長短編
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此処はとある街の宿屋
ユーリ達は旅の疲れもあり、今日はこの宿屋に泊まる事にした
「・・・これで良し、っと。はい、みんな、洗濯物乾いたよ」
「有り難う御座います、リア」
「ありがと、リア」
「いつもありがとね、リアちゃん」
「いいえ」
洗濯物、と言ってもリアが持っているものは手洗い出来るもの、ハンカチやスカーフなど身に付けるものや毎日使うものだった
「いつも思うんですけど、どうして手洗いしてるんです?」
手洗い出来るものはいつもリアが洗っているから、この光景は珍しくはないが、これは皆疑問に思っていた
「毎日使うものはこっちの方が早いからね」
そう言ってリアは洗濯籠の中から大事そうに一つのリボンを取り出した
「そういや、あんたそれいつも着けてるわよね」
「え? うん」
「気に入ってるの?」
「うん・・・」
リアはネクタイのように長いリボンをいつも身に着け、首の前で結んでいる
それはずっと身に付けているのか少し色落ちはしているものの大事に使っているからかあまり古びた感じがしない
「もしかして、それって大事なものなの?」
「誰かからのプレゼントだったりぃ?」
リアが大事そうにそのリボンを扱っているのを見てカロルとレイヴンがそう言うとリアは小さく笑って頷いた
「・・・うん。昔、誕生日プレゼントで貰ったものなの」
リアは微笑んだまま、そっとそのリボンに触れた
それだけでリアがそのリボンを大事にしている、というのが伝わってくる
「なんだか良いですね、そういうの」
「ええ、素敵ね」
「で、それって誰からのプレゼントなワケ?」
「えっ///」
レイヴンの言葉にリアは思わずドキっとしてしまう
「レイヴン、それ以上聞くのは・・・」
「おやぁ、嬢ちゃんは気になんないの?」
「・・ちょっとは・・・じゃなくて」
「やっぱり、気になってんじゃんι」
「あー、あんた達うるさーい!」
ぎゃーぎゃーと騒ぎ出したメンバーを見てユーリははぁ・・・と溜息を吐いていた
「・・・オレ等、明日街回る話してた途中じゃなかったか?」
「そのはずだったんだけどな」
「綺麗に話しが逸れちゃったね」
「わふぅ・・・」
その様子を少し離れた所で見ていたユーリとセイとアスラとラピード
この街はたまたま見つけた街で、世界中旅していたリアとセイ、アスラ、そしてジュディスすら知らなかった街だが、宿屋の店主に聞くとこの街はつい最近出来たばかりで、口コミで徐々に街に訪れる人が増えたそうだ
街自体もかなり大きな街で観光できそうな所も沢山あったので、明日は皆自由行動で好きな所に行く為の話しをしていたはずだったのだが・・・途中で話しが逸れてしまった
「みんなー、話しの続きしないならこのまま灯り消すよ~?」
アスラは小さく息を吐くとエステル達に聞こえるように言うと皆、その言葉を聞くとぴたっと動きが止まり、ユーリ達の所に戻って来て最初に座っていた位置に座った
「・・・流石、アスラ。扱いが慣れてるな」
「はぁ・・・」
「助け船が出て良かったわね、リア」
リアは安堵の息を吐きながら座っていると、隣のいたジュディスがニコリとしてリアを見ていた
リアは小さく笑って返事を返し、話しに雑ざった
そして翌日、
「・・・みんな、遅いなぁ」
リアは街の広場にある噴水の前にいた
此処でみんなと待ち合わせをして、各々観光に向かう・・はずだったのだが、誰一人としてこの場にいなかった
「・・・時間、間違えちゃった?」
リアは噴水の横に設置されている時計を見ているとふと、リアの名前を呼ぶ声が聞こえた
「リア・・・?」
「あ、ユーリ」
「何してんだ、こんなとこで?」
「何って、此処で待ち合わせ、よね?」
「オレはこの先の石像の前って聞いたけど・・・」
「え? 誰に?」
「ジュディに・・・!」
そう言ってユーリは何か思い出した
それは今朝の事、朝食も終わり各々観光に向かう準備をしていた時の事だった
「ユーリ、ちょっと良いかしら?」
「ん? なんだ?」
「待ち合わせの場所が広場の先の石像の前に変更になったの」
「解った、ありがとな」
「ええ。 ・・・ふふ、頑張ってね」
「?」
立ち去り際に言われた言葉の意味が最初は解らなかったが、今になってその意味が解ったユーリだった
「・・・ユーリ?」
急に何も言わなくなったユーリを見てリアは首を傾げていた
「いや・・・。で、リアは誰に此処の事聞いたんだ」
「えっと、レイヴンに・・・」
「あのおっさんかよ・・・」
リアも同じく準備をしている時にレイヴンがリアに待ち合わせの場所の変更だ、と知らせに来たのだった
そしてユーリと同じく最後に「じゃ、頑張ってね~♪」と言われたのだった
