影法師にラブコール!(krk)※抜け番あり
DREAM
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「今日はスタメンのみ特別メニューを行う」
と、朝食の雑談タイムに赤司がぶっ込んできた。あまりにも普通に言うものだから、固まって食べていたスタメンは口をぽかんと開けている。食事を続けるまゆゆを除き。
「んじゃ私は今日何すればよい?」
「優姫も特別メニューに入れるが、今日の練習では超長距離3Pの使用を一切禁止とする。それ以外で点を入れる方法を学べ」
「おいこらそれ私が3Pしかできないやつだと思ってるよね?!レイアップとかできるからね?!聞いてます?!」
「食事中に騒ぐな」
「この魔王様どうにかして!!」
プンスコ!と口に出してブーイングしてみせても返ってくるのは赤司の冷めた目だけでもう泣きそうだ。それにしてもどんな特別メニューを組まされるかと思ったが、普通の練習と変わりないように思える内容だ。ご飯を食べたらまゆゆと準備運動をして、まゆゆのもち肌を堪能するとしよう。
「口に出てんだよ変態」
「あいたぁっ!!またラノベの角っ!!」
コートにて。おそらくこの場にいる面々で一番私が驚愕した顔をしているに違いない。なぜなら。
「今日は桐皇学園のスタメンと合同練習とする」
白金監督がそう言って、隣にいる赤司に「メニューは任せる」と後を託してパイプ椅子に座り、向こうの監督さんと並んで何か話し始めてしまった。向こうの監督…いけおじやんけ…。最高…。
私が監督を見ながら妄想に耽っている中、主将である赤司は桐皇学園の主将、今吉さんに挨拶に向かう。
「今日はよろしくお願いします」
「こっちこそよろしゅうなあ。まさか洛山さんと合同練習できるなんて思ってもみいひんかったで」
「僕もです。お互い実りのある練習にしましょう」
「せやな。そんじゃ、一応メンバー紹介しとくわ」
今吉さんが手を振って集まるようジェスチャーをすると、スタメンだろうメンバーが駆け寄ってきて、洛山スタメンと向かい合うように整列した。
「副主将の諏佐だ。ポジションはSF」
「二年の若松。センター」
「一年の桜井です。ポジションはSGです。すみません!」
「あー、一年青峰、PF」
「マネージャーの桃井です。みなさん、よろしくお願いします」
「で、ワシが主将の今吉や。ポジションはPG。よろしゅうな」
あああメンバー素晴らしいよおおお!!桐皇学園最高のメンバー揃いだよおおおお!!
そもそもマネージャーかわいくて桜井くんもかわいいし諏佐さんも若松さんもイケメンだし今吉さんに騙されてもなんか許しちゃいそうあああ桐皇学園最高!!
「おいオレは入んねえのかよ」
「青峰は……強く生きて」
「その諦めた目やめろ!!お前の兄貴だろ!!ほんとなんとかして!!」
「いや、なんとかって言ったって……」
チラリと、青峰の後ろに控えている兄貴に視線を向ける。私を見て、とてもいい、本当にとてもいい笑顔を浮かべた。
「優姫、お前の態度如何によっては桐皇への転校届に印鑑を押す」
「ひえええええ!!私洛山大好きだからいやですううううう!!」
「ならどうすべきか、わかっているな?」
「はい…全力で頑張ります…」
やめてー桐皇の皆さんその哀れむ目やめてー!
「さて、俺は桐皇学園のアシスタントコーチの水瓶だ。うちの馬鹿妹が世話になっている。今後も馬鹿なことをすると思うが、その時は容赦なく鉄拳制裁でもしてやってくれ」
「わかりました」
「いい笑顔で返事するのやめてくれるかな赤司君!!兄貴も頼んだぞってうなずくのやめてえええ!!なにこの二人実は兄弟?!生き別れの兄弟かなにかなの?!」
「「優姫、うるさい」」
「うぃっす」
息もぴったりで私本気で泣きそうです。
「ではこちらも簡単に自己紹介を。一年の赤司です。ポジションはPG」
「二年SGの実渕よ。よろしくね」
「二年根武谷、Cだ」
「二年の葉山でっす!ポジションはSF!」
「三年、黛。PF」
「一年、水瓶優姫です!トレーナーしてます!よろしくお願いします!」
それからマネージャーの樋口先輩も挨拶をして、一通りの自己紹介が終わった。さて、これから練習に移るわけだけども。肝心の練習メニューがわからない。というか、こんな最高のメンバー(萌え的な意味も含む)が勢揃いならやるべきことは一つだと思うのだけども!
