心が通じ合い、そして離れてく《前編》
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緊迫した空気ぐ流れる中、そっと三蔵たちの側にいたコマに目を向け心の中で呟くーーー...
コマ、4人を守ってーーー。
刹那、4人の周りに結界が張られその隙に懐から御札を取り出し紅孩児に投げつける。
「ごめんなさいっ...!」
投げた御札が紅孩児の腕を掠め、切り傷を作ると離れた間に崖から飛び降りたーーー。
「何!?この札はっ...」
「名前さんっ...三蔵!!」
「チッ...!」
大丈夫っ...
三蔵なら受止めてくれるはずっ!
ぎゅっと目を閉じてしばらくすると暖かい胸に衝撃を覚え地面に倒れこむ。
ゆっくり目を開けると、名前が上の状態で三蔵の胸の中に収まっていた。
「...っ...」
「ごめっ...三蔵!大丈夫!?」
「...重い。さっさと退け」
「ヒドイ!」
「だが、アイツに傷を負わせたのは褒めてやってもいい」
「そんなこと褒められても嬉しくない!......でも、助けてくれてありがとう。三蔵」
ニコッと微笑みながら退ける名前から顔を逸らしてチッと舌打ちをして身体を起き上がらせる。
「残念だったな、紅孩児。てめぇのところは嫌だそうだ」
「フ......そういう事か」
紅孩児が薄く笑い見下ろすように名前を見据え、観念した様子で八百鼡に呟く。
「行くぞ、八百鼡」
「紅孩児様っ...よろしいんですか?」
「あぁ...今度こそ経文を奪ってみせる!」
そう言い残して2人が消え去り、4人は肩の力を抜き張り詰めた空気がなくなるーーー...
「あー、もう!無駄に気使ったら腹減ったーー!」
「しっかし三蔵が名前ちゃん受け止めるサマは実物だったぜ?」
「黙れ、クソ河童」
「ま、何せよ名前さんが助かってよかったじゃないですか」
「みんな...ありがとう」
笑顔で答えると、三蔵以外のみんなが答えて答えてくれる。
「三蔵?」
「何だ」
「じっとしてて」
名前が懐からハンカチを取り出し、法衣の上から腕に巻きつけた。
「......っ」
「怪我...させちゃったね。ごめん」
「大した怪我じゃない」
「......意地っ張り」
「うるせぇ」
ムスッと膨れる名前と眉を潜めて腕を差し出す三蔵を見て八戒がにこやかな表情を浮かべた。
「なんか夫婦漫才を見ているようですね」
「誰が夫婦漫才だ」
「夫婦だって。三蔵~」
「てめぇは黙ってさっさと巻け」
「もうっ...!」
そう言って名前がぎゅっと力強く縛ると三蔵はより一層、渋い表情を浮かばせていたーーー。
コマ、4人を守ってーーー。
刹那、4人の周りに結界が張られその隙に懐から御札を取り出し紅孩児に投げつける。
「ごめんなさいっ...!」
投げた御札が紅孩児の腕を掠め、切り傷を作ると離れた間に崖から飛び降りたーーー。
「何!?この札はっ...」
「名前さんっ...三蔵!!」
「チッ...!」
大丈夫っ...
三蔵なら受止めてくれるはずっ!
ぎゅっと目を閉じてしばらくすると暖かい胸に衝撃を覚え地面に倒れこむ。
ゆっくり目を開けると、名前が上の状態で三蔵の胸の中に収まっていた。
「...っ...」
「ごめっ...三蔵!大丈夫!?」
「...重い。さっさと退け」
「ヒドイ!」
「だが、アイツに傷を負わせたのは褒めてやってもいい」
「そんなこと褒められても嬉しくない!......でも、助けてくれてありがとう。三蔵」
ニコッと微笑みながら退ける名前から顔を逸らしてチッと舌打ちをして身体を起き上がらせる。
「残念だったな、紅孩児。てめぇのところは嫌だそうだ」
「フ......そういう事か」
紅孩児が薄く笑い見下ろすように名前を見据え、観念した様子で八百鼡に呟く。
「行くぞ、八百鼡」
「紅孩児様っ...よろしいんですか?」
「あぁ...今度こそ経文を奪ってみせる!」
そう言い残して2人が消え去り、4人は肩の力を抜き張り詰めた空気がなくなるーーー...
「あー、もう!無駄に気使ったら腹減ったーー!」
「しっかし三蔵が名前ちゃん受け止めるサマは実物だったぜ?」
「黙れ、クソ河童」
「ま、何せよ名前さんが助かってよかったじゃないですか」
「みんな...ありがとう」
笑顔で答えると、三蔵以外のみんなが答えて答えてくれる。
「三蔵?」
「何だ」
「じっとしてて」
名前が懐からハンカチを取り出し、法衣の上から腕に巻きつけた。
「......っ」
「怪我...させちゃったね。ごめん」
「大した怪我じゃない」
「......意地っ張り」
「うるせぇ」
ムスッと膨れる名前と眉を潜めて腕を差し出す三蔵を見て八戒がにこやかな表情を浮かべた。
「なんか夫婦漫才を見ているようですね」
「誰が夫婦漫才だ」
「夫婦だって。三蔵~」
「てめぇは黙ってさっさと巻け」
「もうっ...!」
そう言って名前がぎゅっと力強く縛ると三蔵はより一層、渋い表情を浮かばせていたーーー。