星喰み編
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星喰みを倒し、私の中に眠っていた星喰みを抑える力とエルシフルの魂の解放、そしてシエラさんの願いを叶え、目的を果たした私達は船に戻ってフレンやヨーデル様達がいるオルニオンに戻った
「皆さん!」
「ヨーデル、皆さん、只今戻りました!」
「どうやら成功したようだな」
「うん。無事に終わらせて来たよ」
「貴方達ならやり遂げると思ってたわ」
オルニオンに入ると私達の姿を見たヨーデル様達が無事に事を終わらせて帰って来た事に喜んでいた
「ユーリ、リア!」
「フレン」
エステル達の様子を見ていると人並みを抜けフレンが私達の所に歩いて来た
「無事に戻って来たね」
「うん」
「良くやったよ」
「お前こそ」
「フレン達の協力がなかったら俺達も無事に終わらせられなかったけどな」
「君達こそ僕の誇りだよ、親友」
「フレン・・・」
私、ユーリ、フレン、兄さんはそれぞれお互いの顔を見て微笑んだ
なんだか改まって言われると照れくさい・・・
でも、そう言ってもらえて凄く嬉しくて私達は微笑み合っていると、エステル達の所にいたアスラとラピードが私達の所に来た
「これから軽くだけど、祝いの席を設けてくれるって」
「ワンワン!」
アスラとラピードの言葉を聞いて私達は宴会場となっている騎士団本部へと移動した
それから数時間後、
私達はオルニオンを後にして次に向かったのは一番私達の帰りを待っている場所、ザーフィアスの下町へと移動した
「あ! ユーリ達、帰って来たよ!!」
元気の良い男の子の声が聞こえ顔を向けると、広場の入り口の所にテッドがいた
テッドは大きな声出しながら広場の方へと走って行った
それを見送り、私達も広場へと足を運んだ
そして広場に着くと予想通り、下町のみんなが私達の姿を見て盛大に歓迎して更には祝いの席まで設けてくれた
「相変わらず、此処の連中は賑やかだな」
兄さんは小さく微笑みながら町の様子を見ていた
今私達は下町の広場に集まっていて、各々町の人達と話しをしたり、お酒を酌み交わしたりしていた
「でも、こんなに賑やかなのって久しぶりじゃない?」
「うん。前に帰って来た時はこんなにゆっくりと出来なかったし」
「なーに、しんみりしてんだよ」
「せっかくの祝いの席なんだからもっと楽しめよ」
「セイ、こっち来いよ」
「ちょ、引っ張んなって!」
「ユーリ、お前さんも来い」
「ちょ、じいさん、オレまでかよ!」
兄さんはそのまま同じ年の男性陣に引っ張られて行き、ユーリはハンクスさんに引っ張られて行き、二人はそのままお酒の席へと引っ張られて行った
「相変わらずだねえ・・」
「あはは・・・ι」
その様子を苦笑しながら見ていると数人の女の子が私の所にやって来た
「ねえ、リア」
「なに?」
「ユーリと付き合いだしたって本当!?」
「っ!?///」
私は飲んでいたお酒を吹き出しそうになり、むせていた
「リア、大丈夫ι」
「なんとか・・・」
「で、どうなの?」
アスラと小声で話していると目をキラキラさせながら私を見ていた
「えっと・・・一応・・・///」
「おめでとうリア~!」
「良かったねぇ~!」
「あ、ありがとう///」
改めてみんなに言われなんだか照れてしまって顔を俯けていると、その反応を見てまたみんな口々に言いたい事を言っていた
まだこの場にユーリや他の人達がいなかったから良かったけど(って、言ってもユーリは引っ張られて行ったんだけどι)・・・
これ以上からかう人が増えない事を願いたい・・・ι
「リア~!」
そう思っていると数人の子供達が私の所に走って来てギュッと抱きついた
「どうしたの、みんな」
「あのね、リアのお歌が聞きたいの」
「いつも歌ってた歌が聞きたいの」
「あ、私も聞きたい!」
「あたしも」「私も」「俺も」
下町にいた時、時間を見つけてはこの広場の噴水の所で子供達に歌を歌って聞かせていた
それは子供達だけじゃなく町の人達やユーリやフレンにも好評で色んな歌を歌っていた
「うん、解った」
みんなの声を聞いて私は微笑んで答え、いつも歌っていた場所に移動した
その場所に着くと、皆一斉に私を見た
「では、一曲歌わせて頂きます」
私はそう言って息を吸って歌い出した
―― 君と離れて僕を探して 幾千の夜を歩いた
その歌は温かさのある歌で、私がいつもこの場所で歌っていた歌
下町のみんな、そしてユーリと兄さんは懐かしい歌に微笑んでいて、エステル達は今まで私が歌っていた歌と違う事に最初は驚いていたけど、ゆっくりと目を閉じて歌に聴き入っていた
光は影の影は光の
果てまで付いて行くのだろう
僕が笑って生きていたのなら
鐘を鳴らして 君に知らせよう ――
数時間後、
宴会の方も終わりに近付き、エステルは城へ戻る事になりそのままリタとカロルとジュディスも城に泊まる事になった
兄さんは相変わらずみんなに絡まれていて、レイヴンはそんな兄さんをからかいながらみんなとお酒を酌み交わしていた
「あいつ等まだやってんのか」