わくわくと赤司を見れば、私に一瞥くれて溜息を吐き、今吉さんのところへ行ってしまった。普通に塩対応ワロタ。
「まゆゆ…慰めて…まゆゆのシャツの中入らせて…」
「やだけど」
「何その言い方超かわいいもう根武谷先輩に襲われてくれよおおお」
「だからオレ巻き込むんじゃねえよ!!」
「なあ優姫、オレはー?」
「志願する…だと…!もちのろんで葉山先輩でも可です!!はやまゆ最高です!!」
「あの…うるさくてごめんなさいね…」
「いや、水瓶先生から注意事項として聞いていたから大丈夫だ。…多分」
「諏佐さん目が死にかけてるッす!!」
「すみません!変態って本当にいるんだって思ってすみません!」
そんなこんなで始まった合同練習。
その内容は、至って普通の練習だった。走り込み、パス練などなど、はっきり言って基礎的な練習のみで構成されていた。最初こそ普通すぎるとまゆゆに愚痴ったものだけど、今思えば当然だ。相手は桐皇学園、キセキの世代の青峰とマネージャーのさつきちゃんを獲得し、合宿後のIHで戦うかもしれない相手だ。手の内を晒すような真似はするはずがない。だから赤司も私に3Pを打つなと言ったのだ。
けど!それとこれとは話は別だ!
「せっかく桐皇が一緒なのに試合しないなんて勿体ないー!試合ー!」
「試合っつってもお前出られねーだろ」
「なんで?!」
「忘れかけてるかもしんねーけど、ここ男バスだからな?」
ハッ、とネットでよく見る顔文字と同じ顔をすれば、まゆゆの「器用だな」という棒読みの感想をいただいた。そうだ、ずっと一緒に練習してたからすっかり忘れていた。ここは男子バスケ部でした。
「なら、ならせめて青赤を!!私に青赤をくれ!!青峰の予想つかない行動に振り回される赤司を恵んでくれさい!!」
「お前赤司受け全般いけるのかよ」
「あっ心配しないでねまゆゆ!本命は黛赤だからね!」
「何の心配もしてねーし心底どーでもいい」
やれやれ、と肩をすくめるまゆゆ。今日のやれやれいただきましたー!
などと雑談をしながらまゆゆの呆れ顔にハスハスしていたら、突如痛み出す後頭部。その衝撃に崩れ落ちる私。これは、いつものやつですね。
「大声で、変態を、主張するな」
「征ちゃあああん!!やめてそれ以上は優姫ちゃんの首曲がっちゃうううう!!」
「頭に全力で振りかぶったボールをぶつけて、体勢を崩したところをヘッドロックかあ。赤司の技、コンボ繋がってきたねー永ちゃん」
「切れがよくなってきてるよな」
「練習時間終わったから部屋に帰ってもいいか」
「洛山は厳しいとこや思てたけど…なんや賑やかやなあ」
「あれ賑やかですむんすか…」
「というか、青峰と桃井が口を開けたまま固まってるんだが…」
「すみません、どうやら女子に手を上げる赤司さんに驚いているようです!」
「あの赤司がヘッドロック……」
「あの赤司君がヘッドロック……」
「いいぞ赤司、もっとやれ」
「そんで水瓶先生は止めないんすね?!」
意識が遠のく中、桐皇の若松さんの突っ込みだけが聞こえていた……。
―――――――――…
合宿最終日、合同練習をした桐皇学園と夕飯を一緒に食べることになった。もちろん最終日であろうと私が作ることには変わりなく。
「せっかく兄貴もいることだし、兄貴の好物作ったよ!はいどーぞ!ミートスパ!」
「ほう…少しは上達したか?」
「したよー!赤司に三つ星もらった!」
「いやもらってなかっただろ」
「私の中でもらったことにした!」
まゆゆのさりげない突っ込みを聞きつつ、兄貴にミートスパを差し出すと、無表情だが嬉しそうに笑ったのがわかる。基本的に無表情だけど、ミートスパと猫には思わず破顔するんだよね。
…それにしても、なんだろう。なぜか桐皇学園のみなさんから見られている気がする。しかも、滅多にない尊敬的な眼差しで。
「…大輝、やはり全員…」
「…ああ、ダメだったぜ…今吉さんだけは上手く逃げてたけどな…」
「…そうか…」
青赤が遠い目をしていた。一体どうし…ハッ。
そういえば、帝光中にはいたんだった。キセキの世代を倒す(料理)マネージャーが!!
