長短編
夢主名変更
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フレンが帝都に用があり下町に戻って来てから3日が経った
「・・・これで買う物は全部ね」
今日はみんな予定がないので、ユーリとフレンはセイと一緒に剣の稽古をしていた
久し振りに手合わせをすると言う事で三人とも気合いが入っていて、楽しそうにしている三人を見てリアは何か美味しい物とデザートを作ろうと思いアスラと共に露店街へ買い出しに来ていた
「けどリア一人で来て良かったの?」
あの件が片付いていない為、ユーリ達や下町のみんなに心配されている
「・・・うん。アスラも一緒だし、それに直ぐに戻ればだいじょ・・」
「おお! これはリアさんじゃないですか!」
「うっわ、嫌な予感的中~・・・」
リアの言葉を遮り聞こえた声は、ルイスの声だった
アスラは見えていないのを良い事に心底嫌そうな声でそう言い、リアは小さく苦笑した
「こんな所で会えるなんて! 今日はお買い物ですか」
「え、ええ。あの、私、今日は用が遭って急ぎますので・・」
「リアさん!」
「!」
言ってリアはさっさとこの場から離れようとしているとルイスがリアの腕を掴んだ
「今日こそ、お返事を聞かせていただけませんか?」
「・・・・」
「リア・・・」
アスラはリアが思っている事を言うように、と目で伝えるとリアは他の人にも見えないように小さく頷いてルイスを見た
「・・、ごめんなさい。私、貴方とは結婚出来ません」
リアがそう告げるとルイスは驚いた顔をしリアの腕を離したが、直ぐに微笑んで言葉を続ける
「君が下町の人間で僕が貴族だからかい? 僕はそんな身分なんて気にしないよ」
「いえ、その・・そういう事じゃなくて・・・」
「僕は君の事をこんなにも好きなのに・・・」
「き、気持ちは・・嬉しいですけど・・・。私は・・」
「いい加減見苦しいな」
「ああ、まったくだな」
「彼女が嫌がっているだろ」
その声を聞きリアは弾かれたように顔を上げると、ユーリとフレンとセイがリア達の近くにいた
そしてそのままリアの近くに行き、男の側からリアを放す
「大丈夫かい、リア?」
「う、うん・・・」
「オレ等の後ろに隠れてな」
「な、なんだ、お前達は!」
「こいつの兄と、親友 だよ」
急に現れリアを自分達の側に置いた3人の男を見てルイスはそう声を上げるもセイの口から兄、と言う言葉を聞き表情を変えた
「おお、貴方はリアさんの兄君ですか! もしやリアさんの」
「・・・お前、リアの言葉聞いてたか?」
「え?」
「貴族様は耳が遠いのか?」
「な、なんだと!」
「彼女ははっきり貴方の申し込みを断りましたよ」
「・・・この際だからはっきり言っておくが、」
セイはそう言ってリアを庇っているユーリとフレンの前に出て、ルイスを少しだけ睨み付けるようにして言う
「リアの重荷を背負える覚悟がねえ奴にリアを渡す気なんかねえよ。それにリア自身が嫌がってるなら、尚の事じゃねえのか」
「ぅ・・・」
セイの言葉にルイスは一瞬押し黙ってしまうがそのままリアに視線を移す
「・・・まだリアに言う事でもあんのか?」
「無理強いはみっともないですよ」
「諦めの悪い男は嫌われるぜ」
更にユーリとフレンの言葉を聞き押し黙るが今ならリアの言葉にも耳を貸すだろうと思いアスラはリアに合図を出すと頷いてユーリとフレンの間を抜けて前に出た
