長短編
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「久しぶりに来たな、此処」
目の前に見える砦を見てリアは小さく微笑んだ
此処には今リアの幼馴染みのフレン、フレンと同僚の騎士アスベル、そして隣の国ヒューネガルドの騎士リオンがいた
彼等とはもう一人の幼馴染みのユーリがまだ騎士団にいた頃に知り合い何度か会った事があった
そして今はデストとヒューネガルド、両国の騎士が此処に滞在していると聞き、差し入れを持って行こうと思いリアは簡単に食べられる物を作って来たのだった
「ユーリ、先に来てるはずだけどなあ・・・」
ユーリも誘って一緒に来ようと思っていたが、どうやらユーリも同じ事を思っていたのか先に此処に向かったと言う事を聞いていた
そう思いながらもう少しで着く砦の方に目を向けると、何か騒いでる声が聞こえた
「? 何?」
その声はリアが現在向かおうとしている砦の方から聞こえて来た
「何かの訓練・・? にしては、なんだか違う気が・・・」
「いたぞ!」
「えっ?」
リアがその声を聞きながら砦の入り口に向かおうとしていると突然声が聞こえ振り返った
騎士の人達とお茶会を?
「・・・ち。逃がしたか」
場所は少し変わって此処は反対側の砦の出入り口付近、そこにリオンとユーリがいた
リオンはそう口にし踵を返して歩き出しユーリも少しだけ溜息を吐いて歩き出した
「・・・結局あいつ等なんだったんだ?」
「僕が知る訳ないだろ。それより、」
リオンはふうっと息を吐いた後、ユーリと自分が持っているクレープに目をやる
「どうすっかな、これ」
二人の手元にあるクレープ、それはユーリが作って来たクレープだったが数分前の騒動でその味は変わってしまった
「このミソを取れば食べられるんじゃないか?」
「けど、結構乗ってるぜ・・」
「くっ・・・。クレープにミソを付けるなんてあり得ない・・・。あのミソ女、覚えていろよ・・・」
リオンは忌々しそうにそう言うとユーリは少し呆れていたが、同じく甘党であり、自分の作ったクレープを台無しにされた事もありユーリもリオンの言葉に同意していた
「リオン隊長!」
リオンとユーリが元いた部屋まで戻って来ると同時に一人の騎士が慌ててリオンの元にやってきた
「なんだ騒々しい」
「実は先程の騒動で怪しい人物を見つけまして」
「なんだと?」
その言葉を聞きリオンもユーリも疑問に思っていると、報告をしていた騎士の後ろからその人物を捕らえた騎士がやって来た
「この者です」
「・・・・・」
「・・・・・」
が、リオンもユーリその人物を見て一瞬黙ってしまう
「・・・・ど、どうも・・・」
その人物は二人の姿を見るなり少し遠慮がちにそう言った
「・・・リア、お前何やってんだ?」
最初に口を開いたのはユーリだった
「何って・・・その、此処に来たらいきなり捕らえられちゃって・・・」
リアは軽く事情を説明すると事態が把握出来たのかリオンは小さく息を吐いて騎士達を見た
「おい、お前達」
「は!」
「こいつは僕達の知り合いだ。今すぐ解放しろ」
「! し、失礼しましたっ!」
リオンの言葉を聞くと急いでリアの手を離し騎士達はその場を離れていった
「はぁ・・・良かった、誤解が解けて・・。ありがとう、リオン」
「僕は大した事はしていない。捕まっていたお前もお前だ」
「あはは・・・手厳しいなι」
「けどあいつ等もあいつ等だろ。いくら焦ってたとはいえ、関係ねえヤツ捕まえるなんざ」
