救出編
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ユーリはザウデの頂上にあったあの巨大な魔刻が落ちて来るのが見え即座にその場を離れたが、消えかかっている術式結界が見え直ぐにその方へ走って行った
「リアっ!」
結界が消え、リアは宙に身体を預け墜ちて来ていた
リアの姿を確認するとユーリはリアの元へ走り、墜ちて来ていたリアを受け止めた
「おい、リア、リア、しっかりしろっ!」
ユーリはリアの肩を何度か揺さぶると「ぅ・・・」と言う小さな声が聞こえ、ゆっくりと瞼を開いた
「・・・ユー・・・リ・・・?」
「ああ、オレだ」
ユーリは優しく微笑みかけると、リアはユーリの頬に手を伸ばした
「・・・良かった。・・・無事、・・だったんだ・・・」
リアはユーリだと確認すると、安心したのか目に涙を浮かべた
「「っ!」」
だが途端、リアの力が溢れ出しリアとユーリの身体にバチっと電流のようなものが流れた
それはさっき発動したリアの異常な力だった
「くっ、ぅ・・・」
リアはそれを必死に抑えこもうとするがなかなか上手くいかない
「ああああぁあ」
「リア! っ!」
ユーリは自分の腕の中で悲鳴を上げるリアを抱きしめるが、一考に治まる気配がない
「っ! くそっ、」
この事態の解決方法を知っているセイとアスラとフキは魔刻の向こう
呼びに行こうにもリアの力が発動していて行けない状態だ
宙の戒典でならどうにかなるかもしれないが、今リアを離してはいけないと本能が訴えている
「どうしたら良いんだ・・・」
『あの娘っ子にはおめぇが必要だ』
(っ!)
そう思っていると、ふとある人物の言葉が頭を過ぎった
『おめぇはまだあの娘について知らない事が多すぎる。が、それはいずれ解る事だ』
『・・・ドン、あんた何か知って・・・』
『リアの事大事に思ってんならしっかり護るんだな』
ユーリの言葉にドンは遮るように言葉を続け、更に口角を上げて笑ってユーリを見た
『惚れた女なら尚更な』
(ドン・・・・)
『言霊使いの娘も手遅れになる前に見つけ出す事だな』
ドンの次に浮かんだのはデュークの言葉だった
(・・・手遅れになる前に・・・)
『ローウェル君、君は彼女の事をとても大事に思っているようだね』
そして次に浮かんだのは、少し前のアレクセイの言葉
『それは騎士としてか、それとも一人の男としてか』
(騎士として、それとも一人の男として・・・)
『だが気持ちはしっかりと伝えるべきだ。姫の事が』
『それ以上はてめえには言わせねえ!!』
(・・その先の台詞はオレが言う事だ!)
ユーリは声を上げて言うとアレクセイは満足そうに笑った
『では、無事に姫君を救い出してみせるんだな』
そしてそこで回想は終わった
「・・・・」
ユーリはじっとリアを見つめて、考えてゆっくりと瞬きをした
(ドン、あんたが言いたかった事、それにデュークが言ってた事はこの事だったのかもしれないな)
『では、無事に姫君を救い出してみせるんだな』
そして最後のアレクセイの言葉がまた過ぎり、決意を固めた
「・・・言われなくてもリアを助ける。絶対にな、」
そしてユーリはリアをギュっと抱きしめた
「!っ、ユー・・・リ?」
突然の事に驚いてリアはユーリを見た
まだ電流のようなものがお互いの身体に走っているが、ユーリはリアの名前を呼んで強く抱きしめる
「リア、今、助けてやる・・・」
「無理、しない、で・・! 私でも制御が、・・・っ」
リアはそう言い、涙を流すとユーリがリアの頭を抑えた
「リア、良く聞けよ」
「・・・?」
ユーリの声のトーンが変わりリアは疑問符を出していると、ゆっくりと身体を離し、見つめ合う形になり、ユーリはリアの眼をじっと見て静かに告げた
「オレはお前の事が好きだ」
「!」
リアはユーリの言葉を聞き驚いて目を見開き、ユーリは言葉を続ける
「言霊使いの姫とかお前の騎士とか、んなの関係ねえ。オレは一人の男、ユーリ・ローウェルとしてリア・ルーティアが好きだ」
「ユー・・リ・・・」
リアはその言葉で更に驚いた顔をした
途端、リアの力が徐々に治まりだした
「・・・ユーリ、それ・・・っ!」
「っ!」
だがまだ力が制御出来ていない
リア自身の力は治まっては来ているが、あの異常な力が溢れ出て来て二人を包んだ
「ああぁぁっ!」
「くうっ!」
リアはまた身体の力が抜け、立っていられなくなったがユーリがしっかりと支えた
「っ、原因は・・こいつか?」
自分達の近くにある巨大な魔刻がまだリアの力に反応しているのかもしれない
「ユーリ・・・もう・・・逃げて・・・」
「何言ってんだ!」
「もう・・・力が制御出来ない。・・・私の力じゃないものが、・・っ、暴れてるの・・・!」
リアは涙を流しながら必死にユーリに言うと、ユーリは何かに気が付いた
(! 自分の力じゃない?)
