★番外編
DREAM
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※誰も死んでないハッピー時空
※兄探し中のどこか
それじゃあね!と元気よく電話を終える声を聴いて、いつもならそこで通話の切れる音が鳴るのだが、今日はいつまでたっても音は聞こえなかった。
はて、と携帯の画面を見るとまだ繋がっている。何か話忘れていることでもあったのだろうかと声をかけようとしたが、入ってくる声につい黙ってしまった。
『あー、クロロさんの話は今日も面白かったなー!』
どうやら、電話が切れていないことに気が付いていないらしい。今更盗み聞きに罪悪感を感じるような生き方はしていないので、そのまま携帯を置いて聞くことにした。オレの様子に気づいたほかの団員達がちらほらと集まってくるので、静かにとジェスチャーをして携帯を指刺せば、意図がわかったようでにんまりと悪い顔で笑う。聞き耳を立てる気満々らしい。
『できる男はトーク力もあるんだなあ。イケメンでコミュ力高くて、いや欠点なし男じゃん』
オレの評価は悪くないようで、つい口元が綻んでしまう。団員達の冷やかしの視線も気にならない。気にならないぞ。
『まあデートコースは高級志向すぎるから、そこだけ気になるけど』
なん…だと…まさか先日の兄妹団欒で回ったコースのことか?たしかに金を惜しみはしなかったが、あれが高級志向だというのか。おいノブナガ笑うな少し黙れ。おい女性陣なんでそこで「あー…」なんて思い当たる節があるといった顔をしているんだ。……何がいけなかったんだ?!
『めちゃくちゃ楽しかったけど、たまに味わいたい贅沢って感じだったなあ』
そういうものなのか?!おいシャルなんだそのわかるわかるという生暖かい目は!
『んー、逆にクロロさんとこの団内で、誰のデートコースがよさそうだろ』
おいわくわくしながら前に出てくるな野郎共。オレの妹だぞ。(※妹ではない)
『……シャルナークさんと見せかけて、フェイタンさんかな!次点はフィンクスさん』
二人ともそのガッツポーズをやめろ。シャルもアンテナを下ろしなさい。野郎共がどうしてお前がと小声で騒いでいる中、女性陣はさらに興味津々といった顔でユウキの次の言葉を待っている。お待ちかね、とこちらの期待通りに講評を話し始めてくれた。
『フェイタンさん、無口でぶっきらぼうに見えるけど、一番キレッキレの良い穴場スポットに連れていってくれそうだよねえ。フィンクスさんはなんだろ、面白いところいっぱい知ってそう。あのファラオみたいな帽子買ったお店教えてほしー』
いやあの帽子はさすがにセンスないだろ。おいやめろフィンクス。ドヤ顔でこちらを見るな。
『そういえば、ヒソカのデートコースはピンとこないんだよなあ。そもそもまともなデートしなさそう、わははー』
『失礼だな。ちゃあんといいトコロに連れていくよ』
『わきゃああああ?!』
『あ、今のいいね。一位確実のいい声』
ヒソカの声が聞こえた途端、団長の纏う気配がぴりっとした冷ややかな殺意を含み始めた。これはまずい、とマチに視線を送ると、こくりと頷いてアジトを飛び出していく。ユウキの滞在するホテルはここから全力で向かえば10分で着くはず。それまでどうか何も起こりませんように、と祈りながら携帯から聞こえる音を拾うことに集中した。
ちなみに他の団員もユウキを団長の妹としてかわいがっていることから、同じようにぴりついた殺気を漂わせている。
『いや、ちょ、なんでここにいんの?!いやそもそもなんでシャワー室から出てきた?!』
『そりゃあシャワー浴びてたからね』
『ここ私が滞在中のホテルの一室なんですが?!腰にタオル巻いて出てきた点は評価するけどそもそも不法侵入なんですが?!』
