ゲルリッヒ砲の一撃
Please tell me your name
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夢主は
・女子高生(深陽学園の女子生徒)
・デザイナーの卵
・特殊能力の持ち主(MPLS)
・蟬ヶ沢(スクイーズ)とは昔からの知り合い
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「なんか色々信じられないわ」
パールが語り終えると私は思わずそう呟いてしまった。
「おいおい、これだけ話しておいて、その反応は酷いぞ」
「スクイーズとしてはなんかこう……」
と言いかけて、口をつむぐ。
私の反応から信じていないと思ったのか、彼女は溜め息を付いた。
「ま、これを信じるか信じないかはお前に任せるよ。これはもしかしたら誰かが捏造した話かもしれない、願望かもれない、本当に起きたことか起きなかったことなのは本当の世界じゃあ出て来ようがない出来事だったからな。信じたいものを信じればいいさ」
「じゃあ、パールさんがそうおっしゃるなら。きっとこれはあったことなんですよ」
じゃ、とパールは手を振り去ろうとする。私は彼女の手を掴み、止める。
パールの私への警戒が跳ね上がった。当然だろう。ピリピリと電気の警戒心を私へ向けている。
「離せよ」
声音は先程まで話していたとは思えないくらい低い。
私は少し溜め息をついて、海岸のある方向へ指差す。
「どうせ行くなら、監視が甘いところ方がいい。少なくとも捕まる危険が高いところにわざわざ行く必要はないでしょう?ここの国道を歩いて、高速道路の入り口付近に観察が特異な合成人間がいる。仮にこの国道の途中の道路を曲がれば、評価が高い構成員がいる区域に入る。この逆の道路を行けば、そうですね……あと五分ほどすればスクイーズが来る。南の方向へ行けば、狙撃の上手い警察官僚の右腕のお兄さんがいます。
まあ、何がいいたいかというと今は海岸沿いのルートを行った方がいいってだけです」
パールは無言で私を睨む。警戒は濃いが、今言った方向へすぐに考えを向けている。まばらに向けている意識は一つの方角を指す。今言った、海のルートだ。
「今の、本当だな?」
言っていることの真実よりも私が本当のことを言っているかが気になっているようだ。
「色々教えてもらいましたからね。“いつものこと”なんですよ」
私は肩をすくめる。もうパールの手は解放している。
情報のリークなんて裏切りにしてはちゃちなものだ。この人は本当の事を話すことに関して偽りはしない。
「なるほど、それじゃあ信じるしかないな。あばよ」
にやりと笑ってパールは去って行った。