心が通じ合い、そして離れていく《後編》
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落ちた銃を拾い上げ、力なく崩れた名前を抱き上げ浄霊銃を見つめるーーー。
「......いっそのことっ......ここで消えたら......」
「...そんなに消えてぇなら、俺が殺してやろうか」
「......っ......」
「わかったんならもう黙れ。厄介女」
そのまま気を失う様に名前は意識を手放し、三蔵も力を抜きベッドに横たわらせた。
「三蔵!...名前さんの様子は?」
「自分の置かれている状況を理解したらしい。今は眠ってやがる」
3人が待つ部屋に入り、窓際に立って煙草に火をつけた。
「そうですか...。まだ辛うじて自我があるようですが、目を覚ませば...」
「......俺たちみたいに妖力制御装置がなきゃ、自我が保てねーってことか」
「元に戻す方法はねーのかよ!?俺はこのままじゃ嫌だ!」
ガシャーンッ!!
悟空が立ち上がって声を荒げた瞬間、窓ガラスが割れる音が隣の部屋から聞こえ4人が名前の部屋へと乗り込む。
「名前!!」
「名前ちゃんが...消えた?」
「あの女......どこ行った」
チッと舌打ちする三蔵の見つめる先には、空になったベッドと割れた窓から雨が入り込んだ部屋だったーーー...
ーーーーーーーーーー
息が苦しいーーー...
離れなきゃっ...一刻も早くーーー
「はぁっ......はぁっ......」
雨が降りしきる中、村の外れまで来たところで膝をつき地面に手をついて足を止めた。
目線の先には鋭く伸びた爪、震える手で耳にそっと触れれば尖った耳がーーー...
「......くっ......」
雨に混ざり涙が頬に流れ、名前が再び立ち上がろうとした時、頭が真っ白になり倒れそうになる。
「おい!女の妖怪がいるぞ。珍しいな」
"妖怪"ーーー...
「1人か?俺たちの仲間にならねーか?」
"仲間"ーーー...
「...っ...いやっ!!ーーー...」
しばらくその場にうずくまり、ゆっくり顔を上げて勢いよく走り出す。
その場に血の海ができるとも知らずに...
「......いっそのことっ......ここで消えたら......」
「...そんなに消えてぇなら、俺が殺してやろうか」
「......っ......」
「わかったんならもう黙れ。厄介女」
そのまま気を失う様に名前は意識を手放し、三蔵も力を抜きベッドに横たわらせた。
「三蔵!...名前さんの様子は?」
「自分の置かれている状況を理解したらしい。今は眠ってやがる」
3人が待つ部屋に入り、窓際に立って煙草に火をつけた。
「そうですか...。まだ辛うじて自我があるようですが、目を覚ませば...」
「......俺たちみたいに妖力制御装置がなきゃ、自我が保てねーってことか」
「元に戻す方法はねーのかよ!?俺はこのままじゃ嫌だ!」
ガシャーンッ!!
悟空が立ち上がって声を荒げた瞬間、窓ガラスが割れる音が隣の部屋から聞こえ4人が名前の部屋へと乗り込む。
「名前!!」
「名前ちゃんが...消えた?」
「あの女......どこ行った」
チッと舌打ちする三蔵の見つめる先には、空になったベッドと割れた窓から雨が入り込んだ部屋だったーーー...
ーーーーーーーーーー
息が苦しいーーー...
離れなきゃっ...一刻も早くーーー
「はぁっ......はぁっ......」
雨が降りしきる中、村の外れまで来たところで膝をつき地面に手をついて足を止めた。
目線の先には鋭く伸びた爪、震える手で耳にそっと触れれば尖った耳がーーー...
「......くっ......」
雨に混ざり涙が頬に流れ、名前が再び立ち上がろうとした時、頭が真っ白になり倒れそうになる。
「おい!女の妖怪がいるぞ。珍しいな」
"妖怪"ーーー...
「1人か?俺たちの仲間にならねーか?」
"仲間"ーーー...
「...っ...いやっ!!ーーー...」
しばらくその場にうずくまり、ゆっくり顔を上げて勢いよく走り出す。
その場に血の海ができるとも知らずに...