水道魔導器奪還編
夢主名変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ユーリと別れた後、私達は酒場に残っていた紅の絆傭兵団を捕らえていた
「これで、全員ね」
「うん、もう人の気配はしないよ」
「後はこいつ等をドンに引き渡すだけだが・・・」
私達は未だに不満全快オーラを出しているエステル、カロル、リタに目を向けた
「・・・あいつ等、まだふてくされてるのか?」
「気持ちは分からなくはないけどね」
「うん・・・」
「ワンワン!」
「あ、ラピード戻って来たよ」
「ラピード、お帰り」
ラピードを撫でていると息を切らしてくたくたになっているレイヴンが来た
「はぁ~、疲れたぁ~」
「何疲れてんだよ、おっさん」
「セイまで、おっさん言う・・・ι」
「ユーリの代わりだ」
「そう言えばそのユーリは?」
「ちょっとね。それより何で疲れてんの?」
「それがさ、いきなりこのわんこが俺様ん所に来て服の裾引っ張って着いて来いって言うもんだからさぁ~。此処まで走って来たのよ」
「レイヴンもラピードもお疲れ様」
「ワン!」
「ああ、リアちゃんが天使に見える!! 今ので疲れが吹き飛んだわよ!」
「相変わらずだな・・・。それよりこいつ等ドンに引き渡したいんだが」
「ああ、それで俺を呼んだのね。って、あっちの三人、どしたの?」
レイヴンは今まで文句を言って来ていたリタやカロル、そしてエステルまでもが何も言わない事に違和感を感じ私達に聞いた
「ちょっと色々遭って拗ねちゃってるの」
「そーなんだ」
「ちょっと、おっさん!」
「おわぁ! な、何?」
するとリタがいきなり大きな声を出して立ち上がり指をビシっと指した
「あのおじいさんとフレンって騎士、戻って来たの?」
「あ、ああ。今ユニオンにいるよ」
「ちょっと行ってくる!」
「わたしも行きます!」
「ボクも!」
その返事を聞くとリタはさっさと歩き出しその後にエステルとカロルも続いた
「・・・なんか、急に元気になったね」
「て言うより、やけになってない?」
「あのままユニオンに乗り込んだらヤバそうだし、俺達も行くか」
「うん、遅いと後が恐いかもι」
「ワフ・・・」
そして私達は先に出て行ったリタ達を追ってユニオンに向かった
27.別行動
「・・・成る程な。それであの小僧がいない訳か」
「はい・・・」
私達はユニオンに来て紅の絆傭兵団を引き渡した後、ドンとフレンに先程の経緯を話していた
「それで、てめえ等はこれからどうするんだぁ?」
「勿論あいつを追い駆けるわ!」「「ユーリを追い駆けます!」」
エステル達は勢い良く答えると、フレンは私と兄さんを見た
「リアとセイはどうするんだい?」
「保護者は子供の面倒を見なきゃ、だろ」
「ユーリにも頼まれたしね」
「そう言う事」
「まあオメェ等がいるなら心配はねえだろう」
「そうですね」
私達がそう答えるとフレンもドンも安心した顔になり、ドンはレイヴンを見た
「て事だ。レイヴン、お前も行って来い」
「えぇ、俺もぉ!!」
「当たり前だ。バルボスなんぞになめられちゃいけねえからな」
「でも何処へ向かったんでしょう?」
「なに、情報ならそこの二人が持ってるだろ」
ドンの言葉に一斉に私と兄さんに視線が集まり、私と兄さんは頷いた
「流石、リア、セイ!」
「じゃあさっさと行きましょ」
そう言ってリタとカロルは踵を返し外へと向かいだし、エステルは一礼してその後を追った
「じゃあ俺達も行くか」
「ほら、レイヴン行くよ」
「はいはいっと・・・」
兄さん、アスラ、レイヴンと続いて行き、私もその後に続こうとしているとフレンがドンに挨拶をしてこちらに向かって来ているのが見え扉を閉めるのを待ち、フレンが出て来て扉を閉めると一緒に歩き出した