「・・・・ルイスさん、貴方の気持ちは嬉しかったです。私も貴方と同じで身分がどうって言うのは嫌いなのでその意見も嬉しかったです。でも、私は貴方とはやっぱり結婚出来ません。私は今のままが良いんです。今の環境や下町の人達、それに・・ユーリとフレン、兄さんや私の大事にしている人達が傍に居てくれる事の方が凄く大切だから」
「・・・リアさん・・・」
「結婚するにしても互いの気持ちがないとそれはただの独占や束縛にしかならねえぞ」
「最も貴族の連中ならやりかねない事だけどな。ただ、これ以上リアに手出すっつーならオレ達や下町の連中が黙ってないぜ?」
「それでも貴方はまだリアに拘りますか?」
ユーリとフレンとセイからは少しだけ殺気に似たようなものを少なからず感じていた
「・・・分かりました。名残惜しいですが、貴女の事は諦めましょう」
言うとルイスは小さく会釈をして踵を返し歩いて行った
「・・・はあ、ようやく終わったね」
「・・・うん・・。ユーリ、フレン、兄さん、ありがとう。それに、アスラも」
そこでようやくリアも落ち着いたのか、笑顔を見せた
「でも、どうして私が此処に居るの解ったの?」
「リアが外に行くのが見えたから気になって後を追ってきたんだよ」
「え、そうだったの?」
「お前、ほんとに気付いてなかったんだな」
「買い物に夢中で・・・」
「そのお陰で、やっと面倒毎から解放されたけどな」
「これで下町のみんなも含めてやっと安心出来るんじゃない」
「うん・・・」
ずっとみんなにも心配を掛けていたから後でちゃんと終わった事を伝えよう、と思っているとユーリが言葉を続けた
「にしても、リアもはっきり言えば良かっただろ」
「言ったけど・・・全然聞いてくれなくて・・・」
「あいつ、何度もリアに申し込んで来てたんだ」
「あそこまでしつこいとそのうちアスラでもキレてただろうな」
「まあね。後ちょっとしたらキレてたかもね」
冗談っぽく言うアスラだったがその目は本気だった
「けど、本当に助けてくれてありがとう。ユーリ、フレン、兄さん」
「妹を助けるのは兄として当然だろ」
「大事な親友を助けるのも、親友として当然の事だよ」
「そういうこった。だからもう安心して良いぜ」
「うん!」
改めてそう言われ、本当に嬉しそうに笑うリアを見てユーリもフレンもセイもアスラも微笑んでいた
「じゃ、そろそろ家に戻るか」
「うん。帰ったらユーリとフレンと兄さんの好きな物、いっぱい作るね!」
「はは、そりゃ楽しみだな」
「ああ。・・・? アスラ、どうしたんだ?」
ふとアスラがじっとユーリとフレンを見ている事に気が付き二人はアスラへと視線を移す
「・・さっきの言葉、ある意味ユーリとフレンにも当てはまる事なんだよ」
「「・・・・」」
アスラの言葉にユーリとフレンも黙ってしまう
さっき、と言うのはセイがルイスに言った言葉だった
その意味はリアとセイが言霊使いで人とは違った力を持っている事を知っているからこそだと言う事を二人は理解した
「? ユーリ、フレン、どうかしたの?」
「いや、何でもないよ」
着いてこない二人を見てリアが声を掛けるとユーリとフレンは歩き出し、少し遅れてアスラも歩き出した
「リア、オレの分のデザートは多めで頼むな」
「なら僕も多めに頼もうかな」
「ふふ、勿論」
と、賑やかに会話をしながら下町へと戻って行ったのだった
**
「と、まあこんな感じだな」
「へえ~、そんな事が遭ったんだ」
一通り話を聞き終えたカロル達は各々違う反応を見せたりしていた
「リアは昔からモテモテだったんじゃな」
「も、モテモテって///」
「リアちゃん、昔から可愛かったからねえ!」
「おっさんが言うと何か・・ねえ」
「ちょちょ、リタっち! そんな目でおっさんを見ないでくれる!!」
