最悪な放課後
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翌日、教室の窓側の席ーーー...
絶好の席で頬杖をつき窓の外を眺め、教室が騒がしくなり女子の黄色い声が響く。
「朝からスゲー人気だなー、勇人~」
「うるせー。こっちは眠ぃんだよ」
チラリと名前の方に目を向ければ、先程と変わらずに外に目を向けている姿が映った。
「名字!少しいいか?」
「西馬くん...!」
振り返り旭を見た瞬間にパァっと明るい笑顔を見せ、勇人の目の前を通る名前になぜか目を奪われた。
アイツの笑ってる顔...初めて見たなーーー...
......って何考えてんだよっ!関係ねーだろっ...
廊下に出ると旭が持っていた風景写真の本を名前に手渡す。
「これ、探してた本でしょ?たまたま家で見つけてさ。良かったら読めよ」
「わぁ!ありがとう!本屋で探してもなかったんだよね」
本を抱えて笑顔を見せると旭も同じく笑顔で答える。
「そうか。それ返さなくていいから」
「え、...でもっ...」
「大丈夫だって。お前にあげるために持って来たんだから。それより、あのカメラどうなった?」
「昨日、カメラ屋に持って行ったんだけどやっぱり直せないって...」
「聞いたけど、同じクラスの奴がぶつかって来て壊れたんだろ?」
そう言って旭がチラリと勇人に目線を向けると、一瞬だけ目が合い旭がすぐに目を逸らし名前を見据えた。
「...西馬くん?」
「あ、...いや。なんでも」
「私なら大丈夫!家から自分の一眼レフ持って来たし」
「そういう問題じゃなくてーーー...」
キーンコーンカーン......
言いかけた時、頭上で予鈴が鳴り響き名前が教室の入り口まで足を進めた。
「本ありがとう!じゃ、放課後にね」
「...あぁ。じゃあな」
手を振り教室に戻り、席につくと視線を感じ横を見る。すると勇人と目が合い、名前が咄嗟に目線を逸らした。
朝からずっと視線感じる...
謝んないくせに何?
ーーーーーーーーーーー
お昼休み、中庭に行きベンチに座るともらった本に目を通す。そこには色んな風景写真と空の綺麗な写真が映し出されていた。
綺麗だな...
私もこんな写真撮れたらーーー...
不意に本に影が差し込み顔を上げると、目の前に立つ勇人の姿があった。
「お前...あのカメラ、どうした?」
「.........」
「おい、シカトかよ」
上げた顔を再び本に向けてるが、勇人がベンチの背もたれに手をかけて顔を近づけるーーー。
「!?」
ふわっと髪から香りが舞い、思わず顔を上げて至近距離で目が合った。
「人の話くらい聞けよ」
「聞きたくない。って言うか、謝るのが先でしょ」
「.........悪かった」
「...!...謝るなんて意外...」
名前が一瞬目を見開き、すぐに微笑み勇人を見据えて見ていた本を閉じる。
「なっ...俺だってそこまで意地悪くはねーよ!...つか、なんでお前、誰とも話さねぇんだよ」
ベンチの背もたれから手を離し、名前の隣にドカリと座ると勇人から少し距離を取り、その様子に眉を潜めた。
「...何もしねーよ」
「ーーー面倒だから...」
「は?」
「"誰か裏切った"だの"誰かが誰かを奪った"だの...くだらないし面倒だから」
「...お前さ、なんかトラウマあるワケ?」
「.........」
黙って立ち上がり勇人と目線を合わせずに背中を向けて静かに呟くーーー。
「......話す必要はないから」
そう言ってかけて行く名前の後ろ姿を見て、背もたれに背中を預けて空を仰ぐ。
「......知ってるっつーの」
絶好の席で頬杖をつき窓の外を眺め、教室が騒がしくなり女子の黄色い声が響く。
「朝からスゲー人気だなー、勇人~」
「うるせー。こっちは眠ぃんだよ」
チラリと名前の方に目を向ければ、先程と変わらずに外に目を向けている姿が映った。
「名字!少しいいか?」
「西馬くん...!」
振り返り旭を見た瞬間にパァっと明るい笑顔を見せ、勇人の目の前を通る名前になぜか目を奪われた。
アイツの笑ってる顔...初めて見たなーーー...
......って何考えてんだよっ!関係ねーだろっ...
廊下に出ると旭が持っていた風景写真の本を名前に手渡す。
「これ、探してた本でしょ?たまたま家で見つけてさ。良かったら読めよ」
「わぁ!ありがとう!本屋で探してもなかったんだよね」
本を抱えて笑顔を見せると旭も同じく笑顔で答える。
「そうか。それ返さなくていいから」
「え、...でもっ...」
「大丈夫だって。お前にあげるために持って来たんだから。それより、あのカメラどうなった?」
「昨日、カメラ屋に持って行ったんだけどやっぱり直せないって...」
「聞いたけど、同じクラスの奴がぶつかって来て壊れたんだろ?」
そう言って旭がチラリと勇人に目線を向けると、一瞬だけ目が合い旭がすぐに目を逸らし名前を見据えた。
「...西馬くん?」
「あ、...いや。なんでも」
「私なら大丈夫!家から自分の一眼レフ持って来たし」
「そういう問題じゃなくてーーー...」
キーンコーンカーン......
言いかけた時、頭上で予鈴が鳴り響き名前が教室の入り口まで足を進めた。
「本ありがとう!じゃ、放課後にね」
「...あぁ。じゃあな」
手を振り教室に戻り、席につくと視線を感じ横を見る。すると勇人と目が合い、名前が咄嗟に目線を逸らした。
朝からずっと視線感じる...
謝んないくせに何?
ーーーーーーーーーーー
お昼休み、中庭に行きベンチに座るともらった本に目を通す。そこには色んな風景写真と空の綺麗な写真が映し出されていた。
綺麗だな...
私もこんな写真撮れたらーーー...
不意に本に影が差し込み顔を上げると、目の前に立つ勇人の姿があった。
「お前...あのカメラ、どうした?」
「.........」
「おい、シカトかよ」
上げた顔を再び本に向けてるが、勇人がベンチの背もたれに手をかけて顔を近づけるーーー。
「!?」
ふわっと髪から香りが舞い、思わず顔を上げて至近距離で目が合った。
「人の話くらい聞けよ」
「聞きたくない。って言うか、謝るのが先でしょ」
「.........悪かった」
「...!...謝るなんて意外...」
名前が一瞬目を見開き、すぐに微笑み勇人を見据えて見ていた本を閉じる。
「なっ...俺だってそこまで意地悪くはねーよ!...つか、なんでお前、誰とも話さねぇんだよ」
ベンチの背もたれから手を離し、名前の隣にドカリと座ると勇人から少し距離を取り、その様子に眉を潜めた。
「...何もしねーよ」
「ーーー面倒だから...」
「は?」
「"誰か裏切った"だの"誰かが誰かを奪った"だの...くだらないし面倒だから」
「...お前さ、なんかトラウマあるワケ?」
「.........」
黙って立ち上がり勇人と目線を合わせずに背中を向けて静かに呟くーーー。
「......話す必要はないから」
そう言ってかけて行く名前の後ろ姿を見て、背もたれに背中を預けて空を仰ぐ。
「......知ってるっつーの」