「ドンとの用事済んだの?」
「ああ。ギルドの方はドンに任せて僕はラゴウを追うよ」
ラゴウは私達がバルボスと睨み合っている間にいつの間にか何処かへ逃げていた
「あ、そうだ、これ」
私はポケットから一枚の紙を取り出しそれをフレンに渡した
「・・・これは?」
「それ兄さんとラゴウの事調べてる時の資料の一部からラゴウが居そうな所をリストアップしてみたの」
そう言うとフレンはその紙に目を通した
「・・・流石だね。僕達騎士団でも知らない所まで載ってる。貰って良いのかい?」
「うん。情報提供は情報屋として当然だから」
「ありがとう。ラゴウは必ず僕が捕まえるよ」
「うん。ユーリとバルボスの方は私達に任せて」
フレンは先程の経緯を思い出し苦笑して私を見た
「それにしても、ユーリはまた無茶をしているね」
「今回は無茶するのも仕方ないかも」
「どういう事だい?」
「バルボスが持ってた剣に填め込まれてる魔刻が、下町の水道魔導器の魔刻だったから」
「!」
それを聞いたフレンは驚いた顔をしたが直ぐに納得した
ユーリは下町の水道魔導器の魔刻を取り戻す為にずっと旅をしていた
そして、ようやく見つけた魔刻は魔刻泥棒の黒幕であるバルボスの武醒魔導器として使われていた
奪い返そうにもその持ち主は何処かへ飛び去って行ったのだ
それを追い駆ける為に、ユーリは竜使いに頼み竜の背中に乗せてもらい一人でバルボスの後を追い駆けて行った
「だから尚更私達が行かないと」
「そうだね。ユーリ一人じゃ厳しいだろうからね」
相手は5大ギルドのあの紅の傭兵団の首領、一筋縄でいく相手ではない
そう話しているうちに街の入り口近くまで来ていた
「じゃあ私はこっちだから」
「リア」
「ん? 何?」
「気を付けるんだよ」
「フレンもね」
「ああ」
そうして私達は別方向へ向かって歩き出した
場所は変わってこちらはユーリサイド
ユーリは竜使いと共に、ダングレストの西にある砂漠の中心にある竜巻が辺りを覆う巨大な塔・ガスファロストに着いた
だがそこで手違いが起きてしまい、ユーリは牢屋に入れられてしまった
「なぁ、あんたなんで、魔導器壊して回ってんだ?」
「・・・・・」
「言いたくなきゃ良いけど」
ユーリは隣に立っているクリティア族の女性を見る
実は彼女こそ竜使いの正体だったのだ
「聞いて感動出来る美談ではないわよ? 壊したいから壊してる」
「確かに感動できる話じゃねぇな。それでバルボスの魔導器も壊したわけか」
「完全じゃなかったけど・・・」
「これは良いのか?」
ユーリはそう言って自分の腕に付けている武醒魔導器を見せるとさらりと答えが返ってきた
「・・・それは壊しても面白くないもの」
「・・・・ふぅん」
そしてユーリはある事を思い出し彼女を見た
「なあ、もう一つ聞いても良いか?」
「何かしら?」
「あんた、リアと知り合いなのか?」
「・・・リア?」
その名前を聞いて女性はユーリを見た
「ほら、水色の髪の・・・」
「ああ、あの子ね。貴方はどう思ってるの?」
「カルボクラムで魔狩りの剣にあんたがやられそうになった時にリアが心配そうな顔して叫んでたから、もしかしてと思ってな。まあ、他にも色々あるけどな・・・」
「・・・察しが良いのね、貴方」
「付き合いが長いから何となく解るんだよ」
「幼馴染みか何かかしら?」
「まあな。で、どうなんだ?」
女性は少し考えて答えた
「ええ、知り合いよ。アスラもセイも」
「・・・やっぱりな」
ユーリはその答えを聞くと歩き出し、扉の小さな窓から外の見張りの兵士の様子を窺い女性に向き合った
「な、もうちょい協力しないか?」
*
