★番外編
DREAM
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番外:やきもち焼きました。
(2011年なずな25歳)
ラブホテルに入る谷村さんを見かけたんです。
なずなちゃんの衝撃発言に、咥えていたタバコが地面に落ちてしまった。
「え、ちょ、は?!ど、どういう事それ?!」
「あ、いや、浮気とかではなくて。ナイールさんと一緒に入ってくのを見かけたんですけど」
「はあ?!?!それ浮気じゃない?!」
「お仕事ですよお仕事!店先で従業員に警察手帳見せてたんで!それに谷村さんは浮気とかしません!」
もう吸う気のなくなった煙草を拾い、喫煙所の灰皿へ放ってから一旦冷静になるように努める。久しぶりに会うなずなちゃんは、谷村さんのそんな場面を見ても浮気を微塵も疑ってなくて淡々としていた。
そう、今日なずなちゃんは久しぶりに神室町へ遊びにきていたのだ。それも、谷村さんには内緒で。集金の途中、たまたま劇場前広場で会った俺は、彼女に内緒で来た理由を尋ねると、『守られてばかりで申し訳ない。一人でも大丈夫だってところを見せて安心させたい』と健気な回答が返ってきてほっこりしていたと言うのに。
その次に告げられた言葉にとんでもない衝撃を受けることになる。
「そういえばさっき、ラブホテルに入る谷村さんを見かけたんです」
そして冒頭に戻るわけだが。
彼女の言う通り、警察手帳を提示していたのなら仕事なんだろうけど、それでも自分以外の女性とラブホテルに入る恋人を見るのは良い気分ではないはずだ。
どんな表情をしているだろうと心配でなずなちゃんの顔を覗き込むと、少し頬を赤らめて俺の事を上目遣いで見上げてきてどきりとする。
「秋山さん、お願いがあるんです」
「嫌な予感しかしないけど、一応聞こうかな……何かな……?」
「私とラブホテル行きませんか?!」
「俺谷村さんに殺されるけど?!」
なんでそんな思考に?!と問い詰めるも、なずなちゃんは興奮気味で俺の手を引っ張って喫煙所を出ようとする。思いの外力強いな?!
「私、ラブホテル行ったことないんです!谷村さん曰くラブホは録画されてるからそういう目的で行かない方が良いらしいんですが、どんな感じなのか好奇心には逆らえなくって!女子会も考えたんですけど同姓同士だとお断りされる可能性もあるって聞いたし、私その、そういうの付き合ってくれそうな同姓の友達がいなくて……へへ」
「なずなちゃん……」
「でもほら!秋山さんなら谷村さんとも仲が良いし、変な誤解もないですし!」
「……本当に、それだけ?」
一生懸命理由を並べて笑おうとしているなずなちゃんを見ていられなかった。引き止めてそう正面から尋ねたら、少し笑顔が歪み、ぽつりぽつりと話してくれる。
「し、仕事だってわかってるし、心配してくれてるのもわかってるけど……私とは行かないのに他の人とは入るんだなあって、なんか、そんな事思っちゃって……ちょっと、反抗心というか、嫉妬した、というか……」
この子は、我慢をする子だ。泣くのだって、ほとんど自分の為じゃない。だから桐生さんも放っておけなかったし、真島さんもずっと気にかけていた。そして、谷村さんも。
けど、今なずなちゃんは悲しんでいるのだ。滅多に見せない感情を俺なんかに吐露してしまうくらい、弱っている。谷村さんのせいで、だ。
覚悟を決めて、俺はなずなちゃんの両肩を掴んだ。驚いた目が俺を見つめ返している。
「よし、行こうか、ラブホテル」
「えっ?」
「ただし、俺達も仕事で行こう。ちょうどね、集金する人がラブホ滞在中でどう尋ねようか悩んでたんだ」
「!!やった!!ベストタイミングですね!!」
「ふふ、そうだね。それじゃ、花ちゃんに一応連絡しておくよ。谷村さんに誤解されても困るしね」
「お手数おかけします!!」
やったやった、と嬉しそうななずなちゃんを見ていたら、なんだか妹がいたらこんな感じなのかなと俺もにやけてしまう。そのせいか二人でラブホまで集金行ってくると花ちゃんに連絡したら、若い子とそういう場所に行くからってデレデレしないでくださいと冷たい声で電話を切られてしまった。帰りに韓来の焼肉弁当3個くらいお土産に買っておこう。
ほんとに受付の人が見えない!
部屋いっぱいある!
部屋の鍵だー!
