勝手な嫉妬心
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靴箱から上履きを取り履き返る。突然、頭上に大きな手が乗せられたかと思うと、聞き慣れた声が響いた。
「よう、名字」
「!?」
ガタッ...!!
ビクッと身体が跳ね上がり思わず鞄を抱えてその場から後ずさると、勇人が鞄を肩に掛けてクスリと笑う。
「お前っ...驚きすぎっ...!」
「きゅ、急に触られたらビックリするじゃん!!」
「ーーーねぇ、勇人くんが名字さんに話しかけてる...!なんで!?」
「私だってちゃんと話した事ないのにー!」
周りの女子達が集まりだし、会話が耳に入り名前が勇人を見つめ、本人は面倒そうに溜息混じりで頭を掻く。
「...うるせーな、めんどくせー。話しかけたらこれだよ...なぁ、名字ーーー...」
「...!」
"話しかけたら"ってーーー...
"面倒くさい"ってーーー...
『いちいちめんどくせーな。もう好きじゃねーんだよ』
『名前と友達でもさ、お互い好きになったら仕方ないじゃん。真守、私のこと好きって言ってくれたんだもんーーー...』
脳裏に記憶の破片が蘇り、グッと鞄を力強く抱きかかえ、勇人の横をすり抜ける。すれ違い様に目が合い、名前の今にも泣き出しそうな表情が見え咄嗟に振り返ったーーー。
「名字ーーー...!」
「よう!勇人~。相変わらずモテモテだなー」
呼びかけようとした時、ちょうど登校した雄太が勇人の肩に手を置き顔を覗かせる。
「つーか、名字がどうかしたのか?」
「雄太!これ教室に持ってってくれ!!」
「あ、...おい!勇人っ...!!」
持っていた鞄を雄太に押し付け、女子達を掻き分け廊下を走る。目の前に見た事のある男子が塞ぎ足を止めた。
「はぁっ......お前っ......どいてくれねーか?」
「アンタに話があるんだけど、いいか?」
ーーーーーーーーーーー
教室へ入り自分の席に座り、机に頭を突っ込して息を整えるーーー。
あの人は悪くないのにっ...
逃げるなんて最悪だ......
「ねぇ、名字さん」
頭上から声が聞こえ、あまり話しかけられる事がない名前が思わず咄嗟に顔をあげる...。
目の前にはニコッと微笑む千明の姿があった。
「名字さんに少し話があるんだけどいかな?」
「私、に......?」
屋上へと続く階段の踊り場で、千明が先程とは違う鋭い表情で名前を見据え腕を組む。
「何......?」
「アンタどういうつもり?勇人に何したの?」
「何って......私、何もっ...」
バンッ!!
「...っ...!!」
千明が勢いよく壁に手をつけたかと思えば、鋭い目で名前の顔を覗き込み、背中にゾッと寒気が駆け巡る。
「これ以上、近づかないでくれるかな?目障りなんだけど」
「......どうして?」
「はぁ?」
「なんで友達になったのに、近づいちゃいけないの?」
「は?勇人がアンタの友達?んなワケないでしょ。遊ばれてんのも分かんないの?」
「遊ばれてーーー...」
頭の中でぐるぐるとあの時の事が巡り、気づいた時にはその場から逃げ出していた。
「...バカじゃない......勇人はアンタみたいな地味女、相手にする訳ないでしょ」
千明がそうポツリと呟いた事にも気付かずにーーー...
「よう、名字」
「!?」
ガタッ...!!
ビクッと身体が跳ね上がり思わず鞄を抱えてその場から後ずさると、勇人が鞄を肩に掛けてクスリと笑う。
「お前っ...驚きすぎっ...!」
「きゅ、急に触られたらビックリするじゃん!!」
「ーーーねぇ、勇人くんが名字さんに話しかけてる...!なんで!?」
「私だってちゃんと話した事ないのにー!」
周りの女子達が集まりだし、会話が耳に入り名前が勇人を見つめ、本人は面倒そうに溜息混じりで頭を掻く。
「...うるせーな、めんどくせー。話しかけたらこれだよ...なぁ、名字ーーー...」
「...!」
"話しかけたら"ってーーー...
"面倒くさい"ってーーー...
『いちいちめんどくせーな。もう好きじゃねーんだよ』
『名前と友達でもさ、お互い好きになったら仕方ないじゃん。真守、私のこと好きって言ってくれたんだもんーーー...』
脳裏に記憶の破片が蘇り、グッと鞄を力強く抱きかかえ、勇人の横をすり抜ける。すれ違い様に目が合い、名前の今にも泣き出しそうな表情が見え咄嗟に振り返ったーーー。
「名字ーーー...!」
「よう!勇人~。相変わらずモテモテだなー」
呼びかけようとした時、ちょうど登校した雄太が勇人の肩に手を置き顔を覗かせる。
「つーか、名字がどうかしたのか?」
「雄太!これ教室に持ってってくれ!!」
「あ、...おい!勇人っ...!!」
持っていた鞄を雄太に押し付け、女子達を掻き分け廊下を走る。目の前に見た事のある男子が塞ぎ足を止めた。
「はぁっ......お前っ......どいてくれねーか?」
「アンタに話があるんだけど、いいか?」
ーーーーーーーーーーー
教室へ入り自分の席に座り、机に頭を突っ込して息を整えるーーー。
あの人は悪くないのにっ...
逃げるなんて最悪だ......
「ねぇ、名字さん」
頭上から声が聞こえ、あまり話しかけられる事がない名前が思わず咄嗟に顔をあげる...。
目の前にはニコッと微笑む千明の姿があった。
「名字さんに少し話があるんだけどいかな?」
「私、に......?」
屋上へと続く階段の踊り場で、千明が先程とは違う鋭い表情で名前を見据え腕を組む。
「何......?」
「アンタどういうつもり?勇人に何したの?」
「何って......私、何もっ...」
バンッ!!
「...っ...!!」
千明が勢いよく壁に手をつけたかと思えば、鋭い目で名前の顔を覗き込み、背中にゾッと寒気が駆け巡る。
「これ以上、近づかないでくれるかな?目障りなんだけど」
「......どうして?」
「はぁ?」
「なんで友達になったのに、近づいちゃいけないの?」
「は?勇人がアンタの友達?んなワケないでしょ。遊ばれてんのも分かんないの?」
「遊ばれてーーー...」
頭の中でぐるぐるとあの時の事が巡り、気づいた時にはその場から逃げ出していた。
「...バカじゃない......勇人はアンタみたいな地味女、相手にする訳ないでしょ」
千明がそうポツリと呟いた事にも気付かずにーーー...