最悪な放課後
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一眼レフを手に持ちファインダーを覗くがすぐにカメラを下げる。何を写してもポラロイドカメラの様なキラキラした風景が目に映らない...。
「名字、そろそろ帰ろう」
「......うん」
「どうした?」
一眼レフを見つめる名前に旭が顔を覗かせ問いかける。
「......お昼休みに、長内勇人に謝られた」
「マジで...?あの長内が謝るなんてな...」
「何で誰とも話さないのかって聞かれて面倒だからって答えたんだ...。そしたら悲しそうな顔してた」
あの顔ーーー...
悪い人じゃない、のかな......
すると旭が名前の頭に手を乗せて、安心させるかのように軽くポンポンと撫でて、名前が顔を上げた。
「...あまり気にすんな。謝ったなら少しは安心しただろ?」
「大丈夫。仕方ないから...」
「...よし!帰りに駅前のカメラ雑貨屋に行こうか」
「うん。行く!」
私も謝らないと。
でも、...他の人と関わりを持つのが怖いーーー...
ーーーーーーーーーーー
「なー、勇人~。昼休みどこ行ってたんだよ。千明がスゲー剣幕で怒ってたぜ?」
「別にどこだっていいだろ」
「は~や~とぉ~~?」
背後から聞き慣れた声が聞こえ、振り返ると険悪な表情をした千明の姿が...。
「げっ!...千明......」
「げっ!って何よ!?昼休み、必死に探したんだからね!そしたら中庭で名字さんと2人きりだったって聞いたんだけど!?」
「誰といようが関係ねーだろ。別に付き合ってる訳じゃねぇんだから」
「それ酷くない!?...ってか、本当に付き合ってないけどさっ......」
不意に千明が足を止めて、腕を掴まれていた勇人が後ろに仰け反り転ばない様に地面に力を入れる。
「......っと!!危ねぇな!」
「あれって......名字さんと西馬くんじゃない...?」
「え!?どこどこ!?」
一緒になって雄太が体重をかけ、千明が指差す方向を見ればたのしそうに笑い、反対側を歩く2人の姿を見つけたーーー。
「名字さんの笑ってる顔、初めて見たー」
「つーか、もしかしてアイツら付き合ってんじゃねーの!?」
「でもあり得ないってー。だって西馬くんって女子の間でモテてんだから」
「.........」
『......謝るなんて意外......』
不意に昼休みに見た名前の笑顔が頭をよぎり、さっと目を逸らして歩き始めた。
「......くだらねー」
「あっ...ちょっと勇人っ...!」
歩き始めた勇人を追いかけて2人が慌ててついて行く。
ーーーーーーーーーーー
雑貨屋内で並べられたカメラストラップを手に取り、思わず笑みを浮かべる。
「これ可愛い...。レフポーチに合うかな...」
「おー、それいいじゃん。よし!買ってやるよ」
「え!?流石にいいよっ!私、自分でーーー...」
「いいって。こういう時は甘えとけ」
名前の手からヒョイっとカメラストラップを取り、笑顔を向けて店のレジへと向かう。
「......優しすぎるんだよね......」
小声で呟き短い溜息を漏らすと、旭の元に小走りで駆け寄った。
「名字、そろそろ帰ろう」
「......うん」
「どうした?」
一眼レフを見つめる名前に旭が顔を覗かせ問いかける。
「......お昼休みに、長内勇人に謝られた」
「マジで...?あの長内が謝るなんてな...」
「何で誰とも話さないのかって聞かれて面倒だからって答えたんだ...。そしたら悲しそうな顔してた」
あの顔ーーー...
悪い人じゃない、のかな......
すると旭が名前の頭に手を乗せて、安心させるかのように軽くポンポンと撫でて、名前が顔を上げた。
「...あまり気にすんな。謝ったなら少しは安心しただろ?」
「大丈夫。仕方ないから...」
「...よし!帰りに駅前のカメラ雑貨屋に行こうか」
「うん。行く!」
私も謝らないと。
でも、...他の人と関わりを持つのが怖いーーー...
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「なー、勇人~。昼休みどこ行ってたんだよ。千明がスゲー剣幕で怒ってたぜ?」
「別にどこだっていいだろ」
「は~や~とぉ~~?」
背後から聞き慣れた声が聞こえ、振り返ると険悪な表情をした千明の姿が...。
「げっ!...千明......」
「げっ!って何よ!?昼休み、必死に探したんだからね!そしたら中庭で名字さんと2人きりだったって聞いたんだけど!?」
「誰といようが関係ねーだろ。別に付き合ってる訳じゃねぇんだから」
「それ酷くない!?...ってか、本当に付き合ってないけどさっ......」
不意に千明が足を止めて、腕を掴まれていた勇人が後ろに仰け反り転ばない様に地面に力を入れる。
「......っと!!危ねぇな!」
「あれって......名字さんと西馬くんじゃない...?」
「え!?どこどこ!?」
一緒になって雄太が体重をかけ、千明が指差す方向を見ればたのしそうに笑い、反対側を歩く2人の姿を見つけたーーー。
「名字さんの笑ってる顔、初めて見たー」
「つーか、もしかしてアイツら付き合ってんじゃねーの!?」
「でもあり得ないってー。だって西馬くんって女子の間でモテてんだから」
「.........」
『......謝るなんて意外......』
不意に昼休みに見た名前の笑顔が頭をよぎり、さっと目を逸らして歩き始めた。
「......くだらねー」
「あっ...ちょっと勇人っ...!」
歩き始めた勇人を追いかけて2人が慌ててついて行く。
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雑貨屋内で並べられたカメラストラップを手に取り、思わず笑みを浮かべる。
「これ可愛い...。レフポーチに合うかな...」
「おー、それいいじゃん。よし!買ってやるよ」
「え!?流石にいいよっ!私、自分でーーー...」
「いいって。こういう時は甘えとけ」
名前の手からヒョイっとカメラストラップを取り、笑顔を向けて店のレジへと向かう。
「......優しすぎるんだよね......」
小声で呟き短い溜息を漏らすと、旭の元に小走りで駆け寄った。