はしゃぐ彼女の声をBGMに、集金相手の滞在している部屋番の横が空いているのを確認して部屋を選び、受付から鍵を受け取った。
エレベーターに乗り込むときに鍵を渡してあげたら、なずなちゃんは嬉しそうにそれを受け取り目をキラキラとさせていたが、これラブホのルームキーなんだよなあと少し冷静になる。
それから彼女には部屋にいてもらい、集金相手の部屋へ乗り込んで無事集金を終えて再び部屋へ戻ると、彼女の姿が見えなかった。
「あれ?なずなちゃーん?」
「あっ!秋山さんめちゃくちゃ早かったですね!」
「おっと……なんで水着を着てるのかな??」
「だって泡風呂があるんですよ?!私泡風呂初めてなんです!!そこに水着が置いてあったので泡風呂に入るために着ちゃいました!!」
「ああーなるほどねーうんうん。これは谷村さんに5回は殺されるなー」
「あははー!そんなことないですって!」
トイレから出てきたなずなちゃんは、ブルーを基調とした端々にヒラヒラが着いている可愛らしいビキニの水着を身に纏っていた。こういうホテルに備えつけられている衣装にしては際どくはなく、清楚よりのイメージだ。そういう嗜好の衣装なのかもしれない。
プレイとして使われているものだとわかっているのかどうか、なずなちゃんは楽しそうに笑って泡風呂へ向かっていく。しかし、わははー!と泡に塗れながらお湯の中で興奮している彼女のお腹に傷跡があるのを見てしまった。上着を脱ぎ、ベッドに腰掛けてお風呂を満喫している彼女へ聞いてみる。
「お腹の痕、五年前の事件のやつ?」
「あっ見えちゃいました?そうなんですよー。銃弾がポケットに入れてた携帯に当たって、バッキバキに壊れちゃって。その時に出来た傷なんですけど、痕になっちゃったんですよね」
「季節の変わり目は痛いんだよね」
「そう!なんか、ズキズキーって感じでめちゃくちゃ痛いんですよ!痛み止め必須です!」
銃弾を身に受ける衝撃は、俺にも経験がある。その時は札束に助けられたが、彼女は携帯に助けられたのだ。きっと、俺達はすごく運が良い。思わずふふっと笑った。
「へへ、やっと秋山さん笑ってくれましたね!」
「え?」
「私、めちゃくちゃ無茶言って連れてきてもらったから、せめて楽しんでほしいなって思ってたんです。私の我儘に付き合わせてごめんなさい」
「いいんだよ。なずなちゃんの我儘なら何でも聞いてあげる」
「ほほう、秋山さんはそうやってキャバクラで女の子落とすんですね?」
「ええ?俺ほんとに何でも聞いてあげてると思うけどなあ」
「たしかに!!秋山さん、いつもありがとうございます!!」
泡を頭につけながら、なずなちゃんが笑っている。その姿に毒気が抜かれて、備え付けの湯船へ近付いて泡をとってあげた。
「満足した?」
「結構満足です!引き出しとかまだ漁ってないんで、お風呂出たら漁りますね!」
「引き出し開けてもセックス目的の物しかないと思うんだけどなあ……」
「!!秋山さんの口から出るエッチな言葉!!興奮する!!」
「しないで……」
泡風呂から出て、洗面所へ行き服を着直してきたなずなちゃんは、タオルを頭に乗せたまま宣言通り引き出しを漁り始めた。しかし卑猥なものは出ては来ず、シンプルなコンドームとビジネスホテルと変わらないアメニティしかなく少し不満げだった。
「もう少しラブホ感欲しかったです……」
「ラブホにどんな期待を背負ってきたの……あ、そうだ。ここルームサービスでご飯とかデザート注文できるけど、お腹空いてない?」
「えっ?!空いてます空いてます!!わっほんとだメニューがある!美味しそー!!」
ラブホから意識が離れてくれたらしく、これまた楽しそうにメニューを広げている。なんだか本当にただホテルで女子会ならぬご飯会をしているような気分だ。俺も何か頼もうかな、とメニューを横から覗き込む。
「あ、デザートいいなぁ。パフェ美味しそう」
「じゃあ私ホールケーキにします!一緒に食べましょう!」
「ホールは二人だときつくない?!」
「小さいですし、私が七割はいくんで大丈夫ですよ!」
「……やけ食い?」
「やけ食いです!!」
それなら仕方ない、と笑ってホールケーキを注文した。パフェはまた今度にしよう。
しばらく二人で普通に健全なテレビを見て談笑していると、ノックの音が聞こえた。ホールケーキが到着したらしい。テレビのAVもといアニマルビデオの猫の親子に夢中ななずなちゃんを置いて、俺は扉を小さく開けた。
「はーい」
「警察です。少しお話しを……秋山さん?」