ユーリは窓から兄さん達の様子を見て小さく溜息を吐いていた
「お酒強い人多いからね」
「そう言う問題でもねえような気がするけど・・・サンキュ」
私達もかなり飲んだ(ていうより飲まされた)から、エステル達が帰った後、少しして私とユーリも部屋へと戻ってきた
「みんな事が片付いて安心してるんだよ」
「まあな」
ユーリに水の入ったコップを渡し、ベッドに腰掛けるとユーリも窓際から移動して私の隣に座った
数時間前まで世界の命運を懸けた戦いをしていたなんて思えないくらい外は賑わっている
でも、その賑やかさはあの戦いを無事に終えたからこその喜びだ
けど、これからは魔導器も結界も無い、新しい生活が始まる
戸惑う人や不安になる人も多いだろうけど、下町はその心配はなさそうだ
そう思って微笑んでいるとユーリが私の顔を見て疑問を振った
「なに笑ってんだよ」
「魔導器や結界が無くなって新しい生活が始まるけど、下町のみんなはその心配はないなって思って」
「そうだな。此処の連中ならそんな事気にせず今まで通りやるだろうな」
「ユーリはこれからどうするの?」
「そうだな・・・暫くは下町でゆっくりするつもりだ」
「ギルドの方は?」
「それはカロル先生次第だな。カロルもダングレストに戻ってやる事もあるだろうし」
「そうだね」
魔導器が無くなった今、帝国もギルドも大変な面が出るだろうから、カロルもレイヴンもダングレストでハリーやカウフマンさん達と話し合うだろうし
「リアはどうすんだ?」
「私は兄さんとアスラと一旦故郷に戻るよ。報告とか色々あるし。暫くは下町と故郷の行き来になると思うけど」
「そっか。ま、戻って来んなら良いけど」
「戻って来るよ。此処は私達の育った場所だし。それに」
私はそこで言葉を切って微笑みながらユーリを見た
「此処にはユーリがいるから」
「っ///」
「え? きゃあっ///」
私の笑顔を見てユーリは顔を赤くし、ユーリは私を抱きしめそのままベッドの上に倒れた
「・・・その笑顔反則だっての」
「え? ユー・・・んっ///」
ユーリはそう言うとゆっくりと顔を近付け、自分のものを私の唇に落とした
そしてそれは段々と深くなっていき、暫くしてやっと離れた
「・・・ユーリ、酔ってる?」
「酒には酔ってないぞ」
酒には? 何かすっごい引っ掛かる言い方
そう思っているとユーリは口角を上げて笑った
「何処かのお姫様には酔ってるけどな」
「っ/// ・・・バカ///」
私の反応を満足そうに見た後、ユーリは私の唇に自分のものを落とし深く口付け、私も目を閉じてそれを受け入れた
魔導器も結界も無くなり新たな世界を歩み出した、テルカ・リュミレース
世界も帝国もギルドも色々と問題は残ってる
けど、それは夜が明けてからみんなで改善していく事だ
私も故郷に帰って色々とやらなきゃいけない事があるし
とにかく今はゆっくりと休もう
また明日から忙しくなるから・・・
*
それから月日は流れ、三ヶ月が経った ――
「ジュディス、リタ、久しぶり!」
「久しぶりね」
「元気そうで何よりだな」
「あんた達もね」
此処はダングレストの近く
私と兄さんは故郷とこっちの行き来をずっとしていて、リタは魔導器が無くなった後は精霊について研究を始め、ジュディスも精霊について色々と調べたい事があると言って今はリタと一緒に旅をしていた
みんなそれぞれやる事が一段落し、久しぶりに会う事にした
「カロルとレイヴンは?」
「もう少しで来ると思うけど・・・」
「おーーい!」
辺りを見渡しているとアスラがカロル達の気配を察知して知られてくれると同時に後ろから男の子の元気な声が聞こえた
振り返るとカロルが大きく手を振って私達の方に走って来ていて少し遅れてレイヴンが歩いて来ているのが見えた
「カロル、レイヴン、久しぶり」
「久しぶり」
「お、カロル。少し背伸びたな」
「え、ホントに!」
「ホントホント。少年は心も体も成長してるわよ」
「あんたが言うとやっぱり胡散臭いわ」
「相変わらずリタっちってば厳しいわね」
「みんな揃ってるな」
そう言って兄さんの隣にフキが姿を現した
「フキ、久しぶり」
「久しぶりだな。相変わらず元気そうだな」
「ええ。フキもね」
「フキ、ユーリ達に俺達が合流した事伝えて来てくれるか」
「解った。じゃあ後で」
フキはそう言うと姿を消して、ザーフィアスへと向かった
「じゃあ、私達も行きましょうか」
「うん」
ジュディスの言葉で少し先で私達を待つバウルの所に向かい、フィエルティア号に乗ってザーフィアスへと向かった
「リア、みんな、お久しぶりです!」
「久しぶりだね」
「エステル、フレン、久しぶり」
ザーフィアスの市民街に入るとエステルとフレンが私達が来るのを待っていて、私達の姿を見つけるとエステルが私達の所に走って来てその後ろをフレンが歩いて来た
「皆さん、元気そうで何よりです」
「エステルもね」
あの戦いが終わった後、エステルはお城に戻ってヨーデル様とフレンと一緒にこれからの事を話し合ったりしていた
フレンも騎士団長になり、着実に成果を上げていっている
