迷子のレクイエム(狩人)
DREAM
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「久しぶりだね、ユウキ」
「わーっ!久しぶりマチさん!!」
ジャポン空港へ向かうと、私達を待っていたらしくマチさんが待っていてすかさず駆け寄って抱き着いた。少し照れたようなマチさんにへっへと笑って、お土産を渡す。
あれから、結局村には何もなくて私の記憶も戻ることもなく、成果ゼロで帰路に着く羽目になった。ここまでついてきてくれたクロロさんにごめんねと謝ると、お前は謝り癖があるから直した方がいいとなぜか説教されてしまった。めそお。そしてこれからどうしようかと悩んでいたら、クロロさんが携帯を見ながら「マチがジャポンに着いたようだ」と突然ぶっこんで来たため、急いで空港へやってきたというわけである。
マチさんに会うのも半年ぶりくらいだ。半年前、ヨークシンを走り回って探したのが懐かしく思える。結局みんな何ともなかったということらしいが、クロロさんのカツアゲ事件を思い出して、マチさんにそのことを話したら珍しく噴き出していた。なんで?
「せっかく合流したんだから食事にしようか」
「あっじゃあ空港の中に気になるお店あるから、今空いてるか見てくる!ちょっとここで待ってて!」
「一人で行けるか?」
「もはや妹扱いじゃなくて幼児扱い?!行けるから待っててね?!」
ユウキが店の方へ向かっていくのを見送った後、マチが「除念できたんだね」と安堵した顔を向けてくる。
「ああ、また時期を見て招集をかけるつもりだ」
「今回は条件が条件だったから無理だったけど、ヒソカを頼るのはこれっきりにした方がいいと思うよ」
「勘か?」
「まあ、勘だけど」
それなら信用に値する。次に何かあってもあいつを頼るのはやめておこう。タイマンを終えたらまたあいつに捕まらないように逃げ……いや、タイマンの時に殺すからいいか。
「それで、本当にあの子も連れていく気なの?」
「その話は半年前に終えていたと思うが?」
「そうなんだけど、まだあたし達のこと知らないんでしょ?バレたらとか思わないの?」
「バレたら堂々と攫えるから問題ない」
「ああ、なるほど……まあ団長がそれでいいならいんだけどさ」
「連れて行かないほうがいいと思うか?」
何と言われても連れていく気ではあるが、一応聞いておこうとそう問えば、マチは少し思案した後首を横に振った。
「連れていった方がいい気がする。これも勘だから何の根拠もないんだけど」
「おっ!ユウキじゃねえかあ!」
「わきゃあああ!!」
「……ノブナガも一緒だったのか?」
「全く無関係。あいつ、あたしの事つけてたのかもね」
マチが拳を握ってノブナガに近づいていったので、それが振り下ろされるのを静観してみていることにした。
「ノブナガさんも久しぶりだなあ!みんな元気そうでほんとよかったよ。半年前めちゃくちゃ心配して探し回ったんだからね」
「悪かったって。あん時はみんな忙しくてよ」
「そういえば、携帯新しいね?前のはどうしたの?」
「それがいつの間にか壊れちゃってて。ジャポンに来る前にクロロさんから買ってもらっちゃった。前の連絡先全部消えたから、今クロロさんのしか入ってないんだけどね」
「「……」」
「なんだその目は」
いや別に、とマチさんとノブナガさんが目をそらしていた。一体どうしたのだろう。まあとにかく、また団員のみんなに会えてよかった。大丈夫だとクロロさんから聞いていたけど、やっぱり姿を見ると安心する。
「はあ、でもクロロさんは劇団再開するし、私もこれからどうするか考えないとなあ」
結局兄は見つからないまま。おまけに何か手掛かりがあるかもと隠されていた村に向かうも、思い出す事もなければ兄の痕跡もなかった。
ライセンス情報を追っても俺はいない、という伝言を信じるならば、もはやお手上げだ。私にできることはなくなってしまった。