開けなきゃ良かった。
思わず扉を閉めようとすると、閉まらないように足を挟まれて止められた。
「何で閉めるんです?」
「あ、いや、はは……お仕事お疲れ様、谷村さん」
そう、谷村さんだ。警察手帳を見せて聞き込みをしている谷村さんだ。
なずなちゃんが言うように、本当に仕事でラブホテルを回っているようだ。しかし、もし部屋の主がナニをしている最中だったらどうする気だったのだろう。いや谷村さんなら淡々と聞き込みして去っていきそうだな、なんて現実逃避の想像が頭を駆け巡る。案の定、谷村さんは訝しげな顔で俺を見ているではないか。
「まあ誰と来てるかは詮索しないでおきますよ。それより、この男見てないですか?」
「あ、さっき集金した石上さんだ」
「さっき?じゃあまだここにいますね。何号室です?というか、まさかそれでこんな場所まで来たんですか?よく一人で入れましたね」
「い、一応、助っ人の女の子と来たからね……あ、彼なら恋人と一緒に隣の部屋にいるはずだよ」
「ありがとうございます。また来ます。ナイール!いたぞ!」
「ほんと?!」
廊下の曲がり角からナイールさんが出てきて、谷村さんと合流して隣の部屋に乗り込んでいく。少しドタバタと音がした後、ナイールさんがボロボロの石上さんを連れて出てくるのが見えた。その後ろをオロオロした女性がついていき、谷村さんが無線でどこかに連絡を取りながら出てきて、そのまま出口へ向かうナイールさんと別れてこちらへ向かってくる。足音が、死の宣告のようだ。
「えーと、石上さん何したの?」
「結婚詐欺と保険金殺人ですね。叩けばまだ出そうですけど」
そうだったのか。また俺は見る目がなかったようだ。自信失くすなあ。
「まあ世の中には人を騙すのがクソみたいに上手い奴もいるんですよ。あんまり気にしないでいいんじゃないですか」
少し落ち込んでしまったのがわかったのか、谷村さんが珍しくフォローを入れてくれる。嬉しいけど、部屋の中にいる彼女が知られたら殺されるよなあ、と気が遠くなりそうだ。どうしようか。
けど大抵、こういう時は空気を読まない彼女が声をかけてくるものなのだ。
「秋山さーん?ケーキきました?」
「…………は?」
「あ」
これが所謂、テンプレ展開というやつか。エリーゼで働くオタク気質なキャストから教えてもらった単語がすぐにヒットした。
部屋の奥から、ベッドで寝転んだままなずなちゃんが呑気な声をかけてきて、当然その声に聞き覚えがある谷村さんは俺越しに彼女の姿を視認した。してしまった。
俺を押し退けて部屋の中に入ると、寝転んでいる#name3#ちゃんの肩を掴んでそのまま縫い付けるようにベッドへ押し倒した。こちらから谷村さんの表情は見えないが、なずなちゃんが若干怯えた顔をしているのでおそらく怖い顔をしているのだろう。
「…………」
「た、谷村さん。お、お仕事お疲れ様です」
「……髪、濡れてるね。風呂入ったの?」
「え?う、うん……泡風呂だったから、テンション上がって……」
「秋山さんの前で、風呂に入ったんだ?」
「水着!なずなちゃん水着着てたから!!」
部屋の扉を閉めて慌てて補足すると、谷村さんから「秋山さんは黙っててください」と低い声で言われてしまったので大人しくすることにした。
なずなちゃんはなんで怒っているのかわからないと疑問符を浮かべながら谷村さんを窺っているようだ。
「あの、わかってると思うけど、秋山さんとここに来たのはお仕事だからね?ラブホ探索したいから集金のお手伝いしたいって、私が頼んでここに連れてきてもらったんだよ」
「なんで神室町来てるのに連絡してくれなかったんだ」
「谷村さんに心配かけてばっかりだから、一人でも大丈夫なんだぞって姿を見せたくて……」
「心配は好きでしてるからいいの。そもそもよりによって、なんでラブホに来たいなんて言い出した?ここは」
「盗撮とかされてるからダメなんだよね?わかってるよ、谷村さんが私の事情とか色々心配してそう言ってくれてるの。……本当は私、別にラブホテルに来たかったわけじゃ、ないんだ。今日神室町に来るまで、ラブホに入りたいなんて思ってなかった」
え、と俺も谷村さんと同じように驚いた声を出してしまう。なずなちゃんは両手で顔を覆いながら、ボソボソと小さな声で言った。
「谷村さんとナイールさんがラブホに入ってくの見て、自然だなあって。谷村さんは、相手が私じゃなかったら、気負わないでどこにだって行けるはずなのに、って。谷村さんの見てる世界と私の世界は違うの、やだなあって、思っただけ、なんだ」