「優姫ちゃん料理上手なんだね!私も頑張って作るんだけど、青峰君は不味いって言うんだよね…」
さつきちゃんは私の作ったミートスパを食べながら、しゅんっと項垂れている。申し訳ないけど、とてもかわいい。さつきちゃんほんとかわいい。どうして青峰の幼なじみなの…今からでも私の幼なじみにならないか…さつきちゃんかわいい。
っと、いけないいけない。さつきちゃんに萌えてる場合じゃない。
「大丈夫だって!私だって最初の頃は暗黒物体作りまくって兄貴にはっ倒されたし!」
「あの頃は悲惨だったな。お前の料理スキルがここまで上達するとは思わなかった」
「私もだよ!スパルタって怖いよね!」
兄貴は斜め向かいに座るさつきちゃんに、フッと微笑みかける。
「だから桃井、気に病む必要はない。これからも部の皆のためにいろいろ作ってやってくれ」
「っ、水瓶先生…!はいっ、私皆のためにたくさん作りますねっ!」
「センコーてめええええ!!」
「なんだ青峰。早速桃井の手料理が食べたいのか。欲しがりめ」
「その言い方やめろ!!」
ああ…もう青峰は私と同じ扱いのポジションに収まってしまったのね…どんまい青峰…強く生きろ…。
そんなこんなで、二泊三日の合宿は終わってしまった。本当に練習漬けの三日間だった。
そして翌々日には、待ちに待ったIH。会場は、大阪だ。
と、朝食の雑談タイムに赤司がぶっ込んできた。あまりにも普通に言うものだから、固まって食べていたスタメンは口をぽかんと開けている。食事を続けるまゆゆを除き。
「んじゃ私は今日何すればよい?」
「優姫も特別メニューに入れるが、今日の練習では超長距離3Pの使用を一切禁止とする。それ以外で点を入れる方法を学べ」
「おいこらそれ私が3Pしかできないやつだと思ってるよね?!レイアップとかできるからね?!聞いてます?!」
「食事中に騒ぐな」
「この魔王様どうにかして!!」
プンスコ!と口に出してブーイングしてみせても返ってくるのは赤司の冷めた目だけでもう泣きそうだ。それにしてもどんな特別メニューを組まされるかと思ったが、普通の練習と変わりないように思える内容だ。ご飯を食べたらまゆゆと準備運動をして、まゆゆのもち肌を堪能するとしよう。
「口に出てんだよ変態」
「あいたぁっ!!またラノベの角っ!!」
コートにて。おそらくこの場にいる面々で一番私が驚愕した顔をしているに違いない。なぜなら。
「今日は桐皇学園のスタメンと合同練習とする」
白金監督がそう言って、隣にいる赤司に「メニューは任せる」と後を託してパイプ椅子に座り、向こうの監督さんと並んで何か話し始めてしまった。向こうの監督…いけおじやんけ…。最高…。
私が監督を見ながら妄想に耽っている中、主将である赤司は桐皇学園の主将、今吉さんに挨拶に向かう。
「今日はよろしくお願いします」
「こっちこそよろしゅうなあ。まさか洛山さんと合同練習できるなんて思ってもみいひんかったで」
「僕もです。お互い実りのある練習にしましょう」
「せやな。そんじゃ、一応メンバー紹介しとくわ」
今吉さんが手を振って集まるようジェスチャーをすると、スタメンだろうメンバーが駆け寄ってきて、洛山スタメンと向かい合うように整列した。
「副主将の諏佐だ。ポジションはSF」
「二年の若松。センター」
「一年の桜井です。ポジションはSGです。すみません!」
「あー、一年青峰、PF」
「マネージャーの桃井です。みなさん、よろしくお願いします」
「で、ワシが主将の今吉や。ポジションはPG。よろしゅうな」
あああメンバー素晴らしいよおおお!!桐皇学園最高のメンバー揃いだよおおおお!!