騎士団長の指揮の枠は少なくなったけど、フレンはそんな事を気にした様子もなく、ヨーデル様とエステル達と一緒に理想である“誰もが安心して暮らせる世界”を実現していっていた
「あ、リタ、研究の方は進んでます?」
「ええ、ばっちりよ」
そのままエステル達は話しを始め、カロルはきょろきょろと辺りを見た
「あれ、ユーリは?」
「後から来るって言ってたぞ」
後から、と言う事は何処かで何かをしているんだろう
「探しに行く?」
「いや、待ってようぜ」
「そうね。それにこっちのお嬢さん方が動きそうにないし」
レイヴンはエステル達を見て言うとカロルは「あー・・・」と少し呆れた顔をしていた
「それにこういう時は誰かさんが動くだろ」
「そうだね」
兄さんとアスラとレイヴンの目線は私に向いていた
確かにこの街の事やユーリの事を一番知っている人間が探すのが一番手っ取り早いよね
「じゃあ行ってくるね」
「リア」
「?」
それを理解して歩き出そうとしているとフレンが私を呼び止め手招きをした
「ユーリならきっと・・・・」
*
「・・・此処、まだ在ったんだ」
着いた場所は、下町の路地を抜け更に路地を抜けた所にある小さな公園だった
この公園は昔、私達が良く遊んだ公園だった
入り組んだ路地を抜けて来るのであまり知っている人がいなくて私達の秘密の場所だった
フレンに「ユーリならきっと、あの公園にいるよ」と言われた時、まだ在るの? と思ったけど、久しぶりに足を踏み入れ懐かしさを感じ自然と微笑んでいた
更に奥へと足を運んで行くと下町が見渡せる小さな丘の上に大きな樹がある所に着いた
そしてその樹の後ろに探している人物がいた
「・・・やっぱり此処にいた」
「リア! 良く此処が解ったな」
「フレンがユーリなら此処にいるだろうって」
私はそう言いながら移動するとユーリの隣で丸まっていたラピードが席を譲ってくれた
「ありがとう。此処、まだ在ったんだね」
「ああ。今も昔も此処の事知ってる奴は少ねえからな」
ユーリはそう言ってまた下町の景色を眺めだし、私も景色を眺めだした
そしてふとある人物の事が頭を過ぎった
「・・・デューク、今頃何してるんだろうね」
「さあな。ま、あいつの事だ、どっかでまたばったり会うかもな」
「そうだね」
「デュークといや、あん時のリアに似てたあの姉ちゃん、シエラって言ってたっけ? 何者だったんだ? デュークの知り合いみたいだったけど・・・」
ユーリはシエラさんの事を思いだして口にすると私は小さく笑って答えた
「彼女はシエラ・シルヴィアーナさん。元、言霊使いよ」
「元?」
私は頷いて話しを始めた
「私達があの時会ったシエラさんは亡くなった後のシエラさんなの」
「!」
「シエラさん、元々病持ちだったの。でも言霊使いとしての力はかなりなものだった。ある時、一人の男性と始祖の隷長と出会った。たまたま出会った三人だったけど、その後も何度か会うようになり、信頼出来る親友となった。そして、シエラさんと男性はお互いに惹かれ始めた・・・」
「・・・・」
「けど、シエラさんは気持ちを伝えずに二人の前から立ち去った。彼等と出会った時には数年しか生きられないって言われてたから」
「!」
ユーリは口を挟まずずっと話しを聞いていたが、今の言葉で驚いて目を見開いた
「好きになったのは良かったけど、このまま一緒にいたらデュークにもエルシフルにもツラい思いをさせてしまう。だから想いを告げないで彼等の元から去った・・・」
「・・・・」
「・・・私ね、この話しを聞いた時、凄く考えたんだ。私もシエラさんと同じ立場だったらユーリにもフレンにも伝えないでいたと思う。大切な人だからこそ伝えたくないって・・・その気持ち、凄く解ったから。でも、ユーリは引き留めるでしょ」
「当たり前だろ。・・・その後、シエラはどうなったんだ?」
「デューク達と別れた後、故郷で最期を迎えた。私と兄さんが生まれる前の話だから知らなかったんだけど、あの時シエラさんが教えてくれたの。故郷に帰って調べたら文献に『シエラ・シルヴィアーナ』って載ってた」
私が故郷に戻っていたのは、報告もあったけどシエラさんの事を調べたかったからでもあった
「・・・でも何でシエラはあん時オレ達の前に現れたんだ?」
「シエラさん、亡くなる前に“未来”の破片 でこの戦いの事見たんだって。だからエルシフルが亡くなった時、エルシフルの魂に語り掛けてシエラさんが見た全ての事を話して、私の力と想いを見極めた後、私なら全てを託せると確信して、私の魂に入ったの」
「・・・けど、そんな簡単に出来る事じゃねえんだろ?」
「うん・・・。でもね、繋ぎ止めておくものが強いと・・ね。それに、シエラさんもデュークを止めたかった。だから・・・私の魂の中に入ったんだと思う」
「・・・・・」
「・・・だからあの時シエラさんに時間が残っている限り、最期の時間をあげたの・・・」
「そっか・・・」
話しを聞き終えるとユーリは少しだけ視線を落として何か考えた後、直ぐに顔を上げて私を見た
「けど、オレはリアが同じ立場だったとしても絶対に離れないで側にいる。今みたいにな」
