星喰み編
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デュークが立ち去った後、私はユーリ達と合流しようと思って移動を始めた
あの部屋を出て目に入ったのは、最初に此処に来た時に目に入ったあの巨大な魔刻が近くにあった事だった
「・・・遠くで見ても大きかったけど、近くで見るともっと大きいのね」
私はゆっくりと巨大な魔刻に近付いて行き、その魔刻に触れた
「っ!?」
途端、眩い光が辺りを包んだ
94.カスミソウ
あれからだいぶ歩いて来た
フキによると、アスラはユーリと一緒にいるらしい
他のみんなはまだ探してる所だが、じっとしているのも割に合わねえし、時間もないから俺達は歩いてみんなを探す事にした
そして、暫く歩いているとこの塔全体に行ける昇降機を見つけた
これがあれば直ぐに合流出来るなと思ったが、仕掛けがあるようで動かなかった
ユーリ達の方にも同じ物があったようで、とりあえず今はこいつを動かす為にその仕掛けを探していた
けど、さっきから後ろを歩くエステルの顔が曇っていた
「・・・どうしたんだ?」
「・・・え?」
急に声を掛けると、何か考え込んでいたのか少し驚いて顔を上げた
「さっきから浮かない顔してるぞ」
「あ、えっと・・・」
「みんなの事が心配か?」
「はい・・・」
エステルはそう言うがそれとは違う事を考えていたようだった
「・・・もしかして、リアの事か?」
「!」
さっきより驚いてエステルは目を見開いて、少しだけ悲しい目をして両手をギュっと握った
「・・・わたし、リアの星喰みを抑える力を無くす方法をずっと考えていたんです。わたしの満月の子の力はなんとかなった。だから次はリアの力をどうにかしたいって。それはわたしだけじゃなくてリタもジュディスもカロルもレイヴンも。勿論、ユーリも」
「・・・・」
エステルは真剣な表情で俺を見て言う
俺は口を挟まずそのままじっとエステルを見て、言葉の続きを待った
「あの後、リタやジュディスとも色々と調べていたんですけど、全然詳しい事が載って無くて・・・」
「俺達の事が載ってる文献なんて少ないからな」
「はい・・・。でも、精霊化の時の事を上手く使えばどうにかなるかもって」
「それで色々とやってたんだな」
「はい・・・。船でリアの力の話しを聞いてからわたしずっと考えてました。それでリアの力はどうにかなる。でも、またあの力を使わなきゃいけない・・・。ツラ過ぎます・・・」
「・・・そうだな」
「でも、リアは納得してるんですよね?」
「ああ」
「ユーリも、納得してる気がしました」
「俺達と話した後にユーリに話したって言ってたからな」
「・・・リアが決めた事だから、ユーリもセイも納得したんです?」
「そうだな・・・」
エステルは一通り話し終え、不安そうな目をして俺を見ていた
「けど、リアはこうも言ってたぜ」
「?」
「みんながいるから大丈夫だ、って笑顔でな」
俺の言葉を聞いて、そう言ったリアを想像したのかエステルは小さく笑った
「・・・リアらしいですね」
そして俺はエステルの頭に手を乗せ言葉を続けた
「だから心配そうな顔するなよ。んな顔してるとリアやリタが余計心配するからな」
「はい」
俺の言葉にエステルはまた笑って、そして俺達は昇降機の仕掛け探しを続行した
*
「ふいぃ~、やっと戻って来たわね」
変わってこちらはカロル達サイド
どうやらこちらはあの場から離れ地上に出て、やっと見覚えのある場所まで戻って来た所だった
「でも、これからどうする?」
「そうね。またあそこを通る訳にもいかなし」
「ユーリ達ともまだ会えてないし・・・」
このまま塔を登って行けば、デュークがいるであろうと思われる所に着く
