていた時だった
「! 何か来る!!」
アスラの声に皆反応すると、突然通路が盛り上がり、リア達目掛けて向かって来ていた
「走れ!」
ナイレンの言葉に皆一斉にその場から走り出すが、その波の方が早く皆バランスを崩しその場に倒れたり壁に当たった者もいた
「きゃっ!!」
「大丈夫か?」
「ユーリ、ありがとう」
リアもバランスを崩し倒れそうになったが近くにいたユーリがリアの腕を引き、そのまま受け止めた
「来るよっ!!」
更にアスラの知らせる声が聞こえ、ユーリとリアは襲って来た波に目を向けると、それは大きな固まりとなり、ゴーレムとなった
「ゴーレム!?」
「ユーリ、避けろ!」
「「っ!?」」
セイの声が聞こえたと同時にユーリとリアがいた壁の横からもゴーレムが出て来た
ユーリはリアを抱き留めたままその場を離れ、足場の安定している所に着きリアを離し、剣を構えゴーレムに攻撃を仕掛ける
だがゴーレムは石や瓦礫、そして煉瓦で出来ている為剣が通用しない
「剣じゃ無理だ!」
ユーリはそう叫びフレンは状況を確認すると、ゴーレムの目らしき所があり、そこに剣を突き刺した
「はあぁっ!」
フレンの剣は見事命中したが、ゴーレムは違う所から目を開き、フレンを壁に打ち付けた
「フレンっ!」「フレン!」
それを見たリアとユーリが心配そうに声を発するが、目の前にいるゴーレムが邪魔で向かう事が出来ない
「っ・・。?」
が、ふとあるものが目に止まった
それは先程ナイレンの腕に傷を負わせたあの赤い筋だった
その赤い筋はゴーレムを繋ぎ止めているようにあちこちにあった
「もしかして・・・。はあぁっ!」
リアはそれに気付き、その赤い筋を切るとゴーレムは崩れだした
「ユーリ、フレン、赤い筋を斬って!!」
リアの言葉を聞き、ユーリとフレンはゴーレムを繋ぎ止めている赤い筋目掛けて剣を振り翳しその赤い筋を切った
するとゴーレムは先程と同じようにバランスを崩し崩れ始めた
「奴の弱点はあの赤い筋だ!」
ナイレンもその様子が目に入り、皆に伝えると皆目の前にいるゴーレムの赤い筋を切り、なんとかナイレン達がいる所まで戻って来た
「次、来るよっ!!」
ゴーレム達が全部いなくなった事にほっと安堵していると、アスラが二陣目が来る事に気が付き叫ぶと、それは騎士団とギルドとの間に現れた
「キリがねえ、先に行けぇ!」
「すまねぇ!」
「嬢ちゃん達も行け」
「はい!」
メルゾムはナイレンとリアに声を掛け、その返事を聞きナイレン達は先へと向かい出した
階段を駆け下りると少しだけ広くなっている所に出た
「・・・妙な静けさだな・・」
セイは辺りを見渡しながら呟いた
確かに上にはゴーレムやエアルクリーチャーがいるのに、此処にはそんな気配が感じられないし、妙に静まり返っていた
「・・・逆に用心しろって事だろ」
「ああ・・」
そして奧の部屋に進むと、その異変はまた訪れた
「!」
遺跡が揺れ、周りにある小さな石から巨大な煉瓦などが急に集まりだし、それは一つになり先程よりも大きなゴーレムが立ちはだかった
「デカイって・・・・」
「きゃあっ!!」
ユーリがゴーレムを見上げ呟いていると、ゴーレムは地面を叩き、隊は二つに別れてしまった
「っ! ・・あれ・・?」
「大丈夫かい、リア?」
「フレン!? ありがとう」
リアは痛みがあまりない事を不思議に思っていると上から声が聞こえ、顔を上げると今度はフレンがリアを受け止めていた
リアは立ち上がり、お互いに怪我がないと安心していると
「やだっ、ちょっとっっ!!」
「「!?」」
反対側からシャスティルの悲鳴が聞こえた
続く
あとがき
なんとかナイレン達と合流!!
そして一緒に建物の中へ!!
此処は戦闘シーンがあるからどうしようかと悩んだけど、簡単に終わらせる方にしました
そして最後はシャスティルがピンチに!?
次回をお楽しみに!
