砂の城、看守の罪
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001.砂の盾、看守の守
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・クロコダイルとマゼランの夢小説です。
・クロコダイルとはBWなどの雇用主、夜を共にする人。
・マゼランはインペルダウンの雇用主、育ての親。
・原作の改変は極力行わずに書いてますが、手持ちがなく、アニメと有志の記事を情報として書いてます。
(確認不足な点があったら目をつむって、楽しんでください)
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「ああ、彼が連れてきてくれたんだ。君もお礼をお礼を言うといい」
マゼランが振り向き、後ろにいた男に向ける。ヤヒロも知っている男だ。まだ不慣れな手つきで包帯を巻き、苦笑いをされた覚えがある。
後ろに立っていた男は左手が鍵フック、右手は大きい宝石の指輪を嵌めている。両手に海楼石の手錠と足枷が掛けられ、能力者への枷が掛けられている。
右手はすぐにコートの下に隠れたが、その右手には見覚えがある。
「わにさん……、貴方が、……貴方が私の両親を殺したの……?」
「……あァ」
彼はそっぽを向いて答えた。続きを読む
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002.砂の独白
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・クロコダイルとマゼランの夢小説です。
・クロコダイルとはBWなどの雇用主、夜を共にする人。
・マゼランはインペルダウンの雇用主、育ての親。
・原作の改変は極力行わずに書いてますが、手持ちがなく、アニメな有志の記事を情報として書いてます。
(原作の確認不足の点があったら目をつむって、楽しんでください)
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“プルトン”を手に入れるために国を乗っ取り、国王になる。王がいれば傍に王妃がいるのは当然だ。国を乗っ取った後にBWの社員がいるとしても、誰かが王妃として傍にいることはあり得ない。
もし誰かを隣に置くなら……。続きを読む
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003.医者の皹
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・真面目に書きすぎた為、トラウマの発作や過呼吸の描写があります。
・体に触るなどの、ややすけべなシーンがあります。
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扉の前に立ち、眼鏡をかけて深呼吸をする。この数日の間に会う日はあれども二人っきりなのは今日が初めてなのだ。
ノックをする。
「サー・クロコダイル。起きてますか?」
「ああ」
腹の底から響く声に過去の恐怖と恋慕が胸を締め付ける。
扉を開けると、部屋にいた彼はマントを脱いだ姿だった。蝋燭で照らされた彼の表情は昼間の威圧感を減らし、どこか寂しげに見えた。続きを読む
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004.看守の慈
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・真面目に書きすぎた為、トラウマの発作や過呼吸の描写があります。
・インペルダウンなどの原作の確認は手持ちがない都合で、アニメで確認してます。情報に差異が発生していたら、後々こっそり直します。
・マゼランの言動は原作コミックで確認の後に一部修正予定です。
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「父様」
「どうした」
「いつか…、いつか一緒に海に行きませんか?夜の海辺は綺麗なんです。昼間のようなギラギラキラキラとしたものではなく、今のような静けさは父様も気に入ると思うんです」
優しく微笑みながらヤヒロは話す。
「遠い昔、ワノ国の北の端の実家に行ったことがあるんです。寒いところでしたが、晴れた空と舞い散る雪が海に反射した光景がとても綺麗でした。いつか一緒に……」
「いつか、な」
マゼランの仕事上、何より能力者である限り死ぬまでここを離れることはないだろう。
花に水を与える以上に叶うことのない、望みに近い約束をした。続きを読む
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005.医者の得
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・真面目に書きすぎた為、トラウマの発作や過呼吸の描写があります。
・アニメと漫画の内容は読み込んで書いてますが、SBSなどの情報把握は未熟です。
・ミノセブラちゃんの個人的拡大解釈があります。
(「いしゃのえ」と読みます。得手不得手の「え」)
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「父様はなんで奥さんとか相手がいないんだろう?」
マゼランの毒人間としての能力だから、相手がいたとしても遠慮しているのだろうか。ヤヒロも既に二十歳を越えているので、子供がいることも気にしなくていいと思うが、なにか気にしていることでもあるのか。
自室に入り、研究に使っていた薬を選びながら独り言を呟く。
クロコダイルのコートが入った鞄に、手を伸ばす。
「………完成していれば、父様も気にすることなく誰かを好きになったりできるのかな」続きを読む
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006.看守の黙
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・今回のはマゼラン夢要素強。
・※マゼランと夢主のヤヒロちゃんは義理の親子です。
・次の話にはクロコダイル夢要素が出る。
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今朝見た夢を思い出して、手で顔を覆う。
「なんて夢を見てしまったんだ、おれは」
ヤヒロのことは可愛いとは思ってきたが、あまりにも不純な夢に自己嫌悪に陥る。続きを読む
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