だが、相手はデュークだ
このメンツだけで勝てる相手ではないし、全員揃ってなくては意味がない
「・・・・」
「ワン!」
どうするか、そう思っているとラピードがある一点を見て吠えた
そしてそこにある人物が現れた
「やっと見つけた」
「あれは・・・フキ!」
同時に姿を見つけ、近くまで歩いて行く
「フキ、ユーリ達は? セイと一緒じゃなかったの?」
「ユーリならアスラと一緒で、セイはエステルと一緒だ」
「・・・リアは?」
「・・・こっちにもいないのか?」
「って事は、リアちゃんは一人って事?」
「っぽいな・・・。気配を辿ってるが、いまいち場所が解らないんだ」
「どういう事?」
フキの言葉に皆疑問を持ち一斉にフキを見た
「リアが居たと思われる所が何カ所かあるんだ。けど直ぐに気配が消えるんだ」
「リアの力を抑えてるから?」
「それもあるからかも知れないが・・・はっきりとは解らないんだ」
リアは星喰みを抑える力を後に解放する為、いつもより力を抑えて此処に来ていた
だからバラバラになる前の戦闘でも前衛にいなかったのだ
「・・・こんな状況で敵に出会ったりしたら・・・」
「危険ね・・・」
「早く見つけなきゃ!」
「とりあえず、俺はセイとアスラにみんなが無事な事を知らせに行く」
「ええ。解ったわ」
「ボク達もなるべく早く合流するよ!」
「ああ」
カロルの返事を聞いてフキは姿を消して、セイ達の元へと向かった
*
「ユーリ、これじゃないかな?」
アスラの言う方に歩いて行くと、スイッチらしきものがあった
そしてそのスイッチを押すと何かが動く音が聞こえた
「・・・これで動いたか?」
「・・・動いたのは動いたけど、もう一個スイッチ押さないといけないみたい」
アスラが遠視をして昇降機の様子をオレに伝えてくれる
「ったく、こっちは時間がねえってのに・・・」
この仕掛けを見つける少し前に、フキから連絡が入り、セイはエステルと一緒にいるようだった
まだリアやカロル達が何処にいるか解らねえし、合流出来てるのかも解らねえ
まあ簡単に死ぬ連中じゃねえのは解っちゃいるけど・・・
心配なのはやっぱりリアだ
一人にするな、と本能が訴え掛けているのもあるが、今のリアはいつも以上に力を抑えている
そして少なからず、嫌な予感がしていた
「・・・早く見つけねえと」
「・・・うん、解った」
「?」
オレが思いに耽っていると、アスラが何か言っていた
あの感じからしてフキやセイから連絡でも来たのか?
そう思っているとアスラがオレの方に来た
「カロル達、見つけたらしいよ」
「他のみんなは?」
「リアとセイ達以外とは合流してるって」
「「・・・・」」
その言葉にお互いに黙ってしまう
此処に来るまでにアスラにリアの気配を追って貰ったが、何故か直ぐに気配が消えるらしい
そしてフキからの連絡でも、アスラ同様リアの気配を追うがやっぱり同じように消えると言っていた
「どうなってんだ?」
「力を抑えててもこんな事にはならないんだけど・・・何かが干渉してる?」
「何かって?」
「うーん、はっきりとは解らないけど。でもそれしか思い付かないな」
「なんにせよ、時間もねえし早くリア見つけてみんなと合流しねえとな」
「だね。とりあえず、これ動かさないとね」
「ああ。行くぞ」
オレはアスラを連れ、隣の部屋に見えるスイッチへと移動した
続く
あとがき
此処で続くのかよ!(笑)
てかリアちゃん冒頭しか出てないし(笑)
良いの、リアちゃんは次回見せ場だからw
今回はセイ&エステルサイドが書きたかったんだもん
えーと、さっきも言いましたが次回はリアちゃんの見せ場になる予定です(笑)
後、ちょっとで話し終わるから頑張って書きます!!
それでは!