だから、同じ事をしようと思ったのか。内容がラブホに入るっていうのがちょっと、というかかなりアレなんだけども。
なずなちゃんがボソボソとまだ何か言っているが、きっとごめんなさいとかする必要のない謝罪だろう。先程までお怒りだった谷村さんも、力が抜けたのかそのまま覆い被さるように倒れた。
「ぐほう!た、谷村さん?!大丈夫?!」
「大丈夫。お前は本当に鈍いから、はっきり言わないといけないなって改めて思い直しただけ」
「へ?」
「俺がお前をラブホに連れて行きたくなかった理由は、お前の事情を鑑みたわけじゃなくて……その、そういう姿を他の奴に見せるのが嫌だったんだよ。あー、もう!はずかしいなあ!」
「わあ……独占欲怖ぁ……」
「秋山さんうるさい!」
さて、至近距離で惚気を聞かされたなずなちゃんはどんな反応をしているだろうか。近くまで行って顔を覗き込んでみると、谷村さんがそろそろと起き上がった。その下では、顔を手で覆ったままだが、見えている耳が真っ赤のなずなちゃんが小刻みに震えている。
「よかったね、なずなちゃん。谷村さんのベタ惚れ台詞聞けて」
「ひゃい……」
なずなちゃん身体を起こして、照れたように頭をかいて笑った。色々あってこんなところまで来てしまったけど、なずなちゃんも幸せそうだし良かった良かった。
「まあ秋山さんは許しませんけどね。仕事とはいえ人の彼女連れてラブホ入るとか正気ですか?」
ううーん。やっぱりそうなるよねーーー。
「いやいや秋山さんは悪くないよ?!マジで私が行きたいって駄々こねただけだからね?!」
「いや、その駄々を俺にしろよ。なんで秋山さんにするんだよ。大体お前はな」
「ええー?!今度は私が怒られる流れ?!」
なずなちゃんをベッドの上に正座させて説教をしている谷村さん。それを備え付けの椅子に座って眺めている俺。そしてここはラブホ。何この状況。
するとコンコンと控えめのノック音がして、現実逃避に扉へ向かうと、どうやらようやくお目当てのホールケーキが到着したようだ。しかし写真よりも大きいのがきてしまったなあ。
ひとまず受け取ったケーキをテーブルに置いて、お説教中の谷村さんを止めることにした。
「はいはい、谷村さん続きは後で。なずなちゃん、ケーキがきたよ」
「やった!!わー!!おいしそー!!」
「いや、二人でホールケーキ食おうとしてたんですか?ラブホで?」
「もうこの際谷村さんも道連れだよ。食べるよ、ラブホで三人でホールケーキを!」
「秋山さんのテンションもおかしくなっちまったな……とりあえずナイールに連絡入れるんでケーキ切り分けといてください」
一緒に食べてくれるらしい。まあなずなちゃんがいるのがわかった上で俺と二人ラブホに置いておくなんてできないのだろう。
そんな谷村さんの嫉妬も気付かないなずなちゃんは、嬉しそうにケーキを切り分け始めている。
谷村さんが電話をかけ始めるのを背後に、そういえばとなずなちゃんに声をかける。
「さっきの話なんだけどね?なずなちゃんがラブホ入りたいって思った理由のやつ」
「ぎゃふん!それ掘り返します?!」
「掘り返すとも。さっきの理由も本当なんだろうけど、もう一つあったでしょ?俺に話してくれた最初の理由。あれも本音だよね。というか、むしろそっちの方が本気の理由だったんじゃない?」
《し、仕事だってわかってるし、心配してくれてるのもわかってるけど……私とは行かないのに他の人とは入るんだなあって、なんか、そんな事思っちゃって……ちょっと、反抗心というか、嫉妬した、というか……》
嫉妬した、と彼女は言っていた。きっと、こっちが本気の本音だったんじゃないだろうか。見てる世界の話も本音だけど、最初はただの嫉妬、やきもちだったんじゃないだろうか。そう思って彼女を問い詰めると、先程よりも一層顔を真っ赤にして手を止めてしまった。
「へ、へへ……へへへ」
「谷村さんにちゃんと言いなよ?嫉妬しましたって」
「い、言っても……」
「いいに決まってるから。ね?我慢しすぎちゃダメだよ、なずなちゃん」
「……はい。頑張ってみます。へへ、秋山さん、ありがとうございます!ケーキ多めにあげますね!」
「それはやめて?!」
「何ラブホではしゃいでるんですか秋山さん」
「あ、おかえり。ってはしゃいでないよ?!」
あははっとなずなちゃんが今日一番の笑顔を見せてくれたので、まあこの笑顔が見られたのなら俺も胃を痛めた甲斐があったなといつだったかのエリーゼでの気持ちになっていた。結局ケーキはなずなちゃんが6割、谷村さんと俺で2割ずつ食べました。