『まあまあ細かいことはいいじゃないか。それで、デートコースだったっけ?ふふ、団長のデートコースはお気に召さなかったみたいだったねえ』
『うわああ独り言聞かれてたああ!!いや待って待って、お気に召してないことないよめちゃくちゃ楽しかったよ!!むしろ百点満点だったよ!!ただ私が庶民すぎるだけで』
『そういうのも考慮してこそ最高のデートになるんじゃないか。まだまだ兄を名乗るには力量不足みたいだね、団長は』
ヒソカ本当にやめて。団長のオーラが大変なことになってるから。どうして死に急ぐのだろうかこの男は。
『兄を名乗るための力量ってなんなの……むしろクロロさんって理想の兄っぽいじゃん』
『そう?どのへんが?』
『そもそもデートにつれていってくれたのも、私がさみしいなあって思ってた時でさ。凹んでる私の声聞いて、きっと楽しませようってしてくれたんだよ。私にはほんともったいないくらいの良いお兄さんだと思うけどなあ』
ふうんと携帯の向こうのヒソカはつまらなさそうだけど、こちらは団長のオーラが少し和らいでいて安堵の息が漏れる。兄さんとは呼んでもらえないけれど、兄としての行動はどうやら満点のようだ。よかったわね、団長。この回答を引き出したヒソカに少し感謝しそうになったのだけれど。
『まあそんなことはどうでもいいや』
『どうでもいいや?!』
『それよりも、ボクのデートコースも味わってみないかい?せっかくホテルにいるんだし、ねえ?』
『わきゃああああ?!なんでタオルとったあああ?!うわああこっち来るな変態いいいい!!』
『ふふふふ。顔が真っ赤だねえ。うぶなのかな?』
『助けてクロロさんんん!!あなたのとこの団員が変態ですううううう!!』
バタン!ドタドタっ
『ユウキ無事?!』
『おやマチじゃないか、もしかして君も混ざりた……あふん』
『わあああ変態が天井に吊るされたああああどういう技術なの?!』
『変態は気にしなくていいよ。それよりも何もされてない?』
『うわああんされてないけどめちゃくちゃ怖かったああああ!!来てくれてありがとおおおお!!』
『気にしなくていいって。それよりこの変態の処理するから、あんたは一旦トイレに入ってて』
『処理するってどういうこと?!でもマチさんを信じてトイレにこもります!終わったら教えてね!』
ドタドタ、バタン。言われた通りにトイレにこもったのだろう。ユウキの声が聞こえなくなると、代わりにマチとヒソカの声が携帯に入ってくる。
『団長、ひとまずこっちは大丈夫だから』
『ふふ盗み聞きするなんて、悪いお兄さんだねえ団長』
『こっちが聞いてたの知っててよく言うよ。団長、こいつどうする?』
「そのまま廊下に放り出しておけ」
『そういうプレイなのかい?!興奮する!!』
『黙って廊下で転がってな!』
やっぱりこいつ旅団にいれるべきではなかったのでは……。あひんなんて喘ぐ声と扉が閉まる音がすると、マチがもういいよとトイレの戸を叩いてユウキを呼んだ。
『えっと、ヒソカどうなった?』
『興奮してたから廊下に転がしてる』
『どういうプレイなのそれは?!廊下出れなくない?!』
『あの変態がいなくなるまであたしはここにいるつもりだから、心配はいらないよ』
『えっじゃあマチさん、今日はここに泊まってくれるの?!』
『まあ、そうなるね』
『うわあいうれしい!!私誰かとお泊りなんて初めて!!パジャマパーティーしよ!!あっパクノダさんとシズクさんも来てくれないかな?女子会しよーよ!』
『そう?じゃあ呼んでみる』
『やったーっ!!えへへお菓子用意しなきゃえへへ!』
うれしそうなユウキの声が遠のいた隙に、マチが携帯に向かって『そういうことだけど、来れる?』と聞いてきたのでシズクと二人でもちろんと声をそろえて答えた。
『それじゃあさすがにもう切るから』
「待て」
『団長?』
「そのパーティーオレも参加した」