カスミソウ(切なる願い) より
2009.08.26
あの部屋を出て目に入ったのは、最初に此処に来た時に目に入ったあの巨大な魔刻が近くにあった事だった
「・・・遠くで見ても大きかったけど、近くで見るともっと大きいのね」
私はゆっくりと巨大な魔刻に近付いて行き、その魔刻に触れた
「っ!?」
途端、眩い光が辺りを包んだ
94.カスミソウ
あれからだいぶ歩いて来た
フキによると、アスラはユーリと一緒にいるらしい
他のみんなはまだ探してる所だが、じっとしているのも割に合わねえし、時間もないから俺達は歩いてみんなを探す事にした
そして、暫く歩いているとこの塔全体に行ける昇降機を見つけた
これがあれば直ぐに合流出来るなと思ったが、仕掛けがあるようで動かなかった
ユーリ達の方にも同じ物があったようで、とりあえず今はこいつを動かす為にその仕掛けを探していた
けど、さっきから後ろを歩くエステルの顔が曇っていた
「・・・どうしたんだ?」
「・・・え?」
急に声を掛けると、何か考え込んでいたのか少し驚いて顔を上げた
「さっきから浮かない顔してるぞ」
「あ、えっと・・・」
「みんなの事が心配か?」
「はい・・・」
エステルはそう言うがそれとは違う事を考えていたようだった
「・・・もしかして、リアの事か?」
「!」
さっきより驚いてエステルは目を見開いて、少しだけ悲しい目をして両手をギュっと握った
「・・・わたし、リアの星喰みを抑える力を無くす方法をずっと考えていたんです。わたしの満月の子の力はなんとかなった。だから次はリアの力をどうにかしたいって。それはわたしだけじゃなくてリタもジュディスもカロルもレイヴンも。勿論、ユーリも」
「・・・・」
エステルは真剣な表情で俺を見て言う
俺は口を挟まずそのままじっとエステルを見て、言葉の続きを待った
「あの後、リタやジュディスとも色々と調べていたんですけど、全然詳しい事が載って無くて・・・」
「俺達の事が載ってる文献なんて少ないからな」
「はい・・・。でも、精霊化の時の事を上手く使えばどうにかなるかもって」
「それで色々とやってたんだな」
「はい・・・。船でリアの力の話しを聞いてからわたしずっと考えてました。それでリアの力はどうにかなる。でも、またあの力を使わなきゃいけない・・・。ツラ過ぎます・・・」
「・・・そうだな」
「でも、リアは納得してるんですよね?」
「ああ」
「ユーリも、納得してる気がしました」
「俺達と話した後にユーリに話したって言ってたからな」
「・・・リアが決めた事だから、ユーリもセイも納得したんです?」
「そうだな・・・」
エステルは一通り話し終え、不安そうな目をして俺を見ていた
「けど、リアはこうも言ってたぜ」
「?」
「みんながいるから大丈夫だ、って笑顔でな」
俺の言葉を聞いて、そう言ったリアを想像したのかエステルは小さく笑った
「・・・リアらしいですね」
そして俺はエステルの頭に手を乗せ言葉を続けた
「だから心配そうな顔するなよ。んな顔してるとリアやリタが余計心配するからな」
「はい」
俺の言葉にエステルはまた笑って、そして俺達は昇降機の仕掛け探しを続行した
*
「ふいぃ~、やっと戻って来たわね」
変わってこちらはカロル達サイド
どうやらこちらはあの場から離れ地上に出て、やっと見覚えのある場所まで戻って来た所だった
「でも、これからどうする?」
「そうね。またあそこを通る訳にもいかなし」
「ユーリ達ともまだ会えてないし・・・」
このまま塔を登って行けば、デュークがいるであろうと思われる所に着く
だが、相手はデュークだ
このメンツだけで勝てる相手ではないし、全員揃ってなくては意味がない