「でも素敵な話じゃない」
「はい。結婚を申し込まれるもの素敵ですけど、何よりリアが皆さんからどれだけ大事にされているか良く解りましたから」
「特に貴方達に、ね」
「ワン!」
ジュディスの言葉にエステルも同意、と言う様にユーリとフレンとセイとアスラを見てにっこりと微笑み、ラピードも同意していた
「それからは何もなかったの?」
「ああ、お陰さんでな」
「それに子供の頃の話しだから、結婚なんて考えてもなかったし」
「ふむふむ、つまり今のリアなら、その話があり得る、と言う事じゃな!」
「え!?」「「!?」」
パティの思わずな発言に誰もが驚いた顔をした
「そうね、さっきのリアの言葉通りなら今なら結婚を申し込まれても受ける、と言う意味になるわね」
「ええ! ジュディスまで何言い出すの!///」
「これを聞いたらリアちゃんを狙ってる男達は黙っちゃいないでしょうね」
「レ、レイヴンまで!///」
「どうなんです、リア?」
「エステル・・・目が凄く輝いてるんだけど・・ι」
目をキラキラとさせてリアに詰め寄っているエステルを横目にカロルとリタとアスラとセイは呆れたような顔をしリアも苦笑していた
「どう考えたってリアがそう言うの断ると思うけど」
リタの発言にまた驚いた顔をしたものの、リアは微笑んで頷いた
「うん、きっと今申し込まれたとしても、私の気持ちはあの頃と変わらないよ。それに、今はあの頃とちょっと違う所もあるから」
「違う所?」
「今はユーリとフレンと兄さんとアスラと下町のみんなだけじゃない。エステルやカロル、それにリタもレイヴンもジュディスもパティもラピードも一緒にいる。みんなと一緒にいる事が私にとってとても大切な事なの」
そう言われ、皆また驚いた顔をしたが、直ぐに嬉しそうに微笑んだ
「リア・・。わたしもです!」
「私もよ」
「勿論、俺様もよ!」
「ボクもだよ」
「うちもじゃ」
言うとエステルはリアに抱きつき、次々とみんなから同意の言葉が上がった
「・・・まあ、あんた達と居るのは悪くはないわよね」
「お、珍しくリタが素直に言ったな」
「この雰囲気の中じゃ自然とそうなっちゃうよね」
「ワン」
「良かったな、リア」
「みんな、思っている事が同じでね」
「うん」
ユーリとフレンの言葉にリアはまた嬉しそうな顔をした
「・・けど、リアの事に関しては今でもユーリとフレンが一番気にしているでしょうし」
「・・? エステル、何か言った?」
「いえ・・・」
エステルは誰にも聞こえないよう、何かを確信しているようにぽつりと呟き、何処か嬉しそうな顔をして微笑んでリアを見ていた
「?」
そのエステルの顔を見て仲間達はエステルが何を思ってリアを見ているのか解ったような顔をして、同じように微笑んでいた
「みんな、微笑んでどうかした?」
「いや、リアちゃんは愛されてるなーって改めて思ってただけよ」
「え? 愛され・・?」
「なら、これからもちゃんとリアを守るようにしないといけないわね」
「うん。勿論リーダーはユーリとフレンだよね!」
「ワンっ!」
「え? 僕達かい?」
「カロル先生直々のご指名なら、張り切らないとな」
「えっと、・・リーダーって・・何が?」
「・・・あんたは気にしなくて良いと思うわよ」
「じゃの・・・」
「?」
未だに状況が掴めていないリアを見てリタとパティがそう声を掛け、アスラもセイも苦笑していて
「・・・ま、頑張れよお前等」
と、セイは小さくエールを贈っていた
下町の歌姫、結婚騒動(後編)
終わり
あとがき
(・・・と言う名の反省文ですι)
て事でかなーーーり久しぶりなヴェスペリア夢!!
