For paradise -楽園を求めて-
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「どうやら一番下に辿り着いたみたいだね」
あれから二層下りやっと一番下に辿り着いた
「ひゃあああ・・・下から見上げるとやっぱりでっかいねー」
「私達、あんなに高い所から降りて来たんだ・・・」
上を見ればかなりの高さがある所から入って来たのだと思いそのまま目の前の巨大な石像へと目を移す
「確かにこいつの足下にいるからな」
「ん?」
「どうかしたの?」
「この剣、宙の戒典か?」
「え?」
巨大な石像が持っている剣、その剣を良く見てみると確かに宙の戒典だった
「満月の子の墓と宙の戒典・・か」
「成る程由緒正しい古代の遺跡って訳だ」
「・・・・」
そう言われ上で見たお墓や、リアがあの時見た記憶が思い出される
「もしかしたら、此処はあの時見た言霊使いや満月の子の人達が作ったのかもしれないね・・・」
「そうだな・・・」
リアは隣にいるセイにだけ聞こえる声で言うとセイも小さく頷いた
「結局、上から下まで全部お墓。楽園はなかったねえ」
「うむ、そのようじゃの」
「なによ、あんまり残念そうじゃないわね」
「これでもがっくりしておるのじゃ。でも、良いのじゃ、冒険家として新たな未知の領域を踏めたのじゃ。それだけでも来た甲斐はあったのじゃ」
「やっぱり、前向きな子ね、この子は」
「わたしも・・・こうして、満月の子達の最期の地に来られて良かったです」
「でも此処が楽園じゃないならグランカレイはどうして・・・」
「ウウゥゥゥ・・・!」
「! みんな、避けて!」「避けろっ!」
「え? !?」
アスラとフキの言葉を聞きリアは不思議に思っていると頭上から何かが来る気配を感じ、皆一斉にその場を離れた
「うわあああっ!」
「なんなのよ、コイツ!?」
「お墓の番人・・・墓守ってとこかしら」
「喋ってるヒマないわよ!」
「おっと!」
かなりデカイゴーレムのような魔物は更に攻撃を仕掛け襲い掛かってくる
「こりゃ一気に叩いた方が早いか」
「みたいだね」
「じゃあ、」
その後の行動が解ると皆一斉に頷き、エステル、リタ、レイヴンは魔術を発動させ動きを封じ、カロルとパティとラピードは魔物の足を狙い、そしてリア、ユーリ、フレン、セイ、ジュディスで更に魔物の動きを封じてとどめを刺した
「ふう・・・」
「なんとか倒せたね・・・」
「いきなり振ってくるからビックリしたよ・・・」
「「きゃあっ!!」」「うわっ!!」
「あ、あれ・・・!」
「え?」
「石像の剣が!?」
安堵の息を吐いているとその直後地面が揺れ初め、石像が持っている剣が徐々に抜け揺れが無くなったと同時にその剣が突き刺さっていた場所に術式が現れた
リタはそのまま術式の前に行きモニターを開き、パティもリタと一緒に走って行った
「今までと同じ術式のようね。更に下に向かうみたい」
「まだ諦めるのは早かったのじゃ。きっとこの下に十六夜の庭があるに違いないのじゃ!」
「さっきの奴は墓守じゃなくて楽園の門番だったのかな」
「この先で終わりなら、そう言う事になるんだろうけどな」
「しょうがないわね。此処まで来たら最後まで付き合うわよ」
「お宝の前には番人あり。番人の奥には宝あり、なのじゃ!」
「なら俺達も先に進むか」
「此処は・・・」
他の階層と同じように転送術式に乗り移動すると、先程とは一風変わり、街のような所に着いた
「どうなってんの? ボク達地下に降りて来たはずなのに」
「見て下さい。あそこ、月が・・・」
エステルの言う所を見れば確かに夕空のような所に淡い月のようなものが出ていた
「まさか・・・僕達は、地上に戻って来たのか?」
「あれは・・・薄いエアルの塊ね。灯りの代わりかしら」
「で、此処が楽園なのか? その十六夜の庭とかっていう」
「不思議な雰囲気ではあるけど、此処も楽園って感じじゃないわね」
「ううむ、うちにも何だか良く分らなくなってきたのじゃ」
「ワン!」
地上とは一風違う場所に皆疑問を抱いているとラピードが何かに気が付き、そこを見るとピンクの髪をした女性らしき人がリア達の側にやって来た