「・・・・」
「ワン!」
どうするか、そう思っているとラピードがある一点を見て吠えた
そしてそこにある人物が現れた
「やっと見つけた」
「あれは・・・フキ!」
同時に姿を見つけ、近くまで歩いて行く
「フキ、ユーリ達は? セイと一緒じゃなかったの?」
「ユーリならアスラと一緒で、セイはエステルと一緒だ」
「・・・リアは?」
「・・・こっちにもいないのか?」
「って事は、リアちゃんは一人って事?」
「っぽいな・・・。気配を辿ってるが、いまいち場所が解らないんだ」
「どういう事?」
フキの言葉に皆疑問を持ち一斉にフキを見た
「リアが居たと思われる所が何カ所かあるんだ。けど直ぐに気配が消えるんだ」
「リアの力を抑えてるから?」
「それもあるからかも知れないが・・・はっきりとは解らないんだ」
リアは星喰みを抑える力を後に解放する為、いつもより力を抑えて此処に来ていた
だからバラバラになる前の戦闘でも前衛にいなかったのだ
「・・・こんな状況で敵に出会ったりしたら・・・」
「危険ね・・・」
「早く見つけなきゃ!」
「とりあえず、俺はセイとアスラにみんなが無事な事を知らせに行く」
「ええ。解ったわ」
「ボク達もなるべく早く合流するよ!」
「ああ」
カロルの返事を聞いてフキは姿を消して、セイ達の元へと向かった
*
「ユーリ、これじゃないかな?」
アスラの言う方に歩いて行くと、スイッチらしきものがあった
そしてそのスイッチを押すと何かが動く音が聞こえた
「・・・これで動いたか?」
「・・・動いたのは動いたけど、もう一個スイッチ押さないといけないみたい」
アスラが遠視をして昇降機の様子をオレに伝えてくれる
「ったく、こっちは時間がねえってのに・・・」
この仕掛けを見つける少し前に、フキから連絡が入り、セイはエステルと一緒にいるようだった
まだリアやカロル達が何処にいるか解らねえし、合流出来てるのかも解らねえ
まあ簡単に死ぬ連中じゃねえのは解っちゃいるけど・・・
心配なのはやっぱりリアだ
一人にするな、と本能が訴え掛けているのもあるが、今のリアはいつも以上に力を抑えている
そして少なからず、嫌な予感がしていた
「・・・早く見つけねえと」
「・・・うん、解った」
「?」
オレが思いに耽っていると、アスラが何か言っていた
あの感じからしてフキやセイから連絡でも来たのか?
そう思っているとアスラがオレの方に来た
「カロル達、見つけたらしいよ」
「他のみんなは?」
「リアとセイ達以外とは合流してるって」
「「・・・・」」
その言葉にお互いに黙ってしまう
此処に来るまでにアスラにリアの気配を追って貰ったが、何故か直ぐに気配が消えるらしい
そしてフキからの連絡でも、アスラ同様リアの気配を追うがやっぱり同じように消えると言っていた
「どうなってんだ?」
「力を抑えててもこんな事にはならないんだけど・・・何かが干渉してる?」
「何かって?」
「うーん、はっきりとは解らないけど。でもそれしか思い付かないな」
「なんにせよ、時間もねえし早くリア見つけてみんなと合流しねえとな」
「だね。とりあえず、これ動かさないとね」
「ああ。行くぞ」
オレはアスラを連れ、隣の部屋に見えるスイッチへと移動した
続く
あとがき
此処で続くのかよ!(笑)
てかリアちゃん冒頭しか出てないし(笑)
良いの、リアちゃんは次回見せ場だからw
今回はセイ&エステルサイドが書きたかったんだもん
えーと、さっきも言いましたが次回はリアちゃんの見せ場になる予定です(笑)
後、ちょっとで話し終わるから頑張って書きます!!
それでは!
カスミソウ(切なる願い) より
2009.08.26