心が通じ合い、そして離れていく《後編》
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夜の雨が降りしきる中、4人が名前を探し村の外れまで来ると見覚えのある後ろ姿を見つけ、それぞれ足を止める。
「これは、...一体ーーー...」
「こりゃ...ヒデーな......」
名前の周りに無数の妖怪が倒れこみ、雨に混じって血が流れ込むーーー。
「名前!!」
「.........」
悟空の呼びかけに名前がゆっくりと振り返ると、人心地の失くした表情で4人を見据えた。
「......てめぇ...何してんだ」
「.........」
刹那、気がつけば名前が三蔵の目の前に立ち、喉に鋭い爪を立てる。
「...チッ...!」
「三蔵っ......名前さん!ダメですっ......」
咄嗟に腕を振り払い、腕を掴み浄霊銃を名前の額に突きつけたーーー。
その2人の様子に他の3人が目を見張り動きを止めた。
「ダメです、三蔵!!名前さんが妖怪化した今、浄霊銃を使えば名前さんは消えてしまいます!」
「うるせぇ!この厄介女を殺すのは俺だけで十分だ」
「何言ってんだよ、三蔵!!名前を殺すなんてっ......」
「うるせぇ!猿!黙りやがれ!」
悟空が駆け出そうとするのを三蔵が言葉で制すると、黙って見ていた悟浄が溜息をつき頭を掻く。
「...三蔵。少しの間、そのままでいてくれねーか」
「てめぇの出る幕はねぇんだよ!ゴキブリ河童!!」
「はいはい。そんなカッカしない。名前ちゃんには少しだけ眠ってもらおうじゃないの」
「悟浄っ...何をする気です?」
八戒の横をすり抜けて三蔵が掴む名前の片腕を代わりに掴むと、鋭い視線が三蔵から悟浄に変わったーーー...
「名前ちゃん、悪ぃな」
ドスッ!!
みぞおちに拳を叩きつけ、名前がその場に倒れこむ瞬間にそっと三蔵に手を伸ばす。
「.........さん、...ぞっ...ごめ......」
その言葉に全員が目を見開き、咄嗟に三蔵が放しかけた腕を取り抱き寄せて支えていた。
「三蔵!名前の身体が元に戻った!!」
「それに、この二の腕の傷......何かに刺された跡がありますね...」
「誰かに操られた、か...」
三蔵がポツリと呟き抱えたまま立ち上がると、いつの間にか雨は止み、夜の空に三日月が覗かせていたーーー。
「これは、...一体ーーー...」
「こりゃ...ヒデーな......」
名前の周りに無数の妖怪が倒れこみ、雨に混じって血が流れ込むーーー。
「名前!!」
「.........」
悟空の呼びかけに名前がゆっくりと振り返ると、人心地の失くした表情で4人を見据えた。
「......てめぇ...何してんだ」
「.........」
刹那、気がつけば名前が三蔵の目の前に立ち、喉に鋭い爪を立てる。
「...チッ...!」
「三蔵っ......名前さん!ダメですっ......」
咄嗟に腕を振り払い、腕を掴み浄霊銃を名前の額に突きつけたーーー。
その2人の様子に他の3人が目を見張り動きを止めた。
「ダメです、三蔵!!名前さんが妖怪化した今、浄霊銃を使えば名前さんは消えてしまいます!」
「うるせぇ!この厄介女を殺すのは俺だけで十分だ」
「何言ってんだよ、三蔵!!名前を殺すなんてっ......」
「うるせぇ!猿!黙りやがれ!」
悟空が駆け出そうとするのを三蔵が言葉で制すると、黙って見ていた悟浄が溜息をつき頭を掻く。
「...三蔵。少しの間、そのままでいてくれねーか」
「てめぇの出る幕はねぇんだよ!ゴキブリ河童!!」
「はいはい。そんなカッカしない。名前ちゃんには少しだけ眠ってもらおうじゃないの」
「悟浄っ...何をする気です?」
八戒の横をすり抜けて三蔵が掴む名前の片腕を代わりに掴むと、鋭い視線が三蔵から悟浄に変わったーーー...
「名前ちゃん、悪ぃな」
ドスッ!!
みぞおちに拳を叩きつけ、名前がその場に倒れこむ瞬間にそっと三蔵に手を伸ばす。
「.........さん、...ぞっ...ごめ......」
その言葉に全員が目を見開き、咄嗟に三蔵が放しかけた腕を取り抱き寄せて支えていた。
「三蔵!名前の身体が元に戻った!!」
「それに、この二の腕の傷......何かに刺された跡がありますね...」
「誰かに操られた、か...」
三蔵がポツリと呟き抱えたまま立ち上がると、いつの間にか雨は止み、夜の空に三日月が覗かせていたーーー。