各々呆れたりと苦笑していたりとしていたが、リアはユーリとリオンが持っているモノに目が止まった
「・・・ん、どうした」
リアの視線が気になったのかそのままリアの方を向くとリアはゆっくりと口を開いた
「・・・えと、ユーリ、それ・・なに?」
「何って見りゃ解るだろ。ミソ付きクレープだよ」
そう、今ユーリとリオンが持っているのは紛れもなくクレープ
それはユーリが差し入れだと言って自分が作って持って来たものだ
が、そのクレープには何故かミソが付いていた
「・・・なんで、ミソが付いてる・・の?」
「・・・おい、何故そこで僕を見るんだ。僕がこんなもの付ける訳ないだろ!」
「だよね・・・ι それで、なんでこうなったの?」
此処で理由を聞いてみると、どうやら黒の長髪の女の子が突然ユーリとリオンの間にあったクレープにミソを付けたらしい
そしてそこの子と連れの男の子を捕まえる為に軍を動かした
因みにその女の子がミソを付けた理由は、「みんなにミソを好きになって貰いたかったから」と言う事らしい
その子達はその後何処かに逃げたが、此処に訪れたリアを焦っていた騎士がその女の子と勘違いして捕らえ此処に連れてきた、らしい
「それでそれ、どうするの?」
「食べるわけないだろっ!」
「なんだったらリア、お前が食うか」
「え!? なんで!? そりゃユーリの作るクレープって凄く美味しいけど・・・」
「田楽ミソだから甘さもあるぜ」
「だからって、なんで私に食べさせようとするの~!」
「おや、リアにユーリ、来ていたんだね」
ふと声が聞こえ振り返るとフレンとアスベルがこちらに向かって来ていた
「フレン、アスベル、こんにちは」
「よう、邪魔してるぜ」
「やあ。珍しいな、二人が此処に来るなんて」
「差し入れを持ってきたの。けど・・・」
リアは自分が持っているバスケットを見せた後ちらりとユーリとリオンが持っているミソ付きクレープを見た
「ユーリ、リオン、それは・・・なんだ?」
リアの視線の先を追ったアスベルはそのクレープを見てリアと同じ事を聞いた
「・・・ミソの付いたクレープだよ」
「ミソ・・・?ι」
少しだけ拗ねたような顔をしたユーリを見てリアは先程聞いた事をフレンとアスベルに伝えた
「成る程・・・。ユーリにしては珍しい事をするなとは思っていたけど、そういう事だったのか」
「けどこの砦の警備をかいくぐったと言うの凄いな・・・」
「これからはもっと厳重に警備しなくてはな」
真面目モードに入った二人だったがリアはそのまま言葉を続けた
「それでね、フレン、このクレープ食べてくれない?」
「え?」
「私、これからお茶会の準備があるから」
「お茶会?」
「ええ。せっかくこうやってみんな揃ってるんだし。じゃあちょっと奥借りるね」
言うとリアは自分のバスケットを持って奥のキッチンへと向かって行った
「・・・上手く逃げたな」
「・・・もしかして、リアに食べさせるつもりだったのかι」
「あーまあな」
「それはどうかと思うぞι」
「・・・うん、田楽ミソが効いていてなかなか美味い」
「・・・お前の味覚には付いていけん・・ι」
「フレンは味覚オンチだからな・・・」
「みんなも食べるかい?」
「あ、いや、俺達は遠慮しておくι」
リアがその場から離れた後、ユーリの言葉を聞き突っ込んでいるアスベル
そしてフレンはそれを気にせずリアから受け取ったクレープを一口食べ感想を述べると更に遠慮するユーリ、リオン、アスベルだった
終わり
あとがき
はい、ツイブレのコハクのコミカルシナリオであったあの話を元に書いてみました!