「・・・見事にハメられたってワケか」
「ハメられた・・・?」
「いや・・。此処でじっとしてても仕方ねえ、このまま行こうぜ」
「え、でもまだみんな・・・」
「いいから行くぞ」
「あ、ちょっと、ユーリ!」
ユーリはジュディスとレイヴンの意図が分かり、小さく息を吐いてリアの手を引いて歩き出した
人混みを抜け突き当たりを曲がると、大きな店や露店がずらりと並んでいた
「わあ・・・」
「こんなに賑わってんの帝都以来だな」
「うん。でもこっちの方がゆったりとして見やすいかも」
帝都のようにごちゃごちゃとしていないで、店の広さも一店舗ずつ広さがありとても見やすかった
リアは近くの店に近付こうとしていると、ユーリがリアの手を握った
「・・・ユーリ?」
リアは気になって振り返るとユーリが人の間を抜けてリアの隣に移動した
「こんだけ人が多いと迷子になるからな。手繋いでてやる」
「あ、えっと、・・ありがと///」
ユーリの優しさにリアは照れてしまい、ユーリはその反応に小さく笑ってリアの頭を撫でて手を引いて歩き出した
それから暫くリアとユーリは色々な店を見て回った
世界中旅してるリア達だが、まだまだ知らないものや珍しいものが沢山あって見ているだけでも目移りしてしまうものばかりだった
そして、ある一角を歩いている時だった
「いらっしゃいませぇ~! そこの彼氏彼女さん、良かったからこれ貰っちゃって!」
「え、私達ですか///」
呼び込みのお姉さんはそう言ってユーリとリアに近付いてきて一枚の券を渡した
「そこのお店、本日オープンなんです! そしてこの券を持っているカップルは半額でケーキが食べられちゃうんです!」
呼び込みのお姉さんはそのお店を指さしながらニコニコとして言い、リア達の返事を待っていた
「・・・どうする、ユーリ?」
「聞くまでもないだろ。半額ってんなら行こうぜ」
ユーリの甘い物好きは昔から知っているから聞く必要はないかと苦笑した
「有り難う御座います! 二名様、ご案内~! 素敵なカップルが入りま~す!」
「あ、あの、ちょっと///」
呼び込みのお姉さんに背中を押され、店に案内される
(店に案内してくれるのは良いけど、あんまり大きな声でカップルって言わないで下さい/// いや、ユーリとは付き合ってるから表現としては可笑しくはないし、行く先々で同じ事何度も言われたけど・・・でも、やっぱり恥ずかしいからあまり言わないで下さい///)
と、リアの心情など伝わるはずもなくそのまま店内へ案内された
二時間後、
「ふぅ、食ったなぁ」
「ユーリ、食べ過ぎ」
この店はケーキバイキングだったようで、かなりの数のケーキが揃っていた
色鮮やかでどれも最高級な味だった
甘い物に目がない二人にしてみれば、最高の時間だっただろう
「下手したら全部食ったんじゃねえか?」
「そう思う(笑)」
リアはちらりとケーキを見て紅茶を飲んでいた
普段は旅をしているからこんなにゆっくりとする時間もなければ、こんなに甘い物を食べる事もない
食べるとしてもデザートとしてだし、甘い物がニガテな人もいるからそんなに食べれないのだ
少しだけまったりした後、ユーリは会計の為レジに向かった
「いやぁ~、お二人さん、良い食べっぷりでしたよ」
「作った甲斐がありますよ」
店長とパティシエらしき人物が会計をしながらユーリにそう話していた
そしてユーリとリアの食べっぷりに感激し、更に値引きになったのだった
「サンキュ。こっちも甘いもん食えて良かったしな」
「また是非彼女さんといらして下さい」
「ああ。機会があったらな」
旅をしているからなかなか来れないだろうけど、とユーリが思っていると店長とパティシエが出口でユーリを待っているリアを見た
「それにしても、とても素敵な彼女さんですね」
「店の中にいても貴方方は目立ちましたよ」
「他の方々もちらちら見てましたもんね」
ユーリとリアをこの店に連れてきた呼び込みのお姉さんも奥から出て来て会話に交ざっていた
確かに行く先々、そしてこの店に入ってからもユーリとリアは人目を惹いていた
「美男美女でカップル、かぁ・・・良いなぁ♡」
お姉さんは羨ましそうな目をして、ユーリは苦笑していた
「じゃ、そろそろ「あ、そうだ!」?」
ユーリが立ち去ろうとしていると、お姉さんがユーリに近付いた
「せっかくだから、良い事教えてあげますよ♡」
「?」
言うとお姉さんはユーリに何か告げていた
「有り難う御座いましたぁ~~!!」
「あ、ユーリ」
店からユーリが出て来るのを見るとリアはユーリの元に駆け寄った
「随分と遅かったね」
「ちょっと話し込んでてな。ついでにオレ等の食いっぷりが良くて更に値引きになったぜ」