兄探しをするためにお世話になった行商人のおじさん達と別れたが、そのおじさんももう亡くなってしまった。帰る場所も、頼る人もいなくなった私は、これからどうすればいいのだろう。
テーブルに運ばれた注文した料理を一口食べる。いやうまっ。ここのパスタめちゃくちゃ美味いな。隠し味とか教えてもらえないかな。思考が少しそれてしまっていると、クロロさんがふっと噴き出して笑った。
「オレ達と一緒に行くのは決定事項なんだから悩む必要はないだろう」
「いつ決定したんですかね?!」
「嫌なのか?」
「いっ!……嫌では、ないけどさ……」
おお、となんだかマチさんとノブナガさんが前のめりになったのは気のせいだろうか。
「で、でもほら、私過去も曖昧な得体のしれない人間なわけだよ?みんなも扱いに困るんだから、簡単に言っちゃダメだって」
「いいや?オレらは別に困らねえよ。むしろ(団長が)おもしれえから気にせず来い来い」
「行く当てもないんでしょ?なら一緒に来ればいいよ。(団長が)面白いし」
「なんか心の中で言ってない?」
でもそっかあ、みんなと一緒にいてもいいのかあ。
ゴンくん達のことも気になるけど、連絡先を知らないからどうしようもないし、ミルキくんはゾルディック家に遊びに行けば会えるし……いやでも今行くとイルミさんに嫁入りだと思われそうだからちょっとやめとこうかな……。
「……一緒に行ってもいい?」
「妹なんだから遠慮するな」
「そうそう、妹なんだし」
「気にすんなって団長妹」
「うううこのままだと洗脳されてしまううううう」
頭を抱えて目をぐるぐるさせる私を見て、三人は各々楽しそうに笑っていた。
「というわけで、追ってくるヒソカを撒きながら表向きは慈善事業を行い盗みもやっていく。あとは対ヒソカ用に能力も盗んでいく」
「ヒソカの野郎しつこそうだからなぁ」
「あと何人か呼ぶ?」
「いや、団体でぞろぞろ歩くと人目を引くからしない。今まで通り、暇な奴らで集まって好きに盗もう。ただしユウキにはばれないように」
「難易度上がってんじゃねえか」
「ま、あの子念見えないから隠そうと思ったら楽かもよ。ガーディアンだっけ?あれの悪判定に入りさえしなければ」
「あれってあいつの兄貴の念能力なんだよな。つっても気配があるだけで最初みたいに見えなくなったな?」
「見えなくなったのはユウキの中で二人は心からの信頼を得ているという証拠だ」
「へえ……ま、気分はわるかねえな?よく見りゃユウキってちょっとかわい」
「ん?」
「なんでもないです」
「(過保護兄……)」
「わきゃあああ!!突然のタックル何事!!ってコルトピさん?!なんでここに?!」
「……誰かコルトピに話したか」
「話してねえな。オレは団長と連絡とってたくせえって思ってマチをつけてきただけだぜ」
「今度はあんたがコルトピにつけられたんだよ」
「なんだとお?!」
「……はあ、これ以上増えてくれるなよ本当に」
「わーっ!久しぶりマチさん!!」
ジャポン空港へ向かうと、私達を待っていたらしくマチさんが待っていてすかさず駆け寄って抱き着いた。少し照れたようなマチさんにへっへと笑って、お土産を渡す。
あれから、結局村には何もなくて私の記憶も戻ることもなく、成果ゼロで帰路に着く羽目になった。ここまでついてきてくれたクロロさんにごめんねと謝ると、お前は謝り癖があるから直した方がいいとなぜか説教されてしまった。めそお。そしてこれからどうしようかと悩んでいたら、クロロさんが携帯を見ながら「マチがジャポンに着いたようだ」と突然ぶっこんで来たため、急いで空港へやってきたというわけである。
マチさんに会うのも半年ぶりくらいだ。半年前、ヨークシンを走り回って探したのが懐かしく思える。結局みんな何ともなかったということらしいが、クロロさんのカツアゲ事件を思い出して、マチさんにそのことを話したら珍しく噴き出していた。なんで?
