長短編
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「ん、何やってんだ」
夜空の綺麗な日、ユーリ達は野営をしていた
いつも通り食事を終わらせ自由行動になりユーリはラピードと散歩から戻って来るとエステルとカロルとパティが何かやっていた
「あ、ユーリ。見て見て」
カロルはユーリが戻って来たのを見て弾んだ声を出しユーリに駆け寄り手に持っていた短冊形をした紙をユーリに見せた
「『もっと凛々の明星が有名になりますように』・・・?」
その紙には願い事のようなものが書かれていた
「うん。ね、ユーリも何か願い事書こうよ」
言うとカロルは新しい紙を出してユーリに渡すと元いた所に戻って行きまた紙に何か書き出した
「・・・・。」
ユーリは渡されたその紙をじっと見つめているとその様子に気が付いたエステルが声を掛けた
「どうしたんです、ユーリ?」
「・・・なあ、これどうすんだ?」
「願い事を書き葉竹に飾ると願い事が叶うんだそうです」
「へえ、初耳だな」
「それでカロルやパティがずっと書いていたんですね」
フレンも鍛錬を終えて戻って来てカロル達の様子が目に入ったのかそのままユーリとラピードとエステルの所までやって来た
「フレンもどうぞ」
「有り難う御座います、エステリーゼ様」
「しっかし、そんな風習みたいなのあったんだな」
「こっちじゃこういう風習はないみたいだからね」
エステルから短冊を受け取りそう話していると火の側にいたリアが二人に話しかけた
「リア。こっちっという事はこれはリア達の所の風習なのかい?」
「ええ。七夕って言われてるんだけどね。七夕の話しをしたらみんながやってみたいって言ったから」
「願い事が叶うだなんて、非科学的ではあるけど」
「あら、願い事が叶うなんて素敵じゃない」
「本当に叶うかどうかは、別だけどな」
「夢がないわねぇ~、セイもリタっちも」
「他にも云われはあるけど、こっちの方が一般的かな」
同じく火の側にいたリタ達もエステル達の様子を見て各々感想を言っていたが手元には短冊があった
「その割には短冊があるな」
「こ、これはエステルが置いてっただけで、あたしは別に」
「ふふ、良いじゃない。貴女も何か書きましょう」
「そそ、せっかくリアちゃん達が住んでる所の風習に参加出来るんだし」
「おっさんの願い事は読める気がするのじゃ」
「えぇ!? 何、おっさんそんなに解りやすい!?」
「ほら、お前等もダメもとでも良いからさっさと書け」
「ダメもとって・・・ι」
「ふふっ」
そんなやりとりをしながら皆、短冊に願い事を書いていった
「これで全員分ね」
「後はこれを飾るだけだね」
「で、その短冊飾る笹ってのは何処にあるのよ」
「こっちにはないから、故郷に戻って飾っておくよ」
リアはユーリ達から願い事の書かれた短冊を受け取りアスラと確認しているとリタがそう尋ねた
実物を見られないのは残念ではあるがと皆思ったがふとある事に気が付いた
「そういえばリアとセイは願い事書かなかったの?」
みんなが願い事を書いている時、リアもセイもその様子を見ながら話しをしたり相槌を拍っていたが、短冊に願い事を書いてる所は見ていなかった
「俺は今更だろ。お前等の短冊飾る係で良いって」
「「えーー、」」
「リアも書かなかったんです?」
「え、私? ・・・私は、一枚だけ」
言うとリアは少しだけテレたような顔をして一枚の短冊を取り出した
「え、何書いたの、見せて!」
「わたしも見たいです!」
「うちも見たいのじゃ!」
「え、ちょっと、」
「おっさんも~!」
「おっさんも混ざるなっ!」
「あだっ!」
寄ってくるカロル達からみんなから預かった短冊と自分の短冊を守りながら避けていると、レイヴンも混ざろうとしたが直ぐにリタの肘鉄を食らってしまう
「はいはい、みんなそこまで」
