心が通じ合い、そして離れてく《前編》
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「はぁー...疲れた...」
気まづさに耐えかねて買い出しを買って出て1時間弱ーーー。
ひとり名前は荷物を抱えてながら帰り道を急いでいた。
たまーに三蔵のする事って突拍子もなくて本当に困る......
「こんにちは、お嬢さん」
不意に横から呼ばれ目で追うと、裏路地にウサギの人形を抱え白衣を着た眼鏡の男性が笑みを浮かべて立っていた。
「私...?」
「そう、君。おじさんとゲームしない?」
「...ゲーム?...あなた一体...」
「あー、...紹介が遅れたねぇ。まぁ、紅孩児様の、"お友達"だよ」
「!!」
その言葉に警戒心が芽生え、身構えして睨みつけるがその男は不敵に笑う。
「そんなに警戒しなくてもいいのに。君はーーー....、この世界の人間じゃないよね?」
「な......何をっ......」
「ゲームに参加すれば、君の肉体も魂もおじさんがこの世界に残してあげるよ。もう片方の世界でも一緒にね」
"帰れる"...?
どちらの世界にもいれる......
何なのっ...この人ーーー...
「さぁ、行こうか。お姫様ーーー...」
ーーーーーーーーーー
雨は嫌いだ。
鬱陶しいーーー...
「...5日後、満月だそうですよ。いいんですか?三蔵」
名前が買い出しに出ている間に宿るの部屋で4人が八戒の言葉に耳を傾けた。
「決めるのは名前だろ。俺は関係ねぇよ」
「相変わらずヒドイなぁー、三蔵サマは」
「...うるせぇ」
「...俺は、...名前ともっと旅がしてぇ!!」
いきなり悟空が立ち上がったかと思えば、拳を握りしめて言葉を続ける。
「離ればなれになるのはゼッテー嫌だ!!なんで戻らなきゃいけねーんだよっ!」
「悟空...」
「落ち着け、バカ猿。三蔵の言う通り、名前ちゃん次第だろ」
悟空は俯いたままその場からピクリと動かず、三蔵は煙草を咥えてながら、不機嫌そうにふと窓の外に目を向けていた。
ーーーーーーーーーー
手を差し伸べる男に名前は一歩後ずさりをして深呼吸する。
「...ゲームにも参加しませんし、自分の事は自分で解決します。それに...みんなと約束したから...」
不意に翡翠のブレスレットに手を添えて握りしめ、男は鼻で笑い、差し伸べていた手を引っ込める。
すると雨がポツリと頬を伝ったーーー。
「あらら。それは残念だなー。ま。仕方がない、か...。でも少なからず足手まといになるんじゃない?ずっと守ってもらうには...」
「...っ...!」
足手まといーーー...
私が、みんなの......
「勝手にゲームを始めさせてもらおうか......面白くなりそうだねぇ.....」
「...え?」
雨が身体を濡らし始め、視界が悪くなると同時にいつの間にか男が消え、名前はその場に立ち尽くしていた。
気まづさに耐えかねて買い出しを買って出て1時間弱ーーー。
ひとり名前は荷物を抱えてながら帰り道を急いでいた。
たまーに三蔵のする事って突拍子もなくて本当に困る......
「こんにちは、お嬢さん」
不意に横から呼ばれ目で追うと、裏路地にウサギの人形を抱え白衣を着た眼鏡の男性が笑みを浮かべて立っていた。
「私...?」
「そう、君。おじさんとゲームしない?」
「...ゲーム?...あなた一体...」
「あー、...紹介が遅れたねぇ。まぁ、紅孩児様の、"お友達"だよ」
「!!」
その言葉に警戒心が芽生え、身構えして睨みつけるがその男は不敵に笑う。
「そんなに警戒しなくてもいいのに。君はーーー....、この世界の人間じゃないよね?」
「な......何をっ......」
「ゲームに参加すれば、君の肉体も魂もおじさんがこの世界に残してあげるよ。もう片方の世界でも一緒にね」
"帰れる"...?
どちらの世界にもいれる......
何なのっ...この人ーーー...
「さぁ、行こうか。お姫様ーーー...」
ーーーーーーーーーー
雨は嫌いだ。
鬱陶しいーーー...
「...5日後、満月だそうですよ。いいんですか?三蔵」
名前が買い出しに出ている間に宿るの部屋で4人が八戒の言葉に耳を傾けた。
「決めるのは名前だろ。俺は関係ねぇよ」
「相変わらずヒドイなぁー、三蔵サマは」
「...うるせぇ」
「...俺は、...名前ともっと旅がしてぇ!!」
いきなり悟空が立ち上がったかと思えば、拳を握りしめて言葉を続ける。
「離ればなれになるのはゼッテー嫌だ!!なんで戻らなきゃいけねーんだよっ!」
「悟空...」
「落ち着け、バカ猿。三蔵の言う通り、名前ちゃん次第だろ」
悟空は俯いたままその場からピクリと動かず、三蔵は煙草を咥えてながら、不機嫌そうにふと窓の外に目を向けていた。
ーーーーーーーーーー
手を差し伸べる男に名前は一歩後ずさりをして深呼吸する。
「...ゲームにも参加しませんし、自分の事は自分で解決します。それに...みんなと約束したから...」
不意に翡翠のブレスレットに手を添えて握りしめ、男は鼻で笑い、差し伸べていた手を引っ込める。
すると雨がポツリと頬を伝ったーーー。
「あらら。それは残念だなー。ま。仕方がない、か...。でも少なからず足手まといになるんじゃない?ずっと守ってもらうには...」
「...っ...!」
足手まといーーー...
私が、みんなの......
「勝手にゲームを始めさせてもらおうか......面白くなりそうだねぇ.....」
「...え?」
雨が身体を濡らし始め、視界が悪くなると同時にいつの間にか男が消え、名前はその場に立ち尽くしていた。