影法師にアンコール!(krk)※抜け番あり
DREAM
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「よし今日はここまで!そしてオレはあのクソガキ共のところへ!」
「パパほんと負けないでね…!!」
今日も今日とて、夜の街へ繰り出す景虎さんに、そっと敬礼をしておく。
それを見送る相田さんは若干涙目だ。相田家の未来もかかっているので仕方ない。
「火神っちー!高尾っちー!これから2on2しないっスか?オレは黒子っちと組むんで!」
「おっいいぜ!」
「オレもオッケー!」
「僕は強制参加ですか。やりますけどね」
黄瀬君がかがみん達を誘って楽しそうにバスケを始めるのを眺めながら、ふと前に聞いた中学の頃の黄瀬君というのを思い出した。
赤司、といってももう一人の傍若無人な赤司の方。去年の決勝戦前夜、赤司の中学時代の話を聞かせてもらった。
黄瀬君は、あらゆる面において天才だった。それはバスケでの技にも出ていて、彼のパーフェクトコピーは本当にマネした本人そのものの動きで圧巻だ。ただ、中学の頃は少しばかりひねくれていたようで。
最初に試合で賭けをしようと持ちかけたのは、黄瀬君だったらしい。強くなっていく仲間達、そして自分自身。強さだけを求められる環境で、相手はいつまでたっても格下ばかりで。少しずつ歪んで、それはとうとう黒子っちの大切な友人のいる試合でも無慈悲に行われてしまった。あと、女遊びも噂されていたとかなんとか。イケメンで話し上手だったらそりゃ女の子も酔ってくるわ。私も遠目で「ほう…イケメン…」とか言ってると思うし。
けど今の黄瀬君は、すごく楽しそうにバスケをしている。去年のウィンターカップの時にはもう海常のエースの黄瀬涼太になっていた。
「きーちゃんね、かがみんとテツ君に負けてから心を入れ替えたんだって」
隣にいたさつきちゃんが、私の考えを見透かしたようにそう教えてくれた。
「かがみんと黒子っち?」
「そう。去年の春、インターハイ前だね。きーちゃんがテツ君くださいって誠凛に行って」
「詳しく」
「食いつくのそこなの?!えーと、結局誠凛と海常で練習試合をしたんだけど、その試合できーちゃん、大ちゃん達以外に初めて負けてね」
きっと悔しかっただろう。けど、悔しいと思うことこそ、大切な感情だ。だって、好きじゃなかったら、負けて悔しいなんて思うわけがないんだから。
「何話してんのー?」
「ぐほう!全体重かけてくるのやめて!」
「あ、むっくん」
何か言おうと口を開きかけたタイミングで、敦がどしっと私の頭に顎をのせて体重をかけてきた。身長差があるのにそれができるということは、身体が柔らかいだろうか。窮屈な猫背でもとくにつらそうではなかった。私はつらいけども!
