For paradise -楽園を求めて-
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「はあぁぁっ!」
「せえぇぇい!」
「エンジェルリング!!」
「ファイアーボール!!」
「よし、片付いた!」
「みんな、急いで!」
目の前の敵を倒し終え、フレンはリア達に声を掛け皆一斉に走り出した
「これっ、いつまで続くの!?」
「知らないわよ!」
「つべこべ言わず、今はさっさと走れ!」
カチカチと時計の秒針が進む音が辺りに響き、リア達は目の前に見える道を目指してひたすら走っていた
「~っと。セーフ!!」
レイヴンの言葉が聞こえたと同時に先程まで走っていた道が透明な壁のような物に遮られた
「はぁ・・・はぁ、はあ・・・」
「流石にこれは、キツイな・・・」
「ああ。このままじゃ体力が持つか・・・」
「なんか、下って来る度に、魔物が強くなってる気がする」
「道も段々と複雑になって来てるわね・・・」
「行く手を阻むものの先にこそ、お宝はあるものじゃ」
「あんたって、ホント前向きよね・・・ι」
「とりあえず、少し休憩したら進むか」
「さ、さんせ~ぃ」
皆、戦闘と走り疲れがある所為か普段よりも疲れ息を切らせていた
何故このような事になったかと言うと、それは数十分前、
「むむ・・・行き止まりなのじゃ」
あれから少し進んだ先に扉を見つけリア達はその部屋に入った
だが辺りは入り口と同じく薄暗く先に進めそうにないと思っているとパティが持っていた大海賊の証が光だした
「うわっ・・・!?」
その光が消えると、床に同じように転送術式が現れた
「ふん・・・これさっきのと同じね。下に降りられるかも」
「ワン! ワン!」
「あ、こっちも何か光ってるよ!」
「何かが意味ありげに並んでますけど・・・何でしょう?」
転送術式とは別にリア達の足下に赤と青と白と緑で囲まれたものが並んでいた
「地図なのじゃ!」
「これが地図? どうしてそう思うんだ?」
「勘なのじゃ」
「勘って・・・」
「けど、地図に見えなくもないけど」
「色が違うって言うのが気になるな」
地図らしきものを見て各々言っていると痺れを切らしたリタが声を掛けた
「どうすんの? 先に進むの?」
「勿論行くのじゃ。な、エステル」
「え? あ、はい、そ、そうですね」
満月の子に関係しているとなると自然とエステルも気になってしまい、そう答えていた
「大丈夫かしら、何か変なものが出て来たりしないかしらね」
「ふ、不吉な事言わないでよ・・・」
「何があるか分らねえ。油断だけはするなよ」
「ワン!」
転送術式の上に乗り下降し始めると、
「「!?」」
急に透明な壁に阻まれ目の前に数匹の魔物が現れた
「え、わ、わ、なに!? と、閉じ込められた!?」
「まさか、罠、とか・・・?」
「あまり奥に立ち入ってもらいたくない事情でもあんのかね」
「楽園に辿り着くには、試練はつき物なのじゃ」
「姑息な試練ね。一発で決めるわよ」
「ウー、ワンワン!」
それが合図だったのか皆一斉に駆け出し突然目の前に現れた魔物を一掃し始めた
「ふぅ・・、」
何とか魔物を一掃し終え、リア達は息を吐いた
「あーべっくらこいた」
「どうやら敵を一掃しないと先に進めない仕組みのようだね」
「魔物がいるなんて・・・ねえ、ちょっと様子見た方がいいんじゃない?」
「そんな時間はないわね」
「どう言う事だい?」
「この術式、一定時間で外部から転送・・・多分、魔物を送り込むようになってる」
「つまり、もたもたしてるとまた戦う事になる訳か」
「ええ」
「止められないの!?」
「無理ね。此処からじゃ」
「ならさっさとあの道から先に行くのじゃ」
「あまり選択の余地はなさそうだな。腹括って行こうぜ」
「そうね。それにさっきから時計の秒針が進むような音が聞こえるし」
リアの言う通り、魔物を倒し終えた後からカチカチと時計の秒針が進むような音が辺りに響いていた
「これが聞こえなくなると道も閉ざされまた魔物を倒さなきゃならないって事か」
「ええ」
「ならさっさとあの道に進むぞ」
「はい!」
その返答を聞くと皆一斉に先に見えている道に向かって走って行った
こうしてリア達は敵と戦いながら先へと進んで行き、パティが言っていた通り上で見た地図らしきものは次の層へと続く道を記した地図だった
