影法師にラブコール!(krk)※抜け番あり
DREAM
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ウィンターカップ二回戦、といっても洛山にとってはこれが初戦。一回戦を勝ち上がってきただけあり、相手チームもなかなか強かったが、うちだって強い。良い感じで初戦を勝ち星で飾ることが出来た。
「お疲れ様です!!じゃじゃーん!今回は樋口先輩と一緒に作りました!!お弁当でーす!!」
洛山が借りている調整陽体育館にて、重箱を並べると客席で私と一緒に応援していた先輩達が「おお…」と感嘆の声を上げた。今回のウィンターカップは東京ということで、遠征は一軍のみと監督から言い渡された。一軍でも遠征までは、という者は残って練習をしてもいいと言われたけど、先輩方は首を横に振った。赤司達の試合を見て、応援したいと言ったのだ。さすが先輩達だ。じゃあ私と一緒に応援しましょうね!!と言った時の先輩方の「優姫とかぁ…」という呟きに関してはまだ許してないけど!
そんな先輩方は、みんな集まってお弁当を開いてはわいわい騒いでいた。
「樋口すげえな…!」
「ていうかこの量よく作ったな…」
「これ優姫も作ってんのか…嘘だろ?」
「応援してただけの俺らも食べていいの?」
「何言ってんですか!応援だって大事なことです!そんなこと言ったら私だって応援しかしてないです!ていうか今私のこと馬鹿にしたの誰ですか?!」
今何人か横を向いたよね?!夏合宿の時も私の料理の技術披露したはずなのに!!
プンスコ!と憤慨していたら、試合を終えたのでジャージを着直した赤司が、先輩方の前に立った。
「優姫の言うとおりだ。応援があるからコートの中の僕達も頑張れるんです。だから、先輩達も一緒に食べてはくれませんか?」
「お、おう!」
「赤司にここまで言われちゃあな…」
「よっしゃ、オレこの唐揚げ貰うな!」
「うんうんとても青春だね!ところでさっき私のこと馬鹿にしたの誰ですか?!」
先輩方は笑ってお弁当を食べ始め、私のことをスルーするのでみんなの背中にクーラーボックスの中の氷を突っ込んでやった。そして赤司に正座させられた。
「そういえば、偵察はしてきたのか?」
もっしゃもっしゃとお弁当を頬張っていたら、朝頼まれていた偵察のことを赤司に聞かれた。飲み込んで、鞄の中からトーナメント表を取りだして胸を張る。
「ふっふっふ、もちのろんよ!赤司に頼まれた四校の偵察ミッションコンプリートです!!」
「途中キセキ赤最高って叫んでたぜ主将」
「ちょおおお先輩それ秘密って言ったじゃないですかぎゃあああ私の唐揚げえええええ!!」
実のところ、私一人だと不安だからと監督に付き添いを頼まれた一軍の先輩と二人で各校の試合を偵察してきたのだ。キセキ獲得校の試合でテンション上がって中学時代のキセキ赤ハスハスと悶えていたことをさらりとバラされて、赤司に私分の唐揚げを奪われてしまった。
半泣きのまま、とりあえずの報告をすることにする。
「えっとねー、海常は黄瀬君をがっつり入れてたけど、何か黄瀬君動きに違和感あったなー。秀徳はパス精度がインハイより上がってたから要注意!んで、誠凛はめちゃくちゃ接戦してた。桐皇に勝ったのに何でだろ。陽泉はすっごいよ!相手に一点も入れなかった!」
私の報告を聞いていた面々がざわりと騒ぎ出す。そう、一番恐ろしく感じたのは、インターハイで勝ったことのある陽泉だ。調べてみると、二試合とも相手に一点も与えなかったのがわかった。予選を勝ち抜いてきた猛者揃いのこの大会で、そんなことあり得るのだろうか。もしまたぶつかることがあれば、今度は前のようにはいかないことは明白だ。
「そしてそして!!陽泉に新顔がいたんだよ!!紫原君の隣にいてね、こう…やばい」
「やばい?」
「色気が」
「バスケじゃねーのかよ」
スパンッとまゆゆに叩かれた。ひどくない?まゆゆひどくない?
それに、その色気むんむんの選手は、紫原君に匹敵するんじゃないのかってくらい強かったのだ。色気以外にも注意すべき相手だと思われる。
私のざっくりした報告を聞いて、赤司がふむと顎に手を当てた。
「涼太に関しては、もしかしたら足か肘を痛めているかもしれないな。秀徳のパスの精度の向上…何か秘策の練習をした可能性もある。注意しておこう。誠凛については簡単な話だ。強豪の桐皇とあれだけの接戦をして勝ちを得たんだ。多少なりとも気が緩んだのだろう。勝敗は?」
「誠凛の勝ち。かがみんと黒子っちは出てなかったよ」
「そうか。そして陽泉だが、イージスの盾という通り名は飾りじゃないということだな。おそらく、以前戦った時とは全く別物のチームになっているだろう」
「やっぱ新しい色気むんむん選手の影響?!」
「それもあるが、敦が少し…変わったからかもね」
紫原君が、変わったと。それはどういうことだろう?あ、もしかして、赤司のこと怖がってたことかな?もう赤司のこと怖がってないとか、そういうこと?え、いつの間に紫赤が起きていた?私知らないんだけど!