「ねー今日の晩ご飯は何すんのー?」
「えっとねー、夏だしそうめんとかどうかなーって考えてた。でもお腹いっぱいにはなりにくいかなー?」
「おかず増やせばよくね?」
「なるほど!!よしそれで行こう!じゃあ買い出し一緒に行こうぞ!」
「えー、お菓子買ってよねー」
じゃあ二人が戻ってくるまでデータを整理しようかな、とさつきちゃんは笑顔でノートを抱えてミーティングルームへ行ってしまった。私達も、と財布を持って、このチームのまとめ役の赤司に買い出しのことを伝えに行く。赤司は私と敦を交互に見て、顎に手を当てて何やら少し考え込んだ。
「スーパーまで近いとはいえ、やはり前回みたいに二人きりで出かけさせるのは心配だな」
「赤司…!まさか私が襲われると思って心配を…!!」
「いいかい紫原、水瓶が何か不審な行動をしたら、まず脇腹に一撃。それでも動きを止めないようなら、こう首元を狙って回し蹴りだ。できるね?」
「できないよ赤ちん」
「敦に何させようとしてんの?!ていうかやっぱりそっちの心配ですよね知ってた!!」
買い出しを終えて、みんなでそうめんを食べた。おかずも沢山用意したけど、育ち盛りの青少年達の胃袋は四次元だと痛感させられるほど一瞬にしてなくなったのは計算が甘かったと反省だ。次はもっと多く用意しておこう。
そしてあとはお風呂に入って寝るだけなのだけど、今回はホテルの各部屋に備え付けられているお風呂ではなく、露天風呂があるとの情報をゲットした私達女子トリオは早速堪能しようとそちらにみんなで入ることにしたのだ。相田さんとさつきちゃんはデータの整理や明日の練習メニューを話し合うと言っていたので、私は着替えを持って先にお風呂へと向かった。
ここのホテルでは男湯女湯が交代制になっているらしい。たしか去年洛山男子バスケ部で合宿したホテルもそうだったなあと思い出しながらお風呂へ向かうと、男湯、と書かれた看板を外して女湯と書かれた看板に描け直している従業員の人がいた。
「あ、こんばんは。これから女湯に代わるから、どうぞゆっくり浸かって」
「ありがとうございます!」
何かこの会話デジャブだなあ、なんて思いつつも、私はうきうきと脱衣所へ入る。やっぱり大きなお風呂は良いよね。開放的になれるし、疲れも取れて最高だ。鼻歌を歌いながら、ガラリと扉を開ける。
「わあああああ?!」
「?!?!?!」
入るや否、悲鳴が上がった。なんだなんだと周りを見回し、目に見えたのは黄色の頭。そして端正な顔が真っ赤になって私を見て口をはくはくさせている。
うん、黄瀬君だね。
「ここで残念なお知らせです。さっき女湯になったって言われたよ…」
「マジっスか?!うわああ最悪っスううう!!みんなオレが髪洗ってる間にさっさと出て行くからっ!!」
おや、もしや黄瀬君は私と同じポジションなのだろうか。とても親近感。
そっかー、と内心同情しながらお風呂に入ると、黄瀬君がまた悲鳴を上げた。
「いやいや何で普通に入ってくるんスかあああ?!」
「まあまあ。裸の付き合いってのもいいもんだよ。私も去年まゆゆや赤司と裸の付き合いをしてね」
「わあああああやめて友達のそういう事情知りたくないっスううううう!!」
わたわたする黄瀬君を見ていて、キセキのみんなが構って遊ぶ理由がわかった。いや、こんなに良いリアクションしてくれたらそりゃ構うわ。弄り倒すわこれ。イケメンで愛嬌があってさらに可愛いとか欠点どこにあんの?
思わず喉を鳴らして笑ったら、黄瀬君は少しムッとしてしまったようだ。やりすぎたみたい。
「ごめんごめん!裸の付き合いって言っても今みたいにタイミングが奇跡的にズレて楽山レギュラーが入ってる時に私が入っちゃっただけ。何もしてないよ」
「いやこんなことそう起きるもんじゃないっスよ…。はあ、何か疲れた」
チャプン、と黄瀬君もお風呂に浸かり直して、溜息を吐いた。その隣に座る私も、露天風呂の気持ちよさに吐息が漏れる。やはり大きなお風呂は最高だ。
しばらくポカポカとしていたら、隣の黄瀬君は正面を向いたまま私に話しかけてきた。
「オレ、実は優姫ちゃんに、聞きたいことあったんスよ」
「なになに?」
「……どうやって」
バシャン、と波が揺れる。私から逃げ場をなくすように、黄瀬君が私の顔の横に両腕をついた。
「どうやって赤司っちを変えたんスか」
感情の無い声だった。ほぼゼロ距離でイケメンに凄まれて、こんな声色で問い詰められたら、ノータイムで謝罪を連呼してもおかしくない。
けど、私はもう知っている。黄瀬君は、仲間を大切にする人なんだということを。だから、この問いかけも、きっと中学からの友達である赤司を心配して聞いているのだ。