「それで、あたし達は何処に向かってんの?」
ダングレストから西側の砂漠を歩き暫くしてリタが先頭を歩く私と兄さんを見た
「バルボスとラゴウが言い争ってた時にラゴウが要塞まがいの塔って言ってたの覚えてるか?」
「そう言えば、そんな事言ってた気がする」
「その、要塞まがいの塔に向かっているんです?」
「そう。逃げて行った方向にあるのはあそこしかないからね」
「それでその要塞まがいの塔ってのはどんなの?」
「もうすぐ見えるよ、ほら」
見えてきた建物を見てエステル達は唖然とした
それは勿論私と兄さんも同じだった
以前見た時よりも更に高くなっていたからだ
「こんなのがあったなんて・・・」
「おっさんも知らなかったわ・・・」
一部の情報屋の間でしか知らないこの塔・ガスファロスト
ドンは知っているかもしれないが、殆どの人がこの塔の存在を知らない
それはダングレストの生まれのカロルや天を射る矢の幹部のレイヴンですら知らない
普段この辺りは妙な竜巻が辺りを覆っている為、塔が見える事はない
多分、何らかの力に寄って自然に作られた竜巻なのだろう
そこまでしてこの塔を隠すと言う事は、それ程存在を知られたくはないのだろう
扉の前に着くと兄さんはドアノブを回すが全く開く様子がない
カロルが細工をしようとしても古い型のようで同じく開かない
「これ登って行くしかないみたいだね」
アスラは両サイドに設置されてある梯子を見ながら言う
「そうね。けど、敵の本拠地だから気を付けて行かないとね」
私の言葉にみんな頷き戦力を考えて両サイドに別れて梯子を登りだした
続く
あとがき
とりあえず此処で終わらせます
下書きじゃもっと先で終わるんだけど書いてたらもの凄く長くなったのでι
フレンとの会話も書けたけど、やっぱり甘くならない・・・(泣)
文才欲しいよぉ~~(泣)
それでは水道魔導器奪還編、後2話、お楽しみ下さい!
下書き:2008.12.04
完成:2009.05.09
「これで、全員ね」
「うん、もう人の気配はしないよ」
「後はこいつ等をドンに引き渡すだけだが・・・」
私達は未だに不満全快オーラを出しているエステル、カロル、リタに目を向けた
「・・・あいつ等、まだふてくされてるのか?」
「気持ちは分からなくはないけどね」
「うん・・・」
「ワンワン!」
「あ、ラピード戻って来たよ」
「ラピード、お帰り」
ラピードを撫でていると息を切らしてくたくたになっているレイヴンが来た
「はぁ~、疲れたぁ~」
「何疲れてんだよ、おっさん」
「セイまで、おっさん言う・・・ι」
「ユーリの代わりだ」
「そう言えばそのユーリは?」
「ちょっとね。それより何で疲れてんの?」
「それがさ、いきなりこのわんこが俺様ん所に来て服の裾引っ張って着いて来いって言うもんだからさぁ~。此処まで走って来たのよ」
「レイヴンもラピードもお疲れ様」
「ワン!」
「ああ、リアちゃんが天使に見える!! 今ので疲れが吹き飛んだわよ!」
「相変わらずだな・・・。それよりこいつ等ドンに引き渡したいんだが」
「ああ、それで俺を呼んだのね。って、あっちの三人、どしたの?」
レイヴンは今まで文句を言って来ていたリタやカロル、そしてエステルまでもが何も言わない事に違和感を感じ私達に聞いた
「ちょっと色々遭って拗ねちゃってるの」
「そーなんだ」
「ちょっと、おっさん!」
「おわぁ! な、何?」
するとリタがいきなり大きな声を出して立ち上がり指をビシっと指した
「あのおじいさんとフレンって騎士、戻って来たの?」
「あ、ああ。今ユニオンにいるよ」
「ちょっと行ってくる!」
「わたしも行きます!」
「ボクも!」
その返事を聞くとリタはさっさと歩き出しその後にエステルとカロルも続いた