「え、そうなんだ」
値引きになった事に関しては嬉しいのだが、食べっぷりを褒められた事に少しだけリアは照れていた
「そういや、さっき何見てたんだ?」
「あ、うん、ちょっと・・・」
リアはユーリが出てくる間に少し離れた所にある小さな雑貨店のショーウィンドーに飾ってあるモノを見ていた
「・・・・」
「なんでもないよ、行こう、ユーリ」
ユーリはリアの見ていた視線の先に気が付くとリアは慌ててユーリの腕を引いて歩き出した
店が建ち並ぶ場所から抜け、少し人通りが減った場所に出ると小さな公園があった
ユーリとリアはその公園に入り、ベンチに座った
流石にこんなに人が多い中を歩いたのは久しぶりで疲れてしまい少しだけ休む事にした
少し休んでいると急にユーリが立ち上がった
「? ユーリ?」
「悪ぃけど、ちょっと此処で待っててくんねえ?」
「え、うん・・良いけど」
リアの返事を聞くとユーリは走って何処かへ行ってしまった
リアはする事がなくどうしようかと思っていると草むらから数匹の子猫が出て来た
「可愛い・・・おいで」
リアがベンチから降りて、子猫に視線を合わせゆっくりと手を出すと一匹の猫がリアの手に寄り添ってきて残りの猫はリアの足下に寄り添ってきた
暫く子猫達とじゃれているとユーリが戻って来た
「ユーリ、おかえり。何処行ってたの?」
「ん? ちょっとな。そいつらどうしたんだ?」
「ユーリがいなくなった後、そこの草むらから出て来たの」
ユーリはそっか・・・と言って時計を見て、リアに視線を向けた
「リア、行きたいとこがあんだけど・・・」
「うん、良いけど」
「なら行こうぜ。じゃあなお前等」
「じゃあね」
「にゃぁ~ん」
ユーリとリアは子猫達に挨拶すると、また手を繋いで歩き出した
公園を出るともう夕空になっていた
ユーリは更に人混みを抜け、少し街から外れた所に来た
「ねえ、ユーリ、何処に行くの?」
「もうちょいで着くって」
「もうちょっとって、もう街から外れちゃってるけど・・・」
リアはユーリに手を引かれながら辺りを見渡した
街外れだけあって段々と歩いてる人も減って来ていた
更に空も段々暗くなって来ていた
リアはこんな所に用事でもあるのか? と思いながらユーリの後を追った
そして街を外れて着いた場所は少しだけ小高い丘だった
「・・・此処?」
「ああ・・・」
ユーリはそう言うと丘の向こうに見える景色を見て、リアもつられて見る
「わあ・・・」
その丘はこの街全体を見渡せる丘だった
夜になり昼間とはまた違い、沢山の灯が付いていて幻想的な景色になった
「綺麗・・・。?」
リアがその景色に魅入っていると突然その明かりが消えた
「・・・間に合ったな」
「え? ・・・!」
ユーリの言葉に疑問を持っていると、ヒュ~と言う音が聞こえ、それは空に上がり綺麗な大輪の花を咲かせた
「・・花、火?」
「丁度この時間から祭りが始まるんだとさ」
「え?」
「この街、まだ出来たばっかだろ。だから暫く夜は祭りになるらしい」
「ユーリ、いつの間に調べたの?」
「あのケーキ屋のお姉さんが教えてくれたんだよ。この場所もな」
あの時、呼び込みのお姉さんはユーリにこう告げたのだった
「街外れに小さな丘があるんです。そこからは綺麗に花火が見えるんですよ。そして、そこで愛を誓い合ったカップルは幸せになれる、って話しなんですぅ♪」
ユーリにしてみれば、そんな迷信じみた事はどうでも良かったがリアの喜ぶ顔が見たくて、時間通りにこの場所に来たのだった
「そうだったんだ・・・」
「それからこれ・・・」
リアが呼び込みのお姉さんに感謝していると、ユーリが小さな紙袋をリアに差し出した
「これは・・・?」
「開けてみろよ」
リアはユーリから紙袋を受け取ると、がさがさと音を立てて紙袋を開けた
「! ユーリ、これ!?」
「さっき欲しそうに見てただろ」
そう、それはケーキ屋の前の店でリアがじっと見ていたショーウィンドーの中に飾られていたリボンだった
長さはリアが今首に付けているものと同じくらいのものだった
「でも、このリボンは・・・」
リアは自分が着けているリボンに空いた手を持っていき、ギュっと握った
リアがいつも着けているリボン、それは数年前にリアの誕生日にユーリとフレンが誕生日プレゼントとしてあげたものだった
言霊使いや情報屋の仕事でずっと世界中を飛び回ってるリア
特に言霊使いの仕事に関しては、かなり危険と隣り合わせだと言う事は子供の頃にセイやアスラからイヤと言うほど聞かされていた
特にリアは一族の中でも力が強く、危険な仕事を担う事が多い
だからユーリとフレンはリアが安心出来るように、いつも自分達が側にいる、と言う意味を込めて、このリボンを渡した
だからリアにとって、そのリボンはお守りみたいなものだった
