snobbism(龍如)
DREAM
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兄妹生活。~お正月編~
(2014年なずな27際)
「あけましておめでとう!今年もよろしくお願いします!」
おめでとう、といつもの調子で谷村さんが返してくれて、反対によし兄は気怠げにはいはいと頷いている。年々私への対応が雑になっていく。解せぬ。
テレビのカウントダウン番組で、カウントが翌年に変わり番組出演者達がお祝いし合うのを眺めながら、せっせと作ったおせちを振舞うと、谷村さんもクールな顔を少し緩ませた。
「やっぱ元旦に仕事なんてやってらんねえわ。なんだって年末年始はあんなに浮かれて犯罪起こす奴が増えるんだよ……ハロウィンと年末年始はほんと地獄」
「警察の人は大変だよね……せっかく休みとれたんだから、ゆっくり休んでいってね!あ、お風呂で背中流そうか?!」
「ぶふぉっ」
「わー?!谷村さん大丈夫?!」
谷村さんがいきなり飲んでいた甘酒を噴き出したので、慌ててタオルを取ってる。一体どこに噴き出す要素があったのか頭をぐるぐるさせていると、よし兄がいつものチベスナ顔でこちらを見ていた。
「ソープごっこはよそでやれ」
「違うんだが?!」
2013年はとにかく忙しかったと谷村さんは言う。神室町で起きたいろんな騒ぎの収拾で、様々な機関が日夜動いていたらしい。もちろん一番忙しかったのは警察と東城会の上の人たちだ。結局、騒ぎの原因として元四代目会長である桐生さんが逮捕されることで事を収める方向へ進んでいった。東城会の方は間島さんと六代目さんが頑張って沈静化させたんだろうな。よし兄は「六代目に任せておけば問題ないだろう」とどこか得意げだった。
いろんなことがようやく落ち着いて、谷村さんもまとまった休みが取れるようになったから今日大阪まで来てくれている。2014年はどんな年になるだろう。
「そういえば伊達さんから聞いたんですけど、桐生さん、2016年には出てこれそうですよ」
「そうなのか?……いや待て、なんでそれを俺に言うんだ」
「だって、桐生さんがアサガオ戻ったら東城会の六代目に会いに行くんでしょう?」
「……なずなてめえ」
「ギャーッ!!頭わしづかみやめてーッ!!」
食べ終わったものの片づけをしていたら、怒声と共に頭をわしづかみにされる。ぎゃあぎゃあと騒いでいると、谷村さんがふっと笑った。
「俺もね、義孝さんが会いたい人に会えたらいいなって思ってるんですよ。手伝いだってしますし。俺はあんたが後押ししてくれたおかげで、会いたい奴に会えたんで」
「こいつがうじうじと鬱陶しかっただけだがな」
「ひどいこと言った!!でもさ、私も思ってるんだからね、よし兄も早く会えるといいなって。あと2年かあ。長いけど、楽しみだねよし兄!」
「……まあ、な」
めったに拝めないよし兄のデレに、思わずわーっと谷村さんの肩を小突く。谷村さんもふふっと笑って、「よかったな」と私の頭を撫でてくれた。少し照れるけど、今すごく幸せだなあって思うのだった。
ここに、兄貴が……もう一人の大事なお兄ちゃんがいてくれたら、もっと幸せだったのになあなんてことも、思ってしまうけど。
「わかった。そのまま警戒を続けろ」
部下からの連絡に応え、通話を切る。
近いうちにどういった方法になるかはわからないが、東城会と祭王会の手によって亜細亜街は消滅してしまうだろう。その時、どれだけの被害が出るかわからない。わからないが、守らないといけない理由があった。
(……なずなが悲しむからな)
たった一人の妹のためにといってこの道を選び、あいつを俺のエゴで生かし続けている。そんな俺にできることは。ただただ、あいつが悲しむことがないように、笑って暮らせる日常を守ることだけだ。
(それにしても……なんだって神室町は厄介事が次から次へと舞い込んでくるんだ?)