「か、数いるそちら、数いるこちらと違う。いついたか?」
「えー・・・と?」
「え、っと・・・わたし達はこの上から・・・」
「上? そっちない。意味よくない。いいか?」
「??」
「あんたら、此処の住人か?」
彼女達の言葉に疑問を持ちそう言ってユーリが近付くと女性達は何故か後ろに退いてしまった
「・・・なんか怖がってるみたいだよ」
「あ、あのですね、此処は、何処、ですか?」
エステルが少しだけたじたじになりながら女性達に尋ねると女性達はエステルの近くに行って答えた
「此処、十六夜の街。知らない、変。そちら、こちら同じ」
「「「「!」」」」
十六夜の街、その言葉にリア達は驚いて目を瞠った
「十六夜の・・・やっぱり此処が楽園・・・?」
「難しい事、語れない。館主オーマ、すべて知る。そちら、知護求める。オーマ語る、きっと」
「オーマ?」
「み、見えない館主。ただ声、ある。この奥」
言うと彼女達はそのまま何処かへ行ってしまった
「何よ、あのヘンテコな喋り方は」
「古い言葉遣いに似ている気がします。なんとなくですけど」
「うん、そんな感じがする・・・」
リアもエステルと同じ事を思ったのか遠ざかっていった女性達を見てそう言った
「それで、此処が終点と言う事でいいのかしら?」
「どうだろうな・・・」
「ザウデの下を延々降りて辿り着いた楽園・・・。ううむ、想像していたのと随分違うの」
「この何処かに凄いお宝があったりするとか?」
「人が住んでいるのに漁る訳にもいきませんね」
「この奥にいるオーマとやらに聞いてみりゃ分んだろ。行ってみようぜ」
目の前に見える大きな建物、どうやらあの中にオーマと言う人物がいるらしい
その人物が此処について一番詳しいだろうと思いリア達はその建物の方へ向かって行った
「・・・・」
そして遠くからリア達の姿をじっと見ている人物がいた
For paradise -楽園を求めて-(四話)
続く
あとがき
十六夜の庭まで辿り着き、オーマに会う前でストップww
けど、最後またなにやら気になる終わり方w
まあその前にオーマに会わなきゃですね!(誤魔化したw)
良し、では続き書いてきまーす!
2013.01.19
あれから二層下りやっと一番下に辿り着いた
「ひゃあああ・・・下から見上げるとやっぱりでっかいねー」
「私達、あんなに高い所から降りて来たんだ・・・」
上を見ればかなりの高さがある所から入って来たのだと思いそのまま目の前の巨大な石像へと目を移す
「確かにこいつの足下にいるからな」
「ん?」
「どうかしたの?」
「この剣、宙の戒典か?」
「え?」
巨大な石像が持っている剣、その剣を良く見てみると確かに宙の戒典だった
「満月の子の墓と宙の戒典・・か」
「成る程由緒正しい古代の遺跡って訳だ」
「・・・・」
そう言われ上で見たお墓や、リアがあの時見た記憶が思い出される
「もしかしたら、此処はあの時見た言霊使いや満月の子の人達が作ったのかもしれないね・・・」
「そうだな・・・」
リアは隣にいるセイにだけ聞こえる声で言うとセイも小さく頷いた
「結局、上から下まで全部お墓。楽園はなかったねえ」
「うむ、そのようじゃの」
「なによ、あんまり残念そうじゃないわね」
「これでもがっくりしておるのじゃ。でも、良いのじゃ、冒険家として新たな未知の領域を踏めたのじゃ。それだけでも来た甲斐はあったのじゃ」
「やっぱり、前向きな子ね、この子は」
「わたしも・・・こうして、満月の子達の最期の地に来られて良かったです」
「でも此処が楽園じゃないならグランカレイはどうして・・・」
「ウウゥゥゥ・・・!」
「! みんな、避けて!」「避けろっ!」
「え? !?」
アスラとフキの言葉を聞きリアは不思議に思っていると頭上から何かが来る気配を感じ、皆一斉にその場を離れた
「うわあああっ!」
「なんなのよ、コイツ!?」
「お墓の番人・・・墓守ってとこかしら」
「喋ってるヒマないわよ!」
「おっと!」
かなりデカイゴーレムのような魔物は更に攻撃を仕掛け襲い掛かってくる
「こりゃ一気に叩いた方が早いか」
「みたいだね」
「じゃあ、」