このギルドのモノがリアは気に入っていて同じようなものをずっと買ったり、プレゼントしたりしていたが、少し前にそのギルドは無くなってしまった
それがこの街に来てたまたま目に入ったのだった
「リアがずっと大事にしてるのは知ってる。けど、そろそろ換えても良い頃だろ?」
「でも・・・ぁ、」
リアが言い淀んでいるとユーリはリアが着けているリボンを解いて、リアに渡したリボンを取って首に掛けてあげた
「・・・お守り代わりなら」
「っ・・・!」
ユーリはリアの唇に軽いキスを落とし、そしてリボンへと口付ける
「・・・これで、効果あるだろ?」
ユーリは優しく微笑むと同時に花火が上がり、周りが明るくなった
「///」
そのユーリの表情がとても優しくて、リアはドキっとしてしまい顔を赤くした
ユーリはリアの反応を見て小さく笑い、リボンを結んであげた
「これで良いな」
「・・・ユーリ」
「ん?」
上手く結べたな、と思っているとリアが小さな声でユーリの名前を呼び、ゆっくりと顔を上げた
「ありがとうっ。ずっと、大事にするね///」
「ああ・・・」
リアはユーリの気持ちが嬉しくてそう言ってユーリに抱きつき背中に手を回し、ユーリはリアの笑顔を見て微笑むと、お互いに見つめ合う状態になり、そのままゆっくりと距離を縮めていき、唇を重ねた
「んっ・・・」
最初は軽いモノだったが段々と深いモノへと変わってくると、リアはユーリの服をギュっと掴んだ
そしてゆっくりと唇を離すとユーリはじっとリアを見つめ、リアも同じようにユーリを見つめた
「好きだぜ、リア。ずっと傍にいるからな」
「私も・・ユーリが好き。だから・・・」
リアはそこで言葉を切り、少しだけ俯いてゆっくりと顔を上げてニコリと笑って言葉を続ける
「だから、ユーリもずっと側にいてね?」
「当たり前だろ」
リアの言葉にユーリはいつも以上の笑みを浮かべリアを抱きしめ、またお互いに唇を重ねた
ユーリとリアが唇を重ねた瞬間、空には大輪の花が咲き、その光で二人のシルエットが丘の地面に浮かんだ
Infinite Love
翌日、
「あ、リア、おはようございます」
「おはよう、エステル」
「あれ?」
「ん? どうかした?」
「いえ・・・なんでも」
「? そう? じゃあ私先に行ってるね」
リアはそう言って先に部屋を出て行った
「で、何か気になったの?」
エステルとリアのやりとりを見ていたリタがエステルの元に歩いて来ると、エステルは首を傾げていた
「気のせいでしょうか。リアのリボンが変わっていたような・・・?」
「そう? いつものやつじゃなかった?」
一方、こちらはユーリサイド
「セイ、アスラ、ジュディ」
「ん?」
「おはよう、ユーリ」
ユーリは三人の姿を見つけ歩いて行き、辺りに誰もいない事を確認すると口を開いた
「昨日はサンキュ」
「あら、何の事かしら?」
「とぼけんなよ、おっさんやエステル達がオレ達の邪魔しないようにしたのジュディ達だろ」
「「「・・・・」」」
ユーリの言葉にセイ達は顔を見合わせアスラが小さく笑って答えた
「流石ユーリ、気付いてたんだ」
「リアは全然気付いてなかったみたいだけどな」
「あのおっさん抑えるの大変だったけどな・・・」
「ジュディスのお陰で何とかなったけどね」
ユーリは気になってジュディスを見るとジュディスはニコニコと笑っていた
その笑顔は教えない、と言っていた
「それで貴方達の方は・・・、聞くまでもないわね」
ジュディスは途中で言葉を切り、昨日と今朝のリアの嬉しそうな顔を思い出して笑っていた
「ま、上手くいったんなら良かったよ」
「ええ。またいつでも協力するわ」
ジュディスはニコリと笑ってそのまま歩いて行った
「あ、ユーリ、兄さん、アスラ」
ジュディスの姿が見えなくなると同時に後ろからリアの声が聞こえ、ユーリ達はその元気な声と姿に自然と微笑んでいた
ユーリ達の元に駆け寄るリアの首元には、真新しいリボンが結ばれていた
終わり
あとがき
か、書けた、書けちゃったよ、ユーリ&夢主(リア)甘!!
ネタ切れだから絶っっっ対に書けない! とか思ってたのにめっちゃ書けてるよコイツww
本編でもリアちゃんが言ってましたけど、この話しではユーリとリアちゃんは付き合ってます
頑張って甘くなるように書いたけど、甘くなってましたよね?(ドキドキ)
甘いの書くのニガテだからちゃんと書けてるか不安だけど、楽しんでニヤニヤしてもらえてるなら光栄ですw
タイトルは意味重視っつーより、曲(歌詞)重視かもしれませんww
それでは此処まで読んで下さって有り難う御座いました!!
そして、一万ヒット、本当に有り難う御座います!
これからも、等サイト、夢小説をよろしくお願い致します!
