★番外編
DREAM
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※誰も死んでないハッピー時空
※兄探し中
『クロロさん!私とデートしよう!』
「夢か?」
『いや夢じゃないけど?!』
珍しくユウキから電話がかかってきて、開口一番にそんなお誘いをされた。されてしまった。思わず夢かと疑って頬をつねってみる。うん、痛いな。
『明日空いてる?忙しかったら、また今度……』
「妹の為なら仕事なんて行かない」
『いや仕事は行って?!』
「半分冗談だ。仕事はないから空いてるよ」
『半分は本気なの?!いやえっと、じゃあ明日ね!明日の10時に駅前で!おやすみなさい!』
「ああ、わかった。おやすみユウキ」
ピ、と通話を終えると、周りに集まっていた仲間達を振り返る。
「ユウキにデートのお誘いをされてしまった。夢か?」
「夢じゃない夢じゃない」
「あまりにも突然のことで混乱しすぎだから団長」
シャルとパクに落ち着くように促されて、立ち上がっていた身体を椅子に戻す。深呼吸、とフェイタンに言われたので言われるがまま深呼吸をする。すー、はー。うん。
「やっぱり夢じゃないか?」
「ネガティブすぎんだろ。オレが代わりに行ってやろうか?」
「は?」
「冗談だよ!そんなキレるくらいならさっさと現状飲み込んで明日の準備でもしろ!」
「……そうだな」
フィンクスがなぜかシャル達に肩ポンされているのを横目に、明日の支度を考える。服装はどうしようか。カジュアルに行くべきか、成人らしくスーツで行くべきか。そもそも明日デートをするということだが、ユウキはどこか行きたい場所があるのだろうか。それに合わせた格好にすべきだろうが、かけ直すのも無粋か。
悶々と考えていたら、パクがため息混じりに声をかけてきた。
「ユウキとのデートなんだから、あの子自身に合わせてあげないと。ユウキの普段の格好や、行く場所を思い出してみて。スーツみたいにかしこまった格好は合わないと思わない?」
「……なるほど。なら、カジュアル寄りに選んでみるか。すまない、パク」
「いいけど、ユウキがわざわざ団長を指名して誘ったんだからしっかり決めてくるのよ」
「無理矢理はダメだからね!」
「やる時はいぱつで決めるね」
「どこまでやったか報告待ってるぜ!」
「さてはお前達、面白がってるな?」
翌日、約束の時間の30分前から駅前で本を片手に待っていたら、10時になる頃にダダダっと慌てたように走ってくる足音が聞こえた。フフ、と思わず笑ってしまう。
「くっ、クロロさんっ!ごめん!待った?!」
「いいや。今来たところだ」
「うう……嘘だってわかってるけどその台詞グッとくるなあ!!あのさ、急だったのに今日は来てくれてありがとね」
「構わないよ。で、どこか行きたい場所があるんだろ?」
「あっ、うん!けど今日は私が誘ったデートだから、エスコートするよ!手、繋いでもいい?」
「……夢か?」
「なんでそんな夢見心地なの??」
夢じゃないから!と手を握られて、確かに現実だと握り返す。小さな手だ。普通の、裏の世界を何も知らない表で生きる女の子の手。
「クロロさん?」
「……フフ、今日のユウキは積極的だな」
「ほわああ?!や、私だってデートの時くらい大人ですが?!」
「それで、どこに連れて行ってくれるんだ?」
「あ、えーとねえ!まずは向こうの通りのカフェ!行こ行こ!」
相変わらず表情がコロコロと変わるので、見ていて飽きない。こういうところも気に入っている要素の一つだ。
今日はこちらがエスコートするつもりでいたが、いつになく張り切っている可愛い妹に任せる事にして、手を引かれるままついていくことにした。
