天使と奏でるシンフォニー(TOX2)
DREAM
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いつだって、選んでここまでやってきた。
でもたまに思うんだ。
―――本当に、この未来でよかったのかなって。
00.プロローグ
リーゼ・マクシアとエレンピオスが一つの世界となって、早一年。
色んなことに変化があった。
たとえば、通信機よりも優秀なGHSなんて携帯みたいなものが主流の連絡手段になったり、二つの世界を繋ぐ街が出来たり。
他にもたくさん、変わっていった。
もちろん未だに二つの世界の和解はできていないけど、それもガイアスとかエレンピオスの人とかが色々動いてなんとかしようとしてる。
アルヴィンはユルゲンスさんと商売を始めてるし、エリーは学校に通ってて楽しそうだし、ローエンはガイアスの右腕、みたいな宰相って役職をしているし、レイアは記者になってあちこち飛び回ってるし。
そして、ミラはたまに精霊界から出てきて世界を見回っていて、ジュードくんは源霊匣の研究者として一躍有名になった。
一度消えかけた私も、どういう力が働いたのかはわからないけれどまたイル・ファンに戻ってきて、ジュードくんに見つけてもらったりして。
あの短いような長かった旅を終えて、この世界で暮らし始めて一年になったのだ。
未だに信じられないでいる。
だって、ここはゲームの世界で、私はここにいていい存在じゃ―――…
「え?レイアが取材に行くの?」
「うん。これからバランさんに頼んで特別列車のチケットを貰ってこようと思うんだ」
「へえー。で、ジュードくんも付き添い?」
「そうなんだよ。ユウキも行く?一人でいるのも退屈でしょ?」
うーん、と私は考えてみることに。
その間に今の私の状態を説明しよう。
実は私、現在カン・バルクに住んでいたりする。というかお城?
というのも、ガイアスに会った時に城に部屋を設けられたのだ。
どうやら決戦前夜の『ここに留まるなら俺の元にこい』的な発言はマジだったらしい。
で、最初反対してたジュードくんも、私がたまにでいいから研究所に顔を出しに行くという条件でオッケーしてくれた。
ジュードくん過保護すぎる。だがそこもいい。
で、今日は私がヘリオボーグ基地に突撃したらジュードくんに会ってご飯を食べているところである。
え?仕事?今の私は何でも屋である!……誰だニートって言ったやつ表に出ろ!
コホン。
私は思案した後、ニカっと笑った。
「行く!!レイアに会うの久しぶりだし、特別列車乗りたい!!」
「ふふ、そう言うと思った。じゃあ三人分もらってくるね」
「わあい!ジュードくん愛してる!!」
「うん、知ってる」
最近のジュードくんは手ごわい。
私のラブアタックもさらりと交わしてしまう。
一年と言えど、ジュードくんは大人社会に紛れて研究やら何やらしてきていて場数が違うからだろうか。
私がこの一年で変わったことといえば、髪が伸びたこととスカートを履き始めたということだ。といっても半年前くらいからだけど。
(うーむ…でもやっぱ似合わないかな…ジュードくんも最初私がスカート履いてるの見たとき何か咳き込んでたしな…)
しかし、最近なんだか気持ちが焦ってしまっている。
例えば、みんな色んなことに挑戦し始めていたり、見た目もどんどん大人っぽくなっていったり、ジュードくんがモテ始めたり…ってこれは関係ないか。
だってジュードくんは毎日頑張ってて、日に日にかっこよく……って。
「ちっがーう!!ジュードくんはマジ天使なの!マイスウィートエンジェルなの!!」
「急にどうしたの?!あと大声で言うのやめてみんな見てるから!!」
研究者達に生暖かく見守られながら、私はもう一度あたふたするジュードくんを見てやっぱり天使だなと納得をするのだった。
夢を見た。
私の知る未来通りに終わる物語と、その続きの物語の夢を。
そこに私の姿はなくて、それでもみんな幸せそうに笑っていた。
前に進んでいた。
自分の意志で選んでいた。
正しい、未来の夢だった。