ちなみに後日、真島さんがなずなちゃんがラブホに入るのを見たらしく「ラブホ入ってくの見たで!谷村も昼間から盛んやなあ!」とからかった時に「ああ、秋山さんと行った時の!」ととんでもない発言をした事で真島組がスカイファイナンスに押しかけて来るのだが、それはまあおいおいで。死ぬかと思った。
(2011年なずな25歳)
ラブホテルに入る谷村さんを見かけたんです。
なずなちゃんの衝撃発言に、咥えていたタバコが地面に落ちてしまった。
「え、ちょ、は?!ど、どういう事それ?!」
「あ、いや、浮気とかではなくて。ナイールさんと一緒に入ってくのを見かけたんですけど」
「はあ?!?!それ浮気じゃない?!」
「お仕事ですよお仕事!店先で従業員に警察手帳見せてたんで!それに谷村さんは浮気とかしません!」
もう吸う気のなくなった煙草を拾い、喫煙所の灰皿へ放ってから一旦冷静になるように努める。久しぶりに会うなずなちゃんは、谷村さんのそんな場面を見ても浮気を微塵も疑ってなくて淡々としていた。
そう、今日なずなちゃんは久しぶりに神室町へ遊びにきていたのだ。それも、谷村さんには内緒で。集金の途中、たまたま劇場前広場で会った俺は、彼女に内緒で来た理由を尋ねると、『守られてばかりで申し訳ない。一人でも大丈夫だってところを見せて安心させたい』と健気な回答が返ってきてほっこりしていたと言うのに。
その次に告げられた言葉にとんでもない衝撃を受けることになる。
「そういえばさっき、ラブホテルに入る谷村さんを見かけたんです」
そして冒頭に戻るわけだが。
彼女の言う通り、警察手帳を提示していたのなら仕事なんだろうけど、それでも自分以外の女性とラブホテルに入る恋人を見るのは良い気分ではないはずだ。
どんな表情をしているだろうと心配でなずなちゃんの顔を覗き込むと、少し頬を赤らめて俺の事を上目遣いで見上げてきてどきりとする。
「秋山さん、お願いがあるんです」
「嫌な予感しかしないけど、一応聞こうかな……何かな……?」
「私とラブホテル行きませんか?!」
「俺谷村さんに殺されるけど?!」
なんでそんな思考に?!と問い詰めるも、なずなちゃんは興奮気味で俺の手を引っ張って喫煙所を出ようとする。思いの外力強いな?!
「私、ラブホテル行ったことないんです!谷村さん曰くラブホは録画されてるからそういう目的で行かない方が良いらしいんですが、どんな感じなのか好奇心には逆らえなくって!女子会も考えたんですけど同姓同士だとお断りされる可能性もあるって聞いたし、私その、そういうの付き合ってくれそうな同姓の友達がいなくて……へへ」
「なずなちゃん……」
「でもほら!秋山さんなら谷村さんとも仲が良いし、変な誤解もないですし!」
「……本当に、それだけ?」
一生懸命理由を並べて笑おうとしているなずなちゃんを見ていられなかった。引き止めてそう正面から尋ねたら、少し笑顔が歪み、ぽつりぽつりと話してくれる。
「し、仕事だってわかってるし、心配してくれてるのもわかってるけど……私とは行かないのに他の人とは入るんだなあって、なんか、そんな事思っちゃって……ちょっと、反抗心というか、嫉妬した、というか……」
この子は、我慢をする子だ。泣くのだって、ほとんど自分の為じゃない。だから桐生さんも放っておけなかったし、真島さんもずっと気にかけていた。そして、谷村さんも。
けど、今なずなちゃんは悲しんでいるのだ。滅多に見せない感情を俺なんかに吐露してしまうくらい、弱っている。谷村さんのせいで、だ。
覚悟を決めて、俺はなずなちゃんの両肩を掴んだ。驚いた目が俺を見つめ返している。
「よし、行こうか、ラブホテル」
「えっ?」
「ただし、俺達も仕事で行こう。ちょうどね、集金する人がラブホ滞在中でどう尋ねようか悩んでたんだ」
「!!やった!!ベストタイミングですね!!」
「ふふ、そうだね。それじゃ、花ちゃんに一応連絡しておくよ。谷村さんに誤解されても困るしね」
「お手数おかけします!!」
やったやった、と嬉しそうななずなちゃんを見ていたら、なんだか妹がいたらこんな感じなのかなと俺もにやけてしまう。そのせいか二人でラブホまで集金行ってくると花ちゃんに連絡したら、若い子とそういう場所に行くからってデレデレしないでくださいと冷たい声で電話を切られてしまった。帰りに韓来の焼肉弁当3個くらいお土産に買っておこう。
ほんとに受付の人が見えない!
部屋いっぱいある!
部屋の鍵だー!