GRANRODEO 3thシングル 「DECADENCE」&GRANRODEO 曲名でお題 05.DECADENCE より
DECADENCE:頽廃
2009.11.18
「! ナイレンさん!」
それを見てリアが駆け出そうとしたがセイに止められ、そしてメルゾムがその赤い筋目掛けてハンマーを振り翳しながら、その場に降り立った
14.DECADENCE
「よお」
「何余裕のない顔してんだよ、お前等」
「! メルゾム!? それにセイにリア!?」
「皆さん、無事ですか!?」
「リア! ええ、私達は大丈夫よ」
「フレン、大丈夫?」
「あ、ああ」
メルゾムに続き、セイ、リア、アスラ、そして数名のギルド員がユーリ達の前に降り立ち、リアはみんな無事な事にほっとして、ナイレンへと目を向けるとヒスカが治癒術を掛けていた
「年だなぁ、ナイレンよぉ」
「お互い様じゃねえか。・・・お前達、どうして此処に?」
「街が無くなっちまったら、俺等も商売出来ねえからな。それに子分の敵も取らなくちゃなんねえ」
「俺達の仕事も、まだ終わってないからな」
セイの言葉にリアもアスラも頷き、ナイレンはそうかと言ってヒスカの魔導器を見た
「もう魔導器外せ」
「え、でも・・・」
「暴発したらみんなを巻き込むぞ」
ヒスカの魔導器を見ると確かに魔刻が限界のようだった
「あ、はい」
それを見てヒスカは魔導器を外し、ナイレンと一緒に立ち上がった
「・・・ユーリ、フレン、大丈夫?」
リアは余裕のない顔をしているユーリとフレンの側に行き心配そうな顔をして声を掛けると、二人は小さく笑って答えた
「大丈夫だよ」
「なら良いけど・・・」
「リア達も行くんだろ?」
ユーリは塔を指さしながら言うとリアは頷いた
「あそこから入れるみたいですね」
「・・行くぞ」
そう話しているとシャスティルが塔の入り口を見つけ、皆その入り口から中に入った
建物の中に入り、長い階段を下りていくと更に赤いエアルが奥から流れて来ているのが見えた
「・・・如何にもだな」
「頼むぜぇ、二人ともぉ」
ナイレンはにぃと笑って軽くユーリとフレンの肩を叩いて歩き出し、ユーリも剣を持ち直して歩き出し、リア達もその後に続いた
そして煉瓦造りの長い道を歩いていた時だった
「! 何か来る!!」
アスラの声に皆反応すると、突然通路が盛り上がり、リア達目掛けて向かって来ていた
「走れ!」
ナイレンの言葉に皆一斉にその場から走り出すが、その波の方が早く皆バランスを崩しその場に倒れたり壁に当たった者もいた
「きゃっ!!」
「大丈夫か?」
「ユーリ、ありがとう」
リアもバランスを崩し倒れそうになったが近くにいたユーリがリアの腕を引き、そのまま受け止めた
「来るよっ!!」
更にアスラの知らせる声が聞こえ、ユーリとリアは襲って来た波に目を向けると、それは大きな固まりとなり、ゴーレムとなった
「ゴーレム!?」
「ユーリ、避けろ!」
「「っ!?」」
セイの声が聞こえたと同時にユーリとリアがいた壁の横からもゴーレムが出て来た
ユーリはリアを抱き留めたままその場を離れ、足場の安定している所に着きリアを離し、剣を構えゴーレムに攻撃を仕掛ける
だがゴーレムは石や瓦礫、そして煉瓦で出来ている為剣が通用しない
「剣じゃ無理だ!」
ユーリはそう叫びフレンは状況を確認すると、ゴーレムの目らしき所があり、そこに剣を突き刺した
「はあぁっ!」
フレンの剣は見事命中したが、ゴーレムは違う所から目を開き、フレンを壁に打ち付けた
「フレンっ!」「フレン!」
それを見たリアとユーリが心配そうに声を発するが、目の前にいるゴーレムが邪魔で向かう事が出来ない
「っ・・。?」
が、ふとあるものが目に止まった
それは先程ナイレンの腕に傷を負わせたあの赤い筋だった
その赤い筋はゴーレムを繋ぎ止めているようにあちこちにあった
「もしかして・・・。はあぁっ!」
リアはそれに気付き、その赤い筋を切るとゴーレムは崩れだした
「ユーリ、フレン、赤い筋を斬って!!」
リアの言葉を聞き、ユーリとフレンはゴーレムを繋ぎ止めている赤い筋目掛けて剣を振り翳しその赤い筋を切った
するとゴーレムは先程と同じようにバランスを崩し崩れ始めた
「奴の弱点はあの赤い筋だ!」
ナイレンもその様子が目に入り、皆に伝えると皆目の前にいるゴーレムの赤い筋を切り、なんとかナイレン達がいる所まで戻って来た
「次、来るよっ!!」
ゴーレム達が全部いなくなった事にほっと安堵していると、アスラが二陣目が来る事に気が付き叫ぶと、それは騎士団とギルドとの間に現れた
「キリがねえ、先に行けぇ!」
「すまねぇ!」
「嬢ちゃん達も行け」
「はい!」
メルゾムはナイレンとリアに声を掛け、その返事を聞きナイレン達は先へと向かい出した
階段を駆け下りると少しだけ広くなっている所に出た
「・・・妙な静けさだな・・」
セイは辺りを見渡しながら呟いた
確かに上にはゴーレムやエアルクリーチャーがいるのに、此処にはそんな気配が感じられないし、妙に静まり返っていた
「・・・逆に用心しろって事だろ」
「ああ・・」
そして奧の部屋に進むと、その異変はまた訪れた
「!」
遺跡が揺れ、周りにある小さな石から巨大な煉瓦などが急に集まりだし、それは一つになり先程よりも大きなゴーレムが立ちはだかった
「デカイって・・・・」
「きゃあっ!!」
ユーリがゴーレムを見上げ呟いていると、ゴーレムは地面を叩き、隊は二つに別れてしまった
「っ! ・・あれ・・?」
「大丈夫かい、リア?」
「フレン!? ありがとう」
リアは痛みがあまりない事を不思議に思っていると上から声が聞こえ、顔を上げると今度はフレンがリアを受け止めていた
リアは立ち上がり、お互いに怪我がないと安心していると
「やだっ、ちょっとっっ!!」
「「!?」」
反対側からシャスティルの悲鳴が聞こえた
続く
あとがき
なんとかナイレン達と合流!!
そして一緒に建物の中へ!!
此処は戦闘シーンがあるからどうしようかと悩んだけど、簡単に終わらせる方にしました
そして最後はシャスティルがピンチに!?
次回をお楽しみに!
GRANRODEO 3thシングル 「DECADENCE」&GRANRODEO 曲名でお題 05.DECADENCE より
DECADENCE:
2009.11.18