ぷちっ、ツーツー。通話が終わる音が聞こえ、団長が少し凹んでいるように見えた。いやさすがにそれはないです団長。
※兄探し中のどこか
それじゃあね!と元気よく電話を終える声を聴いて、いつもならそこで通話の切れる音が鳴るのだが、今日はいつまでたっても音は聞こえなかった。
はて、と携帯の画面を見るとまだ繋がっている。何か話忘れていることでもあったのだろうかと声をかけようとしたが、入ってくる声につい黙ってしまった。
『あー、クロロさんの話は今日も面白かったなー!』
どうやら、電話が切れていないことに気が付いていないらしい。今更盗み聞きに罪悪感を感じるような生き方はしていないので、そのまま携帯を置いて聞くことにした。オレの様子に気づいたほかの団員達がちらほらと集まってくるので、静かにとジェスチャーをして携帯を指刺せば、意図がわかったようでにんまりと悪い顔で笑う。聞き耳を立てる気満々らしい。
『できる男はトーク力もあるんだなあ。イケメンでコミュ力高くて、いや欠点なし男じゃん』
オレの評価は悪くないようで、つい口元が綻んでしまう。団員達の冷やかしの視線も気にならない。気にならないぞ。
『まあデートコースは高級志向すぎるから、そこだけ気になるけど』
なん…だと…まさか先日の兄妹団欒で回ったコースのことか?たしかに金を惜しみはしなかったが、あれが高級志向だというのか。おいノブナガ笑うな少し黙れ。おい女性陣なんでそこで「あー…」なんて思い当たる節があるといった顔をしているんだ。……何がいけなかったんだ?!
『めちゃくちゃ楽しかったけど、たまに味わいたい贅沢って感じだったなあ』
そういうものなのか?!おいシャルなんだそのわかるわかるという生暖かい目は!
『んー、逆にクロロさんとこの団内で、誰のデートコースがよさそうだろ』
おいわくわくしながら前に出てくるな野郎共。オレの妹だぞ。(※妹ではない)
『……シャルナークさんと見せかけて、フェイタンさんかな!次点はフィンクスさん』
二人ともそのガッツポーズをやめろ。シャルもアンテナを下ろしなさい。野郎共がどうしてお前がと小声で騒いでいる中、女性陣はさらに興味津々といった顔でユウキの次の言葉を待っている。お待ちかね、とこちらの期待通りに講評を話し始めてくれた。
『フェイタンさん、無口でぶっきらぼうに見えるけど、一番キレッキレの良い穴場スポットに連れていってくれそうだよねえ。フィンクスさんはなんだろ、面白いところいっぱい知ってそう。あのファラオみたいな帽子買ったお店教えてほしー』
いやあの帽子はさすがにセンスないだろ。おいやめろフィンクス。ドヤ顔でこちらを見るな。
『そういえば、ヒソカのデートコースはピンとこないんだよなあ。そもそもまともなデートしなさそう、わははー』
『失礼だな。ちゃあんといいトコロに連れていくよ』
『わきゃああああ?!』
『あ、今のいいね。一位確実のいい声』
ヒソカの声が聞こえた途端、団長の纏う気配がぴりっとした冷ややかな殺意を含み始めた。これはまずい、とマチに視線を送ると、こくりと頷いてアジトを飛び出していく。ユウキの滞在するホテルはここから全力で向かえば10分で着くはず。それまでどうか何も起こりませんように、と祈りながら携帯から聞こえる音を拾うことに集中した。
ちなみに他の団員もユウキを団長の妹としてかわいがっていることから、同じようにぴりついた殺気を漂わせている。
『いや、ちょ、なんでここにいんの?!いやそもそもなんでシャワー室から出てきた?!』
『そりゃあシャワー浴びてたからね』
『ここ私が滞在中のホテルの一室なんですが?!腰にタオル巻いて出てきた点は評価するけどそもそも不法侵入なんですが?!』
『まあまあ細かいことはいいじゃないか。それで、デートコースだったっけ?ふふ、団長のデートコースはお気に召さなかったみたいだったねえ』