「ユーリ・・・」
ユーリはそう言って私を抱きしめ、その気持ちが嬉しくて私もユーリの背中に腕を回した
*
数分後、私達はあの公園を離れて下町に続く路地を歩いていると聞き覚えのある声が聞こえた
「ようやく見つけたぞ! ユーリ・ローウェ~~ル!!」
声のした方を見ると、三人の騎士がいた
「なんだ、ルブランにデコとボコか」
「デコじゃないのであ~る!」「ボコじゃないのだ!」
相変わらずの反応に私は苦笑しているとユーリが少し呆れた感じで三人を見た
「で、今日は何だ? またいつものお縄に着け! か?」
「その通りだ」
「解ってるならとっとと捕まるのだ」
「大人しく捕まるであ~る」
相変わらずなやり取りに苦笑していると、ユーリもやれやれと言った顔をしていた
「悪ぃけど、オレ等これから出掛けんだけど」
「みんなを待たせてるから、どいてくれない?」
「なら、二人同時に捕まえるまでだ」
「・・・なんでそうなるのι」
ルブラン達の言葉に呆れていると急にユーリに肩を抱かれそのまま引き寄せられた
そしてユーリは口角を上げてルブラン達に告げた
「オレ等今デート中だから邪魔すんなよ」
「「「んなっっ!? デ、デー・・・!!!???」」」
何故かルブラン達はその言葉を聞いて少しショックを受けたような顔をして固まってしまった
「行くぞ」
「え? う、うん」
その意味が解らないで首を傾げているとユーリの言葉が聞こえ歩き出し、ユーリを見ると何処か勝ち誇ったような顔をしていた
「あ、ユーリ!」
「お、来たか」
「やっと来たわね」
あれから市民街へと戻って来た私とユーリはそのままみんなが待っている所へ向かった
私達の姿を見つけるとカロルとリタが気付きエステル達も私達の方を見た
「よぉ」
「待たせてごめんね」
「全くよ。で、何処行ってたのよ」
「もしかしてリアちゃんとデートぉ?」
「ま、そんなとこだ。途中でどっかの騎士に邪魔されたけどな」
「・・・そこでおっさんを見ないでくれるι?」
レイヴンの冗談にユーリは乗ってそのままレイヴンを見るとレイヴンは居心地が悪そうに目を逸らした
「これで全員揃いましたね」
「ええ、それじゃあ行きましょうか」
「うん」
全員揃ったのを確認すると、エステル、ジュディス、リタ、カロル、レイヴンは歩き出した
「じゃあ、俺達も行くか」
「そうだな」
「僕達も行こうか」
「うん」
「ワン!」
兄さん、フキ、フレン、アスラ、ラピードも歩いて行く
そして街の外に出るとバウルが私達が来るのを待っていて、フィエルティア号の前にみんながいた
「じゃ、オレ達も行くか」
「うん」
ユーリ、フレン、兄さん、アスラ、フキ、ラピード、エステル、カロル、リタ、レイヴン、ジュディス、バウル
これからみんなと新しい旅が始まる
新しくなったこの世界、テルカ・リュミレースを見て回る旅が
「ユーリ、みんな」
私はフィエルティア号に乗るとみんな私の方に視線を向けた
「これからも、よろしくね」
私は今のこの気持ちを笑顔で言うと、みんな一瞬驚いた顔をしたけど直ぐに笑顔で返事を返してくれた
「「「「ああ」」」」「「「こちらこそ」」」「「うん」」「おう」「ワン!」
そしてフィエルティア号は空高く上がって行った
私達の、新しい旅が此処から始まった ――
100.物語のおわり、旅のはじまり(最終話)
END
あとがき
テイルズ オブ ヴェスペリア 連載夢小説、遂に完結~~~~!!!!
イエ~イ、ドンドンヒューヒューパフパフ~~~!!!!!!
いや、ホントに頑張りました!!
なんかもう、感激で今マジで泣きそうです!
てか、若干目が潤んでます!(笑)
それでは本編の感想を
戦い後、絶対にオルニオンと下町は祝いの席設けてくれているだろうと思ってこうしました
下町の人達ならやりかねないし(笑)
最後まで残ってたリアちゃん、ユーリ、セイ兄、レイヴンは絶対に酒強いだろうと思って最後まであの場所にいましたが、途中でユーリとリアちゃんは抜けちゃいました(笑)
その後はまあ意味深ですが、それは皆様のご想像にお任せしますw
それから三ヶ月後に移って、みんなと久々の再会
これも多分みんなならこうだろうなっと思ってこう書いてみました
そしてユーリとの会話、シエラちゃんの事も話してみました
内容は95話で話した通りですけど、フルネームは此処じゃないと分かんないですからね(笑)
その後はお馴染みのあの三人を出してみました(笑)
意外とこの三人好きなんですよ(笑)書きやすいし(笑)
それにザーフィアスにいたら絶対に絡んできそうだったから絡ませてみたけど、あのショック受けてたのはどう捉えて貰っても良いですよ(笑)
そして、最後はみんなで新たに旅立ちましたね
フレン入れたのは個人的にも居て欲しいってのもあるしPS3版出るし! って事で入れました
そしてタイトルは言わずとも、エンディング曲ですよね!
このタイトルは絶対にラスト(最終話)で使うって決めてたので、最後はみんなで旅立つって事にしました
後、下町で歌った曲も言わずとも主題歌!
・・・そして話しも無事に完結です!
