最悪な放課後
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3年前の中学1年の春。
父が写真館での仕事中に倒れたーーー。
元々、写真を撮るのが好きだった父が母と結婚し、脱サラをして写真館を開いた。
「ねぇ、お母さん...お父さんの病気、...治るよね?」
「......えぇ。大丈夫よ。名前は何も心配はいらないわーーー...」
今思えば、母の悲しげな笑顔の表情は心配かけまいと振る舞う表情に思える。
『名前......お父さんが大事にしてたカメラをあげよう...。これは大学生の時にお金を貯めて買った最初のポラロイドカメラだ。お前に使って欲しい...』
写真が好きになったのも、写真部に入ったのも父が写真を撮る姿が好きで、その姿はキラキラして見えたーーー。
ーーーーーーーーーーー
「そういえば、さっき廊下で名字さんと何か揉めてなかった?」
「勇人が名字のカメラ壊してスゲー怒られたんだよな?」
勇人、雄太、そして仲の良い千明が街を歩きながら呟く。
「他の女子達が騒いでたよー。勇人モテるし...。確か名字さんって写真部でさ、唯一、仲良いのが2組の西馬旭だっけ...」
「西馬って...結構、チャラい見た目なのに写真部でモテてるって噂らしいな」
「で、家が写真館だったとかでさ、両親が死んでからは一人暮らししてるらしーし」
「ふーん。まぁ、俺には関係ねぇけど」
「だよねー。勇人には私がいるもんねー」
「うざ......」
「もう!酷~い!」
腕に絡みついてくる千明の手を払いつつ、勇人がふと交差点の向こうに目を向ければカメラ屋のショーウィンドウの前に立ち、カメラを眺める名前を見つけ足を止める。
「おーい、勇人~。早く行こうぜー」
「...あぁ」
カメラ屋の前で古い違うタイプのポラロイドカメラを眺めていると、店主のおじさんが店から顔を出して声を掛けた。
「名字さんとこの名前ちゃんかい。新しいカメラ、買いに来たのかい?」
「おじさん...。いや、お父さんのポラロイドカメラ壊れちゃって...」
名前の持っていたカメラを見ておじさんが肩を落として眉を下げた。
「あー...これはヒドイねぇ。中も結構壊れてて無理かもな」
「だよね...。でもいいの。もう直らないし、部屋で保管しとく」
「そうか...また何かあったら寄ってくれ」
眉を下げるおじさんに名前は苦笑いを浮かべ会釈してカメラ屋を離れる。
空を見上げた時、白い雲と青い空が綺麗でスマホを取り出し画面をかざした。
父が写真館での仕事中に倒れたーーー。
元々、写真を撮るのが好きだった父が母と結婚し、脱サラをして写真館を開いた。
「ねぇ、お母さん...お父さんの病気、...治るよね?」
「......えぇ。大丈夫よ。名前は何も心配はいらないわーーー...」
今思えば、母の悲しげな笑顔の表情は心配かけまいと振る舞う表情に思える。
『名前......お父さんが大事にしてたカメラをあげよう...。これは大学生の時にお金を貯めて買った最初のポラロイドカメラだ。お前に使って欲しい...』
写真が好きになったのも、写真部に入ったのも父が写真を撮る姿が好きで、その姿はキラキラして見えたーーー。
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「そういえば、さっき廊下で名字さんと何か揉めてなかった?」
「勇人が名字のカメラ壊してスゲー怒られたんだよな?」
勇人、雄太、そして仲の良い千明が街を歩きながら呟く。
「他の女子達が騒いでたよー。勇人モテるし...。確か名字さんって写真部でさ、唯一、仲良いのが2組の西馬旭だっけ...」
「西馬って...結構、チャラい見た目なのに写真部でモテてるって噂らしいな」
「で、家が写真館だったとかでさ、両親が死んでからは一人暮らししてるらしーし」
「ふーん。まぁ、俺には関係ねぇけど」
「だよねー。勇人には私がいるもんねー」
「うざ......」
「もう!酷~い!」
腕に絡みついてくる千明の手を払いつつ、勇人がふと交差点の向こうに目を向ければカメラ屋のショーウィンドウの前に立ち、カメラを眺める名前を見つけ足を止める。
「おーい、勇人~。早く行こうぜー」
「...あぁ」
カメラ屋の前で古い違うタイプのポラロイドカメラを眺めていると、店主のおじさんが店から顔を出して声を掛けた。
「名字さんとこの名前ちゃんかい。新しいカメラ、買いに来たのかい?」
「おじさん...。いや、お父さんのポラロイドカメラ壊れちゃって...」
名前の持っていたカメラを見ておじさんが肩を落として眉を下げた。
「あー...これはヒドイねぇ。中も結構壊れてて無理かもな」
「だよね...。でもいいの。もう直らないし、部屋で保管しとく」
「そうか...また何かあったら寄ってくれ」
眉を下げるおじさんに名前は苦笑いを浮かべ会釈してカメラ屋を離れる。
空を見上げた時、白い雲と青い空が綺麗でスマホを取り出し画面をかざした。