星喰み編
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「あれか!?」
「凄い土煙だよ。あれ全部魔物!?」
ヒピオニア大陸に着くと、異常な光景が目に入った
「アスタルが死んで統制を失った反動らしいわ。大陸中の魔物が殺到しているみたい」
ジュディスの言う通り、大陸中の魔物が大陸の一部を覆い尽くしているようだった
「本当にあの何処かにフレンがいるんです?」
「多分な」
「どうするのよ? まさか全部倒してくつもり?」
「リタ、例のリタ製宙の戒典、使えないか?」
「星喰みぶっ飛ばすみたいに魔物蹴散らすってか?」
「そうね・・・」
リタはそう言って数歩歩き、腕を組んで考え出した
「精霊の力に指向性を持たせて結界状のフィールドを展開し、魔物だけを排除、か・・・出来るはずよ」
「でも、それは星喰みに対する為のものでしょう?」
「けどそれしか何とかする方法が思い付かないよ」
「使わせてくれないか。頼む」
「わたしからもお願いします。宙の戒典は・・・人を救えるものって信じたいから・・・」
リタは私達一人一人の顔を見てゆっくりと頷き、リタ製宙の戒典を持って来てユーリに渡す
「そうね。これぐらいバーンと出来ちゃわないと星喰みになんて通用しないわ」
「そう。ならそうしましょうか」
「ユーリのあんちゃんが我が儘言うのも珍しいしな」
「確かに」
「たまには聞いてあげないとね!」
「ったく。茶化すんじゃねぇっての」
「それで、具体的にどうするの?」
ユーリはみんなの言葉に苦笑して、私も苦笑した後リタに使い方を聞いた
「魔物が一番集まってる所で起動、これだけ。簡単でしょ?」
「簡単だな」
「おいおい・・・」
「ねえ、せっかくだからその装置、名前付けようよ。リタ製宙の戒典じゃあんまりだし」
「はあ? ・・・まあ好きにすれば」
「うーん、うんとね、うん! 明星壱号! どう!?」
「・・・やめればよかった」
リタはカロルの言葉を聞いてはあ・・・と大きな溜息を付いて手に持っている明星壱号を見つめた
「まあ良いんじゃないか? シンプルで」
「バウルでも下手に近付くと危険だね。少し離れた所で降りて行った方が良いよ」
「良し。いっちょ行くか」
88.I run by the war.
バウルから降りて向かった先には、魔物の大量の群れと逃げる人が数人と騎士団の姿があった
「すごい状態・・・」
「あの中に突っ込むんだ・・・」
カロルの言葉に皆、緊張が走る
「見て、あそこ!」
エステルが言う方を見ると、魔物群れの少し先にフレンと数人の兵士の姿が見えた
「「フレン!」」
「おいおい。相当追い込まれてるぜ」
「崖の壁際に沿って行けば、囲まれずにすむわ」
「だな、早く行かないとな」
「行くぞ! はぐれるなよ!」
「うん!」
ユーリと兄さんの言葉に私達は頷き、武器を構えて壁際の方へ向かい出した
「騎士団の名に掛けて踏み止まるんだ!!」
「こ、これはもう駄目なのであーる」
「限界なのだ~」
「ばかも~ん! 弱音を吐くんじゃない! ぐぉ!!」
ルブラン達の前を目の前を魔物通り過ぎたが、それは体当たりと言ってもいいだろう
ルブラン達はそれをもろに受けてしまい、そのまま後ろに蹌踉めいて倒れ、そして魔物は避難している民間人の方へと向かって行った
「しまった!!」
フレンは慌てて振り返るが、その魔物は一閃の蒼破刃によって倒される
そしてフレンの周りに武器を持った複数の男女がやって来る
「フレン!!」
「生きてるか?」
「無事みたいだな」
「ユーリ! リア! セイ! どうして此処に!?」
「上官思いの副官に感謝しろよ」
「ソディアが!? そうか・・・だが、こんな状況だ。このままではいつかやられてしまう」
フレンはそう言いながら、襲い掛かって来る魔物を斬り付ける
「切り札は我にありってね」
「なんだって?」
「こいつを、敵の真っ直中でスイッチポン」
ユーリはそう言って明星壱号をフレンに見せる