「ほらリア行くぞ。時間ねえから」
「あ、うん」
言霊使いの故郷との扉を開いたアスラとセイが声を掛けるとリアはみんなから預かった短冊を持ったままセイとアスラの元へ駆け寄った
「じゃあリア、お願いね」
「いってらっしゃい」
「ワン!」
ユーリ達に見送られ、リアとセイとアスラは故郷に着くとそのまま七夕祭りの日に飾る大きな笹にみんなの願い事が書かれた短冊を飾った
*
「で、」
「?」
「結局リアは何書いたんだ?」
翌日、フィエルティア号がある所まで移動していると、隣にいたユーリの声が聞こえ首を傾げるとそう言われ同じく隣にいたフレンも気になっていたのかリアを見ていた
「・・・気になる?」
「そりゃな」「そりゃね」
「・・・・」
リアは少しだけ考え二人より少し先に行きくるりと振り返り、
「・・・秘密」
ニコリとしてそう言い、そのままジュディスの所へ駆けて行った
七夕、それは故郷に古くから伝わっていた風習だった
だから子供の頃からもずっと参加していたし、願い事もある程度一緒だった
今年も似たような事を故郷で何枚か書いた
けど、みんなと一緒にいる時に書いたあの一枚、
その願い事は ―――――
リアがそう思った時、故郷で綺麗な星空が広がっている下でリアが書いたその一枚の短冊がふわりと風に揺れた
星に願いを
end.
あとがき
久々の季節モノの短編&Web拍手小説!
そういや七夕ネタ書いてなかったなと数日前に思って書いてみました
確かにテルカ・リュミレースじゃ七夕って無さそうだしね
あ、でも、エステルなら沢山本読んでるし物語とかでも出てそうだから知ってそう・・、と今思ったww
まあでもこう言った風習はリアちゃん達言霊使いの故郷の方が合いそうだからリアちゃんとセイ兄ちゃんとアスラが知ってるって事にしました
カロル以外のメンバーと、そしてリアちゃんが何を書いたかは皆さんのご想像にお任せします!
うちは7月7日が七夕だったので今月アップでww
また短編書けたら書きたいと思います
2011.07.01
夜空の綺麗な日、ユーリ達は野営をしていた
いつも通り食事を終わらせ自由行動になりユーリはラピードと散歩から戻って来るとエステルとカロルとパティが何かやっていた
「あ、ユーリ。見て見て」
カロルはユーリが戻って来たのを見て弾んだ声を出しユーリに駆け寄り手に持っていた短冊形をした紙をユーリに見せた
「『もっと凛々の明星が有名になりますように』・・・?」
その紙には願い事のようなものが書かれていた
「うん。ね、ユーリも何か願い事書こうよ」
言うとカロルは新しい紙を出してユーリに渡すと元いた所に戻って行きまた紙に何か書き出した
「・・・・。」
ユーリは渡されたその紙をじっと見つめているとその様子に気が付いたエステルが声を掛けた
「どうしたんです、ユーリ?」
「・・・なあ、これどうすんだ?」
「願い事を書き葉竹に飾ると願い事が叶うんだそうです」
「へえ、初耳だな」
「それでカロルやパティがずっと書いていたんですね」
フレンも鍛錬を終えて戻って来てカロル達の様子が目に入ったのかそのままユーリとラピードとエステルの所までやって来た
「フレンもどうぞ」
「有り難う御座います、エステリーゼ様」
「しっかし、そんな風習みたいなのあったんだな」
「こっちじゃこういう風習はないみたいだからね」
エステルから短冊を受け取りそう話していると火の側にいたリアが二人に話しかけた
「リア。こっちっという事はこれはリア達の所の風習なのかい?」
「ええ。七夕って言われてるんだけどね。七夕の話しをしたらみんながやってみたいって言ったから」
「願い事が叶うだなんて、非科学的ではあるけど」
「あら、願い事が叶うなんて素敵じゃない」
「本当に叶うかどうかは、別だけどな」
「夢がないわねぇ~、セイもリタっちも」
「他にも云われはあるけど、こっちの方が一般的かな」
