天使と奏でるシンフォニー(TOX2)
DREAM
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「!ユウキ、か」
とりあえずルドガーのマンションに行くかと向かってみたら、マンションの正面にある小さな公園のブランコに、ルドガーが座っていた。
「ルドガー!こんな時間にこんなとこで何してんの?」
「エルと相棒になった」
「??」
隣のブランコに座って話を聞くと、どうやらエルと一緒にカナンの地に行くと約束をしたらしい。時計はエルの首にかけてあげて、相棒なんだからどっちが持っててもいいだろう?と言ったらとても嬉しそうな顔で笑っていたらしい。それから、指切りをした、と。
「しくじった…なんて美味しい場面を見逃したんだ私…!」
「そういえば怪我は大丈夫なのか?」
「だいじょーぶ!あ、看病してくれてたってレイア達から聞いたよ。ありがとねルドガー」
気にするな、とルドガーは首を横に振る。
(それにしても、ルドガーがクルスニクの鍵、か…)
クルスニクの鍵。それは一年前私達が必死に守っていたものと同じ名前だ。
結局イバルが使ってしまって、断界殻に穴が開いてエレンピオス兵が来たりして大変だった。
クルスニクの槍、そういえばあれはジランド達が作った兵器だった。もしかしてクルスニク一族の逸話から派生した名前だったのだろうか。今となっては聞くこともできないけども。
「…ユウキ」
「うん?」
「俺は兄さんを、信じたいんだ」
ルドガーはそう言って、空を見上げた。
「兄さんは俺に何も言ってくれない。大事なことを全部隠して、俺にクラン社に関わるなって言う。何も教えてもらえないのに、どうやって信じたらいいんだ…」
「でも信じたいんだよね?じゃあそれでいいじゃん」
え、とこちらをルドガーが向くが、私も空を見上げてみた。吸い込まれそうな夜空だなあと思いながら、話を続ける。
「ユリウスさんは、今日も私にルドガーを頼むって言ってたよ。きっと、本当は自分で守ってあげたいけど、事情があって出来ないんだと思うんだ。だから、いつか全て話してくれるまで、ルドガーだけでも信じてあげてよ」
「…ユウキ」
「あっ!もちろん私も信じてるよユリウスさんのこと!ルドガーのこともね!」
「ふっ…俺も、ユウキのこと信じてるよ」
ふふっ、とお互い笑って、顔を見合わせる。
ビズリーさんは、私が傍に居るならルドガーは何も心配はいらないと言った。その言葉を信じ切ったわけじゃないけど、なんとなくあの人はルドガーを本気で裏切ったりしないような気がするのだ。
何より、私が傍にいたいんだ。
守りたいとか、守られたいとかじゃない。ただ、隣でルドガーを見ていたかった。
「ルドガー、私も一緒に行くよ、カナンの地!んで全部終わったらルドガーにたくさんご飯作ってもらうから!はい、約束!」
「うん、わかった。じゃあ腕によりをかけて作るから楽しみにしててくれ」
そう言ってルドガーと握手をした。今日はもう休もう、とルドガーが言うので、私はもう少し空を見るよ、と言ったら、なら付き合うと言われてしまった。
二人で、吸い込まれそうなほどの夜空を見上げた。
繋いだ手のぬくもりも、笑顔も、交わした約束も。
私は、一生忘れない。