「・・・なんか、急に元気になったね」
「て言うより、やけになってない?」
「あのままユニオンに乗り込んだらヤバそうだし、俺達も行くか」
「うん、遅いと後が恐いかもι」
「ワフ・・・」
そして私達は先に出て行ったリタ達を追ってユニオンに向かった
27.別行動
「・・・成る程な。それであの小僧がいない訳か」
「はい・・・」
私達はユニオンに来て紅の絆傭兵団を引き渡した後、ドンとフレンに先程の経緯を話していた
「それで、てめえ等はこれからどうするんだぁ?」
「勿論あいつを追い駆けるわ!」「「ユーリを追い駆けます!」」
エステル達は勢い良く答えると、フレンは私と兄さんを見た
「リアとセイはどうするんだい?」
「保護者は子供の面倒を見なきゃ、だろ」
「ユーリにも頼まれたしね」
「そう言う事」
「まあオメェ等がいるなら心配はねえだろう」
「そうですね」
私達がそう答えるとフレンもドンも安心した顔になり、ドンはレイヴンを見た
「て事だ。レイヴン、お前も行って来い」
「えぇ、俺もぉ!!」
「当たり前だ。バルボスなんぞになめられちゃいけねえからな」
「でも何処へ向かったんでしょう?」
「なに、情報ならそこの二人が持ってるだろ」
ドンの言葉に一斉に私と兄さんに視線が集まり、私と兄さんは頷いた
「流石、リア、セイ!」
「じゃあさっさと行きましょ」
そう言ってリタとカロルは踵を返し外へと向かいだし、エステルは一礼してその後を追った
「じゃあ俺達も行くか」
「ほら、レイヴン行くよ」
「はいはいっと・・・」
兄さん、アスラ、レイヴンと続いて行き、私もその後に続こうとしているとフレンがドンに挨拶をしてこちらに向かって来ているのが見え扉を閉めるのを待ち、フレンが出て来て扉を閉めると一緒に歩き出した
「ドンとの用事済んだの?」
「ああ。ギルドの方はドンに任せて僕はラゴウを追うよ」
ラゴウは私達がバルボスと睨み合っている間にいつの間にか何処かへ逃げていた
「あ、そうだ、これ」
私はポケットから一枚の紙を取り出しそれをフレンに渡した
「・・・これは?」
「それ兄さんとラゴウの事調べてる時の資料の一部からラゴウが居そうな所をリストアップしてみたの」
そう言うとフレンはその紙に目を通した
「・・・流石だね。僕達騎士団でも知らない所まで載ってる。貰って良いのかい?」
「うん。情報提供は情報屋として当然だから」
「ありがとう。ラゴウは必ず僕が捕まえるよ」
「うん。ユーリとバルボスの方は私達に任せて」
フレンは先程の経緯を思い出し苦笑して私を見た
「それにしても、ユーリはまた無茶をしているね」
「今回は無茶するのも仕方ないかも」
「どういう事だい?」
「バルボスが持ってた剣に填め込まれてる魔刻が、下町の水道魔導器の魔刻だったから」
「!」
それを聞いたフレンは驚いた顔をしたが直ぐに納得した
ユーリは下町の水道魔導器の魔刻を取り戻す為にずっと旅をしていた
そして、ようやく見つけた魔刻は魔刻泥棒の黒幕であるバルボスの武醒魔導器として使われていた
奪い返そうにもその持ち主は何処かへ飛び去って行ったのだ
それを追い駆ける為に、ユーリは竜使いに頼み竜の背中に乗せてもらい一人でバルボスの後を追い駆けて行った
「だから尚更私達が行かないと」
「そうだね。ユーリ一人じゃ厳しいだろうからね」
相手は5大ギルドのあの紅の傭兵団の首領、一筋縄でいく相手ではない
そう話しているうちに街の入り口近くまで来ていた
「じゃあ私はこっちだから」
「リア」
「ん? 何?」
「気を付けるんだよ」
「フレンもね」
「ああ」
そうして私達は別方向へ向かって歩き出した
場所は変わってこちらはユーリサイド