「ケーキうまー!ここのケーキもカップル限定なんだよ!美味しいでしょ!」
「ああ、たしかに美味しいな」
どうやら、今日はそういうデートらしい。ユウキはカップル限定として提供されているデザートの食べ歩きがしたかったのか、とカップル限定スイーツを3軒回ったところで気がついた。スイーツは好きなので問題ないが、美味しいと知っているような口振りが気になった。
「他の誰かと来たことがあるのか?」
「えっ!!あ、あー、いやあのね、付き合ってたとかじゃなくて、限定スイーツ目当てに一緒に来てもらっただけなんだけど……」
「オレの知ってる奴か?」
「知ってたら何する気なの?!」
「さて、何をしてやろうか……」
「怖い怖い!!」
「半分冗談だよ」
「また半分は本気!!」
くっくと笑うと、ユウキは悔しそうにしながらケーキを頬張る。反応が楽しくてついからかってしまう。とりあえず一緒に来た男は後で追及するとして、次はどこに連れて行かれるのだろうか。
「次は、大通りのビルの中にあるお店!最近オープンしたお店らしいんだけどね、そこもスイーツが評判なんだ!」
そう言って連れて行かれた店の前には、見たところ男女ばかりが並んでいた。最後尾に並ぶと、ユウキがそわそわし始める。どこか緊張しているようにも見えた。
「どうした?さっきの店のカップル条件の『相手にキスしてください』より過激な事をしないといけないのか?」
「わー!それは忘れて!うう、まさか額にキスしてくるとは……ヒソカは手だったのに」
「なるほどヒソカか」
「あ」
「後でみっちり説教だな、ユウキ」
にこりと微笑むと、ユウキが縮こまっていき可愛かった。オレの妹は今日も可愛い。ただしヒソカは殺す。
順番が来ると、店員がご関係は?とオレ達に尋ねる。また恋人同士だと答えるだろうと思っていたら、ユウキはこれまで堂々とカップルです!と答えていたのに今回は少し恥ずかしそうに、ボソリと呟くように答えた。
「きょ、兄妹、です」
「!!」
店員が了承し、席へ促されるとユウキが固まるオレの腕を引いた。ユウキの顔が、赤くなっている。
「ここ、兄妹でやってるお店らしくて、それにちなんで兄妹限定スイーツが出るって宣伝しててね。兄妹って聞いて、その、く、クロロさん呼ぼっかなぁ……って、思って……」
前を歩くユウキの後ろ姿を見ると、見える肌はどこも真っ赤に染まっていた。顔が見たくて席に着くと同時に肩を掴んで正面を向かせると、ユウキはわかりやすく狼狽えて口をパクパクさせた。
「ふ、深い意味はないからね?!あ、でもお店出るまでは、その、兄妹ってことで、よろしく……!」
「(オレの妹は可愛いの化身か?)店を買収すれば一生兄妹でいられるな」
「何を言い出してるの急に!!いやこれ心の中もおかしな事言ってるな?!」
茹蛸のように真っ赤な顔が可愛くて、頬をふにふにと撫でた後、すかさず携帯のカメラ機能を使ってユウキの肩を抱いて自分も映り込んでツーショットを撮る。
ユウキは顔を赤らめたままの姿を撮られて「消してよおおお」と騒いでいたが、オレは今最高に気分が良いのでその気持ちのまま団員達に写真を一斉送信して自慢したのだった。
シャル「これ、どういう状況だと思う?ちなみにオレは告白したらユウキが顔真っ赤になって可愛かったからすかさず写真を撮ったんだと思うんだけど」
フィン「こんなに真っ赤なんだし、告白より先にキスでもしたんじゃねえのか?それか胸揉んだとか」
パク「もしそうなら団長に実弾撃ち込むわよ私」
フェイ「それにしても威厳も何もないだらしない顔になてるね……これ帰てきたら惚気話聞かされるよ」
シャル「うわー、長くなりそうだなー」
