長短編
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とある日の午後、その出来事は起こった
ユーリ達は野営の準備をし、料理に取りかかろうとしていた
レイヴンは薪を運んでいると少し離れた所にいるユーリ、フレン、セイに目が止まった
が、少し様子が可笑しかった
フレンは至って普通なのだが、ユーリとセイが何処か必死だったからだ
「およ? どしたの、青年達?」
「さっきからずっとあの調子なのよ」
ユーリ達に目を戻すと今度はラピードも加わっていた
「犬っころまで雑ざってるわよ」
「ラピードも何か必死だし・・・」
その様子に疑問を持っているとエステルがカロル達の元へやってきた
「どうしたんです?」
「ああエステル。ユーリ達どうしちゃったの?」
エステルは疑問符を出してユーリ達を見て直ぐにまた目線を戻す
「それが、フレンが料理を作ろうとしたらユーリとセイがフレンの所に走って行って・・・」
「何で?」
「良く解りませんけど・・・」
「フレンが料理しようとしているのを止めようとしてるんだよ」
突然別の声が聞こえカロル達は一斉に顔を向けると、アスラが難しい顔をしてこちらに向かって来てきた
「止める? 何で?」
「・・・それは・・・」
「やっぱオレが作る!」
「いや、俺が!」
さっきよりも大きな声で聞こえ、エステル達はユーリ達を見る
「大丈夫だよ。たまには僕も作らないとね」
「フレン、料理なら私が・・・」
「リアは此処の所ずっと当番だっただろ。僕がやるよ」
「で、でも・・・」
「リアちゃんまで・・・?」
「あんなに焦ってるリアも珍しいわね」
「あ、戻って来ます」
そう言うとリア達はゆっくりとこちらに歩いてきた
が、何故か重たい空気を纏っていた
「「「「・・・・」」」」
「あんた達、顔が死んでるわよι」
「リアでもダメだったんだ・・・」
「「ああ・・・」」「うん・・・」「ワン・・・」
暗い声で答えるとアスラも重たい溜息を吐いた
「「「「「・・・・・」」」」」
「あ、あの・・・ι」
何も答えない三人と二匹にエステルが声を掛けようとするとユーリがゆっくりと口を開いた
「もう諦めるしかねえのか・・・」
「リアが言っても無理だったんだぞ・・・」
「もうちょっと頑張ったらいけたんじゃない?」
「だって、あれ以上は・・・ねぇ・・・」
「クウゥン・・・」
リアの言葉にラピードも同意したように鳴く
「ちょっとちょっと、何が遭ったのよ?」
「ボク達にも解るように説明してよ」
三人と二匹は溜息を吐くとエステル達を見た
「あいつが今日の料理当番だ・・・」
「ええ、それは見て解るけど」
「あんた達が何でそうなってるかが知りたいんだけど」
「さっきアスラがフレンが料理しようとしてるのを止めようとしてるって言ってたけど・・・」
「そうだよ・・・」
「何で?」
「それは・・・」
「みんなー、料理が出来たよー!」
「「「「「!!」」」」」
遠くからフレンの声が聞こえリア達はビクリとした
「あ、出来たみたいだよ」
「ほんじゃ行きますか」
「わたし、フレンがどんな料理作ったか楽しみです」
「ふふ、そうね」
「良く分かんないけど、あんた達も早く来なさいよ」
そう言ってカロル達はフレンの所に行った
「・・・どうする?」
「どうするも何も・・・」
「もう出来ちゃったし・・・」
向こうではエステル達の嬉しそうな声が聞こえる
「あいつの料理は“見た目”は良いからな」
「ああ、けど味音痴だしな・・・」
「それが逆に、ね・・・」
「うん・・・」「ワン・・・」
その後の言葉は言わずとも解る
そう思っていると向こうでカロルがユーリ達を呼ぶ声が聞こえた
「・・・腹括るしかねえか」
「みたいね・・・」「みたいだな・・・」「みたいだね・・・」「ワン・・・」
はぁ・・・と大きな溜息を吐いてユーリ達はとぼとぼと歩いて行った
恐怖の料理 タイム
終わり
あとがき
前々からフレンの料理関連のものを書いてみたかったので書いてみました
見た目はすっごい良いのに味音痴な為、味は・・・ね・・・ι
親切心で作ろうとするから断れないし・・・ある意味、一番厄介ですよねι
エステル達はこの事知らないからあれですけど、知ってる身としてはツライですよねι