ゲーム同様、長い道のりでした
それは語り出すと長いので別の機会に書きます(笑)
それでは此処まで読んで下さった皆様、本当に、本当に有り難う御座いました!!
Tales of Vesperia -Original Soundtrack-
「鐘を鳴らして」物語のおわり、旅のはじまり より
2009.08.30
「皆さん!」
「ヨーデル、皆さん、只今戻りました!」
「どうやら成功したようだな」
「うん。無事に終わらせて来たよ」
「貴方達ならやり遂げると思ってたわ」
オルニオンに入ると私達の姿を見たヨーデル様達が無事に事を終わらせて帰って来た事に喜んでいた
「ユーリ、リア!」
「フレン」
エステル達の様子を見ていると人並みを抜けフレンが私達の所に歩いて来た
「無事に戻って来たね」
「うん」
「良くやったよ」
「お前こそ」
「フレン達の協力がなかったら俺達も無事に終わらせられなかったけどな」
「君達こそ僕の誇りだよ、親友」
「フレン・・・」
私、ユーリ、フレン、兄さんはそれぞれお互いの顔を見て微笑んだ
なんだか改まって言われると照れくさい・・・
でも、そう言ってもらえて凄く嬉しくて私達は微笑み合っていると、エステル達の所にいたアスラとラピードが私達の所に来た
「これから軽くだけど、祝いの席を設けてくれるって」
「ワンワン!」
アスラとラピードの言葉を聞いて私達は宴会場となっている騎士団本部へと移動した
それから数時間後、
私達はオルニオンを後にして次に向かったのは一番私達の帰りを待っている場所、ザーフィアスの下町へと移動した
「あ! ユーリ達、帰って来たよ!!」
元気の良い男の子の声が聞こえ顔を向けると、広場の入り口の所にテッドがいた
テッドは大きな声出しながら広場の方へと走って行った
それを見送り、私達も広場へと足を運んだ
そして広場に着くと予想通り、下町のみんなが私達の姿を見て盛大に歓迎して更には祝いの席まで設けてくれた
「相変わらず、此処の連中は賑やかだな」
兄さんは小さく微笑みながら町の様子を見ていた
今私達は下町の広場に集まっていて、各々町の人達と話しをしたり、お酒を酌み交わしたりしていた
「でも、こんなに賑やかなのって久しぶりじゃない?」
「うん。前に帰って来た時はこんなにゆっくりと出来なかったし」
「なーに、しんみりしてんだよ」
「せっかくの祝いの席なんだからもっと楽しめよ」
「セイ、こっち来いよ」
「ちょ、引っ張んなって!」
「ユーリ、お前さんも来い」
「ちょ、じいさん、オレまでかよ!」
兄さんはそのまま同じ年の男性陣に引っ張られて行き、ユーリはハンクスさんに引っ張られて行き、二人はそのままお酒の席へと引っ張られて行った
「相変わらずだねえ・・」
「あはは・・・ι」
その様子を苦笑しながら見ていると数人の女の子が私の所にやって来た
「ねえ、リア」
「なに?」
「ユーリと付き合いだしたって本当!?」
「っ!?///」
私は飲んでいたお酒を吹き出しそうになり、むせていた
「リア、大丈夫ι」
「なんとか・・・」
「で、どうなの?」
アスラと小声で話していると目をキラキラさせながら私を見ていた
「えっと・・・一応・・・///」
「おめでとうリア~!」
「良かったねぇ~!」
「あ、ありがとう///」
改めてみんなに言われなんだか照れてしまって顔を俯けていると、その反応を見てまたみんな口々に言いたい事を言っていた
まだこの場にユーリや他の人達がいなかったから良かったけど(って、言ってもユーリは引っ張られて行ったんだけどι)・・・
これ以上からかう人が増えない事を願いたい・・・ι
「リア~!」
そう思っていると数人の子供達が私の所に走って来てギュッと抱きついた
「どうしたの、みんな」
「あのね、リアのお歌が聞きたいの」
「いつも歌ってた歌が聞きたいの」
「あ、私も聞きたい!」
「あたしも」「私も」「俺も」
下町にいた時、時間を見つけてはこの広場の噴水の所で子供達に歌を歌って聞かせていた
それは子供達だけじゃなく町の人達やユーリやフレンにも好評で色んな歌を歌っていた
「うん、解った」
みんなの声を聞いて私は微笑んで答え、いつも歌っていた場所に移動した
その場所に着くと、皆一斉に私を見た
「では、一曲歌わせて頂きます」
私はそう言って息を吸って歌い出した
―― 君と離れて僕を探して 幾千の夜を歩いた
その歌は温かさのある歌で、私がいつもこの場所で歌っていた歌
下町のみんな、そしてユーリと兄さんは懐かしい歌に微笑んでいて、エステル達は今まで私が歌っていた歌と違う事に最初は驚いていたけど、ゆっくりと目を閉じて歌に聴き入っていた
光は影の影は光の
果てまで付いて行くのだろう
僕が笑って生きていたのなら
鐘を鳴らして 君に知らせよう ――
数時間後、
宴会の方も終わりに近付き、エステルは城へ戻る事になりそのままリタとカロルとジュディスも城に泊まる事になった
兄さんは相変わらずみんなに絡まれていて、レイヴンはそんな兄さんをからかいながらみんなとお酒を酌み交わしていた
「あいつ等まだやってんのか」
