ゲルリッヒ砲の一撃
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この小説の夢小説設定簡易的な夢主設定
夢主は
・女子高生(深陽学園の女子生徒)
・デザイナーの卵
・特殊能力の持ち主(MPLS)
・蟬ヶ沢(スクイーズ)とは昔からの知り合い
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3.先導
スクイーズとキャプテン・ウォーカーは先に入っていたパールと合流した。
パールの役割は先に潜入し、ここにいる隊員の名簿、所持している武器、艦内の様子を見ておくのが任務だ。このうちに裏切り者を見つけることが出来たら良かったが、問題行動を起こす者はいても、特段怪しい者はいなかった。
停泊した時に逃げるだろうと踏んでいるので隊員の数は常に数えている。現在は誰も減っていないし、失踪したという話も聞かない。
次の停泊までは暫くは浮上出来ないこともあり、何日も水中に過ごしていた。時折、浮上し、甲板を洗う。
久しぶりの浮上で甲板の掃除の後、スクイーズが甲板に上がりスケッチをしていたのを見つけた。遠方にいる土地を描いているらしい。デザイナーになりたいと言っていたからか、絵心はあり、それなりに上手いとパールも心の中で思った。
両者無言でいたが、ふと筆を止めたスクイーズが呟いた。
「ここにいる奴らは人々を守る為に必死に任務に尽くしているんだな……」
「当たり前だ。それが仕事なんだからな。それがどうした」
「私達も、合成人間も人類の保護の為に任務に着くしていると思うと、同じなんだなと思ってな」
「人類の保護……ねえ」
パールは呆れたように言う。 統和機構が合成人間達にこうして任務を与えてあれこれさせている最終目標は人類の保護だと言う。パールからすれば興味ないことだ。赤の他人のことにまで気を回す余裕はない。こうして任務に励むのは純粋に生きていたいからだ。