町全体のお祓いでも必要なんじゃないのか?と少し真剣に思いながら、件の町へ向かうために俺はバイクを走らせた。
(2014年なずな27際)
「あけましておめでとう!今年もよろしくお願いします!」
おめでとう、といつもの調子で谷村さんが返してくれて、反対によし兄は気怠げにはいはいと頷いている。年々私への対応が雑になっていく。解せぬ。
テレビのカウントダウン番組で、カウントが翌年に変わり番組出演者達がお祝いし合うのを眺めながら、せっせと作ったおせちを振舞うと、谷村さんもクールな顔を少し緩ませた。
「やっぱ元旦に仕事なんてやってらんねえわ。なんだって年末年始はあんなに浮かれて犯罪起こす奴が増えるんだよ……ハロウィンと年末年始はほんと地獄」
「警察の人は大変だよね……せっかく休みとれたんだから、ゆっくり休んでいってね!あ、お風呂で背中流そうか?!」
「ぶふぉっ」
「わー?!谷村さん大丈夫?!」
谷村さんがいきなり飲んでいた甘酒を噴き出したので、慌ててタオルを取ってる。一体どこに噴き出す要素があったのか頭をぐるぐるさせていると、よし兄がいつものチベスナ顔でこちらを見ていた。
「ソープごっこはよそでやれ」
「違うんだが?!」
2013年はとにかく忙しかったと谷村さんは言う。神室町で起きたいろんな騒ぎの収拾で、様々な機関が日夜動いていたらしい。もちろん一番忙しかったのは警察と東城会の上の人たちだ。結局、騒ぎの原因として元四代目会長である桐生さんが逮捕されることで事を収める方向へ進んでいった。東城会の方は間島さんと六代目さんが頑張って沈静化させたんだろうな。よし兄は「六代目に任せておけば問題ないだろう」とどこか得意げだった。
いろんなことがようやく落ち着いて、谷村さんもまとまった休みが取れるようになったから今日大阪まで来てくれている。2014年はどんな年になるだろう。
「そういえば伊達さんから聞いたんですけど、桐生さん、2016年には出てこれそうですよ」
「そうなのか?……いや待て、なんでそれを俺に言うんだ」
「だって、桐生さんがアサガオ戻ったら東城会の六代目に会いに行くんでしょう?」
「……なずなてめえ」
「ギャーッ!!頭わしづかみやめてーッ!!」
食べ終わったものの片づけをしていたら、怒声と共に頭をわしづかみにされる。ぎゃあぎゃあと騒いでいると、谷村さんがふっと笑った。
「俺もね、義孝さんが会いたい人に会えたらいいなって思ってるんですよ。手伝いだってしますし。俺はあんたが後押ししてくれたおかげで、会いたい奴に会えたんで」
「こいつがうじうじと鬱陶しかっただけだがな」
「ひどいこと言った!!でもさ、私も思ってるんだからね、よし兄も早く会えるといいなって。あと2年かあ。長いけど、楽しみだねよし兄!」
「……まあ、な」
めったに拝めないよし兄のデレに、思わずわーっと谷村さんの肩を小突く。谷村さんもふふっと笑って、「よかったな」と私の頭を撫でてくれた。少し照れるけど、今すごく幸せだなあって思うのだった。
ここに、兄貴が……もう一人の大事なお兄ちゃんがいてくれたら、もっと幸せだったのになあなんてことも、思ってしまうけど。
「わかった。そのまま警戒を続けろ」
部下からの連絡に応え、通話を切る。
近いうちにどういった方法になるかはわからないが、東城会と祭王会の手によって亜細亜街は消滅してしまうだろう。その時、どれだけの被害が出るかわからない。わからないが、守らないといけない理由があった。
(……なずなが悲しむからな)
たった一人の妹のためにといってこの道を選び、あいつを俺のエゴで生かし続けている。そんな俺にできることは。ただただ、あいつが悲しむことがないように、笑って暮らせる日常を守ることだけだ。
(それにしても……なんだって神室町は厄介事が次から次へと舞い込んでくるんだ?)
町全体のお祓いでも必要なんじゃないのか?と少し真剣に思いながら、件の町へ向かうために俺はバイクを走らせた。