GRANRODEO 2thシングル 「Infinite Love」&GRANRODEO 曲名でお題 03.Infinite Love より
Infinite Love:無限の愛
2009.10.11
ユーリ達は旅の疲れもあり、今日はこの宿屋に泊まる事にした
「・・・これで良し、っと。はい、みんな、洗濯物乾いたよ」
「有り難う御座います、リア」
「ありがと、リア」
「いつもありがとね、リアちゃん」
「いいえ」
洗濯物、と言ってもリアが持っているものは手洗い出来るもの、ハンカチやスカーフなど身に付けるものや毎日使うものだった
「いつも思うんですけど、どうして手洗いしてるんです?」
手洗い出来るものはいつもリアが洗っているから、この光景は珍しくはないが、これは皆疑問に思っていた
「毎日使うものはこっちの方が早いからね」
そう言ってリアは洗濯籠の中から大事そうに一つのリボンを取り出した
「そういや、あんたそれいつも着けてるわよね」
「え? うん」
「気に入ってるの?」
「うん・・・」
リアはネクタイのように長いリボンをいつも身に着け、首の前で結んでいる
それはずっと身に付けているのか少し色落ちはしているものの大事に使っているからかあまり古びた感じがしない
「もしかして、それって大事なものなの?」
「誰かからのプレゼントだったりぃ?」
リアが大事そうにそのリボンを扱っているのを見てカロルとレイヴンがそう言うとリアは小さく笑って頷いた
「・・・うん。昔、誕生日プレゼントで貰ったものなの」
リアは微笑んだまま、そっとそのリボンに触れた
それだけでリアがそのリボンを大事にしている、というのが伝わってくる
「なんだか良いですね、そういうの」
「ええ、素敵ね」
「で、それって誰からのプレゼントなワケ?」
「えっ///」
レイヴンの言葉にリアは思わずドキっとしてしまう
「レイヴン、それ以上聞くのは・・・」
「おやぁ、嬢ちゃんは気になんないの?」
「・・ちょっとは・・・じゃなくて」
「やっぱり、気になってんじゃんι」
「あー、あんた達うるさーい!」
ぎゃーぎゃーと騒ぎ出したメンバーを見てユーリははぁ・・・と溜息を吐いていた
「・・・オレ等、明日街回る話してた途中じゃなかったか?」
「そのはずだったんだけどな」
「綺麗に話しが逸れちゃったね」
「わふぅ・・・」
その様子を少し離れた所で見ていたユーリとセイとアスラとラピード
この街はたまたま見つけた街で、世界中旅していたリアとセイ、アスラ、そしてジュディスすら知らなかった街だが、宿屋の店主に聞くとこの街はつい最近出来たばかりで、口コミで徐々に街に訪れる人が増えたそうだ
街自体もかなり大きな街で観光できそうな所も沢山あったので、明日は皆自由行動で好きな所に行く為の話しをしていたはずだったのだが・・・途中で話しが逸れてしまった
「みんなー、話しの続きしないならこのまま灯り消すよ~?」
アスラは小さく息を吐くとエステル達に聞こえるように言うと皆、その言葉を聞くとぴたっと動きが止まり、ユーリ達の所に戻って来て最初に座っていた位置に座った
「・・・流石、アスラ。扱いが慣れてるな」
「はぁ・・・」
「助け船が出て良かったわね、リア」
リアは安堵の息を吐きながら座っていると、隣のいたジュディスがニコリとしてリアを見ていた
リアは小さく笑って返事を返し、話しに雑ざった
そして翌日、
「・・・みんな、遅いなぁ」
リアは街の広場にある噴水の前にいた
此処でみんなと待ち合わせをして、各々観光に向かう・・はずだったのだが、誰一人としてこの場にいなかった
「・・・時間、間違えちゃった?」
リアは噴水の横に設置されている時計を見ているとふと、リアの名前を呼ぶ声が聞こえた
「リア・・・?」
「あ、ユーリ」
「何してんだ、こんなとこで?」
「何って、此処で待ち合わせ、よね?」
「オレはこの先の石像の前って聞いたけど・・・」
「え? 誰に?」
「ジュディに・・・!」
そう言ってユーリは何か思い出した
それは今朝の事、朝食も終わり各々観光に向かう準備をしていた時の事だった
「ユーリ、ちょっと良いかしら?」
「ん? なんだ?」
「待ち合わせの場所が広場の先の石像の前に変更になったの」
「解った、ありがとな」
「ええ。 ・・・ふふ、頑張ってね」
「?」
立ち去り際に言われた言葉の意味が最初は解らなかったが、今になってその意味が解ったユーリだった
「・・・ユーリ?」
急に何も言わなくなったユーリを見てリアは首を傾げていた
「いや・・・。で、リアは誰に此処の事聞いたんだ」
「えっと、レイヴンに・・・」
「あのおっさんかよ・・・」
リアも同じく準備をしている時にレイヴンがリアに待ち合わせの場所の変更だ、と知らせに来たのだった
そしてユーリと同じく最後に「じゃ、頑張ってね~♪」と言われたのだった