そもそもマネージャーかわいくて桜井くんもかわいいし諏佐さんも若松さんもイケメンだし今吉さんに騙されてもなんか許しちゃいそうあああ桐皇学園最高!!
「おいオレは入んねえのかよ」
「青峰は……強く生きて」
「その諦めた目やめろ!!お前の兄貴だろ!!ほんとなんとかして!!」
「いや、なんとかって言ったって……」
チラリと、青峰の後ろに控えている兄貴に視線を向ける。私を見て、とてもいい、本当にとてもいい笑顔を浮かべた。
「優姫、お前の態度如何によっては桐皇への転校届に印鑑を押す」
「ひえええええ!!私洛山大好きだからいやですううううう!!」
「ならどうすべきか、わかっているな?」
「はい…全力で頑張ります…」
やめてー桐皇の皆さんその哀れむ目やめてー!
「さて、俺は桐皇学園のアシスタントコーチの水瓶だ。うちの馬鹿妹が世話になっている。今後も馬鹿なことをすると思うが、その時は容赦なく鉄拳制裁でもしてやってくれ」
「わかりました」
「いい笑顔で返事するのやめてくれるかな赤司君!!兄貴も頼んだぞってうなずくのやめてえええ!!なにこの二人実は兄弟?!生き別れの兄弟かなにかなの?!」
「「優姫、うるさい」」
「うぃっす」
息もぴったりで私本気で泣きそうです。
「ではこちらも簡単に自己紹介を。一年の赤司です。ポジションはPG」
「二年SGの実渕よ。よろしくね」
「二年根武谷、Cだ」
「二年の葉山でっす!ポジションはSF!」
「三年、黛。PF」
「一年、水瓶優姫です!トレーナーしてます!よろしくお願いします!」
それからマネージャーの樋口先輩も挨拶をして、一通りの自己紹介が終わった。さて、これから練習に移るわけだけども。肝心の練習メニューがわからない。というか、こんな最高のメンバー(萌え的な意味も含む)が勢揃いならやるべきことは一つだと思うのだけども!
わくわくと赤司を見れば、私に一瞥くれて溜息を吐き、今吉さんのところへ行ってしまった。普通に塩対応ワロタ。
「まゆゆ…慰めて…まゆゆのシャツの中入らせて…」
「やだけど」
「何その言い方超かわいいもう根武谷先輩に襲われてくれよおおお」
「だからオレ巻き込むんじゃねえよ!!」
「なあ優姫、オレはー?」
「志願する…だと…!もちのろんで葉山先輩でも可です!!はやまゆ最高です!!」
「あの…うるさくてごめんなさいね…」
「いや、水瓶先生から注意事項として聞いていたから大丈夫だ。…多分」
「諏佐さん目が死にかけてるッす!!」
「すみません!変態って本当にいるんだって思ってすみません!」
そんなこんなで始まった合同練習。
その内容は、至って普通の練習だった。走り込み、パス練などなど、はっきり言って基礎的な練習のみで構成されていた。最初こそ普通すぎるとまゆゆに愚痴ったものだけど、今思えば当然だ。相手は桐皇学園、キセキの世代の青峰とマネージャーのさつきちゃんを獲得し、合宿後のIHで戦うかもしれない相手だ。手の内を晒すような真似はするはずがない。だから赤司も私に3Pを打つなと言ったのだ。
けど!それとこれとは話は別だ!