何とかあの地図通りに進み最後の部屋で転送術式の上に移動するとまた下降を始めた
「ふー、やっと抜けた、・・・のかな?」
「ひとまずは、だろうけどな」
これ以上下降しないと解るとカロルは安堵の息を吐いた
「しっかし、あんなに魔物がいる先にホントに楽園なんてあるのかねえ・・・」
「・・やっぱり、罠、なんでしょうか?」
「でも一体、誰が何の為にそんな罠など仕掛けるんでしょう・・・」
「この下に誰の目にも触れさせたくない何かがある、とか、かしらね」
「アスラ達が言ってた嫌な感じってこの事なのかな・・?」
「きっと、凄い楽園だからこそこんな仕掛けや魔物で守っているのじゃ! たぶん」
「はあ・・・なんでそこまで信じる事が出来るのよ」
「あら、夢を持ち続けるのって素敵だと思うけど」
「ホントにあるなら、そろそろ出て来て欲しいわ。おっさん疲れた~」
「むぅ~」
「ほら、むくれてないでさっさと行くぞー」
各々思い思いの事を言うが一向に答えが出てこない
その答えはこの先にあるものが出してくれるかもしれない
そう思いながら皆先に進み、今に至るのだった
「あれから結構下ってきたけど、まだゴールが見えないね・・・」
「お宝に辿り着くにはこれは序の口と見たのじゃ!」
「まだ戦うって事~。おっさんもう疲れたわよぉ~」
「けど空気は変わってきてるから、もう少しで一番下に着くんじゃないかな?」
「んじゃ、もうちょい頑張ってみっか」
アスラの言葉を聞き、皆先に進み出した
「?」
「どうした、リア」
が、何かに気が付きリアが振り返り近くにいたフキが声を掛けた
(・・・今、一瞬、何か聞こえた気がしたんだけど・・・)
「ううん、気のせいだったみたい」
「そうか。なら先に進むか」
「うん」
暫くそのまま遠くを見ていたリアだったが何も聞こえないと解るとそのままフキに声を掛けユーリ達の後を追った
For paradise -楽園を求めて-(三話)
続く
あとがき
やっと続き書けたww
下書きはずっとあったもののなかなか続きが浮かばなくて・・・ι
まあ何とかザウデの下までやってきたリアちゃん達
この後どんどん進んで行きますけど、多少オリジナル入りますよw
・・・既にオリジナル多少入ってるけどねww
その辺りも今後をお楽しみに!
2013.01.19
「せえぇぇい!」
「エンジェルリング!!」
「ファイアーボール!!」
「よし、片付いた!」
「みんな、急いで!」
目の前の敵を倒し終え、フレンはリア達に声を掛け皆一斉に走り出した
「これっ、いつまで続くの!?」
「知らないわよ!」
「つべこべ言わず、今はさっさと走れ!」
カチカチと時計の秒針が進む音が辺りに響き、リア達は目の前に見える道を目指してひたすら走っていた
「~っと。セーフ!!」
レイヴンの言葉が聞こえたと同時に先程まで走っていた道が透明な壁のような物に遮られた
「はぁ・・・はぁ、はあ・・・」
「流石にこれは、キツイな・・・」
「ああ。このままじゃ体力が持つか・・・」
「なんか、下って来る度に、魔物が強くなってる気がする」
「道も段々と複雑になって来てるわね・・・」
「行く手を阻むものの先にこそ、お宝はあるものじゃ」
「あんたって、ホント前向きよね・・・ι」
「とりあえず、少し休憩したら進むか」
「さ、さんせ~ぃ」
皆、戦闘と走り疲れがある所為か普段よりも疲れ息を切らせていた
何故このような事になったかと言うと、それは数十分前、
「むむ・・・行き止まりなのじゃ」
あれから少し進んだ先に扉を見つけリア達はその部屋に入った
だが辺りは入り口と同じく薄暗く先に進めそうにないと思っているとパティが持っていた大海賊の証が光だした
「うわっ・・・!?」
その光が消えると、床に同じように転送術式が現れた
「ふん・・・これさっきのと同じね。下に降りられるかも」
「ワン! ワン!」
「あ、こっちも何か光ってるよ!」
「何かが意味ありげに並んでますけど・・・何でしょう?」
転送術式とは別にリア達の足下に赤と青と白と緑で囲まれたものが並んでいた
「地図なのじゃ!」
「これが地図? どうしてそう思うんだ?」
「勘なのじゃ」
「勘って・・・」
「けど、地図に見えなくもないけど」
「色が違うって言うのが気になるな」
地図らしきものを見て各々言っていると痺れを切らしたリタが声を掛けた
「どうすんの? 先に進むの?」
「勿論行くのじゃ。な、エステル」