はしゃぐ彼女の声をBGMに、集金相手の滞在している部屋番の横が空いているのを確認して部屋を選び、受付から鍵を受け取った。
エレベーターに乗り込むときに鍵を渡してあげたら、なずなちゃんは嬉しそうにそれを受け取り目をキラキラとさせていたが、これラブホのルームキーなんだよなあと少し冷静になる。
それから彼女には部屋にいてもらい、集金相手の部屋へ乗り込んで無事集金を終えて再び部屋へ戻ると、彼女の姿が見えなかった。
「あれ?なずなちゃーん?」
「あっ!秋山さんめちゃくちゃ早かったですね!」
「おっと……なんで水着を着てるのかな??」
「だって泡風呂があるんですよ?!私泡風呂初めてなんです!!そこに水着が置いてあったので泡風呂に入るために着ちゃいました!!」
「ああーなるほどねーうんうん。これは谷村さんに5回は殺されるなー」
「あははー!そんなことないですって!」
トイレから出てきたなずなちゃんは、ブルーを基調とした端々にヒラヒラが着いている可愛らしいビキニの水着を身に纏っていた。こういうホテルに備えつけられている衣装にしては際どくはなく、清楚よりのイメージだ。そういう嗜好の衣装なのかもしれない。
プレイとして使われているものだとわかっているのかどうか、なずなちゃんは楽しそうに笑って泡風呂へ向かっていく。しかし、わははー!と泡に塗れながらお湯の中で興奮している彼女のお腹に傷跡があるのを見てしまった。上着を脱ぎ、ベッドに腰掛けてお風呂を満喫している彼女へ聞いてみる。
「お腹の痕、五年前の事件のやつ?」
「あっ見えちゃいました?そうなんですよー。銃弾がポケットに入れてた携帯に当たって、バッキバキに壊れちゃって。その時に出来た傷なんですけど、痕になっちゃったんですよね」
「季節の変わり目は痛いんだよね」
「そう!なんか、ズキズキーって感じでめちゃくちゃ痛いんですよ!痛み止め必須です!」
銃弾を身に受ける衝撃は、俺にも経験がある。その時は札束に助けられたが、彼女は携帯に助けられたのだ。きっと、俺達はすごく運が良い。思わずふふっと笑った。
「へへ、やっと秋山さん笑ってくれましたね!」
「え?」
「私、めちゃくちゃ無茶言って連れてきてもらったから、せめて楽しんでほしいなって思ってたんです。私の我儘に付き合わせてごめんなさい」
「いいんだよ。なずなちゃんの我儘なら何でも聞いてあげる」
「ほほう、秋山さんはそうやってキャバクラで女の子落とすんですね?」
「ええ?俺ほんとに何でも聞いてあげてると思うけどなあ」
「たしかに!!秋山さん、いつもありがとうございます!!」
泡を頭につけながら、なずなちゃんが笑っている。その姿に毒気が抜かれて、備え付けの湯船へ近付いて泡をとってあげた。
「満足した?」
「結構満足です!引き出しとかまだ漁ってないんで、お風呂出たら漁りますね!」
「引き出し開けてもセックス目的の物しかないと思うんだけどなあ……」
「!!秋山さんの口から出るエッチな言葉!!興奮する!!」
「しないで……」
泡風呂から出て、洗面所へ行き服を着直してきたなずなちゃんは、タオルを頭に乗せたまま宣言通り引き出しを漁り始めた。しかし卑猥なものは出ては来ず、シンプルなコンドームとビジネスホテルと変わらないアメニティしかなく少し不満げだった。
「もう少しラブホ感欲しかったです……」
「ラブホにどんな期待を背負ってきたの……あ、そうだ。ここルームサービスでご飯とかデザート注文できるけど、お腹空いてない?」
「えっ?!空いてます空いてます!!わっほんとだメニューがある!美味しそー!!」
ラブホから意識が離れてくれたらしく、これまた楽しそうにメニューを広げている。なんだか本当にただホテルで女子会ならぬご飯会をしているような気分だ。俺も何か頼もうかな、とメニューを横から覗き込む。
「あ、デザートいいなぁ。パフェ美味しそう」
「じゃあ私ホールケーキにします!一緒に食べましょう!」
「ホールは二人だときつくない?!」
「小さいですし、私が七割はいくんで大丈夫ですよ!」
「……やけ食い?」
「やけ食いです!!」
それなら仕方ない、と笑ってホールケーキを注文した。パフェはまた今度にしよう。
しばらく二人で普通に健全なテレビを見て談笑していると、ノックの音が聞こえた。ホールケーキが到着したらしい。テレビのAVもといアニマルビデオの猫の親子に夢中ななずなちゃんを置いて、俺は扉を小さく開けた。
「はーい」
「警察です。少しお話しを……秋山さん?」
開けなきゃ良かった。
思わず扉を閉めようとすると、閉まらないように足を挟まれて止められた。
「何で閉めるんです?」