「・・・見事にハメられたってワケか」
「ハメられた・・・?」
「いや・・。此処でじっとしてても仕方ねえ、このまま行こうぜ」
「え、でもまだみんな・・・」
「いいから行くぞ」
「あ、ちょっと、ユーリ!」
ユーリはジュディスとレイヴンの意図が分かり、小さく息を吐いてリアの手を引いて歩き出した
人混みを抜け突き当たりを曲がると、大きな店や露店がずらりと並んでいた
「わあ・・・」
「こんなに賑わってんの帝都以来だな」
「うん。でもこっちの方がゆったりとして見やすいかも」
帝都のようにごちゃごちゃとしていないで、店の広さも一店舗ずつ広さがありとても見やすかった
リアは近くの店に近付こうとしていると、ユーリがリアの手を握った
「・・・ユーリ?」
リアは気になって振り返るとユーリが人の間を抜けてリアの隣に移動した
「こんだけ人が多いと迷子になるからな。手繋いでてやる」
「あ、えっと、・・ありがと///」
ユーリの優しさにリアは照れてしまい、ユーリはその反応に小さく笑ってリアの頭を撫でて手を引いて歩き出した
それから暫くリアとユーリは色々な店を見て回った
世界中旅してるリア達だが、まだまだ知らないものや珍しいものが沢山あって見ているだけでも目移りしてしまうものばかりだった
そして、ある一角を歩いている時だった
「いらっしゃいませぇ~! そこの彼氏彼女さん、良かったからこれ貰っちゃって!」
「え、私達ですか///」
呼び込みのお姉さんはそう言ってユーリとリアに近付いてきて一枚の券を渡した
「そこのお店、本日オープンなんです! そしてこの券を持っているカップルは半額でケーキが食べられちゃうんです!」
呼び込みのお姉さんはそのお店を指さしながらニコニコとして言い、リア達の返事を待っていた
「・・・どうする、ユーリ?」
「聞くまでもないだろ。半額ってんなら行こうぜ」
ユーリの甘い物好きは昔から知っているから聞く必要はないかと苦笑した
「有り難う御座います! 二名様、ご案内~! 素敵なカップルが入りま~す!」
「あ、あの、ちょっと///」
呼び込みのお姉さんに背中を押され、店に案内される
(店に案内してくれるのは良いけど、あんまり大きな声でカップルって言わないで下さい/// いや、ユーリとは付き合ってるから表現としては可笑しくはないし、行く先々で同じ事何度も言われたけど・・・でも、やっぱり恥ずかしいからあまり言わないで下さい///)
と、リアの心情など伝わるはずもなくそのまま店内へ案内された
二時間後、
「ふぅ、食ったなぁ」
「ユーリ、食べ過ぎ」
この店はケーキバイキングだったようで、かなりの数のケーキが揃っていた
色鮮やかでどれも最高級な味だった
甘い物に目がない二人にしてみれば、最高の時間だっただろう
「下手したら全部食ったんじゃねえか?」
「そう思う(笑)」
リアはちらりとケーキを見て紅茶を飲んでいた
普段は旅をしているからこんなにゆっくりとする時間もなければ、こんなに甘い物を食べる事もない
食べるとしてもデザートとしてだし、甘い物がニガテな人もいるからそんなに食べれないのだ
少しだけまったりした後、ユーリは会計の為レジに向かった
「いやぁ~、お二人さん、良い食べっぷりでしたよ」
「作った甲斐がありますよ」
店長とパティシエらしき人物が会計をしながらユーリにそう話していた
そしてユーリとリアの食べっぷりに感激し、更に値引きになったのだった
「サンキュ。こっちも甘いもん食えて良かったしな」
「また是非彼女さんといらして下さい」
「ああ。機会があったらな」
旅をしているからなかなか来れないだろうけど、とユーリが思っていると店長とパティシエが出口でユーリを待っているリアを見た
「それにしても、とても素敵な彼女さんですね」
「店の中にいても貴方方は目立ちましたよ」
「他の方々もちらちら見てましたもんね」
ユーリとリアをこの店に連れてきた呼び込みのお姉さんも奥から出て来て会話に交ざっていた
確かに行く先々、そしてこの店に入ってからもユーリとリアは人目を惹いていた
「美男美女でカップル、かぁ・・・良いなぁ♡」
お姉さんは羨ましそうな目をして、ユーリは苦笑していた
「じゃ、そろそろ「あ、そうだ!」?」
ユーリが立ち去ろうとしていると、お姉さんがユーリに近付いた
「せっかくだから、良い事教えてあげますよ♡」
「?」
言うとお姉さんはユーリに何か告げていた
「有り難う御座いましたぁ~~!!」
「あ、ユーリ」
店からユーリが出て来るのを見るとリアはユーリの元に駆け寄った
「随分と遅かったね」
「ちょっと話し込んでてな。ついでにオレ等の食いっぷりが良くて更に値引きになったぜ」
「え、そうなんだ」
値引きになった事に関しては嬉しいのだが、食べっぷりを褒められた事に少しだけリアは照れていた