「するとボン! って訳だ」
「敵の中心で、か。この数だ。簡単じゃないよ」
「簡単さ、オレ達とお前がやるんだぜ?」
「俺等幼馴染み組が、な」
「「うん」」
そう言ってユーリと兄さんは私とアスラ見て言うと、私もアスラもにこりと笑い、ラピードも「ワォン!」と鳴いた
「フッ。分かった、やってみよう!」
フレンは私達を見て小さく笑い、ユーリも満足そうに笑ってエステル達に声を掛けた
「みんな、こいつの起動はオレ達がやる。此処は頼んだぜ!」
「あんた等だけで行く気!? 無茶でしょ!」
「此処の守りを手薄にする訳にはいかない。此処を守り抜かなければ僕達が魔物を退ける意味すらなくなるんだ」
「魔物を倒す為じゃなくてみんなを守る為だもんね」
「そゆこと」
「分かりました。此処は任せて下さい!」
「頑張ってね」
「ええ」
「行くぜ!」
「「ああ!」」「「うん!」」「ワン!」
そして合図をすると私達は一気に走り出し、魔物の群れの中に入った
「そこ、くたばんないように気を付けろよ!」
数匹の魔物を倒すとユーリがフレンにそう言う
「心配無用。君こそよそ見してたら足下掬われるよ!」
「ハハッ、お前があまりにもイイ男だから見とれちまってよっ」
「何、馬鹿な冗談を!」
「ほら、動揺してる場合じゃねぇぞ!」
「動揺なんてしていない!」
「隠すな、隠すな」
「真面目に戦えよ」
「これでも真面目だぜ?」
「話し掛けられると集中出来ないんだ!」
「オレ、話してないと集中出来ないんだけどな・・・」
「もう、ユーリ!」
ユーリの意地悪さが増してきそうになりそう言うと、ユーリは一瞬きょとんとしたが直ぐに口角を上げてまた悪戯っ子の笑みを浮かべた
「なんだ、妬いてんのか?」
「なっ///」
「リア、動揺して気ぃ抜くなよ」
兄さんは私の横をすり抜け目の前から来ていた魔物に一撃を与えた
「そう言う割には楽しそうだよね、セイ」
「そりゃこのやり取りが面白いからな」
「セイまでユーリと一緒にからかうのはやめてくれよ」
「ユーリと兄さんが相手だと私達勝てないんだから・・・」
「そう言うと本気にするよ、あの二人・・・」
「それはイヤかも~! ホーリーランス!!」
後数センチで魔物と距離が埋まる、と言う所で私は魔術を放った
「お見事」
今の一撃が他の魔物にも当たり、一気に道が開かれ、私達はそのまま駆け抜けた
「流石リアだね。また腕を上げたみたいだね」
「ありがとう。フレンも腕上げたね」
「あの群れを抑えてただけあるよ」
「はは。褒めても何も出ないよ?」
「そろそろ群れの中心だ!」
フレンと話しをしていると、そう兄さんの声が聞こえた
「まだ戦い足りねぇけどな!」
「フッ、こんな時だというのに君は楽しそうだな」
「へッ、お前こそ」
「久しぶりにお前等のそんな顔見たぜ」
「ホント」
「リアもセイも楽しそうな顔してるけどね」
「ワンワン!」
私達は走りながらお互いの顔を見て自然と笑い合っていた
それは戦いを楽しんでなのか、それとも子供の頃みたいに四人一緒にいる事に対してなのかは、解らない
(両方のような気もするけどね)
小さく笑っていると、辿り着いたのは魔物の群れの中心
丁度私達が入れる位のスペースがあり、私達はそこに着くとユーリが中心に立ち、私達はユーリの周りに立った
「さぁ! ユーリ!」
「今ならいけるよ!」
「おう!」
ユーリはフレンと私の言葉を聞き、明星壱号を取り出しスイッチを押し、それを地面に突き刺した
「くらいな!」
すると明星壱号の間にある聖核が光り出し、地面に宙の戒典の円陣が浮かび上がり円陣から更に光が溢れ、蒼い眩い光が辺りを包み、あっという間に魔物の群れは消えていった
続く
あとがき
今回幼馴染み組が格好良すぎます!!
こんだけ信頼出来る幼馴染みって良いですよね!
でもって、ちょっとだけ遊んでみました(笑)
本当はもっと遊びたかったけど、とりあえずこの辺でやめた(笑)
でも、此処のCGはマジでカッコ良いですよね!