「あ、いや、はは……お仕事お疲れ様、谷村さん」
そう、谷村さんだ。警察手帳を見せて聞き込みをしている谷村さんだ。
なずなちゃんが言うように、本当に仕事でラブホテルを回っているようだ。しかし、もし部屋の主がナニをしている最中だったらどうする気だったのだろう。いや谷村さんなら淡々と聞き込みして去っていきそうだな、なんて現実逃避の想像が頭を駆け巡る。案の定、谷村さんは訝しげな顔で俺を見ているではないか。
「まあ誰と来てるかは詮索しないでおきますよ。それより、この男見てないですか?」
「あ、さっき集金した石上さんだ」
「さっき?じゃあまだここにいますね。何号室です?というか、まさかそれでこんな場所まで来たんですか?よく一人で入れましたね」
「い、一応、助っ人の女の子と来たからね……あ、彼なら恋人と一緒に隣の部屋にいるはずだよ」
「ありがとうございます。また来ます。ナイール!いたぞ!」
「ほんと?!」
廊下の曲がり角からナイールさんが出てきて、谷村さんと合流して隣の部屋に乗り込んでいく。少しドタバタと音がした後、ナイールさんがボロボロの石上さんを連れて出てくるのが見えた。その後ろをオロオロした女性がついていき、谷村さんが無線でどこかに連絡を取りながら出てきて、そのまま出口へ向かうナイールさんと別れてこちらへ向かってくる。足音が、死の宣告のようだ。
「えーと、石上さん何したの?」
「結婚詐欺と保険金殺人ですね。叩けばまだ出そうですけど」
そうだったのか。また俺は見る目がなかったようだ。自信失くすなあ。
「まあ世の中には人を騙すのがクソみたいに上手い奴もいるんですよ。あんまり気にしないでいいんじゃないですか」
少し落ち込んでしまったのがわかったのか、谷村さんが珍しくフォローを入れてくれる。嬉しいけど、部屋の中にいる彼女が知られたら殺されるよなあ、と気が遠くなりそうだ。どうしようか。
けど大抵、こういう時は空気を読まない彼女が声をかけてくるものなのだ。
「秋山さーん?ケーキきました?」
「…………は?」
「あ」
これが所謂、テンプレ展開というやつか。エリーゼで働くオタク気質なキャストから教えてもらった単語がすぐにヒットした。
部屋の奥から、ベッドで寝転んだままなずなちゃんが呑気な声をかけてきて、当然その声に聞き覚えがある谷村さんは俺越しに彼女の姿を視認した。してしまった。
俺を押し退けて部屋の中に入ると、寝転んでいる#name3#ちゃんの肩を掴んでそのまま縫い付けるようにベッドへ押し倒した。こちらから谷村さんの表情は見えないが、なずなちゃんが若干怯えた顔をしているのでおそらく怖い顔をしているのだろう。
「…………」
「た、谷村さん。お、お仕事お疲れ様です」
「……髪、濡れてるね。風呂入ったの?」
「え?う、うん……泡風呂だったから、テンション上がって……」
「秋山さんの前で、風呂に入ったんだ?」
「水着!なずなちゃん水着着てたから!!」
部屋の扉を閉めて慌てて補足すると、谷村さんから「秋山さんは黙っててください」と低い声で言われてしまったので大人しくすることにした。
なずなちゃんはなんで怒っているのかわからないと疑問符を浮かべながら谷村さんを窺っているようだ。
「あの、わかってると思うけど、秋山さんとここに来たのはお仕事だからね?ラブホ探索したいから集金のお手伝いしたいって、私が頼んでここに連れてきてもらったんだよ」
「なんで神室町来てるのに連絡してくれなかったんだ」
「谷村さんに心配かけてばっかりだから、一人でも大丈夫なんだぞって姿を見せたくて……」
「心配は好きでしてるからいいの。そもそもよりによって、なんでラブホに来たいなんて言い出した?ここは」
「盗撮とかされてるからダメなんだよね?わかってるよ、谷村さんが私の事情とか色々心配してそう言ってくれてるの。……本当は私、別にラブホテルに来たかったわけじゃ、ないんだ。今日神室町に来るまで、ラブホに入りたいなんて思ってなかった」
え、と俺も谷村さんと同じように驚いた声を出してしまう。なずなちゃんは両手で顔を覆いながら、ボソボソと小さな声で言った。
「谷村さんとナイールさんがラブホに入ってくの見て、自然だなあって。谷村さんは、相手が私じゃなかったら、気負わないでどこにだって行けるはずなのに、って。谷村さんの見てる世界と私の世界は違うの、やだなあって、思っただけ、なんだ」
だから、同じ事をしようと思ったのか。内容がラブホに入るっていうのがちょっと、というかかなりアレなんだけども。
なずなちゃんがボソボソとまだ何か言っているが、きっとごめんなさいとかする必要のない謝罪だろう。先程までお怒りだった谷村さんも、力が抜けたのかそのまま覆い被さるように倒れた。