「黄瀬君はめちゃくちゃ良い奴だよね」
「…いやそれ、答えになってないっスから」
「正直、赤司が私のどの言葉に感銘を受けてくれたのか私自身ちんぷんかんぷんなんだけど、私は赤司が『楽しい』って笑ったから、それでいいって思ってるよ」
黄瀬君が目を見開く。
赤司は、楽しいと言った。心からそう言える、と綺麗に微笑んでいた。それを見て私は、安心したんだ。最初の頃、勝ちが決まっている試合だったなんてとんちんかんなことを言い出して、それを指摘したらキョトンとした赤司は、あの夜本当に嬉しそうに微笑んでいた。よかったなあと、心から思った。
私の話を黙って聞いていた黄瀬君は、やがて大きな溜息を吐いた。
「はあああああ…もう負けたっス。それが、オレ達にできなかったことだったんスね。あの頃、オレ達はバスケを楽しいって思えなかった」
少し泣きそうに目を瞬かせる黄瀬君の顔を覗き込む。綺麗な切れ長の瞳が私を映している。
「でも、今楽しいでしょ?」
「…うん」
「ならそれでいいじゃん!あ、そういえば黄瀬君、私も黄瀬君に聞きたいことあったんだ」
「え?何っスか?」
「黒子っちくださいの件詳しくお願いします」
そう言ったらイケメンが爆笑する勢いで笑ったので、若干解せぬと思いながらも楽観的な私はまあいっかと同じように笑った。
ガラガラ
「ごめん、遅くなったわね水瓶さ……」
「きゃあああああ?!きーちゃん?!優姫ちゃんに何してるの?!」
「え?…わあああああ?!いやこれは本当に誤解で、うわああああ失礼しましたあああああ!!」
「あっちくしょう!あのイケメンちゃんとタオルを腰に巻いてた!!」
「水瓶さん!!お風呂出たら説教と事情説明!!」
「優姫ちゃんがきーちゃんと混浴!!!」
「うわああんこれ本当に私悪くないんだけどなあああ!!」
ちなみにお風呂から出たら待ち構えていた魔王オーラの赤司がいて、廊下で黄瀬君と二人半泣きで正座をして一生懸命誤解を解いたのだった。
「パパほんと負けないでね…!!」
今日も今日とて、夜の街へ繰り出す景虎さんに、そっと敬礼をしておく。
それを見送る相田さんは若干涙目だ。相田家の未来もかかっているので仕方ない。
「火神っちー!高尾っちー!これから2on2しないっスか?オレは黒子っちと組むんで!」
「おっいいぜ!」
「オレもオッケー!」
「僕は強制参加ですか。やりますけどね」
黄瀬君がかがみん達を誘って楽しそうにバスケを始めるのを眺めながら、ふと前に聞いた中学の頃の黄瀬君というのを思い出した。
赤司、といってももう一人の傍若無人な赤司の方。去年の決勝戦前夜、赤司の中学時代の話を聞かせてもらった。
黄瀬君は、あらゆる面において天才だった。それはバスケでの技にも出ていて、彼のパーフェクトコピーは本当にマネした本人そのものの動きで圧巻だ。ただ、中学の頃は少しばかりひねくれていたようで。
最初に試合で賭けをしようと持ちかけたのは、黄瀬君だったらしい。強くなっていく仲間達、そして自分自身。強さだけを求められる環境で、相手はいつまでたっても格下ばかりで。少しずつ歪んで、それはとうとう黒子っちの大切な友人のいる試合でも無慈悲に行われてしまった。あと、女遊びも噂されていたとかなんとか。イケメンで話し上手だったらそりゃ女の子も酔ってくるわ。私も遠目で「ほう…イケメン…」とか言ってると思うし。
けど今の黄瀬君は、すごく楽しそうにバスケをしている。去年のウィンターカップの時にはもう海常のエースの黄瀬涼太になっていた。
「きーちゃんね、かがみんとテツ君に負けてから心を入れ替えたんだって」
隣にいたさつきちゃんが、私の考えを見透かしたようにそう教えてくれた。
「かがみんと黒子っち?」
「そう。去年の春、インターハイ前だね。きーちゃんがテツ君くださいって誠凛に行って」
「詳しく」
「食いつくのそこなの?!えーと、結局誠凛と海常で練習試合をしたんだけど、その試合できーちゃん、大ちゃん達以外に初めて負けてね」
きっと悔しかっただろう。けど、悔しいと思うことこそ、大切な感情だ。だって、好きじゃなかったら、負けて悔しいなんて思うわけがないんだから。
「何話してんのー?」
「ぐほう!全体重かけてくるのやめて!」
「あ、むっくん」
何か言おうと口を開きかけたタイミングで、敦がどしっと私の頭に顎をのせて体重をかけてきた。身長差があるのにそれができるということは、身体が柔らかいだろうか。窮屈な猫背でもとくにつらそうではなかった。私はつらいけども!
