ゲルリッヒ砲の一撃
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この小説の夢小説設定簡易的な夢主設定
夢主は
・女子高生(深陽学園の女子生徒)
・デザイナーの卵
・特殊能力の持ち主(MPLS)
・蟬ヶ沢(スクイーズ)とは昔からの知り合い
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4.砲口
アウトレージは咆哮を上げて空へ衝撃波を放つ。イベントが開催されることで有名なその大きなホールは天井に大穴を開けて青空を覗かせた。
天井に大穴が空くと、イベントに来ていた者は空を見て天井から見える空を見る。呑気に写真を撮る者までいる。
アウトレージは一般の人間には目もくれずにスクイーズがいる方向へ衝撃波を放つ。砲撃するたびに身を崩すその力はやはりスクイーズだけでなくアウトレージ自身にもダメージを与える。
アウトレージはもはや慣れたといってもいいほどの吐血をするが、いつもの吐血よりも多く感じた。
「…………」
手のひらの血は血だまりと共に何か塊もある。それはすぐに捨ててスクイーズに向き直り、再装填を行う。
スクイーズのような合成人間に致命傷を与えるのならそれ相応の時間と負荷が自分に掛かる。
(早くしねえと)
*****
スクイーズは気絶した少女を抱えて、アウトレージの攻撃を避ける。避けると言っても広範囲に、それも強力なものを放つので完全によけきれず背中はぼろぼろになる。
スクイーズも肺に空気をいれてチャージを行うが、それを放つことは無い。
あのイージス艦の事件からスクイーズは砲撃が出来なくなっていたのだ。あれ以降の任務はずっと物を届けることだったり、処理することであっても能力を使わなくても可能だった。
しかし、こればかりは違う。
アウトレージは自分の能力で対抗しないと勝つことが出来ない。
しかし、撃つことは出来ない。
彼を打つ理由がない。