ユーリは竜使いと共に、ダングレストの西にある砂漠の中心にある竜巻が辺りを覆う巨大な塔・ガスファロストに着いた
だがそこで手違いが起きてしまい、ユーリは牢屋に入れられてしまった
「なぁ、あんたなんで、魔導器壊して回ってんだ?」
「・・・・・」
「言いたくなきゃ良いけど」
ユーリは隣に立っているクリティア族の女性を見る
実は彼女こそ竜使いの正体だったのだ
「聞いて感動出来る美談ではないわよ? 壊したいから壊してる」
「確かに感動できる話じゃねぇな。それでバルボスの魔導器も壊したわけか」
「完全じゃなかったけど・・・」
「これは良いのか?」
ユーリはそう言って自分の腕に付けている武醒魔導器を見せるとさらりと答えが返ってきた
「・・・それは壊しても面白くないもの」
「・・・・ふぅん」
そしてユーリはある事を思い出し彼女を見た
「なあ、もう一つ聞いても良いか?」
「何かしら?」
「あんた、リアと知り合いなのか?」
「・・・リア?」
その名前を聞いて女性はユーリを見た
「ほら、水色の髪の・・・」
「ああ、あの子ね。貴方はどう思ってるの?」
「カルボクラムで魔狩りの剣にあんたがやられそうになった時にリアが心配そうな顔して叫んでたから、もしかしてと思ってな。まあ、他にも色々あるけどな・・・」
「・・・察しが良いのね、貴方」
「付き合いが長いから何となく解るんだよ」
「幼馴染みか何かかしら?」
「まあな。で、どうなんだ?」
女性は少し考えて答えた
「ええ、知り合いよ。アスラもセイも」
「・・・やっぱりな」
ユーリはその答えを聞くと歩き出し、扉の小さな窓から外の見張りの兵士の様子を窺い女性に向き合った
「な、もうちょい協力しないか?」
*
「それで、あたし達は何処に向かってんの?」
ダングレストから西側の砂漠を歩き暫くしてリタが先頭を歩く私と兄さんを見た
「バルボスとラゴウが言い争ってた時にラゴウが要塞まがいの塔って言ってたの覚えてるか?」
「そう言えば、そんな事言ってた気がする」
「その、要塞まがいの塔に向かっているんです?」
「そう。逃げて行った方向にあるのはあそこしかないからね」
「それでその要塞まがいの塔ってのはどんなの?」
「もうすぐ見えるよ、ほら」
見えてきた建物を見てエステル達は唖然とした
それは勿論私と兄さんも同じだった
以前見た時よりも更に高くなっていたからだ
「こんなのがあったなんて・・・」
「おっさんも知らなかったわ・・・」
一部の情報屋の間でしか知らないこの塔・ガスファロスト
ドンは知っているかもしれないが、殆どの人がこの塔の存在を知らない
それはダングレストの生まれのカロルや天を射る矢の幹部のレイヴンですら知らない
普段この辺りは妙な竜巻が辺りを覆っている為、塔が見える事はない
多分、何らかの力に寄って自然に作られた竜巻なのだろう
そこまでしてこの塔を隠すと言う事は、それ程存在を知られたくはないのだろう
扉の前に着くと兄さんはドアノブを回すが全く開く様子がない
カロルが細工をしようとしても古い型のようで同じく開かない
「これ登って行くしかないみたいだね」
アスラは両サイドに設置されてある梯子を見ながら言う
「そうね。けど、敵の本拠地だから気を付けて行かないとね」
私の言葉にみんな頷き戦力を考えて両サイドに別れて梯子を登りだした
続く
あとがき
とりあえず此処で終わらせます
下書きじゃもっと先で終わるんだけど書いてたらもの凄く長くなったのでι
フレンとの会話も書けたけど、やっぱり甘くならない・・・(泣)
文才欲しいよぉ~~(泣)
それでは水道魔導器奪還編、後2話、お楽しみ下さい!
下書き:2008.12.04
完成:2009.05.09