For paradise -楽園を求めて-
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あれからアスラがフキと連絡を取りリア達に状況を伝えた
フキはフレン達と合流しそのまま合流出来る所まで移動する事になり、アスラもリア達の所に戻り同じく合流場所に移動を始めた
「リア、あまり無理はしないで下さいね」
「ありがとうエステル」
移動中、先程酸欠で倒れていたリアを気遣いエステルが声を掛けるとリアは苦笑に似た笑みを浮かべて返事を返し少しだけユーリを睨み付けたが、ユーリは気にした様子もなくすたすたと進んで行き、その様子をジュディスは楽しそうに見ていた
「なんか此処だけ見ると平和だな」
「まあね・・・。あ、次の階層を降りたら丁度合流出来るよ」
どうやらフレン達はリア達がいた階層より少し下にいたようで転送術式の所で落ち合う事になっていた
「んじゃさくっと終わらせて行くか」
「ええ」
今までと同じように転送術式に乗ると下降を始め透明な壁のような物に阻まれ、魔物が転送されてきた
人数が減り戦力は落ちてしまったが、元から武醒魔導器が無くても戦えるリア、セイ、エステル、ジュディス、そしてアスラがいるお陰で苦なく戦う事が出来た
(これで、最後っ!)
周りを見て目の前にいる敵で最後だと確認を取るとリアは一気に魔術を発動させた
チリン・・・
・・・・て ―――
「え・・・?」
魔物に魔術が当たったと同時に何処かで鈴の鳴る音と声のようなものが聞こえた
「これで全部片付いたみたいね」
「ああ。後は・・・、リア、どうした?」
今までと同じように切り抜け、もうこれ以上進まないと解り皆武器を納めたが、リアはそのまま遠くを見つめていた
「リア、どうしたんだ?」
「え? あ、ユーリ」
「何ボーっとしてんだ」
「ううん、なんでも・・・」
「! 誰か倒れてます!」
ユーリの声を聞きリアはやっと気が付き返事を返そうとしているとエステルの声が聞こえそこを見ると確かに人が倒れていた
「女の子・・・?」
リアもユーリと一緒にエステル達がいる所に向かうと銀髪で髪に着物と同じ淡い色をした花の飾りを付けたまだ幼さが残る女の子が倒れていた
「大丈夫です?」
「っ・・・・」
エステルが少しだけ肩を揺さぶると女の子は気が付いたのか瞼を振るわせゆっくりと目を開いた
「良かった、目が覚めて」
気が付いた事に皆自然と安堵の息を吐いていた
「この子、あの街の子かな?」
「でも、エステルやあの街の人達とは違う感じがするわね」
「うん。けど、念の為にエステルに聞いて貰った方が良いんじゃないかな?」
「だな、オレ達じゃ話し通じなかったしな」
「エステル、頼む」
「あ、はい」
十六夜の街で会った人々は同じ満月の子であるエステル以外が話し掛けると怖がって後退ってしまった事を思い出しエステルは頷いて女の子の方を見た
「貴女お名前は? どうしてこんな所にいるんです?」
エステルが声を掛けると女の子はビクリと肩を振るわせ身を縮ませた
「・・・ゃっ!」
が、小さな悲鳴のようなものを上げると女の子は更に身を縮ませた
「え、えっと・・・どうしましょう」
エステルは困った顔をしてリア達に目を向ける
「恐い思いでもしたのかな?」
「こんな所に一人でいたくらいだからな」
「街に戻れなくなって此処にいた、とかか?」
「けどこの様子じゃ聞けそうにないわね」
「うん・・・」
リア達もどうしたものかとお互いに顔を見合わせていると女の子はゆっくりと目を開けリア達を見た
そして、
「え・・・?」
リアと目が合うと女の子はそのままリアに駆け寄り、リアの後ろに隠れギュッと服を掴んだ
「・・・リアに懐いた?」
「リア、頼めるか」
「うん」