合流したヒソカ「ねえ、なんでボクのメールには殺すの文字だけなの?」
※兄探し中
『クロロさん!私とデートしよう!』
「夢か?」
『いや夢じゃないけど?!』
珍しくユウキから電話がかかってきて、開口一番にそんなお誘いをされた。されてしまった。思わず夢かと疑って頬をつねってみる。うん、痛いな。
『明日空いてる?忙しかったら、また今度……』
「妹の為なら仕事なんて行かない」
『いや仕事は行って?!』
「半分冗談だ。仕事はないから空いてるよ」
『半分は本気なの?!いやえっと、じゃあ明日ね!明日の10時に駅前で!おやすみなさい!』
「ああ、わかった。おやすみユウキ」
ピ、と通話を終えると、周りに集まっていた仲間達を振り返る。
「ユウキにデートのお誘いをされてしまった。夢か?」
「夢じゃない夢じゃない」
「あまりにも突然のことで混乱しすぎだから団長」
シャルとパクに落ち着くように促されて、立ち上がっていた身体を椅子に戻す。深呼吸、とフェイタンに言われたので言われるがまま深呼吸をする。すー、はー。うん。
「やっぱり夢じゃないか?」
「ネガティブすぎんだろ。オレが代わりに行ってやろうか?」
「は?」
「冗談だよ!そんなキレるくらいならさっさと現状飲み込んで明日の準備でもしろ!」
「……そうだな」
フィンクスがなぜかシャル達に肩ポンされているのを横目に、明日の支度を考える。服装はどうしようか。カジュアルに行くべきか、成人らしくスーツで行くべきか。そもそも明日デートをするということだが、ユウキはどこか行きたい場所があるのだろうか。それに合わせた格好にすべきだろうが、かけ直すのも無粋か。
悶々と考えていたら、パクがため息混じりに声をかけてきた。
「ユウキとのデートなんだから、あの子自身に合わせてあげないと。ユウキの普段の格好や、行く場所を思い出してみて。スーツみたいにかしこまった格好は合わないと思わない?」
「……なるほど。なら、カジュアル寄りに選んでみるか。すまない、パク」
「いいけど、ユウキがわざわざ団長を指名して誘ったんだからしっかり決めてくるのよ」
「無理矢理はダメだからね!」
「やる時はいぱつで決めるね」
「どこまでやったか報告待ってるぜ!」
「さてはお前達、面白がってるな?」
翌日、約束の時間の30分前から駅前で本を片手に待っていたら、10時になる頃にダダダっと慌てたように走ってくる足音が聞こえた。フフ、と思わず笑ってしまう。
「くっ、クロロさんっ!ごめん!待った?!」
「いいや。今来たところだ」
「うう……嘘だってわかってるけどその台詞グッとくるなあ!!あのさ、急だったのに今日は来てくれてありがとね」
「構わないよ。で、どこか行きたい場所があるんだろ?」
「あっ、うん!けど今日は私が誘ったデートだから、エスコートするよ!手、繋いでもいい?」
「……夢か?」
「なんでそんな夢見心地なの??」
夢じゃないから!と手を握られて、確かに現実だと握り返す。小さな手だ。普通の、裏の世界を何も知らない表で生きる女の子の手。
「クロロさん?」
「……フフ、今日のユウキは積極的だな」
「ほわああ?!や、私だってデートの時くらい大人ですが?!」
「それで、どこに連れて行ってくれるんだ?」
「あ、えーとねえ!まずは向こうの通りのカフェ!行こ行こ!」
相変わらず表情がコロコロと変わるので、見ていて飽きない。こういうところも気に入っている要素の一つだ。
今日はこちらがエスコートするつもりでいたが、いつになく張り切っている可愛い妹に任せる事にして、手を引かれるままついていくことにした。
「ケーキうまー!ここのケーキもカップル限定なんだよ!美味しいでしょ!」