「そういや、さっき何見てたんだ?」
「あ、うん、ちょっと・・・」
リアはユーリが出てくる間に少し離れた所にある小さな雑貨店のショーウィンドーに飾ってあるモノを見ていた
「・・・・」
「なんでもないよ、行こう、ユーリ」
ユーリはリアの見ていた視線の先に気が付くとリアは慌ててユーリの腕を引いて歩き出した
店が建ち並ぶ場所から抜け、少し人通りが減った場所に出ると小さな公園があった
ユーリとリアはその公園に入り、ベンチに座った
流石にこんなに人が多い中を歩いたのは久しぶりで疲れてしまい少しだけ休む事にした
少し休んでいると急にユーリが立ち上がった
「? ユーリ?」
「悪ぃけど、ちょっと此処で待っててくんねえ?」
「え、うん・・良いけど」
リアの返事を聞くとユーリは走って何処かへ行ってしまった
リアはする事がなくどうしようかと思っていると草むらから数匹の子猫が出て来た
「可愛い・・・おいで」
リアがベンチから降りて、子猫に視線を合わせゆっくりと手を出すと一匹の猫がリアの手に寄り添ってきて残りの猫はリアの足下に寄り添ってきた
暫く子猫達とじゃれているとユーリが戻って来た
「ユーリ、おかえり。何処行ってたの?」
「ん? ちょっとな。そいつらどうしたんだ?」
「ユーリがいなくなった後、そこの草むらから出て来たの」
ユーリはそっか・・・と言って時計を見て、リアに視線を向けた
「リア、行きたいとこがあんだけど・・・」
「うん、良いけど」
「なら行こうぜ。じゃあなお前等」
「じゃあね」
「にゃぁ~ん」
ユーリとリアは子猫達に挨拶すると、また手を繋いで歩き出した
公園を出るともう夕空になっていた
ユーリは更に人混みを抜け、少し街から外れた所に来た
「ねえ、ユーリ、何処に行くの?」
「もうちょいで着くって」
「もうちょっとって、もう街から外れちゃってるけど・・・」
リアはユーリに手を引かれながら辺りを見渡した
街外れだけあって段々と歩いてる人も減って来ていた
更に空も段々暗くなって来ていた
リアはこんな所に用事でもあるのか? と思いながらユーリの後を追った
そして街を外れて着いた場所は少しだけ小高い丘だった
「・・・此処?」
「ああ・・・」
ユーリはそう言うと丘の向こうに見える景色を見て、リアもつられて見る
「わあ・・・」
その丘はこの街全体を見渡せる丘だった
夜になり昼間とはまた違い、沢山の灯が付いていて幻想的な景色になった
「綺麗・・・。?」
リアがその景色に魅入っていると突然その明かりが消えた
「・・・間に合ったな」
「え? ・・・!」
ユーリの言葉に疑問を持っていると、ヒュ~と言う音が聞こえ、それは空に上がり綺麗な大輪の花を咲かせた
「・・花、火?」
「丁度この時間から祭りが始まるんだとさ」
「え?」
「この街、まだ出来たばっかだろ。だから暫く夜は祭りになるらしい」
「ユーリ、いつの間に調べたの?」
「あのケーキ屋のお姉さんが教えてくれたんだよ。この場所もな」
あの時、呼び込みのお姉さんはユーリにこう告げたのだった
「街外れに小さな丘があるんです。そこからは綺麗に花火が見えるんですよ。そして、そこで愛を誓い合ったカップルは幸せになれる、って話しなんですぅ♪」
ユーリにしてみれば、そんな迷信じみた事はどうでも良かったがリアの喜ぶ顔が見たくて、時間通りにこの場所に来たのだった
「そうだったんだ・・・」
「それからこれ・・・」
リアが呼び込みのお姉さんに感謝していると、ユーリが小さな紙袋をリアに差し出した
「これは・・・?」
「開けてみろよ」
リアはユーリから紙袋を受け取ると、がさがさと音を立てて紙袋を開けた
「! ユーリ、これ!?」
「さっき欲しそうに見てただろ」
そう、それはケーキ屋の前の店でリアがじっと見ていたショーウィンドーの中に飾られていたリボンだった
長さはリアが今首に付けているものと同じくらいのものだった
「でも、このリボンは・・・」
リアは自分が着けているリボンに空いた手を持っていき、ギュっと握った
リアがいつも着けているリボン、それは数年前にリアの誕生日にユーリとフレンが誕生日プレゼントとしてあげたものだった
言霊使いや情報屋の仕事でずっと世界中を飛び回ってるリア
特に言霊使いの仕事に関しては、かなり危険と隣り合わせだと言う事は子供の頃にセイやアスラからイヤと言うほど聞かされていた
特にリアは一族の中でも力が強く、危険な仕事を担う事が多い
だからユーリとフレンはリアが安心出来るように、いつも自分達が側にいる、と言う意味を込めて、このリボンを渡した
だからリアにとって、そのリボンはお守りみたいなものだった
このギルドのモノがリアは気に入っていて同じようなものをずっと買ったり、プレゼントしたりしていたが、少し前にそのギルドは無くなってしまった