同じく火の側にいたリタ達もエステル達の様子を見て各々感想を言っていたが手元には短冊があった
「その割には短冊があるな」
「こ、これはエステルが置いてっただけで、あたしは別に」
「ふふ、良いじゃない。貴女も何か書きましょう」
「そそ、せっかくリアちゃん達が住んでる所の風習に参加出来るんだし」
「おっさんの願い事は読める気がするのじゃ」
「えぇ!? 何、おっさんそんなに解りやすい!?」
「ほら、お前等もダメもとでも良いからさっさと書け」
「ダメもとって・・・ι」
「ふふっ」
そんなやりとりをしながら皆、短冊に願い事を書いていった
「これで全員分ね」
「後はこれを飾るだけだね」
「で、その短冊飾る笹ってのは何処にあるのよ」
「こっちにはないから、故郷に戻って飾っておくよ」
リアはユーリ達から願い事の書かれた短冊を受け取りアスラと確認しているとリタがそう尋ねた
実物を見られないのは残念ではあるがと皆思ったがふとある事に気が付いた
「そういえばリアとセイは願い事書かなかったの?」
みんなが願い事を書いている時、リアもセイもその様子を見ながら話しをしたり相槌を拍っていたが、短冊に願い事を書いてる所は見ていなかった
「俺は今更だろ。お前等の短冊飾る係で良いって」
「「えーー、」」
「リアも書かなかったんです?」
「え、私? ・・・私は、一枚だけ」
言うとリアは少しだけテレたような顔をして一枚の短冊を取り出した
「え、何書いたの、見せて!」
「わたしも見たいです!」
「うちも見たいのじゃ!」
「え、ちょっと、」
「おっさんも~!」
「おっさんも混ざるなっ!」
「あだっ!」
寄ってくるカロル達からみんなから預かった短冊と自分の短冊を守りながら避けていると、レイヴンも混ざろうとしたが直ぐにリタの肘鉄を食らってしまう
「はいはい、みんなそこまで」
「ほらリア行くぞ。時間ねえから」
「あ、うん」
言霊使いの故郷との扉を開いたアスラとセイが声を掛けるとリアはみんなから預かった短冊を持ったままセイとアスラの元へ駆け寄った
「じゃあリア、お願いね」
「いってらっしゃい」
「ワン!」
ユーリ達に見送られ、リアとセイとアスラは故郷に着くとそのまま七夕祭りの日に飾る大きな笹にみんなの願い事が書かれた短冊を飾った
*
「で、」
「?」
「結局リアは何書いたんだ?」
翌日、フィエルティア号がある所まで移動していると、隣にいたユーリの声が聞こえ首を傾げるとそう言われ同じく隣にいたフレンも気になっていたのかリアを見ていた
「・・・気になる?」
「そりゃな」「そりゃね」
「・・・・」
リアは少しだけ考え二人より少し先に行きくるりと振り返り、
「・・・秘密」
ニコリとしてそう言い、そのままジュディスの所へ駆けて行った
七夕、それは故郷に古くから伝わっていた風習だった
だから子供の頃からもずっと参加していたし、願い事もある程度一緒だった
今年も似たような事を故郷で何枚か書いた
けど、みんなと一緒にいる時に書いたあの一枚、
その願い事は ―――――
リアがそう思った時、故郷で綺麗な星空が広がっている下でリアが書いたその一枚の短冊がふわりと風に揺れた
星に願いを
end.
あとがき
久々の季節モノの短編&Web拍手小説!
そういや七夕ネタ書いてなかったなと数日前に思って書いてみました
確かにテルカ・リュミレースじゃ七夕って無さそうだしね
あ、でも、エステルなら沢山本読んでるし物語とかでも出てそうだから知ってそう・・、と今思ったww
まあでもこう言った風習はリアちゃん達言霊使いの故郷の方が合いそうだからリアちゃんとセイ兄ちゃんとアスラが知ってるって事にしました
カロル以外のメンバーと、そしてリアちゃんが何を書いたかは皆さんのご想像にお任せします!
うちは7月7日が七夕だったので今月アップでww
また短編書けたら書きたいと思います
2011.07.01