その様子を見てセイはリアに女の子の事を頼み、リアはゆっくりと女の子に目線を合わせ優しく微笑んだ
「大丈夫、恐くないよ」
「・・・・」
「貴女、お名前は?」
女の子は少しだけ不安そうな目をしてリアを見て口を開く
「・・・リディナ」
「リディナね。可愛い名前ね」
リアはニコリと笑いリディナの頭を優しく撫でてあげると名前を褒められた事と頭を撫でられた事が嬉しかったのか少しだけ嬉しそうに微笑んだ
「リディナは十六夜の街の子?」
「いざよいのまち・・・?」
「えっと、今私達が居る此処より上にある街の事よ」
リアは解りやすいように上を指さしながら言うとリディナは少しだけ考えた後リアを見て言う
「・・・ちがうと思う」
「え? じゃあリディナはどうやって此処に来たの?」
「わかんない。起きたらおねえちゃんたちがいたの」
それを聞きリアの後ろにいたユーリ達は顔を見合わせた
「あの子はあの街の子じゃないって事ね」
「確かにあの街の住人ならエステルと同じ髪の色で、話し方も違ったしな」
「ええ・・・でも、」
エステルもリアやユーリ達と同じ事を思っているのかリディナに目を向ける
十六夜の街の子であればジュディスの言う通り、エステルと同じ満月の子で同じ髪の色で話し方も昔の言葉に近い感じで、エステル以外の人が近付くと後退りしてしまったが、目の前の女の子、リディナは言霊使いであるリアにしか懐いていない
「ねえユーリ、兄さん、この子、一緒に連れて行っちゃダメかな?」
リアはリディナの答えを聞いて少し考えた後ユーリ達の方を見てそう言った
「確かに此処に一人でいさせるもの危ないよね」
「そうだな、リアにしか懐かない所見るとほっといても着いて来そうだしな」
セイがリディナを見るとリディナはまたリアの服を掴んで後ろに隠れてしまった
「っ・・・、」
「怖がらなくても大丈夫よ。みんな私の仲間だから」
「・・・リディナ、おねえちゃんといっしょにいていいの?」
「ええ」
リアの返事を聞くとリディナは嬉しそうな顔をしてリアに抱きついた
「さて、じゃあそろそろフレン達と合流するか」
「あ、そうですね。きっとみんな待ってますよね」
「ええ。それじゃあ行きましょうか」
「リア、オレ達も行くぞ」
「うん。行こう、リディナ」
リアはリディナの手を握るとリディナも微笑んで手を握り替えした
For paradise -楽園を求めて-(七話)
続く
あとがき
はい、やっとこの話し限定のオリキャラのリディナちゃん登場!
因みにイメージCVはみかしーこと三上枝織さんですw
年齢は7歳くらいで考えてます
リディナちゃんは今後重要なキャラになってくるのでお楽しみに
さ、次はやっとフレン達と合流だね
つかはよオーマ止めにいけよww←
2012.01.20
フキはフレン達と合流しそのまま合流出来る所まで移動する事になり、アスラもリア達の所に戻り同じく合流場所に移動を始めた
「リア、あまり無理はしないで下さいね」
「ありがとうエステル」
移動中、先程酸欠で倒れていたリアを気遣いエステルが声を掛けるとリアは苦笑に似た笑みを浮かべて返事を返し少しだけユーリを睨み付けたが、ユーリは気にした様子もなくすたすたと進んで行き、その様子をジュディスは楽しそうに見ていた
「なんか此処だけ見ると平和だな」
「まあね・・・。あ、次の階層を降りたら丁度合流出来るよ」
どうやらフレン達はリア達がいた階層より少し下にいたようで転送術式の所で落ち合う事になっていた
「んじゃさくっと終わらせて行くか」
「ええ」
今までと同じように転送術式に乗ると下降を始め透明な壁のような物に阻まれ、魔物が転送されてきた
人数が減り戦力は落ちてしまったが、元から武醒魔導器が無くても戦えるリア、セイ、エステル、ジュディス、そしてアスラがいるお陰で苦なく戦う事が出来た
(これで、最後っ!)