それがこの街に来てたまたま目に入ったのだった
「リアがずっと大事にしてるのは知ってる。けど、そろそろ換えても良い頃だろ?」
「でも・・・ぁ、」
リアが言い淀んでいるとユーリはリアが着けているリボンを解いて、リアに渡したリボンを取って首に掛けてあげた
「・・・お守り代わりなら」
「っ・・・!」
ユーリはリアの唇に軽いキスを落とし、そしてリボンへと口付ける
「・・・これで、効果あるだろ?」
ユーリは優しく微笑むと同時に花火が上がり、周りが明るくなった
「///」
そのユーリの表情がとても優しくて、リアはドキっとしてしまい顔を赤くした
ユーリはリアの反応を見て小さく笑い、リボンを結んであげた
「これで良いな」
「・・・ユーリ」
「ん?」
上手く結べたな、と思っているとリアが小さな声でユーリの名前を呼び、ゆっくりと顔を上げた
「ありがとうっ。ずっと、大事にするね///」
「ああ・・・」
リアはユーリの気持ちが嬉しくてそう言ってユーリに抱きつき背中に手を回し、ユーリはリアの笑顔を見て微笑むと、お互いに見つめ合う状態になり、そのままゆっくりと距離を縮めていき、唇を重ねた
「んっ・・・」
最初は軽いモノだったが段々と深いモノへと変わってくると、リアはユーリの服をギュっと掴んだ
そしてゆっくりと唇を離すとユーリはじっとリアを見つめ、リアも同じようにユーリを見つめた
「好きだぜ、リア。ずっと傍にいるからな」
「私も・・ユーリが好き。だから・・・」
リアはそこで言葉を切り、少しだけ俯いてゆっくりと顔を上げてニコリと笑って言葉を続ける
「だから、ユーリもずっと側にいてね?」
「当たり前だろ」
リアの言葉にユーリはいつも以上の笑みを浮かべリアを抱きしめ、またお互いに唇を重ねた
ユーリとリアが唇を重ねた瞬間、空には大輪の花が咲き、その光で二人のシルエットが丘の地面に浮かんだ
Infinite Love
翌日、
「あ、リア、おはようございます」
「おはよう、エステル」
「あれ?」
「ん? どうかした?」
「いえ・・・なんでも」
「? そう? じゃあ私先に行ってるね」
リアはそう言って先に部屋を出て行った
「で、何か気になったの?」
エステルとリアのやりとりを見ていたリタがエステルの元に歩いて来ると、エステルは首を傾げていた
「気のせいでしょうか。リアのリボンが変わっていたような・・・?」
「そう? いつものやつじゃなかった?」
一方、こちらはユーリサイド
「セイ、アスラ、ジュディ」
「ん?」
「おはよう、ユーリ」
ユーリは三人の姿を見つけ歩いて行き、辺りに誰もいない事を確認すると口を開いた
「昨日はサンキュ」
「あら、何の事かしら?」
「とぼけんなよ、おっさんやエステル達がオレ達の邪魔しないようにしたのジュディ達だろ」
「「「・・・・」」」
ユーリの言葉にセイ達は顔を見合わせアスラが小さく笑って答えた
「流石ユーリ、気付いてたんだ」
「リアは全然気付いてなかったみたいだけどな」
「あのおっさん抑えるの大変だったけどな・・・」
「ジュディスのお陰で何とかなったけどね」
ユーリは気になってジュディスを見るとジュディスはニコニコと笑っていた
その笑顔は教えない、と言っていた
「それで貴方達の方は・・・、聞くまでもないわね」
ジュディスは途中で言葉を切り、昨日と今朝のリアの嬉しそうな顔を思い出して笑っていた
「ま、上手くいったんなら良かったよ」
「ええ。またいつでも協力するわ」
ジュディスはニコリと笑ってそのまま歩いて行った
「あ、ユーリ、兄さん、アスラ」
ジュディスの姿が見えなくなると同時に後ろからリアの声が聞こえ、ユーリ達はその元気な声と姿に自然と微笑んでいた
ユーリ達の元に駆け寄るリアの首元には、真新しいリボンが結ばれていた
終わり
あとがき
か、書けた、書けちゃったよ、ユーリ&夢主(リア)甘!!
ネタ切れだから絶っっっ対に書けない! とか思ってたのにめっちゃ書けてるよコイツww
本編でもリアちゃんが言ってましたけど、この話しではユーリとリアちゃんは付き合ってます
頑張って甘くなるように書いたけど、甘くなってましたよね?(ドキドキ)
甘いの書くのニガテだからちゃんと書けてるか不安だけど、楽しんでニヤニヤしてもらえてるなら光栄ですw
タイトルは意味重視っつーより、曲(歌詞)重視かもしれませんww
それでは此処まで読んで下さって有り難う御座いました!!
そして、一万ヒット、本当に有り難う御座います!
これからも、等サイト、夢小説をよろしくお願い致します!
GRANRODEO 2thシングル 「Infinite Love」&GRANRODEO 曲名でお題 03.Infinite Love より
Infinite Love:無限の愛
2009.10.11