でもって、これ誰夢なの!!www オチは!?www
えーっとぉ、この話は結構前から考えていて下書きはしていたんですけど・・・
今回も毎度の事ながら長くなってしまいました・・・(^^;)w
そして今回は最後がなかなか仕上がらず、書いては消して~、違~う!! 書き直して~・・・の繰り返しで・・・結局このオチに落ち着いたけども・・・ホントに誰夢やねんwwって自分でも思います(かなり自分でもツッコみましたよ・・・ι)
まあ久々にみんな夢wを書けたし、みんなに会えたのでとりあえず良し、と言う事にします←w
てか久々の夢&10周年&サイト移動して初のヴェスペリア夢なのにこれが最初の夢で良いのかよ!!と・・・ホントに思うんですよ、はい・・・ι
まあ昔、こんな事があったよ~的な事を書きたかったのと、後はアスタリアで丁度フレンが出るイベントもあったしスキット見た時に、あ、これ・・今なら書けるかなーって思って書いたんです・・・
今年はヴェスペリア10周年なのでちょくちょく増やしていきたいと小さな野望を持っていますw←(時間は大いに掛かるだろうがι)
えー改めて此処まで読んでくれて有り難う御座いました(強制終了ww)
2018.06.25
「・・・これで買う物は全部ね」
今日はみんな予定がないので、ユーリとフレンはセイと一緒に剣の稽古をしていた
久し振りに手合わせをすると言う事で三人とも気合いが入っていて、楽しそうにしている三人を見てリアは何か美味しい物とデザートを作ろうと思いアスラと共に露店街へ買い出しに来ていた
「けどリア一人で来て良かったの?」
あの件が片付いていない為、ユーリ達や下町のみんなに心配されている
「・・・うん。アスラも一緒だし、それに直ぐに戻ればだいじょ・・」
「おお! これはリアさんじゃないですか!」
「うっわ、嫌な予感的中~・・・」
リアの言葉を遮り聞こえた声は、ルイスの声だった
アスラは見えていないのを良い事に心底嫌そうな声でそう言い、リアは小さく苦笑した
「こんな所で会えるなんて! 今日はお買い物ですか」
「え、ええ。あの、私、今日は用が遭って急ぎますので・・」
「リアさん!」
「!」
言ってリアはさっさとこの場から離れようとしているとルイスがリアの腕を掴んだ
「今日こそ、お返事を聞かせていただけませんか?」
「・・・・」
「リア・・・」
アスラはリアが思っている事を言うように、と目で伝えるとリアは他の人にも見えないように小さく頷いてルイスを見た
「・・、ごめんなさい。私、貴方とは結婚出来ません」
リアがそう告げるとルイスは驚いた顔をしリアの腕を離したが、直ぐに微笑んで言葉を続ける
「君が下町の人間で僕が貴族だからかい? 僕はそんな身分なんて気にしないよ」
「いえ、その・・そういう事じゃなくて・・・」
「僕は君の事をこんなにも好きなのに・・・」
「き、気持ちは・・嬉しいですけど・・・。私は・・」
「いい加減見苦しいな」
「ああ、まったくだな」
「彼女が嫌がっているだろ」
その声を聞きリアは弾かれたように顔を上げると、ユーリとフレンとセイがリア達の近くにいた
そしてそのままリアの近くに行き、男の側からリアを放す
「大丈夫かい、リア?」
「う、うん・・・」
「オレ等の後ろに隠れてな」
「な、なんだ、お前達は!」
「こいつの兄と、
急に現れリアを自分達の側に置いた3人の男を見てルイスはそう声を上げるもセイの口から兄、と言う言葉を聞き表情を変えた
「おお、貴方はリアさんの兄君ですか! もしやリアさんの」
「・・・お前、リアの言葉聞いてたか?」
「え?」
「貴族様は耳が遠いのか?」
「な、なんだと!」
「彼女ははっきり貴方の申し込みを断りましたよ」
「・・・この際だからはっきり言っておくが、」
セイはそう言ってリアを庇っているユーリとフレンの前に出て、ルイスを少しだけ睨み付けるようにして言う
「リアの重荷を背負える覚悟がねえ奴にリアを渡す気なんかねえよ。それにリア自身が嫌がってるなら、尚の事じゃねえのか」
「ぅ・・・」
セイの言葉にルイスは一瞬押し黙ってしまうがそのままリアに視線を移す
「・・・まだリアに言う事でもあんのか?」
「無理強いはみっともないですよ」
「諦めの悪い男は嫌われるぜ」
更にユーリとフレンの言葉を聞き押し黙るが今ならリアの言葉にも耳を貸すだろうと思いアスラはリアに合図を出すと頷いてユーリとフレンの間を抜けて前に出た