周りを見て目の前にいる敵で最後だと確認を取るとリアは一気に魔術を発動させた
チリン・・・
・・・・て ―――
「え・・・?」
魔物に魔術が当たったと同時に何処かで鈴の鳴る音と声のようなものが聞こえた
「これで全部片付いたみたいね」
「ああ。後は・・・、リア、どうした?」
今までと同じように切り抜け、もうこれ以上進まないと解り皆武器を納めたが、リアはそのまま遠くを見つめていた
「リア、どうしたんだ?」
「え? あ、ユーリ」
「何ボーっとしてんだ」
「ううん、なんでも・・・」
「! 誰か倒れてます!」
ユーリの声を聞きリアはやっと気が付き返事を返そうとしているとエステルの声が聞こえそこを見ると確かに人が倒れていた
「女の子・・・?」
リアもユーリと一緒にエステル達がいる所に向かうと銀髪で髪に着物と同じ淡い色をした花の飾りを付けたまだ幼さが残る女の子が倒れていた
「大丈夫です?」
「っ・・・・」
エステルが少しだけ肩を揺さぶると女の子は気が付いたのか瞼を振るわせゆっくりと目を開いた
「良かった、目が覚めて」
気が付いた事に皆自然と安堵の息を吐いていた
「この子、あの街の子かな?」
「でも、エステルやあの街の人達とは違う感じがするわね」
「うん。けど、念の為にエステルに聞いて貰った方が良いんじゃないかな?」
「だな、オレ達じゃ話し通じなかったしな」
「エステル、頼む」
「あ、はい」
十六夜の街で会った人々は同じ満月の子であるエステル以外が話し掛けると怖がって後退ってしまった事を思い出しエステルは頷いて女の子の方を見た
「貴女お名前は? どうしてこんな所にいるんです?」
エステルが声を掛けると女の子はビクリと肩を振るわせ身を縮ませた
「・・・ゃっ!」
が、小さな悲鳴のようなものを上げると女の子は更に身を縮ませた
「え、えっと・・・どうしましょう」
エステルは困った顔をしてリア達に目を向ける
「恐い思いでもしたのかな?」
「こんな所に一人でいたくらいだからな」
「街に戻れなくなって此処にいた、とかか?」
「けどこの様子じゃ聞けそうにないわね」
「うん・・・」
リア達もどうしたものかとお互いに顔を見合わせていると女の子はゆっくりと目を開けリア達を見た
そして、
「え・・・?」
リアと目が合うと女の子はそのままリアに駆け寄り、リアの後ろに隠れギュッと服を掴んだ
「・・・リアに懐いた?」
「リア、頼めるか」
「うん」
その様子を見てセイはリアに女の子の事を頼み、リアはゆっくりと女の子に目線を合わせ優しく微笑んだ
「大丈夫、恐くないよ」
「・・・・」
「貴女、お名前は?」
女の子は少しだけ不安そうな目をしてリアを見て口を開く
「・・・リディナ」
「リディナね。可愛い名前ね」
リアはニコリと笑いリディナの頭を優しく撫でてあげると名前を褒められた事と頭を撫でられた事が嬉しかったのか少しだけ嬉しそうに微笑んだ
「リディナは十六夜の街の子?」
「いざよいのまち・・・?」
「えっと、今私達が居る此処より上にある街の事よ」
リアは解りやすいように上を指さしながら言うとリディナは少しだけ考えた後リアを見て言う
「・・・ちがうと思う」
「え? じゃあリディナはどうやって此処に来たの?」
「わかんない。起きたらおねえちゃんたちがいたの」
それを聞きリアの後ろにいたユーリ達は顔を見合わせた
「あの子はあの街の子じゃないって事ね」
「確かにあの街の住人ならエステルと同じ髪の色で、話し方も違ったしな」
「ええ・・・でも、」
エステルもリアやユーリ達と同じ事を思っているのかリディナに目を向ける
十六夜の街の子であればジュディスの言う通り、エステルと同じ満月の子で同じ髪の色で話し方も昔の言葉に近い感じで、エステル以外の人が近付くと後退りしてしまったが、目の前の女の子、リディナは言霊使いであるリアにしか懐いていない
「ねえユーリ、兄さん、この子、一緒に連れて行っちゃダメかな?」
リアはリディナの答えを聞いて少し考えた後ユーリ達の方を見てそう言った
「確かに此処に一人でいさせるもの危ないよね」
「そうだな、リアにしか懐かない所見るとほっといても着いて来そうだしな」
セイがリディナを見るとリディナはまたリアの服を掴んで後ろに隠れてしまった
「っ・・・、」
「怖がらなくても大丈夫よ。みんな私の仲間だから」
「・・・リディナ、おねえちゃんといっしょにいていいの?」
「ええ」
リアの返事を聞くとリディナは嬉しそうな顔をしてリアに抱きついた
「さて、じゃあそろそろフレン達と合流するか」
「あ、そうですね。きっとみんな待ってますよね」
「ええ。それじゃあ行きましょうか」
「リア、オレ達も行くぞ」
「うん。行こう、リディナ」
リアはリディナの手を握るとリディナも微笑んで手を握り替えした
For paradise -楽園を求めて-(七話)
続く
あとがき
はい、やっとこの話し限定のオリキャラのリディナちゃん登場!
因みにイメージCVはみかしーこと三上枝織さんですw
年齢は7歳くらいで考えてます
リディナちゃんは今後重要なキャラになってくるのでお楽しみに
さ、次はやっとフレン達と合流だね
つかはよオーマ止めにいけよww←
2012.01.20