ゲルリッヒ砲の一撃
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この小説の夢小説設定簡易的な夢主設定
夢主は
・女子高生(深陽学園の女子生徒)
・デザイナーの卵
・特殊能力の持ち主(MPLS)
・蟬ヶ沢(スクイーズ)とは昔からの知り合い
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5.動機
金曜日の食事はカレーというのが決まりである。常に水の中に潜っているので、電波も何も情報が届かない為に曜日間隔が無くなってしまうことから、決まった曜日に食べることで曜日間隔の麻痺を防ぐためだという。
海上自衛隊のカレーの歴史は古く、海上自衛隊カレーと呼ばれる。艦艇、部署ごとに異なり、それぞれオリジナルカレーが作れている。そのカレーはどれも美味しく、大会まで開かれる。
スクイーズもカレーは嫌いではない。カレーを見ると少し寂しい気持ちになる。特に、家庭の味だと思うものは"両親"と暮らしていたことを思い起こさせる。
もう居なくなってしまった人のことは今は考えない方がいい。スクイーズを首を振って記憶を振り払う。
隣に座ってきた男がスクイーズに尋ねてきた。なんでここに来たのかについてだった。最近入ってきたことで興味があるのだという。
男は日和と名乗る。両親は洒落た仕事をしているらしいが、自分は体を動かす方が好きだということでここに入隊したという。
「親父が戦車とか武器とかの模型を作るのが好きでよ。まあ、俺はそれを実際に触れて触ってみたかったって願望がったんだ。いや、別に人に向けて殺したいなんて願望があるんじゃない。ほら、あるだろう。かっこよかったんだよ。こんなすげえ武器もって、人を助けているなんてさ」
「…………」
「あんたはどうなんだ、蟬ヶ沢。最近じゃあ、ここに入ってきた奴の理由は国の為なんて綺麗な理由じゃなくて、給料がいいとか、災害派遣を見てあこがれて入ってきたとかも結構いるんだ」
「私は……そうだな」
スクイーズは迷う。ここに来たのは 統和機構の任務の為で、自分には理由がないのだ。一応、 統和機構の掲げる目標が今のスクイーズの目標ということになるのだろうか。
「……世界の為……ってことになるのか?」
「なんだそりゃ、はははは!」
日和は快活に笑って、スクイーズの背中を乱暴に叩いた。