「え? あ、はい、そ、そうですね」
満月の子に関係しているとなると自然とエステルも気になってしまい、そう答えていた
「大丈夫かしら、何か変なものが出て来たりしないかしらね」
「ふ、不吉な事言わないでよ・・・」
「何があるか分らねえ。油断だけはするなよ」
「ワン!」
転送術式の上に乗り下降し始めると、
「「!?」」
急に透明な壁に阻まれ目の前に数匹の魔物が現れた
「え、わ、わ、なに!? と、閉じ込められた!?」
「まさか、罠、とか・・・?」
「あまり奥に立ち入ってもらいたくない事情でもあんのかね」
「楽園に辿り着くには、試練はつき物なのじゃ」
「姑息な試練ね。一発で決めるわよ」
「ウー、ワンワン!」
それが合図だったのか皆一斉に駆け出し突然目の前に現れた魔物を一掃し始めた
「ふぅ・・、」
何とか魔物を一掃し終え、リア達は息を吐いた
「あーべっくらこいた」
「どうやら敵を一掃しないと先に進めない仕組みのようだね」
「魔物がいるなんて・・・ねえ、ちょっと様子見た方がいいんじゃない?」
「そんな時間はないわね」
「どう言う事だい?」
「この術式、一定時間で外部から転送・・・多分、魔物を送り込むようになってる」
「つまり、もたもたしてるとまた戦う事になる訳か」
「ええ」
「止められないの!?」
「無理ね。此処からじゃ」
「ならさっさとあの道から先に行くのじゃ」
「あまり選択の余地はなさそうだな。腹括って行こうぜ」
「そうね。それにさっきから時計の秒針が進むような音が聞こえるし」
リアの言う通り、魔物を倒し終えた後からカチカチと時計の秒針が進むような音が辺りに響いていた
「これが聞こえなくなると道も閉ざされまた魔物を倒さなきゃならないって事か」
「ええ」
「ならさっさとあの道に進むぞ」
「はい!」
その返答を聞くと皆一斉に先に見えている道に向かって走って行った
こうしてリア達は敵と戦いながら先へと進んで行き、パティが言っていた通り上で見た地図らしきものは次の層へと続く道を記した地図だった
何とかあの地図通りに進み最後の部屋で転送術式の上に移動するとまた下降を始めた
「ふー、やっと抜けた、・・・のかな?」
「ひとまずは、だろうけどな」
これ以上下降しないと解るとカロルは安堵の息を吐いた
「しっかし、あんなに魔物がいる先にホントに楽園なんてあるのかねえ・・・」
「・・やっぱり、罠、なんでしょうか?」
「でも一体、誰が何の為にそんな罠など仕掛けるんでしょう・・・」
「この下に誰の目にも触れさせたくない何かがある、とか、かしらね」
「アスラ達が言ってた嫌な感じってこの事なのかな・・?」
「きっと、凄い楽園だからこそこんな仕掛けや魔物で守っているのじゃ! たぶん」
「はあ・・・なんでそこまで信じる事が出来るのよ」
「あら、夢を持ち続けるのって素敵だと思うけど」
「ホントにあるなら、そろそろ出て来て欲しいわ。おっさん疲れた~」
「むぅ~」
「ほら、むくれてないでさっさと行くぞー」
各々思い思いの事を言うが一向に答えが出てこない
その答えはこの先にあるものが出してくれるかもしれない
そう思いながら皆先に進み、今に至るのだった
「あれから結構下ってきたけど、まだゴールが見えないね・・・」
「お宝に辿り着くにはこれは序の口と見たのじゃ!」
「まだ戦うって事~。おっさんもう疲れたわよぉ~」
「けど空気は変わってきてるから、もう少しで一番下に着くんじゃないかな?」
「んじゃ、もうちょい頑張ってみっか」
アスラの言葉を聞き、皆先に進み出した
「?」
「どうした、リア」
が、何かに気が付きリアが振り返り近くにいたフキが声を掛けた
(・・・今、一瞬、何か聞こえた気がしたんだけど・・・)
「ううん、気のせいだったみたい」
「そうか。なら先に進むか」
「うん」
暫くそのまま遠くを見ていたリアだったが何も聞こえないと解るとそのままフキに声を掛けユーリ達の後を追った
For paradise -楽園を求めて-(三話)
続く
あとがき
やっと続き書けたww
下書きはずっとあったもののなかなか続きが浮かばなくて・・・ι
まあ何とかザウデの下までやってきたリアちゃん達
この後どんどん進んで行きますけど、多少オリジナル入りますよw
・・・既にオリジナル多少入ってるけどねww
その辺りも今後をお楽しみに!
2013.01.19