そういえばリアがこうなる前、アレクセイはリアに何か言っていた
セイ達が言うにはそれは言霊使いの姫の中に眠る力を解く為の鍵、と言っていた
そしてアレクセイはその言葉の後、自分のものをリアの唇に落とした
それからだ、この異常な力が発動したのは
(っ、だったら!)
「リア」
「んっ!」
ユーリはリアの名前を呼びそのまま抱き寄せ、自分のものをリアの唇に落とした
「ん・・んぅ・・・ぁ・・っ・・・」
ユーリは角度を変え、深く口付ける
リアは酸素が回っていないのか苦しそうに息を吐き、ユーリの服をギュっと握った
何度かそれを繰り返し、力が弱まった時を見つけ、ユーリは一旦唇を離しリアを見つめると、リアは顔を赤くして荒い息を吐いていた
リアはユーリの視線に気付き、顔を上げるとユーリが真剣な表情をしていた
そしてユーリはゆっくりと言葉を継げる
「好きだ。愛してる」
「!」
その途端リアの心臓がドクンと跳ね、スイッチが切り替わったような音が聞こえた
「どわっ!」「きゃあっ!」
そして急に突風が吹き、ユーリとリアは魔刻からだいぶ離れた所に飛ばされ、周りを包んでいた異常な力が治まった
異常が治まると飛ばされたユーリとリアは、ユーリがリアの下敷きになるようにして倒れていた
「・・・大丈夫か?」
「・・・うん、・・何とか」
リアは立ち上がろうとしたが、まだ力が入らないのかなかなか動けなかった
ユーリはそれを見ると、リアの背中に腕を回し軽く抱きしめた
「・・・無事で良かった」
「・・・ユーリも、・・ね・・・」
ユーリはリアに優しく微笑んで言うとリアも微笑んでユーリの服をギュっと掴んで答えた
ユーリは優しくリアの頭を撫でてやり、ゆっりくと身体を起こし、リアの手を引いて立たせてやった
そしてリアは目の前のモノを見て、眉を寄せた
「・・・あれって・・・星喰み?」
「ああ・・・」
そこに見えるものはミョルゾの長老の家で見たあの壁画に書かれていたドス黒く“気持ちの悪い”モノ、『世界の災厄、星喰み』だった
「・・・『星喰み虚空へと消え去れり』・・・」
急にそう聞こえユーリを見ると、星喰みを見つめたまま言葉を続ける
「確かに、滅ぼしたとは言ってなかったが・・・ロクでもねぇ遺産を残していきやがって」
リアはじっとユーリを見ていると後ろでガシャっと鎧のような音が聞こえた
「フレンか?」
ゆっくりと振り返った先にはユーリに向かって、体当たりしてくる小柄な女性が見えた
「な・・・!」
「! ユーリ!?」
ユーリもリアも突然の出来事に驚き目を見開いた
小柄な女性・・・それはフレンの部下で副官であるソディアだった
ソディアがユーリに体当たりしたと思ったら、そこからカチャリと音を立てて赤い血のついたナイフが落ちた
そしてユーリの腹部からはじわじわと血が落ちてきていて、ユーリは身体の力が入らなくなっていたのかそのままゆっくりと数歩下がった
その先にあるのは断崖
このまま進んで行けばユーリは真っ逆さまに海に落ちてしまう
リアがそう思っていると、ユーリは完全に体制が取れなくなりそのまま落ちてしまう
「っ! ユーリっ!!」
リアはユーリを掴もうと手を伸ばしたがそこでリアも体制を崩してしまい、そのまま断崖から落ちてしまう
「ユーリっ!!」
リアはかろうじて残っている自分の力を使い、何とかユーリの袖を掴みそのまま腕を掴み、自分の方へ引き寄せる事が出来た
ほっと一安心したのももの、あれだけ力を引き出され、更に異常な力を使わされてかなり体力を削られてしまった為安定させる事が出来ない
だが、このままでは二人共ただでは済まない
下手をすればそのまま命を落としてしまう
リアはギュッとユーリを抱きしめ、顔を歪めながら呟いた
「お願い・・・もう少しだけ・・・」