「優姫、全部声に出てるよー!」
「ぎゃああ葉山先輩背後から顔出すのやめてくださいってぎゃああ私の最後のエビフライがああああ!!」
「おい葉山」
「何黛サ…あいたぁっ!!えーっ叩くならエビフライ盗った赤司の方じゃねーのっ?!」
「玲央、そこのおかずを取ってくれるかい?」
「はいどうぞ、征ちゃん。あら、このだし巻き卵美味しそうね」
「おっ、この肉うめーな」
赤司に盗られてしまったエビフライ。食べ損ねたと嘆いていたら、樋口先輩がそっとエビフライを恵んでくれた。樋口先輩、あなたが神か。
――――その頃、一軍の先輩達は。
「相変わらずあそこは賑やかだよな」
「なー。正直、四月に一年の赤司が主将になった時はこのバスケ部どうなんだろ、って思ったけどさ、結局誰も辞めなかったよな」
「五冠が三人も入った上にその翌年にはキセキの赤司だもんな。俺ら、よく辞めなかったわ」
「そりゃアレだろ。赤司の雰囲気が最初と変わったからだろ」
「あー変わった変わった。冷徹魔王から面白魔王になったよな」
「実渕達もだろ。去年は近寄りがたい雰囲気だったけどよ、今普通に話せるもんな」
「黛も何考えてるかわかんねー感じだったし、たまに見失ってたし、ていうか存在感薄すぎだろ!今もたまに見失うんだけど!」
「オレさ、辞めなくて良かったよ。そりゃ大きな大会には出れなかったけど、バスケ楽しいって思えたからさ」
「部活の時にあいつらと試合するの、ほんっと楽しいよな!」
「あ、優姫のやつ、樋口が恵んでやったエビフライ、また赤司に盗られてる」
「葉山も黛におかず盗られて実渕に泣きついてるぞ」
「根武谷我関せずのスタイルでずっと飯食ってんな」
「あいつらの雰囲気が変わったのって結局のところ、優姫のおかげだよな」
「近くにあんな珍獣いたらな」
「世話が忙しくて勝利が新陳代謝なんて言ってらんねーよな」
「で、どっちとくっつくと思う?」
「黛だろ」
「赤司だろ」
「大穴で葉山とか」
「うわっこの話題になった途端黛と赤司がこっち向いたんだけど!」
「こっわ!二人とも目こっわ!」
「お疲れ様です!!じゃじゃーん!今回は樋口先輩と一緒に作りました!!お弁当でーす!!」
洛山が借りている調整陽体育館にて、重箱を並べると客席で私と一緒に応援していた先輩達が「おお…」と感嘆の声を上げた。今回のウィンターカップは東京ということで、遠征は一軍のみと監督から言い渡された。一軍でも遠征までは、という者は残って練習をしてもいいと言われたけど、先輩方は首を横に振った。赤司達の試合を見て、応援したいと言ったのだ。さすが先輩達だ。じゃあ私と一緒に応援しましょうね!!と言った時の先輩方の「優姫とかぁ…」という呟きに関してはまだ許してないけど!
そんな先輩方は、みんな集まってお弁当を開いてはわいわい騒いでいた。
「樋口すげえな…!」
「ていうかこの量よく作ったな…」
「これ優姫も作ってんのか…嘘だろ?」
「応援してただけの俺らも食べていいの?」
「何言ってんですか!応援だって大事なことです!そんなこと言ったら私だって応援しかしてないです!ていうか今私のこと馬鹿にしたの誰ですか?!」
今何人か横を向いたよね?!夏合宿の時も私の料理の技術披露したはずなのに!!