いや、ヴェスペリアはアニメーションもCGもかなり良い物ばっかだけどね
えーと、タイトルの文法は色々あった中でこれにしたので違くね? というツッコミはなしでι
次回は、この後の話をしてまたまたあの人と絡みます
頑張って書こう
では
I run by the war.(戦火を駆ける)
下書き:2009.01.14
完成:2009.08.18
「凄い土煙だよ。あれ全部魔物!?」
ヒピオニア大陸に着くと、異常な光景が目に入った
「アスタルが死んで統制を失った反動らしいわ。大陸中の魔物が殺到しているみたい」
ジュディスの言う通り、大陸中の魔物が大陸の一部を覆い尽くしているようだった
「本当にあの何処かにフレンがいるんです?」
「多分な」
「どうするのよ? まさか全部倒してくつもり?」
「リタ、例のリタ製宙の戒典、使えないか?」
「星喰みぶっ飛ばすみたいに魔物蹴散らすってか?」
「そうね・・・」
リタはそう言って数歩歩き、腕を組んで考え出した
「精霊の力に指向性を持たせて結界状のフィールドを展開し、魔物だけを排除、か・・・出来るはずよ」
「でも、それは星喰みに対する為のものでしょう?」
「けどそれしか何とかする方法が思い付かないよ」
「使わせてくれないか。頼む」
「わたしからもお願いします。宙の戒典は・・・人を救えるものって信じたいから・・・」
リタは私達一人一人の顔を見てゆっくりと頷き、リタ製宙の戒典を持って来てユーリに渡す
「そうね。これぐらいバーンと出来ちゃわないと星喰みになんて通用しないわ」
「そう。ならそうしましょうか」
「ユーリのあんちゃんが我が儘言うのも珍しいしな」
「確かに」
「たまには聞いてあげないとね!」
「ったく。茶化すんじゃねぇっての」
「それで、具体的にどうするの?」
ユーリはみんなの言葉に苦笑して、私も苦笑した後リタに使い方を聞いた
「魔物が一番集まってる所で起動、これだけ。簡単でしょ?」
「簡単だな」
「おいおい・・・」
「ねえ、せっかくだからその装置、名前付けようよ。リタ製宙の戒典じゃあんまりだし」
「はあ? ・・・まあ好きにすれば」
「うーん、うんとね、うん! 明星壱号! どう!?」
「・・・やめればよかった」
リタはカロルの言葉を聞いてはあ・・・と大きな溜息を付いて手に持っている明星壱号を見つめた
「まあ良いんじゃないか? シンプルで」
「バウルでも下手に近付くと危険だね。少し離れた所で降りて行った方が良いよ」
「良し。いっちょ行くか」
88.I run by the war.
バウルから降りて向かった先には、魔物の大量の群れと逃げる人が数人と騎士団の姿があった
「すごい状態・・・」
「あの中に突っ込むんだ・・・」
カロルの言葉に皆、緊張が走る
「見て、あそこ!」
エステルが言う方を見ると、魔物群れの少し先にフレンと数人の兵士の姿が見えた
「「フレン!」」
「おいおい。相当追い込まれてるぜ」
「崖の壁際に沿って行けば、囲まれずにすむわ」
「だな、早く行かないとな」
「行くぞ! はぐれるなよ!」
「うん!」
ユーリと兄さんの言葉に私達は頷き、武器を構えて壁際の方へ向かい出した
「騎士団の名に掛けて踏み止まるんだ!!」
「こ、これはもう駄目なのであーる」
「限界なのだ~」
「ばかも~ん! 弱音を吐くんじゃない! ぐぉ!!」
ルブラン達の前を目の前を魔物通り過ぎたが、それは体当たりと言ってもいいだろう
ルブラン達はそれをもろに受けてしまい、そのまま後ろに蹌踉めいて倒れ、そして魔物は避難している民間人の方へと向かって行った
「しまった!!」
フレンは慌てて振り返るが、その魔物は一閃の蒼破刃によって倒される
そしてフレンの周りに武器を持った複数の男女がやって来る
「フレン!!」
「生きてるか?」
「無事みたいだな」
「ユーリ! リア! セイ! どうして此処に!?」
「上官思いの副官に感謝しろよ」
「ソディアが!? そうか・・・だが、こんな状況だ。このままではいつかやられてしまう」
フレンはそう言いながら、襲い掛かって来る魔物を斬り付ける
「切り札は我にありってね」
「なんだって?」
「こいつを、敵の真っ直中でスイッチポン」
ユーリはそう言って明星壱号をフレンに見せる
「するとボン! って訳だ」
「敵の中心で、か。この数だ。簡単じゃないよ」