ユーリは窓から兄さん達の様子を見て小さく溜息を吐いていた
「お酒強い人多いからね」
「そう言う問題でもねえような気がするけど・・・サンキュ」
私達もかなり飲んだ(ていうより飲まされた)から、エステル達が帰った後、少しして私とユーリも部屋へと戻ってきた
「みんな事が片付いて安心してるんだよ」
「まあな」
ユーリに水の入ったコップを渡し、ベッドに腰掛けるとユーリも窓際から移動して私の隣に座った
数時間前まで世界の命運を懸けた戦いをしていたなんて思えないくらい外は賑わっている
でも、その賑やかさはあの戦いを無事に終えたからこその喜びだ
けど、これからは魔導器も結界も無い、新しい生活が始まる
戸惑う人や不安になる人も多いだろうけど、下町はその心配はなさそうだ
そう思って微笑んでいるとユーリが私の顔を見て疑問を振った
「なに笑ってんだよ」
「魔導器や結界が無くなって新しい生活が始まるけど、下町のみんなはその心配はないなって思って」
「そうだな。此処の連中ならそんな事気にせず今まで通りやるだろうな」
「ユーリはこれからどうするの?」
「そうだな・・・暫くは下町でゆっくりするつもりだ」
「ギルドの方は?」
「それはカロル先生次第だな。カロルもダングレストに戻ってやる事もあるだろうし」
「そうだね」
魔導器が無くなった今、帝国もギルドも大変な面が出るだろうから、カロルもレイヴンもダングレストでハリーやカウフマンさん達と話し合うだろうし
「リアはどうすんだ?」
「私は兄さんとアスラと一旦故郷に戻るよ。報告とか色々あるし。暫くは下町と故郷の行き来になると思うけど」
「そっか。ま、戻って来んなら良いけど」
「戻って来るよ。此処は私達の育った場所だし。それに」
私はそこで言葉を切って微笑みながらユーリを見た
「此処にはユーリがいるから」
「っ///」
「え? きゃあっ///」
私の笑顔を見てユーリは顔を赤くし、ユーリは私を抱きしめそのままベッドの上に倒れた
「・・・その笑顔反則だっての」
「え? ユー・・・んっ///」
ユーリはそう言うとゆっくりと顔を近付け、自分のものを私の唇に落とした
そしてそれは段々と深くなっていき、暫くしてやっと離れた
「・・・ユーリ、酔ってる?」
「酒には酔ってないぞ」
酒には? 何かすっごい引っ掛かる言い方
そう思っているとユーリは口角を上げて笑った
「何処かのお姫様には酔ってるけどな」
「っ/// ・・・バカ///」
私の反応を満足そうに見た後、ユーリは私の唇に自分のものを落とし深く口付け、私も目を閉じてそれを受け入れた
魔導器も結界も無くなり新たな世界を歩み出した、テルカ・リュミレース
世界も帝国もギルドも色々と問題は残ってる
けど、それは夜が明けてからみんなで改善していく事だ
私も故郷に帰って色々とやらなきゃいけない事があるし
とにかく今はゆっくりと休もう
また明日から忙しくなるから・・・
*
それから月日は流れ、三ヶ月が経った ――
「ジュディス、リタ、久しぶり!」
「久しぶりね」
「元気そうで何よりだな」
「あんた達もね」
此処はダングレストの近く
私と兄さんは故郷とこっちの行き来をずっとしていて、リタは魔導器が無くなった後は精霊について研究を始め、ジュディスも精霊について色々と調べたい事があると言って今はリタと一緒に旅をしていた
みんなそれぞれやる事が一段落し、久しぶりに会う事にした
「カロルとレイヴンは?」
「もう少しで来ると思うけど・・・」
「おーーい!」
辺りを見渡しているとアスラがカロル達の気配を察知して知られてくれると同時に後ろから男の子の元気な声が聞こえた
振り返るとカロルが大きく手を振って私達の方に走って来ていて少し遅れてレイヴンが歩いて来ているのが見えた
「カロル、レイヴン、久しぶり」
「久しぶり」
「お、カロル。少し背伸びたな」
「え、ホントに!」
「ホントホント。少年は心も体も成長してるわよ」
「あんたが言うとやっぱり胡散臭いわ」
「相変わらずリタっちってば厳しいわね」
「みんな揃ってるな」
そう言って兄さんの隣にフキが姿を現した
「フキ、久しぶり」
「久しぶりだな。相変わらず元気そうだな」
「ええ。フキもね」
「フキ、ユーリ達に俺達が合流した事伝えて来てくれるか」
「解った。じゃあ後で」
フキはそう言うと姿を消して、ザーフィアスへと向かった
「じゃあ、私達も行きましょうか」
「うん」
ジュディスの言葉で少し先で私達を待つバウルの所に向かい、フィエルティア号に乗ってザーフィアスへと向かった
「リア、みんな、お久しぶりです!」
「久しぶりだね」
「エステル、フレン、久しぶり」
ザーフィアスの市民街に入るとエステルとフレンが私達が来るのを待っていて、私達の姿を見つけるとエステルが私達の所に走って来てその後ろをフレンが歩いて来た
「皆さん、元気そうで何よりです」
「エステルもね」
あの戦いが終わった後、エステルはお城に戻ってヨーデル様とフレンと一緒にこれからの事を話し合ったりしていた
フレンも騎士団長になり、着実に成果を上げていっている