「せっかく桐皇が一緒なのに試合しないなんて勿体ないー!試合ー!」
「試合っつってもお前出られねーだろ」
「なんで?!」
「忘れかけてるかもしんねーけど、ここ男バスだからな?」
ハッ、とネットでよく見る顔文字と同じ顔をすれば、まゆゆの「器用だな」という棒読みの感想をいただいた。そうだ、ずっと一緒に練習してたからすっかり忘れていた。ここは男子バスケ部でした。
「なら、ならせめて青赤を!!私に青赤をくれ!!青峰の予想つかない行動に振り回される赤司を恵んでくれさい!!」
「お前赤司受け全般いけるのかよ」
「あっ心配しないでねまゆゆ!本命は黛赤だからね!」
「何の心配もしてねーし心底どーでもいい」
やれやれ、と肩をすくめるまゆゆ。今日のやれやれいただきましたー!
などと雑談をしながらまゆゆの呆れ顔にハスハスしていたら、突如痛み出す後頭部。その衝撃に崩れ落ちる私。これは、いつものやつですね。
「大声で、変態を、主張するな」
「征ちゃあああん!!やめてそれ以上は優姫ちゃんの首曲がっちゃうううう!!」
「頭に全力で振りかぶったボールをぶつけて、体勢を崩したところをヘッドロックかあ。赤司の技、コンボ繋がってきたねー永ちゃん」
「切れがよくなってきてるよな」
「練習時間終わったから部屋に帰ってもいいか」
「洛山は厳しいとこや思てたけど…なんや賑やかやなあ」
「あれ賑やかですむんすか…」
「というか、青峰と桃井が口を開けたまま固まってるんだが…」
「すみません、どうやら女子に手を上げる赤司さんに驚いているようです!」
「あの赤司がヘッドロック……」
「あの赤司君がヘッドロック……」
「いいぞ赤司、もっとやれ」
「そんで水瓶先生は止めないんすね?!」
意識が遠のく中、桐皇の若松さんの突っ込みだけが聞こえていた……。
―――――――――…
合宿最終日、合同練習をした桐皇学園と夕飯を一緒に食べることになった。もちろん最終日であろうと私が作ることには変わりなく。
「せっかく兄貴もいることだし、兄貴の好物作ったよ!はいどーぞ!ミートスパ!」
「ほう…少しは上達したか?」
「したよー!赤司に三つ星もらった!」
「いやもらってなかっただろ」
「私の中でもらったことにした!」
まゆゆのさりげない突っ込みを聞きつつ、兄貴にミートスパを差し出すと、無表情だが嬉しそうに笑ったのがわかる。基本的に無表情だけど、ミートスパと猫には思わず破顔するんだよね。
…それにしても、なんだろう。なぜか桐皇学園のみなさんから見られている気がする。しかも、滅多にない尊敬的な眼差しで。
「…大輝、やはり全員…」
「…ああ、ダメだったぜ…今吉さんだけは上手く逃げてたけどな…」
「…そうか…」
青赤が遠い目をしていた。一体どうし…ハッ。
そういえば、帝光中にはいたんだった。キセキの世代を倒す(料理)マネージャーが!!
「優姫ちゃん料理上手なんだね!私も頑張って作るんだけど、青峰君は不味いって言うんだよね…」
さつきちゃんは私の作ったミートスパを食べながら、しゅんっと項垂れている。申し訳ないけど、とてもかわいい。さつきちゃんほんとかわいい。どうして青峰の幼なじみなの…今からでも私の幼なじみにならないか…さつきちゃんかわいい。
っと、いけないいけない。さつきちゃんに萌えてる場合じゃない。
「大丈夫だって!私だって最初の頃は暗黒物体作りまくって兄貴にはっ倒されたし!」
「あの頃は悲惨だったな。お前の料理スキルがここまで上達するとは思わなかった」
「私もだよ!スパルタって怖いよね!」
兄貴は斜め向かいに座るさつきちゃんに、フッと微笑みかける。
「だから桃井、気に病む必要はない。これからも部の皆のためにいろいろ作ってやってくれ」
「っ、水瓶先生…!はいっ、私皆のためにたくさん作りますねっ!」
「センコーてめええええ!!」
「なんだ青峰。早速桃井の手料理が食べたいのか。欲しがりめ」
「その言い方やめろ!!」
ああ…もう青峰は私と同じ扱いのポジションに収まってしまったのね…どんまい青峰…強く生きろ…。
そんなこんなで、二泊三日の合宿は終わってしまった。本当に練習漬けの三日間だった。
そして翌々日には、待ちに待ったIH。会場は、大阪だ。