「ああ、たしかに美味しいな」
どうやら、今日はそういうデートらしい。ユウキはカップル限定として提供されているデザートの食べ歩きがしたかったのか、とカップル限定スイーツを3軒回ったところで気がついた。スイーツは好きなので問題ないが、美味しいと知っているような口振りが気になった。
「他の誰かと来たことがあるのか?」
「えっ!!あ、あー、いやあのね、付き合ってたとかじゃなくて、限定スイーツ目当てに一緒に来てもらっただけなんだけど……」
「オレの知ってる奴か?」
「知ってたら何する気なの?!」
「さて、何をしてやろうか……」
「怖い怖い!!」
「半分冗談だよ」
「また半分は本気!!」
くっくと笑うと、ユウキは悔しそうにしながらケーキを頬張る。反応が楽しくてついからかってしまう。とりあえず一緒に来た男は後で追及するとして、次はどこに連れて行かれるのだろうか。
「次は、大通りのビルの中にあるお店!最近オープンしたお店らしいんだけどね、そこもスイーツが評判なんだ!」
そう言って連れて行かれた店の前には、見たところ男女ばかりが並んでいた。最後尾に並ぶと、ユウキがそわそわし始める。どこか緊張しているようにも見えた。
「どうした?さっきの店のカップル条件の『相手にキスしてください』より過激な事をしないといけないのか?」
「わー!それは忘れて!うう、まさか額にキスしてくるとは……ヒソカは手だったのに」
「なるほどヒソカか」
「あ」
「後でみっちり説教だな、ユウキ」
にこりと微笑むと、ユウキが縮こまっていき可愛かった。オレの妹は今日も可愛い。ただしヒソカは殺す。
順番が来ると、店員がご関係は?とオレ達に尋ねる。また恋人同士だと答えるだろうと思っていたら、ユウキはこれまで堂々とカップルです!と答えていたのに今回は少し恥ずかしそうに、ボソリと呟くように答えた。
「きょ、兄妹、です」
「!!」
店員が了承し、席へ促されるとユウキが固まるオレの腕を引いた。ユウキの顔が、赤くなっている。
「ここ、兄妹でやってるお店らしくて、それにちなんで兄妹限定スイーツが出るって宣伝しててね。兄妹って聞いて、その、く、クロロさん呼ぼっかなぁ……って、思って……」
前を歩くユウキの後ろ姿を見ると、見える肌はどこも真っ赤に染まっていた。顔が見たくて席に着くと同時に肩を掴んで正面を向かせると、ユウキはわかりやすく狼狽えて口をパクパクさせた。
「ふ、深い意味はないからね?!あ、でもお店出るまでは、その、兄妹ってことで、よろしく……!」
「(オレの妹は可愛いの化身か?)店を買収すれば一生兄妹でいられるな」
「何を言い出してるの急に!!いやこれ心の中もおかしな事言ってるな?!」
茹蛸のように真っ赤な顔が可愛くて、頬をふにふにと撫でた後、すかさず携帯のカメラ機能を使ってユウキの肩を抱いて自分も映り込んでツーショットを撮る。
ユウキは顔を赤らめたままの姿を撮られて「消してよおおお」と騒いでいたが、オレは今最高に気分が良いのでその気持ちのまま団員達に写真を一斉送信して自慢したのだった。
シャル「これ、どういう状況だと思う?ちなみにオレは告白したらユウキが顔真っ赤になって可愛かったからすかさず写真を撮ったんだと思うんだけど」
フィン「こんなに真っ赤なんだし、告白より先にキスでもしたんじゃねえのか?それか胸揉んだとか」
パク「もしそうなら団長に実弾撃ち込むわよ私」
フェイ「それにしても威厳も何もないだらしない顔になてるね……これ帰てきたら惚気話聞かされるよ」
シャル「うわー、長くなりそうだなー」
合流したヒソカ「ねえ、なんでボクのメールには殺すの文字だけなの?」