「・・・・ルイスさん、貴方の気持ちは嬉しかったです。私も貴方と同じで身分がどうって言うのは嫌いなのでその意見も嬉しかったです。でも、私は貴方とはやっぱり結婚出来ません。私は今のままが良いんです。今の環境や下町の人達、それに・・ユーリとフレン、兄さんや私の大事にしている人達が傍に居てくれる事の方が凄く大切だから」
「・・・リアさん・・・」
「結婚するにしても互いの気持ちがないとそれはただの独占や束縛にしかならねえぞ」
「最も貴族の連中ならやりかねない事だけどな。ただ、これ以上リアに手出すっつーならオレ達や下町の連中が黙ってないぜ?」
「それでも貴方はまだリアに拘りますか?」
ユーリとフレンとセイからは少しだけ殺気に似たようなものを少なからず感じていた
「・・・分かりました。名残惜しいですが、貴女の事は諦めましょう」
言うとルイスは小さく会釈をして踵を返し歩いて行った
「・・・はあ、ようやく終わったね」
「・・・うん・・。ユーリ、フレン、兄さん、ありがとう。それに、アスラも」
そこでようやくリアも落ち着いたのか、笑顔を見せた
「でも、どうして私が此処に居るの解ったの?」
「リアが外に行くのが見えたから気になって後を追ってきたんだよ」
「え、そうだったの?」
「お前、ほんとに気付いてなかったんだな」
「買い物に夢中で・・・」
「そのお陰で、やっと面倒毎から解放されたけどな」
「これで下町のみんなも含めてやっと安心出来るんじゃない」
「うん・・・」
ずっとみんなにも心配を掛けていたから後でちゃんと終わった事を伝えよう、と思っているとユーリが言葉を続けた
「にしても、リアもはっきり言えば良かっただろ」
「言ったけど・・・全然聞いてくれなくて・・・」
「あいつ、何度もリアに申し込んで来てたんだ」
「あそこまでしつこいとそのうちアスラでもキレてただろうな」
「まあね。後ちょっとしたらキレてたかもね」
冗談っぽく言うアスラだったがその目は本気だった
「けど、本当に助けてくれてありがとう。ユーリ、フレン、兄さん」
「妹を助けるのは兄として当然だろ」
「大事な親友を助けるのも、親友として当然の事だよ」
「そういうこった。だからもう安心して良いぜ」
「うん!」
改めてそう言われ、本当に嬉しそうに笑うリアを見てユーリもフレンもセイもアスラも微笑んでいた
「じゃ、そろそろ家に戻るか」
「うん。帰ったらユーリとフレンと兄さんの好きな物、いっぱい作るね!」
「はは、そりゃ楽しみだな」
「ああ。・・・? アスラ、どうしたんだ?」
ふとアスラがじっとユーリとフレンを見ている事に気が付き二人はアスラへと視線を移す
「・・さっきの言葉、ある意味ユーリとフレンにも当てはまる事なんだよ」
「「・・・・」」
アスラの言葉にユーリとフレンも黙ってしまう
さっき、と言うのはセイがルイスに言った言葉だった
その意味はリアとセイが言霊使いで人とは違った力を持っている事を知っているからこそだと言う事を二人は理解した
「? ユーリ、フレン、どうかしたの?」
「いや、何でもないよ」
着いてこない二人を見てリアが声を掛けるとユーリとフレンは歩き出し、少し遅れてアスラも歩き出した
「リア、オレの分のデザートは多めで頼むな」
「なら僕も多めに頼もうかな」
「ふふ、勿論」
と、賑やかに会話をしながら下町へと戻って行ったのだった
**
「と、まあこんな感じだな」
「へえ~、そんな事が遭ったんだ」
一通り話を聞き終えたカロル達は各々違う反応を見せたりしていた
「リアは昔からモテモテだったんじゃな」
「も、モテモテって///」
「リアちゃん、昔から可愛かったからねえ!」
「おっさんが言うと何か・・ねえ」
「ちょちょ、リタっち! そんな目でおっさんを見ないでくれる!!」
「でも素敵な話じゃない」
「はい。結婚を申し込まれるもの素敵ですけど、何よりリアが皆さんからどれだけ大事にされているか良く解りましたから」
「特に貴方達に、ね」
「ワン!」
ジュディスの言葉にエステルも同意、と言う様にユーリとフレンとセイとアスラを見てにっこりと微笑み、ラピードも同意していた
「それからは何もなかったの?」
「ああ、お陰さんでな」
「それに子供の頃の話しだから、結婚なんて考えてもなかったし」