本当はもうちょっと書いていたんですけど、やっぱりこの話自体がコミカルだからコミカルっぽい感じでシメたかったのであーゆー終わり方になりましたww
ゲームの方じゃ此処はユーリとリオンしか出てないけど、アレはフレンなら絶対に食べられそうと思って、アスベルと一緒に登場させてフレンに食べさせてみたww
リアちゃん、被害者にならなくて良かったねww←
ツイブレのレプリカ台本届いたから読んでたら書きたくなったので、考えていたものに+して書き上げてみましたw
またこう言った歴代キャラ達との話を書けたらなと思ってますw
2012.06.09
目の前に見える砦を見てリアは小さく微笑んだ
此処には今リアの幼馴染みのフレン、フレンと同僚の騎士アスベル、そして隣の国ヒューネガルドの騎士リオンがいた
彼等とはもう一人の幼馴染みのユーリがまだ騎士団にいた頃に知り合い何度か会った事があった
そして今はデストとヒューネガルド、両国の騎士が此処に滞在していると聞き、差し入れを持って行こうと思いリアは簡単に食べられる物を作って来たのだった
「ユーリ、先に来てるはずだけどなあ・・・」
ユーリも誘って一緒に来ようと思っていたが、どうやらユーリも同じ事を思っていたのか先に此処に向かったと言う事を聞いていた
そう思いながらもう少しで着く砦の方に目を向けると、何か騒いでる声が聞こえた
「? 何?」
その声はリアが現在向かおうとしている砦の方から聞こえて来た
「何かの訓練・・? にしては、なんだか違う気が・・・」
「いたぞ!」
「えっ?」
リアがその声を聞きながら砦の入り口に向かおうとしていると突然声が聞こえ振り返った
騎士の人達とお茶会を?
「・・・ち。逃がしたか」
場所は少し変わって此処は反対側の砦の出入り口付近、そこにリオンとユーリがいた
リオンはそう口にし踵を返して歩き出しユーリも少しだけ溜息を吐いて歩き出した
「・・・結局あいつ等なんだったんだ?」
「僕が知る訳ないだろ。それより、」
リオンはふうっと息を吐いた後、ユーリと自分が持っているクレープに目をやる
「どうすっかな、これ」
二人の手元にあるクレープ、それはユーリが作って来たクレープだったが数分前の騒動でその味は変わってしまった
「このミソを取れば食べられるんじゃないか?」
「けど、結構乗ってるぜ・・」
「くっ・・・。クレープにミソを付けるなんてあり得ない・・・。あのミソ女、覚えていろよ・・・」
リオンは忌々しそうにそう言うとユーリは少し呆れていたが、同じく甘党であり、自分の作ったクレープを台無しにされた事もありユーリもリオンの言葉に同意していた
「リオン隊長!」
リオンとユーリが元いた部屋まで戻って来ると同時に一人の騎士が慌ててリオンの元にやってきた
「なんだ騒々しい」
「実は先程の騒動で怪しい人物を見つけまして」
「なんだと?」
その言葉を聞きリオンもユーリも疑問に思っていると、報告をしていた騎士の後ろからその人物を捕らえた騎士がやって来た
「この者です」
「・・・・・」
「・・・・・」
が、リオンもユーリその人物を見て一瞬黙ってしまう
「・・・・ど、どうも・・・」
その人物は二人の姿を見るなり少し遠慮がちにそう言った
「・・・リア、お前何やってんだ?」
最初に口を開いたのはユーリだった
「何って・・・その、此処に来たらいきなり捕らえられちゃって・・・」
リアは軽く事情を説明すると事態が把握出来たのかリオンは小さく息を吐いて騎士達を見た
「おい、お前達」
「は!」
「こいつは僕達の知り合いだ。今すぐ解放しろ」
「! し、失礼しましたっ!」
リオンの言葉を聞くと急いでリアの手を離し騎士達はその場を離れていった
「はぁ・・・良かった、誤解が解けて・・。ありがとう、リオン」
「僕は大した事はしていない。捕まっていたお前もお前だ」
「あはは・・・手厳しいなι」
「けどあいつ等もあいつ等だろ。いくら焦ってたとはいえ、関係ねえヤツ捕まえるなんざ」
各々呆れたりと苦笑していたりとしていたが、リアはユーリとリオンが持っているモノに目が止まった