『うわああ独り言聞かれてたああ!!いや待って待って、お気に召してないことないよめちゃくちゃ楽しかったよ!!むしろ百点満点だったよ!!ただ私が庶民すぎるだけで』
『そういうのも考慮してこそ最高のデートになるんじゃないか。まだまだ兄を名乗るには力量不足みたいだね、団長は』
ヒソカ本当にやめて。団長のオーラが大変なことになってるから。どうして死に急ぐのだろうかこの男は。
『兄を名乗るための力量ってなんなの……むしろクロロさんって理想の兄っぽいじゃん』
『そう?どのへんが?』
『そもそもデートにつれていってくれたのも、私がさみしいなあって思ってた時でさ。凹んでる私の声聞いて、きっと楽しませようってしてくれたんだよ。私にはほんともったいないくらいの良いお兄さんだと思うけどなあ』
ふうんと携帯の向こうのヒソカはつまらなさそうだけど、こちらは団長のオーラが少し和らいでいて安堵の息が漏れる。兄さんとは呼んでもらえないけれど、兄としての行動はどうやら満点のようだ。よかったわね、団長。この回答を引き出したヒソカに少し感謝しそうになったのだけれど。
『まあそんなことはどうでもいいや』
『どうでもいいや?!』
『それよりも、ボクのデートコースも味わってみないかい?せっかくホテルにいるんだし、ねえ?』
『わきゃああああ?!なんでタオルとったあああ?!うわああこっち来るな変態いいいい!!』
『ふふふふ。顔が真っ赤だねえ。うぶなのかな?』
『助けてクロロさんんん!!あなたのとこの団員が変態ですううううう!!』
バタン!ドタドタっ
『ユウキ無事?!』
『おやマチじゃないか、もしかして君も混ざりた……あふん』
『わあああ変態が天井に吊るされたああああどういう技術なの?!』
『変態は気にしなくていいよ。それよりも何もされてない?』
『うわああんされてないけどめちゃくちゃ怖かったああああ!!来てくれてありがとおおおお!!』
『気にしなくていいって。それよりこの変態の処理するから、あんたは一旦トイレに入ってて』
『処理するってどういうこと?!でもマチさんを信じてトイレにこもります!終わったら教えてね!』
ドタドタ、バタン。言われた通りにトイレにこもったのだろう。ユウキの声が聞こえなくなると、代わりにマチとヒソカの声が携帯に入ってくる。
『団長、ひとまずこっちは大丈夫だから』
『ふふ盗み聞きするなんて、悪いお兄さんだねえ団長』
『こっちが聞いてたの知っててよく言うよ。団長、こいつどうする?』
「そのまま廊下に放り出しておけ」
『そういうプレイなのかい?!興奮する!!』
『黙って廊下で転がってな!』
やっぱりこいつ旅団にいれるべきではなかったのでは……。あひんなんて喘ぐ声と扉が閉まる音がすると、マチがもういいよとトイレの戸を叩いてユウキを呼んだ。
『えっと、ヒソカどうなった?』
『興奮してたから廊下に転がしてる』
『どういうプレイなのそれは?!廊下出れなくない?!』
『あの変態がいなくなるまであたしはここにいるつもりだから、心配はいらないよ』
『えっじゃあマチさん、今日はここに泊まってくれるの?!』
『まあ、そうなるね』
『うわあいうれしい!!私誰かとお泊りなんて初めて!!パジャマパーティーしよ!!あっパクノダさんとシズクさんも来てくれないかな?女子会しよーよ!』
『そう?じゃあ呼んでみる』
『やったーっ!!えへへお菓子用意しなきゃえへへ!』
うれしそうなユウキの声が遠のいた隙に、マチが携帯に向かって『そういうことだけど、来れる?』と聞いてきたのでシズクと二人でもちろんと声をそろえて答えた。
『それじゃあさすがにもう切るから』
「待て」
『団長?』
「そのパーティーオレも参加した」
ぷちっ、ツーツー。通話が終わる音が聞こえ、団長が少し凹んでいるように見えた。いやさすがにそれはないです団長。