「ねー今日の晩ご飯は何すんのー?」
「えっとねー、夏だしそうめんとかどうかなーって考えてた。でもお腹いっぱいにはなりにくいかなー?」
「おかず増やせばよくね?」
「なるほど!!よしそれで行こう!じゃあ買い出し一緒に行こうぞ!」
「えー、お菓子買ってよねー」
じゃあ二人が戻ってくるまでデータを整理しようかな、とさつきちゃんは笑顔でノートを抱えてミーティングルームへ行ってしまった。私達も、と財布を持って、このチームのまとめ役の赤司に買い出しのことを伝えに行く。赤司は私と敦を交互に見て、顎に手を当てて何やら少し考え込んだ。
「スーパーまで近いとはいえ、やはり前回みたいに二人きりで出かけさせるのは心配だな」
「赤司…!まさか私が襲われると思って心配を…!!」
「いいかい紫原、水瓶が何か不審な行動をしたら、まず脇腹に一撃。それでも動きを止めないようなら、こう首元を狙って回し蹴りだ。できるね?」
「できないよ赤ちん」
「敦に何させようとしてんの?!ていうかやっぱりそっちの心配ですよね知ってた!!」
買い出しを終えて、みんなでそうめんを食べた。おかずも沢山用意したけど、育ち盛りの青少年達の胃袋は四次元だと痛感させられるほど一瞬にしてなくなったのは計算が甘かったと反省だ。次はもっと多く用意しておこう。
そしてあとはお風呂に入って寝るだけなのだけど、今回はホテルの各部屋に備え付けられているお風呂ではなく、露天風呂があるとの情報をゲットした私達女子トリオは早速堪能しようとそちらにみんなで入ることにしたのだ。相田さんとさつきちゃんはデータの整理や明日の練習メニューを話し合うと言っていたので、私は着替えを持って先にお風呂へと向かった。
ここのホテルでは男湯女湯が交代制になっているらしい。たしか去年洛山男子バスケ部で合宿したホテルもそうだったなあと思い出しながらお風呂へ向かうと、男湯、と書かれた看板を外して女湯と書かれた看板に描け直している従業員の人がいた。
「あ、こんばんは。これから女湯に代わるから、どうぞゆっくり浸かって」
「ありがとうございます!」
何かこの会話デジャブだなあ、なんて思いつつも、私はうきうきと脱衣所へ入る。やっぱり大きなお風呂は良いよね。開放的になれるし、疲れも取れて最高だ。鼻歌を歌いながら、ガラリと扉を開ける。
「わあああああ?!」
「?!?!?!」
入るや否、悲鳴が上がった。なんだなんだと周りを見回し、目に見えたのは黄色の頭。そして端正な顔が真っ赤になって私を見て口をはくはくさせている。
うん、黄瀬君だね。
「ここで残念なお知らせです。さっき女湯になったって言われたよ…」
「マジっスか?!うわああ最悪っスううう!!みんなオレが髪洗ってる間にさっさと出て行くからっ!!」
おや、もしや黄瀬君は私と同じポジションなのだろうか。とても親近感。
そっかー、と内心同情しながらお風呂に入ると、黄瀬君がまた悲鳴を上げた。
「いやいや何で普通に入ってくるんスかあああ?!」
「まあまあ。裸の付き合いってのもいいもんだよ。私も去年まゆゆや赤司と裸の付き合いをしてね」
「わあああああやめて友達のそういう事情知りたくないっスううううう!!」
わたわたする黄瀬君を見ていて、キセキのみんなが構って遊ぶ理由がわかった。いや、こんなに良いリアクションしてくれたらそりゃ構うわ。弄り倒すわこれ。イケメンで愛嬌があってさらに可愛いとか欠点どこにあんの?