プンスコ!と憤慨していたら、試合を終えたのでジャージを着直した赤司が、先輩方の前に立った。
「優姫の言うとおりだ。応援があるからコートの中の僕達も頑張れるんです。だから、先輩達も一緒に食べてはくれませんか?」
「お、おう!」
「赤司にここまで言われちゃあな…」
「よっしゃ、オレこの唐揚げ貰うな!」
「うんうんとても青春だね!ところでさっき私のこと馬鹿にしたの誰ですか?!」
先輩方は笑ってお弁当を食べ始め、私のことをスルーするのでみんなの背中にクーラーボックスの中の氷を突っ込んでやった。そして赤司に正座させられた。
「そういえば、偵察はしてきたのか?」
もっしゃもっしゃとお弁当を頬張っていたら、朝頼まれていた偵察のことを赤司に聞かれた。飲み込んで、鞄の中からトーナメント表を取りだして胸を張る。
「ふっふっふ、もちのろんよ!赤司に頼まれた四校の偵察ミッションコンプリートです!!」
「途中キセキ赤最高って叫んでたぜ主将」
「ちょおおお先輩それ秘密って言ったじゃないですかぎゃあああ私の唐揚げえええええ!!」
実のところ、私一人だと不安だからと監督に付き添いを頼まれた一軍の先輩と二人で各校の試合を偵察してきたのだ。キセキ獲得校の試合でテンション上がって中学時代のキセキ赤ハスハスと悶えていたことをさらりとバラされて、赤司に私分の唐揚げを奪われてしまった。
半泣きのまま、とりあえずの報告をすることにする。
「えっとねー、海常は黄瀬君をがっつり入れてたけど、何か黄瀬君動きに違和感あったなー。秀徳はパス精度がインハイより上がってたから要注意!んで、誠凛はめちゃくちゃ接戦してた。桐皇に勝ったのに何でだろ。陽泉はすっごいよ!相手に一点も入れなかった!」
私の報告を聞いていた面々がざわりと騒ぎ出す。そう、一番恐ろしく感じたのは、インターハイで勝ったことのある陽泉だ。調べてみると、二試合とも相手に一点も与えなかったのがわかった。予選を勝ち抜いてきた猛者揃いのこの大会で、そんなことあり得るのだろうか。もしまたぶつかることがあれば、今度は前のようにはいかないことは明白だ。
「そしてそして!!陽泉に新顔がいたんだよ!!紫原君の隣にいてね、こう…やばい」
「やばい?」
「色気が」
「バスケじゃねーのかよ」
スパンッとまゆゆに叩かれた。ひどくない?まゆゆひどくない?
それに、その色気むんむんの選手は、紫原君に匹敵するんじゃないのかってくらい強かったのだ。色気以外にも注意すべき相手だと思われる。
私のざっくりした報告を聞いて、赤司がふむと顎に手を当てた。
「涼太に関しては、もしかしたら足か肘を痛めているかもしれないな。秀徳のパスの精度の向上…何か秘策の練習をした可能性もある。注意しておこう。誠凛については簡単な話だ。強豪の桐皇とあれだけの接戦をして勝ちを得たんだ。多少なりとも気が緩んだのだろう。勝敗は?」
「誠凛の勝ち。かがみんと黒子っちは出てなかったよ」
「そうか。そして陽泉だが、イージスの盾という通り名は飾りじゃないということだな。おそらく、以前戦った時とは全く別物のチームになっているだろう」
「やっぱ新しい色気むんむん選手の影響?!」
「それもあるが、敦が少し…変わったからかもね」
紫原君が、変わったと。それはどういうことだろう?あ、もしかして、赤司のこと怖がってたことかな?もう赤司のこと怖がってないとか、そういうこと?え、いつの間に紫赤が起きていた?私知らないんだけど!
「優姫、全部声に出てるよー!」
「ぎゃああ葉山先輩背後から顔出すのやめてくださいってぎゃああ私の最後のエビフライがああああ!!」
「おい葉山」
「何黛サ…あいたぁっ!!えーっ叩くならエビフライ盗った赤司の方じゃねーのっ?!」
「玲央、そこのおかずを取ってくれるかい?」
「はいどうぞ、征ちゃん。あら、このだし巻き卵美味しそうね」
「おっ、この肉うめーな」
赤司に盗られてしまったエビフライ。食べ損ねたと嘆いていたら、樋口先輩がそっとエビフライを恵んでくれた。樋口先輩、あなたが神か。
――――その頃、一軍の先輩達は。
「相変わらずあそこは賑やかだよな」
「なー。正直、四月に一年の赤司が主将になった時はこのバスケ部どうなんだろ、って思ったけどさ、結局誰も辞めなかったよな」
「五冠が三人も入った上にその翌年にはキセキの赤司だもんな。俺ら、よく辞めなかったわ」
「そりゃアレだろ。赤司の雰囲気が最初と変わったからだろ」
「あー変わった変わった。冷徹魔王から面白魔王になったよな」
「実渕達もだろ。去年は近寄りがたい雰囲気だったけどよ、今普通に話せるもんな」
「黛も何考えてるかわかんねー感じだったし、たまに見失ってたし、ていうか存在感薄すぎだろ!今もたまに見失うんだけど!」
「オレさ、辞めなくて良かったよ。そりゃ大きな大会には出れなかったけど、バスケ楽しいって思えたからさ」
「部活の時にあいつらと試合するの、ほんっと楽しいよな!」
「あ、優姫のやつ、樋口が恵んでやったエビフライ、また赤司に盗られてる」
「葉山も黛におかず盗られて実渕に泣きついてるぞ」
「根武谷我関せずのスタイルでずっと飯食ってんな」
「あいつらの雰囲気が変わったのって結局のところ、優姫のおかげだよな」
「近くにあんな珍獣いたらな」
「世話が忙しくて勝利が新陳代謝なんて言ってらんねーよな」
「で、どっちとくっつくと思う?」
「黛だろ」
「赤司だろ」
「大穴で葉山とか」
「うわっこの話題になった途端黛と赤司がこっち向いたんだけど!」
「こっわ!二人とも目こっわ!」