「ぐほう!た、谷村さん?!大丈夫?!」
「大丈夫。お前は本当に鈍いから、はっきり言わないといけないなって改めて思い直しただけ」
「へ?」
「俺がお前をラブホに連れて行きたくなかった理由は、お前の事情を鑑みたわけじゃなくて……その、そういう姿を他の奴に見せるのが嫌だったんだよ。あー、もう!はずかしいなあ!」
「わあ……独占欲怖ぁ……」
「秋山さんうるさい!」
さて、至近距離で惚気を聞かされたなずなちゃんはどんな反応をしているだろうか。近くまで行って顔を覗き込んでみると、谷村さんがそろそろと起き上がった。その下では、顔を手で覆ったままだが、見えている耳が真っ赤のなずなちゃんが小刻みに震えている。
「よかったね、なずなちゃん。谷村さんのベタ惚れ台詞聞けて」
「ひゃい……」
なずなちゃん身体を起こして、照れたように頭をかいて笑った。色々あってこんなところまで来てしまったけど、なずなちゃんも幸せそうだし良かった良かった。
「まあ秋山さんは許しませんけどね。仕事とはいえ人の彼女連れてラブホ入るとか正気ですか?」
ううーん。やっぱりそうなるよねーーー。
「いやいや秋山さんは悪くないよ?!マジで私が行きたいって駄々こねただけだからね?!」
「いや、その駄々を俺にしろよ。なんで秋山さんにするんだよ。大体お前はな」
「ええー?!今度は私が怒られる流れ?!」
なずなちゃんをベッドの上に正座させて説教をしている谷村さん。それを備え付けの椅子に座って眺めている俺。そしてここはラブホ。何この状況。
するとコンコンと控えめのノック音がして、現実逃避に扉へ向かうと、どうやらようやくお目当てのホールケーキが到着したようだ。しかし写真よりも大きいのがきてしまったなあ。
ひとまず受け取ったケーキをテーブルに置いて、お説教中の谷村さんを止めることにした。
「はいはい、谷村さん続きは後で。なずなちゃん、ケーキがきたよ」
「やった!!わー!!おいしそー!!」
「いや、二人でホールケーキ食おうとしてたんですか?ラブホで?」
「もうこの際谷村さんも道連れだよ。食べるよ、ラブホで三人でホールケーキを!」
「秋山さんのテンションもおかしくなっちまったな……とりあえずナイールに連絡入れるんでケーキ切り分けといてください」
一緒に食べてくれるらしい。まあなずなちゃんがいるのがわかった上で俺と二人ラブホに置いておくなんてできないのだろう。
そんな谷村さんの嫉妬も気付かないなずなちゃんは、嬉しそうにケーキを切り分け始めている。
谷村さんが電話をかけ始めるのを背後に、そういえばとなずなちゃんに声をかける。
「さっきの話なんだけどね?なずなちゃんがラブホ入りたいって思った理由のやつ」
「ぎゃふん!それ掘り返します?!」
「掘り返すとも。さっきの理由も本当なんだろうけど、もう一つあったでしょ?俺に話してくれた最初の理由。あれも本音だよね。というか、むしろそっちの方が本気の理由だったんじゃない?」
《し、仕事だってわかってるし、心配してくれてるのもわかってるけど……私とは行かないのに他の人とは入るんだなあって、なんか、そんな事思っちゃって……ちょっと、反抗心というか、嫉妬した、というか……》
嫉妬した、と彼女は言っていた。きっと、こっちが本気の本音だったんじゃないだろうか。見てる世界の話も本音だけど、最初はただの嫉妬、やきもちだったんじゃないだろうか。そう思って彼女を問い詰めると、先程よりも一層顔を真っ赤にして手を止めてしまった。
「へ、へへ……へへへ」
「谷村さんにちゃんと言いなよ?嫉妬しましたって」
「い、言っても……」
「いいに決まってるから。ね?我慢しすぎちゃダメだよ、なずなちゃん」
「……はい。頑張ってみます。へへ、秋山さん、ありがとうございます!ケーキ多めにあげますね!」
「それはやめて?!」
「何ラブホではしゃいでるんですか秋山さん」
「あ、おかえり。ってはしゃいでないよ?!」
あははっとなずなちゃんが今日一番の笑顔を見せてくれたので、まあこの笑顔が見られたのなら俺も胃を痛めた甲斐があったなといつだったかのエリーゼでの気持ちになっていた。結局ケーキはなずなちゃんが6割、谷村さんと俺で2割ずつ食べました。
ちなみに後日、真島さんがなずなちゃんがラブホに入るのを見たらしく「ラブホ入ってくの見たで!谷村も昼間から盛んやなあ!」とからかった時に「ああ、秋山さんと行った時の!」ととんでもない発言をした事で真島組がスカイファイナンスに押しかけて来るのだが、それはまあおいおいで。死ぬかと思った。