思わず喉を鳴らして笑ったら、黄瀬君は少しムッとしてしまったようだ。やりすぎたみたい。
「ごめんごめん!裸の付き合いって言っても今みたいにタイミングが奇跡的にズレて楽山レギュラーが入ってる時に私が入っちゃっただけ。何もしてないよ」
「いやこんなことそう起きるもんじゃないっスよ…。はあ、何か疲れた」
チャプン、と黄瀬君もお風呂に浸かり直して、溜息を吐いた。その隣に座る私も、露天風呂の気持ちよさに吐息が漏れる。やはり大きなお風呂は最高だ。
しばらくポカポカとしていたら、隣の黄瀬君は正面を向いたまま私に話しかけてきた。
「オレ、実は優姫ちゃんに、聞きたいことあったんスよ」
「なになに?」
「……どうやって」
バシャン、と波が揺れる。私から逃げ場をなくすように、黄瀬君が私の顔の横に両腕をついた。
「どうやって赤司っちを変えたんスか」
感情の無い声だった。ほぼゼロ距離でイケメンに凄まれて、こんな声色で問い詰められたら、ノータイムで謝罪を連呼してもおかしくない。
けど、私はもう知っている。黄瀬君は、仲間を大切にする人なんだということを。だから、この問いかけも、きっと中学からの友達である赤司を心配して聞いているのだ。
「黄瀬君はめちゃくちゃ良い奴だよね」
「…いやそれ、答えになってないっスから」
「正直、赤司が私のどの言葉に感銘を受けてくれたのか私自身ちんぷんかんぷんなんだけど、私は赤司が『楽しい』って笑ったから、それでいいって思ってるよ」
黄瀬君が目を見開く。
赤司は、楽しいと言った。心からそう言える、と綺麗に微笑んでいた。それを見て私は、安心したんだ。最初の頃、勝ちが決まっている試合だったなんてとんちんかんなことを言い出して、それを指摘したらキョトンとした赤司は、あの夜本当に嬉しそうに微笑んでいた。よかったなあと、心から思った。
私の話を黙って聞いていた黄瀬君は、やがて大きな溜息を吐いた。
「はあああああ…もう負けたっス。それが、オレ達にできなかったことだったんスね。あの頃、オレ達はバスケを楽しいって思えなかった」
少し泣きそうに目を瞬かせる黄瀬君の顔を覗き込む。綺麗な切れ長の瞳が私を映している。
「でも、今楽しいでしょ?」
「…うん」
「ならそれでいいじゃん!あ、そういえば黄瀬君、私も黄瀬君に聞きたいことあったんだ」
「え?何っスか?」
「黒子っちくださいの件詳しくお願いします」
そう言ったらイケメンが爆笑する勢いで笑ったので、若干解せぬと思いながらも楽観的な私はまあいっかと同じように笑った。
ガラガラ
「ごめん、遅くなったわね水瓶さ……」
「きゃあああああ?!きーちゃん?!優姫ちゃんに何してるの?!」
「え?…わあああああ?!いやこれは本当に誤解で、うわああああ失礼しましたあああああ!!」
「あっちくしょう!あのイケメンちゃんとタオルを腰に巻いてた!!」
「水瓶さん!!お風呂出たら説教と事情説明!!」
「優姫ちゃんがきーちゃんと混浴!!!」
「うわああんこれ本当に私悪くないんだけどなあああ!!」
ちなみにお風呂から出たら待ち構えていた魔王オーラの赤司がいて、廊下で黄瀬君と二人半泣きで正座をして一生懸命誤解を解いたのだった。