勝手な嫉妬心
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翌日、いつもの様に玄関でロッカーに手をかけようとした時、背後から声を掛けられ振り返った。
「おはよう、名字」
「西馬くん。おはよう」
「昨日、早退したみたいだけど大丈夫?」
「あー、...うん。大丈夫。ありがとう」
「そっか...それなら良かったけど」
互いに苦笑いを浮かべ、名前が上履きのロッカーを開けた瞬間、中から大量の切り刻まれた写真が流れ落ちるーーー。
バラバラバラ.........
「ひゃ...っ...!!」
「これってーーー...」
何......これっーーー...
咄嗟に旭が一枚拾い上げた写真を見れば、以前に名前が部活で撮った風景写真だった。
気がつけば、周りに生徒が集まりだしざわざわと騒めき立つ。
そして名前がしゃがみ込み、一枚の写真を手に取りポツリと呟くーーー。
「......ヒドイっ......」
「ーーー確かにヒデーな、これ」
「!」
背後から持っていた写真をスッと取られ、咄嗟に2人が振り向くと眉間に皺を寄せて写真を眺める勇人の姿があった。
「長内っ......」
「つーか、見せモンじゃねーんだよ。手伝う気ねぇんならさっさと行け」
そう見ている生徒に言って一緒にしゃがみ込み、散らばった写真を一枚一枚拾い上げ、つられて旭も何も言わずに拾い上げる。
それを見て冷めていた心が一気に暖かくなり、目頭が熱くなりつつも写真を一緒に拾い上げたーーー。
ーーーーーーーーーーー
「拾ってくれてありがとう...」
「名前...大丈夫か?」
「うん...大丈夫。長内くんもありがとう」
心配そうな表情の旭にボロボロになった写真を抱えて頷くと、勇人が名前と旭の間に立つ。
「こっからは俺がいるんでご心配なく。行くぞ、名字」
「.........」
「う、うん...じゃ、放課後にね」
「......わかった。後でな」
少し納得のいかない表情の旭を背に名前が勇人の後を追って教室に入る。
すると一瞬だけ教室の空気が静かに流れ、2人に注目が走り名前が思わず入り口で足を止めた。
「何か変な雰囲気になってんな......。名字、気にすんな」
「......」
名前がコクリと頷いて勇人の横を通り過ぎ、自分の席へと座ると女子生徒が不安げな表情で勇人に話しかけてきた。
「...ねぇ、勇人...名字さん、朝やばい事になってたけどどうしたの?」
「だよね...ビックリしちゃった。あれは流石にヒドイよねー...」
クラスメイトの女子の言葉を皮切りに、他のクラスメイトも騒めき立つと、俯きつつ写真を見つめる名前の姿をチラリと見つめるーーー...
アイツが肩身狭くすることねーのに......
ーーーもっと自信持てよな。
「そんな心配ならさーーー...お前ら俺にじゃなくてアイツに話してやりゃ、いいんじゃねーのか?話した事ねーとか怖いとか、そんなの話さねぇと分かんねーし」
「それはっ......」
「...まぁ、俺には関係ねぇけど」
俯く女子を横目に勇人が拾った一枚の写真を取り出し、テープで必死に直す名前の元へと行き写真を差し出す。
「......?」
顔を上げ手を止めた名前が不思議そうに勇人を見つめると、前の席に座り向かい合わせになる。
「落し物。...俺も手伝ってやるよ」
「......なんで上から目線?」
「細かい事は気にすんな。黙ってやらされとけ」
「......ヘンなの」
黙々と作業を続けて目線を合わせようとしない勇人に、名前が少し微笑み再び手を動かしたーーー。
「おはよう、名字」
「西馬くん。おはよう」
「昨日、早退したみたいだけど大丈夫?」
「あー、...うん。大丈夫。ありがとう」
「そっか...それなら良かったけど」
互いに苦笑いを浮かべ、名前が上履きのロッカーを開けた瞬間、中から大量の切り刻まれた写真が流れ落ちるーーー。
バラバラバラ.........
「ひゃ...っ...!!」
「これってーーー...」
何......これっーーー...
咄嗟に旭が一枚拾い上げた写真を見れば、以前に名前が部活で撮った風景写真だった。
気がつけば、周りに生徒が集まりだしざわざわと騒めき立つ。
そして名前がしゃがみ込み、一枚の写真を手に取りポツリと呟くーーー。
「......ヒドイっ......」
「ーーー確かにヒデーな、これ」
「!」
背後から持っていた写真をスッと取られ、咄嗟に2人が振り向くと眉間に皺を寄せて写真を眺める勇人の姿があった。
「長内っ......」
「つーか、見せモンじゃねーんだよ。手伝う気ねぇんならさっさと行け」
そう見ている生徒に言って一緒にしゃがみ込み、散らばった写真を一枚一枚拾い上げ、つられて旭も何も言わずに拾い上げる。
それを見て冷めていた心が一気に暖かくなり、目頭が熱くなりつつも写真を一緒に拾い上げたーーー。
ーーーーーーーーーーー
「拾ってくれてありがとう...」
「名前...大丈夫か?」
「うん...大丈夫。長内くんもありがとう」
心配そうな表情の旭にボロボロになった写真を抱えて頷くと、勇人が名前と旭の間に立つ。
「こっからは俺がいるんでご心配なく。行くぞ、名字」
「.........」
「う、うん...じゃ、放課後にね」
「......わかった。後でな」
少し納得のいかない表情の旭を背に名前が勇人の後を追って教室に入る。
すると一瞬だけ教室の空気が静かに流れ、2人に注目が走り名前が思わず入り口で足を止めた。
「何か変な雰囲気になってんな......。名字、気にすんな」
「......」
名前がコクリと頷いて勇人の横を通り過ぎ、自分の席へと座ると女子生徒が不安げな表情で勇人に話しかけてきた。
「...ねぇ、勇人...名字さん、朝やばい事になってたけどどうしたの?」
「だよね...ビックリしちゃった。あれは流石にヒドイよねー...」
クラスメイトの女子の言葉を皮切りに、他のクラスメイトも騒めき立つと、俯きつつ写真を見つめる名前の姿をチラリと見つめるーーー...
アイツが肩身狭くすることねーのに......
ーーーもっと自信持てよな。
「そんな心配ならさーーー...お前ら俺にじゃなくてアイツに話してやりゃ、いいんじゃねーのか?話した事ねーとか怖いとか、そんなの話さねぇと分かんねーし」
「それはっ......」
「...まぁ、俺には関係ねぇけど」
俯く女子を横目に勇人が拾った一枚の写真を取り出し、テープで必死に直す名前の元へと行き写真を差し出す。
「......?」
顔を上げ手を止めた名前が不思議そうに勇人を見つめると、前の席に座り向かい合わせになる。
「落し物。...俺も手伝ってやるよ」
「......なんで上から目線?」
「細かい事は気にすんな。黙ってやらされとけ」
「......ヘンなの」
黙々と作業を続けて目線を合わせようとしない勇人に、名前が少し微笑み再び手を動かしたーーー。