「ふむふむ、つまり今のリアなら、その話があり得る、と言う事じゃな!」
「え!?」「「!?」」
パティの思わずな発言に誰もが驚いた顔をした
「そうね、さっきのリアの言葉通りなら今なら結婚を申し込まれても受ける、と言う意味になるわね」
「ええ! ジュディスまで何言い出すの!///」
「これを聞いたらリアちゃんを狙ってる男達は黙っちゃいないでしょうね」
「レ、レイヴンまで!///」
「どうなんです、リア?」
「エステル・・・目が凄く輝いてるんだけど・・ι」
目をキラキラとさせてリアに詰め寄っているエステルを横目にカロルとリタとアスラとセイは呆れたような顔をしリアも苦笑していた
「どう考えたってリアがそう言うの断ると思うけど」
リタの発言にまた驚いた顔をしたものの、リアは微笑んで頷いた
「うん、きっと今申し込まれたとしても、私の気持ちはあの頃と変わらないよ。それに、今はあの頃とちょっと違う所もあるから」
「違う所?」
「今はユーリとフレンと兄さんとアスラと下町のみんなだけじゃない。エステルやカロル、それにリタもレイヴンもジュディスもパティもラピードも一緒にいる。みんなと一緒にいる事が私にとってとても大切な事なの」
そう言われ、皆また驚いた顔をしたが、直ぐに嬉しそうに微笑んだ
「リア・・。わたしもです!」
「私もよ」
「勿論、俺様もよ!」
「ボクもだよ」
「うちもじゃ」
言うとエステルはリアに抱きつき、次々とみんなから同意の言葉が上がった
「・・・まあ、あんた達と居るのは悪くはないわよね」
「お、珍しくリタが素直に言ったな」
「この雰囲気の中じゃ自然とそうなっちゃうよね」
「ワン」
「良かったな、リア」
「みんな、思っている事が同じでね」
「うん」
ユーリとフレンの言葉にリアはまた嬉しそうな顔をした
「・・けど、リアの事に関しては今でもユーリとフレンが一番気にしているでしょうし」
「・・? エステル、何か言った?」
「いえ・・・」
エステルは誰にも聞こえないよう、何かを確信しているようにぽつりと呟き、何処か嬉しそうな顔をして微笑んでリアを見ていた
「?」
そのエステルの顔を見て仲間達はエステルが何を思ってリアを見ているのか解ったような顔をして、同じように微笑んでいた
「みんな、微笑んでどうかした?」
「いや、リアちゃんは愛されてるなーって改めて思ってただけよ」
「え? 愛され・・?」
「なら、これからもちゃんとリアを守るようにしないといけないわね」
「うん。勿論リーダーはユーリとフレンだよね!」
「ワンっ!」
「え? 僕達かい?」
「カロル先生直々のご指名なら、張り切らないとな」
「えっと、・・リーダーって・・何が?」
「・・・あんたは気にしなくて良いと思うわよ」
「じゃの・・・」
「?」
未だに状況が掴めていないリアを見てリタとパティがそう声を掛け、アスラもセイも苦笑していて
「・・・ま、頑張れよお前等」
と、セイは小さくエールを贈っていた
下町の歌姫、結婚騒動(後編)
終わり
あとがき
(・・・と言う名の反省文ですι)
て事でかなーーーり久しぶりなヴェスペリア夢!!
でもって、これ誰夢なの!!www オチは!?www
えーっとぉ、この話は結構前から考えていて下書きはしていたんですけど・・・
今回も毎度の事ながら長くなってしまいました・・・(^^;)w
そして今回は最後がなかなか仕上がらず、書いては消して~、違~う!! 書き直して~・・・の繰り返しで・・・結局このオチに落ち着いたけども・・・ホントに誰夢やねんwwって自分でも思います(かなり自分でもツッコみましたよ・・・ι)
まあ久々にみんな夢wを書けたし、みんなに会えたのでとりあえず良し、と言う事にします←w
てか久々の夢&10周年&サイト移動して初のヴェスペリア夢なのにこれが最初の夢で良いのかよ!!と・・・ホントに思うんですよ、はい・・・ι
まあ昔、こんな事があったよ~的な事を書きたかったのと、後はアスタリアで丁度フレンが出るイベントもあったしスキット見た時に、あ、これ・・今なら書けるかなーって思って書いたんです・・・
今年はヴェスペリア10周年なのでちょくちょく増やしていきたいと小さな野望を持っていますw←(時間は大いに掛かるだろうがι)
えー改めて此処まで読んでくれて有り難う御座いました(強制終了ww)
2018.06.25