その後の行動が解ると皆一斉に頷き、エステル、リタ、レイヴンは魔術を発動させ動きを封じ、カロルとパティとラピードは魔物の足を狙い、そしてリア、ユーリ、フレン、セイ、ジュディスで更に魔物の動きを封じてとどめを刺した
「ふう・・・」
「なんとか倒せたね・・・」
「いきなり振ってくるからビックリしたよ・・・」
「「きゃあっ!!」」「うわっ!!」
「あ、あれ・・・!」
「え?」
「石像の剣が!?」
安堵の息を吐いているとその直後地面が揺れ初め、石像が持っている剣が徐々に抜け揺れが無くなったと同時にその剣が突き刺さっていた場所に術式が現れた
リタはそのまま術式の前に行きモニターを開き、パティもリタと一緒に走って行った
「今までと同じ術式のようね。更に下に向かうみたい」
「まだ諦めるのは早かったのじゃ。きっとこの下に十六夜の庭があるに違いないのじゃ!」
「さっきの奴は墓守じゃなくて楽園の門番だったのかな」
「この先で終わりなら、そう言う事になるんだろうけどな」
「しょうがないわね。此処まで来たら最後まで付き合うわよ」
「お宝の前には番人あり。番人の奥には宝あり、なのじゃ!」
「なら俺達も先に進むか」
「此処は・・・」
他の階層と同じように転送術式に乗り移動すると、先程とは一風変わり、街のような所に着いた
「どうなってんの? ボク達地下に降りて来たはずなのに」
「見て下さい。あそこ、月が・・・」
エステルの言う所を見れば確かに夕空のような所に淡い月のようなものが出ていた
「まさか・・・僕達は、地上に戻って来たのか?」
「あれは・・・薄いエアルの塊ね。灯りの代わりかしら」
「で、此処が楽園なのか? その十六夜の庭とかっていう」
「不思議な雰囲気ではあるけど、此処も楽園って感じじゃないわね」
「ううむ、うちにも何だか良く分らなくなってきたのじゃ」
「ワン!」
地上とは一風違う場所に皆疑問を抱いているとラピードが何かに気が付き、そこを見るとピンクの髪をした女性らしき人がリア達の側にやって来た
「か、数いるそちら、数いるこちらと違う。いついたか?」
「えー・・・と?」
「え、っと・・・わたし達はこの上から・・・」
「上? そっちない。意味よくない。いいか?」
「??」
「あんたら、此処の住人か?」
彼女達の言葉に疑問を持ちそう言ってユーリが近付くと女性達は何故か後ろに退いてしまった
「・・・なんか怖がってるみたいだよ」
「あ、あのですね、此処は、何処、ですか?」
エステルが少しだけたじたじになりながら女性達に尋ねると女性達はエステルの近くに行って答えた
「此処、十六夜の街。知らない、変。そちら、こちら同じ」
「「「「!」」」」
十六夜の街、その言葉にリア達は驚いて目を瞠った
「十六夜の・・・やっぱり此処が楽園・・・?」
「難しい事、語れない。館主オーマ、すべて知る。そちら、知護求める。オーマ語る、きっと」
「オーマ?」
「み、見えない館主。ただ声、ある。この奥」
言うと彼女達はそのまま何処かへ行ってしまった
「何よ、あのヘンテコな喋り方は」
「古い言葉遣いに似ている気がします。なんとなくですけど」
「うん、そんな感じがする・・・」
リアもエステルと同じ事を思ったのか遠ざかっていった女性達を見てそう言った
「それで、此処が終点と言う事でいいのかしら?」
「どうだろうな・・・」
「ザウデの下を延々降りて辿り着いた楽園・・・。ううむ、想像していたのと随分違うの」
「この何処かに凄いお宝があったりするとか?」
「人が住んでいるのに漁る訳にもいきませんね」
「この奥にいるオーマとやらに聞いてみりゃ分んだろ。行ってみようぜ」
目の前に見える大きな建物、どうやらあの中にオーマと言う人物がいるらしい
その人物が此処について一番詳しいだろうと思いリア達はその建物の方へ向かって行った
「・・・・」
そして遠くからリア達の姿をじっと見ている人物がいた
For paradise -楽園を求めて-(四話)
続く
あとがき
十六夜の庭まで辿り着き、オーマに会う前でストップww
けど、最後またなにやら気になる終わり方w
まあその前にオーマに会わなきゃですね!(誤魔化したw)
良し、では続き書いてきまーす!
2013.01.19