騎士団長の指揮の枠は少なくなったけど、フレンはそんな事を気にした様子もなく、ヨーデル様とエステル達と一緒に理想である“誰もが安心して暮らせる世界”を実現していっていた
「あ、リタ、研究の方は進んでます?」
「ええ、ばっちりよ」
そのままエステル達は話しを始め、カロルはきょろきょろと辺りを見た
「あれ、ユーリは?」
「後から来るって言ってたぞ」
後から、と言う事は何処かで何かをしているんだろう
「探しに行く?」
「いや、待ってようぜ」
「そうね。それにこっちのお嬢さん方が動きそうにないし」
レイヴンはエステル達を見て言うとカロルは「あー・・・」と少し呆れた顔をしていた
「それにこういう時は誰かさんが動くだろ」
「そうだね」
兄さんとアスラとレイヴンの目線は私に向いていた
確かにこの街の事やユーリの事を一番知っている人間が探すのが一番手っ取り早いよね
「じゃあ行ってくるね」
「リア」
「?」
それを理解して歩き出そうとしているとフレンが私を呼び止め手招きをした
「ユーリならきっと・・・・」
*
「・・・此処、まだ在ったんだ」
着いた場所は、下町の路地を抜け更に路地を抜けた所にある小さな公園だった
この公園は昔、私達が良く遊んだ公園だった
入り組んだ路地を抜けて来るのであまり知っている人がいなくて私達の秘密の場所だった
フレンに「ユーリならきっと、あの公園にいるよ」と言われた時、まだ在るの? と思ったけど、久しぶりに足を踏み入れ懐かしさを感じ自然と微笑んでいた
更に奥へと足を運んで行くと下町が見渡せる小さな丘の上に大きな樹がある所に着いた
そしてその樹の後ろに探している人物がいた
「・・・やっぱり此処にいた」
「リア! 良く此処が解ったな」
「フレンがユーリなら此処にいるだろうって」
私はそう言いながら移動するとユーリの隣で丸まっていたラピードが席を譲ってくれた
「ありがとう。此処、まだ在ったんだね」
「ああ。今も昔も此処の事知ってる奴は少ねえからな」
ユーリはそう言ってまた下町の景色を眺めだし、私も景色を眺めだした
そしてふとある人物の事が頭を過ぎった
「・・・デューク、今頃何してるんだろうね」
「さあな。ま、あいつの事だ、どっかでまたばったり会うかもな」
「そうだね」
「デュークといや、あん時のリアに似てたあの姉ちゃん、シエラって言ってたっけ? 何者だったんだ? デュークの知り合いみたいだったけど・・・」
ユーリはシエラさんの事を思いだして口にすると私は小さく笑って答えた
「彼女はシエラ・シルヴィアーナさん。元、言霊使いよ」
「元?」
私は頷いて話しを始めた
「私達があの時会ったシエラさんは亡くなった後のシエラさんなの」
「!」
「シエラさん、元々病持ちだったの。でも言霊使いとしての力はかなりなものだった。ある時、一人の男性と始祖の隷長と出会った。たまたま出会った三人だったけど、その後も何度か会うようになり、信頼出来る親友となった。そして、シエラさんと男性はお互いに惹かれ始めた・・・」
「・・・・」
「けど、シエラさんは気持ちを伝えずに二人の前から立ち去った。彼等と出会った時には数年しか生きられないって言われてたから」
「!」
ユーリは口を挟まずずっと話しを聞いていたが、今の言葉で驚いて目を見開いた
「好きになったのは良かったけど、このまま一緒にいたらデュークにもエルシフルにもツラい思いをさせてしまう。だから想いを告げないで彼等の元から去った・・・」
「・・・・」
「・・・私ね、この話しを聞いた時、凄く考えたんだ。私もシエラさんと同じ立場だったらユーリにもフレンにも伝えないでいたと思う。大切な人だからこそ伝えたくないって・・・その気持ち、凄く解ったから。でも、ユーリは引き留めるでしょ」
「当たり前だろ。・・・その後、シエラはどうなったんだ?」
「デューク達と別れた後、故郷で最期を迎えた。私と兄さんが生まれる前の話だから知らなかったんだけど、あの時シエラさんが教えてくれたの。故郷に帰って調べたら文献に『シエラ・シルヴィアーナ』って載ってた」
私が故郷に戻っていたのは、報告もあったけどシエラさんの事を調べたかったからでもあった
「・・・でも何でシエラはあん時オレ達の前に現れたんだ?」
「シエラさん、亡くなる前に“未来”の
「・・・けど、そんな簡単に出来る事じゃねえんだろ?」
「うん・・・。でもね、繋ぎ止めておくものが強いと・・ね。それに、シエラさんもデュークを止めたかった。だから・・・私の魂の中に入ったんだと思う」
「・・・・・」
「・・・だからあの時シエラさんに時間が残っている限り、最期の時間をあげたの・・・」
「そっか・・・」
話しを聞き終えるとユーリは少しだけ視線を落として何か考えた後、直ぐに顔を上げて私を見た
「けど、オレはリアが同じ立場だったとしても絶対に離れないで側にいる。今みたいにな」
「ユーリ・・・」
ユーリはそう言って私を抱きしめ、その気持ちが嬉しくて私もユーリの背中に腕を回した
*
数分後、私達はあの公園を離れて下町に続く路地を歩いていると聞き覚えのある声が聞こえた
「ようやく見つけたぞ! ユーリ・ローウェ~~ル!!」
声のした方を見ると、三人の騎士がいた