「・・・ん、どうした」
リアの視線が気になったのかそのままリアの方を向くとリアはゆっくりと口を開いた
「・・・えと、ユーリ、それ・・なに?」
「何って見りゃ解るだろ。ミソ付きクレープだよ」
そう、今ユーリとリオンが持っているのは紛れもなくクレープ
それはユーリが差し入れだと言って自分が作って持って来たものだ
が、そのクレープには何故かミソが付いていた
「・・・なんで、ミソが付いてる・・の?」
「・・・おい、何故そこで僕を見るんだ。僕がこんなもの付ける訳ないだろ!」
「だよね・・・ι それで、なんでこうなったの?」
此処で理由を聞いてみると、どうやら黒の長髪の女の子が突然ユーリとリオンの間にあったクレープにミソを付けたらしい
そしてそこの子と連れの男の子を捕まえる為に軍を動かした
因みにその女の子がミソを付けた理由は、「みんなにミソを好きになって貰いたかったから」と言う事らしい
その子達はその後何処かに逃げたが、此処に訪れたリアを焦っていた騎士がその女の子と勘違いして捕らえ此処に連れてきた、らしい
「それでそれ、どうするの?」
「食べるわけないだろっ!」
「なんだったらリア、お前が食うか」
「え!? なんで!? そりゃユーリの作るクレープって凄く美味しいけど・・・」
「田楽ミソだから甘さもあるぜ」
「だからって、なんで私に食べさせようとするの~!」
「おや、リアにユーリ、来ていたんだね」
ふと声が聞こえ振り返るとフレンとアスベルがこちらに向かって来ていた
「フレン、アスベル、こんにちは」
「よう、邪魔してるぜ」
「やあ。珍しいな、二人が此処に来るなんて」
「差し入れを持ってきたの。けど・・・」
リアは自分が持っているバスケットを見せた後ちらりとユーリとリオンが持っているミソ付きクレープを見た
「ユーリ、リオン、それは・・・なんだ?」
リアの視線の先を追ったアスベルはそのクレープを見てリアと同じ事を聞いた
「・・・ミソの付いたクレープだよ」
「ミソ・・・?ι」
少しだけ拗ねたような顔をしたユーリを見てリアは先程聞いた事をフレンとアスベルに伝えた
「成る程・・・。ユーリにしては珍しい事をするなとは思っていたけど、そういう事だったのか」
「けどこの砦の警備をかいくぐったと言うの凄いな・・・」
「これからはもっと厳重に警備しなくてはな」
真面目モードに入った二人だったがリアはそのまま言葉を続けた
「それでね、フレン、このクレープ食べてくれない?」
「え?」
「私、これからお茶会の準備があるから」
「お茶会?」
「ええ。せっかくこうやってみんな揃ってるんだし。じゃあちょっと奥借りるね」
言うとリアは自分のバスケットを持って奥のキッチンへと向かって行った
「・・・上手く逃げたな」
「・・・もしかして、リアに食べさせるつもりだったのかι」
「あーまあな」
「それはどうかと思うぞι」
「・・・うん、田楽ミソが効いていてなかなか美味い」
「・・・お前の味覚には付いていけん・・ι」
「フレンは味覚オンチだからな・・・」
「みんなも食べるかい?」
「あ、いや、俺達は遠慮しておくι」
リアがその場から離れた後、ユーリの言葉を聞き突っ込んでいるアスベル
そしてフレンはそれを気にせずリアから受け取ったクレープを一口食べ感想を述べると更に遠慮するユーリ、リオン、アスベルだった
終わり
あとがき
はい、ツイブレのコハクのコミカルシナリオであったあの話を元に書いてみました!
本当はもうちょっと書いていたんですけど、やっぱりこの話自体がコミカルだからコミカルっぽい感じでシメたかったのであーゆー終わり方になりましたww
ゲームの方じゃ此処はユーリとリオンしか出てないけど、アレはフレンなら絶対に食べられそうと思って、アスベルと一緒に登場させてフレンに食べさせてみたww
リアちゃん、被害者にならなくて良かったねww←
ツイブレのレプリカ台本届いたから読んでたら書きたくなったので、考えていたものに+して書き上げてみましたw
またこう言った歴代キャラ達との話を書けたらなと思ってますw
2012.06.09