「簡単さ、オレ達とお前がやるんだぜ?」
「俺等幼馴染み組が、な」
「「うん」」
そう言ってユーリと兄さんは私とアスラ見て言うと、私もアスラもにこりと笑い、ラピードも「ワォン!」と鳴いた
「フッ。分かった、やってみよう!」
フレンは私達を見て小さく笑い、ユーリも満足そうに笑ってエステル達に声を掛けた
「みんな、こいつの起動はオレ達がやる。此処は頼んだぜ!」
「あんた等だけで行く気!? 無茶でしょ!」
「此処の守りを手薄にする訳にはいかない。此処を守り抜かなければ僕達が魔物を退ける意味すらなくなるんだ」
「魔物を倒す為じゃなくてみんなを守る為だもんね」
「そゆこと」
「分かりました。此処は任せて下さい!」
「頑張ってね」
「ええ」
「行くぜ!」
「「ああ!」」「「うん!」」「ワン!」
そして合図をすると私達は一気に走り出し、魔物の群れの中に入った
「そこ、くたばんないように気を付けろよ!」
数匹の魔物を倒すとユーリがフレンにそう言う
「心配無用。君こそよそ見してたら足下掬われるよ!」
「ハハッ、お前があまりにもイイ男だから見とれちまってよっ」
「何、馬鹿な冗談を!」
「ほら、動揺してる場合じゃねぇぞ!」
「動揺なんてしていない!」
「隠すな、隠すな」
「真面目に戦えよ」
「これでも真面目だぜ?」
「話し掛けられると集中出来ないんだ!」
「オレ、話してないと集中出来ないんだけどな・・・」
「もう、ユーリ!」
ユーリの意地悪さが増してきそうになりそう言うと、ユーリは一瞬きょとんとしたが直ぐに口角を上げてまた悪戯っ子の笑みを浮かべた
「なんだ、妬いてんのか?」
「なっ///」
「リア、動揺して気ぃ抜くなよ」
兄さんは私の横をすり抜け目の前から来ていた魔物に一撃を与えた
「そう言う割には楽しそうだよね、セイ」
「そりゃこのやり取りが面白いからな」
「セイまでユーリと一緒にからかうのはやめてくれよ」
「ユーリと兄さんが相手だと私達勝てないんだから・・・」
「そう言うと本気にするよ、あの二人・・・」
「それはイヤかも~! ホーリーランス!!」
後数センチで魔物と距離が埋まる、と言う所で私は魔術を放った
「お見事」
今の一撃が他の魔物にも当たり、一気に道が開かれ、私達はそのまま駆け抜けた
「流石リアだね。また腕を上げたみたいだね」
「ありがとう。フレンも腕上げたね」
「あの群れを抑えてただけあるよ」
「はは。褒めても何も出ないよ?」
「そろそろ群れの中心だ!」
フレンと話しをしていると、そう兄さんの声が聞こえた
「まだ戦い足りねぇけどな!」
「フッ、こんな時だというのに君は楽しそうだな」
「へッ、お前こそ」
「久しぶりにお前等のそんな顔見たぜ」
「ホント」
「リアもセイも楽しそうな顔してるけどね」
「ワンワン!」
私達は走りながらお互いの顔を見て自然と笑い合っていた
それは戦いを楽しんでなのか、それとも子供の頃みたいに四人一緒にいる事に対してなのかは、解らない
(両方のような気もするけどね)
小さく笑っていると、辿り着いたのは魔物の群れの中心
丁度私達が入れる位のスペースがあり、私達はそこに着くとユーリが中心に立ち、私達はユーリの周りに立った
「さぁ! ユーリ!」
「今ならいけるよ!」
「おう!」
ユーリはフレンと私の言葉を聞き、明星壱号を取り出しスイッチを押し、それを地面に突き刺した
「くらいな!」
すると明星壱号の間にある聖核が光り出し、地面に宙の戒典の円陣が浮かび上がり円陣から更に光が溢れ、蒼い眩い光が辺りを包み、あっという間に魔物の群れは消えていった
続く
あとがき
今回幼馴染み組が格好良すぎます!!
こんだけ信頼出来る幼馴染みって良いですよね!
でもって、ちょっとだけ遊んでみました(笑)
本当はもっと遊びたかったけど、とりあえずこの辺でやめた(笑)
でも、此処のCGはマジでカッコ良いですよね!
いや、ヴェスペリアはアニメーションもCGもかなり良い物ばっかだけどね
えーと、タイトルの文法は色々あった中でこれにしたので違くね? というツッコミはなしでι
次回は、この後の話をしてまたまたあの人と絡みます
頑張って書こう
では
I run by the war.(戦火を駆ける)
下書き:2009.01.14
完成:2009.08.18