「なんだ、ルブランにデコとボコか」
「デコじゃないのであ~る!」「ボコじゃないのだ!」
相変わらずの反応に私は苦笑しているとユーリが少し呆れた感じで三人を見た
「で、今日は何だ? またいつものお縄に着け! か?」
「その通りだ」
「解ってるならとっとと捕まるのだ」
「大人しく捕まるであ~る」
相変わらずなやり取りに苦笑していると、ユーリもやれやれと言った顔をしていた
「悪ぃけど、オレ等これから出掛けんだけど」
「みんなを待たせてるから、どいてくれない?」
「なら、二人同時に捕まえるまでだ」
「・・・なんでそうなるのι」
ルブラン達の言葉に呆れていると急にユーリに肩を抱かれそのまま引き寄せられた
そしてユーリは口角を上げてルブラン達に告げた
「オレ等今デート中だから邪魔すんなよ」
「「「んなっっ!? デ、デー・・・!!!???」」」
何故かルブラン達はその言葉を聞いて少しショックを受けたような顔をして固まってしまった
「行くぞ」
「え? う、うん」
その意味が解らないで首を傾げているとユーリの言葉が聞こえ歩き出し、ユーリを見ると何処か勝ち誇ったような顔をしていた
「あ、ユーリ!」
「お、来たか」
「やっと来たわね」
あれから市民街へと戻って来た私とユーリはそのままみんなが待っている所へ向かった
私達の姿を見つけるとカロルとリタが気付きエステル達も私達の方を見た
「よぉ」
「待たせてごめんね」
「全くよ。で、何処行ってたのよ」
「もしかしてリアちゃんとデートぉ?」
「ま、そんなとこだ。途中でどっかの騎士に邪魔されたけどな」
「・・・そこでおっさんを見ないでくれるι?」
レイヴンの冗談にユーリは乗ってそのままレイヴンを見るとレイヴンは居心地が悪そうに目を逸らした
「これで全員揃いましたね」
「ええ、それじゃあ行きましょうか」
「うん」
全員揃ったのを確認すると、エステル、ジュディス、リタ、カロル、レイヴンは歩き出した
「じゃあ、俺達も行くか」
「そうだな」
「僕達も行こうか」
「うん」
「ワン!」
兄さん、フキ、フレン、アスラ、ラピードも歩いて行く
そして街の外に出るとバウルが私達が来るのを待っていて、フィエルティア号の前にみんながいた
「じゃ、オレ達も行くか」
「うん」
ユーリ、フレン、兄さん、アスラ、フキ、ラピード、エステル、カロル、リタ、レイヴン、ジュディス、バウル
これからみんなと新しい旅が始まる
新しくなったこの世界、テルカ・リュミレースを見て回る旅が
「ユーリ、みんな」
私はフィエルティア号に乗るとみんな私の方に視線を向けた
「これからも、よろしくね」
私は今のこの気持ちを笑顔で言うと、みんな一瞬驚いた顔をしたけど直ぐに笑顔で返事を返してくれた
「「「「ああ」」」」「「「こちらこそ」」」「「うん」」「おう」「ワン!」
そしてフィエルティア号は空高く上がって行った
私達の、新しい旅が此処から始まった ――
100.物語のおわり、旅のはじまり(最終話)
END
あとがき
テイルズ オブ ヴェスペリア 連載夢小説、遂に完結~~~~!!!!
イエ~イ、ドンドンヒューヒューパフパフ~~~!!!!!!
いや、ホントに頑張りました!!
なんかもう、感激で今マジで泣きそうです!
てか、若干目が潤んでます!(笑)
それでは本編の感想を
戦い後、絶対にオルニオンと下町は祝いの席設けてくれているだろうと思ってこうしました
下町の人達ならやりかねないし(笑)
最後まで残ってたリアちゃん、ユーリ、セイ兄、レイヴンは絶対に酒強いだろうと思って最後まであの場所にいましたが、途中でユーリとリアちゃんは抜けちゃいました(笑)
その後はまあ意味深ですが、それは皆様のご想像にお任せしますw
それから三ヶ月後に移って、みんなと久々の再会
これも多分みんなならこうだろうなっと思ってこう書いてみました
そしてユーリとの会話、シエラちゃんの事も話してみました
内容は95話で話した通りですけど、フルネームは此処じゃないと分かんないですからね(笑)
その後はお馴染みのあの三人を出してみました(笑)
意外とこの三人好きなんですよ(笑)書きやすいし(笑)
それにザーフィアスにいたら絶対に絡んできそうだったから絡ませてみたけど、あのショック受けてたのはどう捉えて貰っても良いですよ(笑)
そして、最後はみんなで新たに旅立ちましたね
フレン入れたのは個人的にも居て欲しいってのもあるしPS3版出るし! って事で入れました
そしてタイトルは言わずとも、エンディング曲ですよね!
このタイトルは絶対にラスト(最終話)で使うって決めてたので、最後はみんなで旅立つって事にしました
後、下町で歌った曲も言わずとも主題歌!
・・・そして話しも無事に完結です!
ゲーム同様、長い道のりでした
それは語り出すと長いので別の機会に書きます(笑)
それでは此処まで読んで下さった皆様、本当に、本当に有り難う御座いました!!
Tales of Vesperia -Original Soundtrack-
「鐘を鳴らして」物語のおわり、旅のはじまり より
2009.08.30