そう言った途端、リアの力が引き出され眩い光を放った
その光はリアとユーリを包み、ゆっくりと海へと落ちていく
が、段々と目の前がぼんやりとしてきた
(・・・ダメ・・・まだ・・・陸に着いてない・・・)
視線の先には陸らしきものが見える
だが、ぼんやりとしか見えない為、それが本当に陸なのかすら解らない
そしてリアを包んでいる光も段々と薄れていきだした
(・・・もう、ダメ・・・)
リアの意識はそこで途絶えた
75.Story has a surprise ending.
続く
あとがき
一件落着! で、ユーリが気持ちを伝えた!! と、思いきや!!
最後、凄い事になっちゃいましたね
此処、ゲームで見た時も「うえぇっ!?」って驚いたんですけどね(笑)
タイトルもそれっぽいものでしてみました(笑)
そして今回、回想シーンで遂にドンが言っていた事、そしてデュークが言っていた意味が明らかになった様子
だけど、終わり方が・・・ね・・・ι
あ、後、魔刻落ちた後、こんなに長く居なかったぞ!! って言うツッコミはなしな方向で・・・ι
さてさて、これで救出編は終了です
次回からは最終章、星喰み編に入ります
はたしてリアちゃんとユーリは無事なんでしょうか?
それではまた!!
Story has a surprise ending.(物語は思いがけない幕切れで終わる)
下書き:2008.12.27
完成:2009.08.08
「リアっ!」
結界が消え、リアは宙に身体を預け墜ちて来ていた
リアの姿を確認するとユーリはリアの元へ走り、墜ちて来ていたリアを受け止めた
「おい、リア、リア、しっかりしろっ!」
ユーリはリアの肩を何度か揺さぶると「ぅ・・・」と言う小さな声が聞こえ、ゆっくりと瞼を開いた
「・・・ユー・・・リ・・・?」
「ああ、オレだ」
ユーリは優しく微笑みかけると、リアはユーリの頬に手を伸ばした
「・・・良かった。・・・無事、・・だったんだ・・・」
リアはユーリだと確認すると、安心したのか目に涙を浮かべた
「「っ!」」
だが途端、リアの力が溢れ出しリアとユーリの身体にバチっと電流のようなものが流れた
それはさっき発動したリアの異常な力だった
「くっ、ぅ・・・」
リアはそれを必死に抑えこもうとするがなかなか上手くいかない
「ああああぁあ」
「リア! っ!」
ユーリは自分の腕の中で悲鳴を上げるリアを抱きしめるが、一考に治まる気配がない
「っ! くそっ、」
この事態の解決方法を知っているセイとアスラとフキは魔刻の向こう
呼びに行こうにもリアの力が発動していて行けない状態だ
宙の戒典でならどうにかなるかもしれないが、今リアを離してはいけないと本能が訴えている
「どうしたら良いんだ・・・」
『あの娘っ子にはおめぇが必要だ』
(っ!)
そう思っていると、ふとある人物の言葉が頭を過ぎった
『おめぇはまだあの娘について知らない事が多すぎる。が、それはいずれ解る事だ』
『・・・ドン、あんた何か知って・・・』
『リアの事大事に思ってんならしっかり護るんだな』
ユーリの言葉にドンは遮るように言葉を続け、更に口角を上げて笑ってユーリを見た
『惚れた女なら尚更な』
(ドン・・・・)
『言霊使いの娘も手遅れになる前に見つけ出す事だな』
ドンの次に浮かんだのはデュークの言葉だった
(・・・手遅れになる前に・・・)
『ローウェル君、君は彼女の事をとても大事に思っているようだね』
そして次に浮かんだのは、少し前のアレクセイの言葉
『それは騎士としてか、それとも一人の男としてか』
(騎士として、それとも一人の男として・・・)
『だが気持ちはしっかりと伝えるべきだ。姫の事が』
『それ以上はてめえには言わせねえ!!』
(・・その先の台詞はオレが言う事だ!)