「せっかく合流したんだから食事にしようか」
「あっじゃあ空港の中に気になるお店あるから、今空いてるか見てくる!ちょっとここで待ってて!」
「一人で行けるか?」
「もはや妹扱いじゃなくて幼児扱い?!行けるから待っててね?!」
ユウキが店の方へ向かっていくのを見送った後、マチが「除念できたんだね」と安堵した顔を向けてくる。
「ああ、また時期を見て招集をかけるつもりだ」
「今回は条件が条件だったから無理だったけど、ヒソカを頼るのはこれっきりにした方がいいと思うよ」
「勘か?」
「まあ、勘だけど」
それなら信用に値する。次に何かあってもあいつを頼るのはやめておこう。タイマンを終えたらまたあいつに捕まらないように逃げ……いや、タイマンの時に殺すからいいか。
「それで、本当にあの子も連れていく気なの?」
「その話は半年前に終えていたと思うが?」
「そうなんだけど、まだあたし達のこと知らないんでしょ?バレたらとか思わないの?」
「バレたら堂々と攫えるから問題ない」
「ああ、なるほど……まあ団長がそれでいいならいんだけどさ」
「連れて行かないほうがいいと思うか?」
何と言われても連れていく気ではあるが、一応聞いておこうとそう問えば、マチは少し思案した後首を横に振った。
「連れていった方がいい気がする。これも勘だから何の根拠もないんだけど」
「おっ!ユウキじゃねえかあ!」
「わきゃあああ!!」
「……ノブナガも一緒だったのか?」
「全く無関係。あいつ、あたしの事つけてたのかもね」
マチが拳を握ってノブナガに近づいていったので、それが振り下ろされるのを静観してみていることにした。
「ノブナガさんも久しぶりだなあ!みんな元気そうでほんとよかったよ。半年前めちゃくちゃ心配して探し回ったんだからね」
「悪かったって。あん時はみんな忙しくてよ」
「そういえば、携帯新しいね?前のはどうしたの?」
「それがいつの間にか壊れちゃってて。ジャポンに来る前にクロロさんから買ってもらっちゃった。前の連絡先全部消えたから、今クロロさんのしか入ってないんだけどね」
「「……」」
「なんだその目は」
いや別に、とマチさんとノブナガさんが目をそらしていた。一体どうしたのだろう。まあとにかく、また団員のみんなに会えてよかった。大丈夫だとクロロさんから聞いていたけど、やっぱり姿を見ると安心する。
「はあ、でもクロロさんは劇団再開するし、私もこれからどうするか考えないとなあ」
結局兄は見つからないまま。おまけに何か手掛かりがあるかもと隠されていた村に向かうも、思い出す事もなければ兄の痕跡もなかった。
ライセンス情報を追っても俺はいない、という伝言を信じるならば、もはやお手上げだ。私にできることはなくなってしまった。
兄探しをするためにお世話になった行商人のおじさん達と別れたが、そのおじさんももう亡くなってしまった。帰る場所も、頼る人もいなくなった私は、これからどうすればいいのだろう。
テーブルに運ばれた注文した料理を一口食べる。いやうまっ。ここのパスタめちゃくちゃ美味いな。隠し味とか教えてもらえないかな。思考が少しそれてしまっていると、クロロさんがふっと噴き出して笑った。
「オレ達と一緒に行くのは決定事項なんだから悩む必要はないだろう」
「いつ決定したんですかね?!」
「嫌なのか?」
「いっ!……嫌では、ないけどさ……」
おお、となんだかマチさんとノブナガさんが前のめりになったのは気のせいだろうか。
「で、でもほら、私過去も曖昧な得体のしれない人間なわけだよ?みんなも扱いに困るんだから、簡単に言っちゃダメだって」
「いいや?オレらは別に困らねえよ。むしろ(団長が)おもしれえから気にせず来い来い」
「行く当てもないんでしょ?なら一緒に来ればいいよ。(団長が)面白いし」
「なんか心の中で言ってない?」
でもそっかあ、みんなと一緒にいてもいいのかあ。
ゴンくん達のことも気になるけど、連絡先を知らないからどうしようもないし、ミルキくんはゾルディック家に遊びに行けば会えるし……いやでも今行くとイルミさんに嫁入りだと思われそうだからちょっとやめとこうかな……。
「……一緒に行ってもいい?」
「妹なんだから遠慮するな」
「そうそう、妹なんだし」
「気にすんなって団長妹」
「うううこのままだと洗脳されてしまううううう」
頭を抱えて目をぐるぐるさせる私を見て、三人は各々楽しそうに笑っていた。
「というわけで、追ってくるヒソカを撒きながら表向きは慈善事業を行い盗みもやっていく。あとは対ヒソカ用に能力も盗んでいく」
「ヒソカの野郎しつこそうだからなぁ」
「あと何人か呼ぶ?」
「いや、団体でぞろぞろ歩くと人目を引くからしない。今まで通り、暇な奴らで集まって好きに盗もう。ただしユウキにはばれないように」
「難易度上がってんじゃねえか」
「ま、あの子念見えないから隠そうと思ったら楽かもよ。ガーディアンだっけ?あれの悪判定に入りさえしなければ」
「あれってあいつの兄貴の念能力なんだよな。つっても気配があるだけで最初みたいに見えなくなったな?」
「見えなくなったのはユウキの中で二人は心からの信頼を得ているという証拠だ」
「へえ……ま、気分はわるかねえな?よく見りゃユウキってちょっとかわい」
「ん?」
「なんでもないです」
「(過保護兄……)」
「わきゃあああ!!突然のタックル何事!!ってコルトピさん?!なんでここに?!」
「……誰かコルトピに話したか」
「話してねえな。オレは団長と連絡とってたくせえって思ってマチをつけてきただけだぜ」
「今度はあんたがコルトピにつけられたんだよ」
「なんだとお?!」
「……はあ、これ以上増えてくれるなよ本当に」