因みに、この後リアちゃん達がどうなったかは皆さんのご想像にお任せしますw
2009.07.20
ユーリ達は野営の準備をし、料理に取りかかろうとしていた
レイヴンは薪を運んでいると少し離れた所にいるユーリ、フレン、セイに目が止まった
が、少し様子が可笑しかった
フレンは至って普通なのだが、ユーリとセイが何処か必死だったからだ
「およ? どしたの、青年達?」
「さっきからずっとあの調子なのよ」
ユーリ達に目を戻すと今度はラピードも加わっていた
「犬っころまで雑ざってるわよ」
「ラピードも何か必死だし・・・」
その様子に疑問を持っているとエステルがカロル達の元へやってきた
「どうしたんです?」
「ああエステル。ユーリ達どうしちゃったの?」
エステルは疑問符を出してユーリ達を見て直ぐにまた目線を戻す
「それが、フレンが料理を作ろうとしたらユーリとセイがフレンの所に走って行って・・・」
「何で?」
「良く解りませんけど・・・」
「フレンが料理しようとしているのを止めようとしてるんだよ」
突然別の声が聞こえカロル達は一斉に顔を向けると、アスラが難しい顔をしてこちらに向かって来てきた
「止める? 何で?」
「・・・それは・・・」
「やっぱオレが作る!」
「いや、俺が!」
さっきよりも大きな声で聞こえ、エステル達はユーリ達を見る
「大丈夫だよ。たまには僕も作らないとね」
「フレン、料理なら私が・・・」
「リアは此処の所ずっと当番だっただろ。僕がやるよ」
「で、でも・・・」
「リアちゃんまで・・・?」
「あんなに焦ってるリアも珍しいわね」
「あ、戻って来ます」
そう言うとリア達はゆっくりとこちらに歩いてきた
が、何故か重たい空気を纏っていた
「「「「・・・・」」」」
「あんた達、顔が死んでるわよι」
「リアでもダメだったんだ・・・」
「「ああ・・・」」「うん・・・」「ワン・・・」
暗い声で答えるとアスラも重たい溜息を吐いた
「「「「「・・・・・」」」」」
「あ、あの・・・ι」
何も答えない三人と二匹にエステルが声を掛けようとするとユーリがゆっくりと口を開いた
「もう諦めるしかねえのか・・・」
「リアが言っても無理だったんだぞ・・・」
「もうちょっと頑張ったらいけたんじゃない?」
「だって、あれ以上は・・・ねぇ・・・」
「クウゥン・・・」
リアの言葉にラピードも同意したように鳴く
「ちょっとちょっと、何が遭ったのよ?」
「ボク達にも解るように説明してよ」
三人と二匹は溜息を吐くとエステル達を見た
「あいつが今日の料理当番だ・・・」
「ええ、それは見て解るけど」
「あんた達が何でそうなってるかが知りたいんだけど」
「さっきアスラがフレンが料理しようとしてるのを止めようとしてるって言ってたけど・・・」
「そうだよ・・・」
「何で?」
「それは・・・」
「みんなー、料理が出来たよー!」
「「「「「!!」」」」」
遠くからフレンの声が聞こえリア達はビクリとした
「あ、出来たみたいだよ」
「ほんじゃ行きますか」
「わたし、フレンがどんな料理作ったか楽しみです」
「ふふ、そうね」
「良く分かんないけど、あんた達も早く来なさいよ」
そう言ってカロル達はフレンの所に行った
「・・・どうする?」
「どうするも何も・・・」
「もう出来ちゃったし・・・」
向こうではエステル達の嬉しそうな声が聞こえる
「あいつの料理は“見た目”は良いからな」
「ああ、けど味音痴だしな・・・」
「それが逆に、ね・・・」
「うん・・・」「ワン・・・」
その後の言葉は言わずとも解る
そう思っていると向こうでカロルがユーリ達を呼ぶ声が聞こえた
「・・・腹括るしかねえか」
「みたいね・・・」「みたいだな・・・」「みたいだね・・・」「ワン・・・」
はぁ・・・と大きな溜息を吐いてユーリ達はとぼとぼと歩いて行った
恐怖の
終わり
あとがき
前々からフレンの料理関連のものを書いてみたかったので書いてみました
見た目はすっごい良いのに味音痴な為、味は・・・ね・・・ι
親切心で作ろうとするから断れないし・・・ある意味、一番厄介ですよねι
エステル達はこの事知らないからあれですけど、知ってる身としてはツライですよねι
因みに、この後リアちゃん達がどうなったかは皆さんのご想像にお任せしますw
2009.07.20