ユーリは声を上げて言うとアレクセイは満足そうに笑った
『では、無事に姫君を救い出してみせるんだな』
そしてそこで回想は終わった
「・・・・」
ユーリはじっとリアを見つめて、考えてゆっくりと瞬きをした
(ドン、あんたが言いたかった事、それにデュークが言ってた事はこの事だったのかもしれないな)
『では、無事に姫君を救い出してみせるんだな』
そして最後のアレクセイの言葉がまた過ぎり、決意を固めた
「・・・言われなくてもリアを助ける。絶対にな、」
そしてユーリはリアをギュっと抱きしめた
「!っ、ユー・・・リ?」
突然の事に驚いてリアはユーリを見た
まだ電流のようなものがお互いの身体に走っているが、ユーリはリアの名前を呼んで強く抱きしめる
「リア、今、助けてやる・・・」
「無理、しない、で・・! 私でも制御が、・・・っ」
リアはそう言い、涙を流すとユーリがリアの頭を抑えた
「リア、良く聞けよ」
「・・・?」
ユーリの声のトーンが変わりリアは疑問符を出していると、ゆっくりと身体を離し、見つめ合う形になり、ユーリはリアの眼をじっと見て静かに告げた
「オレはお前の事が好きだ」
「!」
リアはユーリの言葉を聞き驚いて目を見開き、ユーリは言葉を続ける
「言霊使いの姫とかお前の騎士とか、んなの関係ねえ。オレは一人の男、ユーリ・ローウェルとしてリア・ルーティアが好きだ」
「ユー・・リ・・・」
リアはその言葉で更に驚いた顔をした
途端、リアの力が徐々に治まりだした
「・・・ユーリ、それ・・・っ!」
「っ!」
だがまだ力が制御出来ていない
リア自身の力は治まっては来ているが、あの異常な力が溢れ出て来て二人を包んだ
「ああぁぁっ!」
「くうっ!」
リアはまた身体の力が抜け、立っていられなくなったがユーリがしっかりと支えた
「っ、原因は・・こいつか?」
自分達の近くにある巨大な魔刻がまだリアの力に反応しているのかもしれない
「ユーリ・・・もう・・・逃げて・・・」
「何言ってんだ!」
「もう・・・力が制御出来ない。・・・私の力じゃないものが、・・っ、暴れてるの・・・!」
リアは涙を流しながら必死にユーリに言うと、ユーリは何かに気が付いた
(! 自分の力じゃない?)
そういえばリアがこうなる前、アレクセイはリアに何か言っていた
セイ達が言うにはそれは言霊使いの姫の中に眠る力を解く為の鍵、と言っていた
そしてアレクセイはその言葉の後、自分のものをリアの唇に落とした
それからだ、この異常な力が発動したのは
(っ、だったら!)
「リア」
「んっ!」
ユーリはリアの名前を呼びそのまま抱き寄せ、自分のものをリアの唇に落とした
「ん・・んぅ・・・ぁ・・っ・・・」
ユーリは角度を変え、深く口付ける
リアは酸素が回っていないのか苦しそうに息を吐き、ユーリの服をギュっと握った
何度かそれを繰り返し、力が弱まった時を見つけ、ユーリは一旦唇を離しリアを見つめると、リアは顔を赤くして荒い息を吐いていた
リアはユーリの視線に気付き、顔を上げるとユーリが真剣な表情をしていた
そしてユーリはゆっくりと言葉を継げる
「好きだ。愛してる」
「!」
その途端リアの心臓がドクンと跳ね、スイッチが切り替わったような音が聞こえた
「どわっ!」「きゃあっ!」
そして急に突風が吹き、ユーリとリアは魔刻からだいぶ離れた所に飛ばされ、周りを包んでいた異常な力が治まった
異常が治まると飛ばされたユーリとリアは、ユーリがリアの下敷きになるようにして倒れていた
「・・・大丈夫か?」
「・・・うん、・・何とか」
リアは立ち上がろうとしたが、まだ力が入らないのかなかなか動けなかった
ユーリはそれを見ると、リアの背中に腕を回し軽く抱きしめた
「・・・無事で良かった」
「・・・ユーリも、・・ね・・・」
ユーリはリアに優しく微笑んで言うとリアも微笑んでユーリの服をギュっと掴んで答えた
ユーリは優しくリアの頭を撫でてやり、ゆっりくと身体を起こし、リアの手を引いて立たせてやった
そしてリアは目の前のモノを見て、眉を寄せた
「・・・あれって・・・星喰み?」
「ああ・・・」
そこに見えるものはミョルゾの長老の家で見たあの壁画に書かれていたドス黒く“気持ちの悪い”モノ、『世界の災厄、星喰み』だった
「・・・『星喰み虚空へと消え去れり』・・・」
急にそう聞こえユーリを見ると、星喰みを見つめたまま言葉を続ける
「確かに、滅ぼしたとは言ってなかったが・・・ロクでもねぇ遺産を残していきやがって」
リアはじっとユーリを見ていると後ろでガシャっと鎧のような音が聞こえた
「フレンか?」
ゆっくりと振り返った先にはユーリに向かって、体当たりしてくる小柄な女性が見えた
「な・・・!」
「! ユーリ!?」
ユーリもリアも突然の出来事に驚き目を見開いた
小柄な女性・・・それはフレンの部下で副官であるソディアだった
ソディアがユーリに体当たりしたと思ったら、そこからカチャリと音を立てて赤い血のついたナイフが落ちた
そしてユーリの腹部からはじわじわと血が落ちてきていて、ユーリは身体の力が入らなくなっていたのかそのままゆっくりと数歩下がった
その先にあるのは断崖
このまま進んで行けばユーリは真っ逆さまに海に落ちてしまう
リアがそう思っていると、ユーリは完全に体制が取れなくなりそのまま落ちてしまう
「っ! ユーリっ!!」
リアはユーリを掴もうと手を伸ばしたがそこでリアも体制を崩してしまい、そのまま断崖から落ちてしまう
「ユーリっ!!」
リアはかろうじて残っている自分の力を使い、何とかユーリの袖を掴みそのまま腕を掴み、自分の方へ引き寄せる事が出来た
ほっと一安心したのももの、あれだけ力を引き出され、更に異常な力を使わされてかなり体力を削られてしまった為安定させる事が出来ない
だが、このままでは二人共ただでは済まない
下手をすればそのまま命を落としてしまう
リアはギュッとユーリを抱きしめ、顔を歪めながら呟いた
「お願い・・・もう少しだけ・・・」
そう言った途端、リアの力が引き出され眩い光を放った
その光はリアとユーリを包み、ゆっくりと海へと落ちていく
が、段々と目の前がぼんやりとしてきた
(・・・ダメ・・・まだ・・・陸に着いてない・・・)
視線の先には陸らしきものが見える
だが、ぼんやりとしか見えない為、それが本当に陸なのかすら解らない
そしてリアを包んでいる光も段々と薄れていきだした
(・・・もう、ダメ・・・)
リアの意識はそこで途絶えた
75.Story has a surprise ending.
続く
あとがき
一件落着! で、ユーリが気持ちを伝えた!! と、思いきや!!
最後、凄い事になっちゃいましたね
此処、ゲームで見た時も「うえぇっ!?」って驚いたんですけどね(笑)
タイトルもそれっぽいものでしてみました(笑)
そして今回、回想シーンで遂にドンが言っていた事、そしてデュークが言っていた意味が明らかになった様子
だけど、終わり方が・・・ね・・・ι
あ、後、魔刻落ちた後、こんなに長く居なかったぞ!! って言うツッコミはなしな方向で・・・ι
さてさて、これで救出編は終了です
次回からは最終章、星喰み編に入ります
はたしてリアちゃんとユーリは無事なんでしょうか?
それではまた!!
Story has a surprise ending.(物語は思いがけない幕切れで終わる)
下書き:2008.12.27
完成:2009.08.08