心が通じ合い、そして離れてく《前編》
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ん......
ーーーユラユラして、私...
薄っすらと瞼を開ければ、ジープに揺られていつの間にか周りは真っ暗になっていた。
「あ!名前が起きた!大丈夫か?」
「...悟空...?あれ、私...」
顔を覗かせる悟空から少し離れ、少し崩れた姿勢を正す。
「すみません。起こしちゃいましたか...ゆっくり運転を心がけていたんですがこの道が悪くて...」
「ううん。私の方こそ途中で寝ちゃってごめんなさい」
「俺的には、まだ名前ちゃんの可愛い寝顔見たかったんだけどな~」
「...黙れ、エロ河童」
すかさず三蔵が悟浄に銃口を向けると名前が銃を手で下げた。
「ダメだよ、向けちゃ。私だって何気に怖いんだからね?」
「...チッ」
その一言で三蔵が青筋を浮かべつつ銃を素直に下ろすと、悟浄がニヤリと笑う。
「三蔵サマが怒られて素直に従う姿が拝めるなんてなぁ~」
「俺たちが言っても聞かねーのに」
「...てめぇらいい加減にしろ。頭ぶち抜かれる覚悟はできてるんだろーな?」
「もうっ!いい加減っ......わぁっ!」
急にジープが急ブレーキをかけて止まり、目の前が真っ白の煙に包まれるーーー。
そして知らずうちに名前の身体が浮き上がったかと思えば、知らない女性に抱き抱えられ離れた崖の上の地面に降ろされた。
「名前!!」
「名前さんっ......あれは、...八百鼡さん?」
「......八百鼡...?」
八戒の言葉に八百鼡を振り返れば何故かとても切ない表情を浮かばせている。
「手荒なマネをして申し訳ありません。私は紅孩児様に仕えている薬師の八百鼡と申します」
「なんで私を......」
「よくやった、八百鼡」
「紅孩児様!」
気がつくと名前の隣には紅孩児が立ちまるで逃さぬ様に距離を詰めようとする傍ら、遠くで三蔵が銃を構えるのが見えたーーー。
「それ以上、近づいたらぶっ殺す」
「三蔵っ...」
「俺はまた会いに来ると言ったはずだ」
「まさか、とは思うが...あの王子サマも名前ちゃんに惚れ......」
バァーンっ!!
銃口を悟浄に変えるとなんの躊躇いもなく撃ち、弾が横を掠め地面に沈む。
「危ねーだろ!クソ坊主!」
「黙れ、ゴキブリ河童。二度と喋れないようにしてやろうか」
「まぁ、まぁ。落ち着いてください。紅孩児が名前に会いに来たのは何か理由がありそうですね」
「でも無理やり攫うなんてやり方が汚ねーよ!」
4人が言い争う中、名前は紅孩児をチラリと見ると表情を変えずに見据える姿が目に入る。
この人...何考えてーーー。
「てめぇの目的はこの魔天経文だろ。名前に何の用だ」
「もちろん魔天経文も奪いに来た。しかし、名前も一緒に城に連れ帰る」
「いやっ......」
そう言いつつ紅孩児が名前の頬に手を伸ばそうとした瞬間、紅孩児の頬を一発の弾が掠めて銃声が響く...
「気安く触るんじゃねぇ」
「あーあ。うちの三蔵サマを本気で怒らしちまったようだな」
「あー...!もっと三蔵が不機嫌になったじゃねーか!」
それぞれが如意棒と錫月杖を構え、八戒も一緒に警戒の色を見せたーーー。
ーーーユラユラして、私...
薄っすらと瞼を開ければ、ジープに揺られていつの間にか周りは真っ暗になっていた。
「あ!名前が起きた!大丈夫か?」
「...悟空...?あれ、私...」
顔を覗かせる悟空から少し離れ、少し崩れた姿勢を正す。
「すみません。起こしちゃいましたか...ゆっくり運転を心がけていたんですがこの道が悪くて...」
「ううん。私の方こそ途中で寝ちゃってごめんなさい」
「俺的には、まだ名前ちゃんの可愛い寝顔見たかったんだけどな~」
「...黙れ、エロ河童」
すかさず三蔵が悟浄に銃口を向けると名前が銃を手で下げた。
「ダメだよ、向けちゃ。私だって何気に怖いんだからね?」
「...チッ」
その一言で三蔵が青筋を浮かべつつ銃を素直に下ろすと、悟浄がニヤリと笑う。
「三蔵サマが怒られて素直に従う姿が拝めるなんてなぁ~」
「俺たちが言っても聞かねーのに」
「...てめぇらいい加減にしろ。頭ぶち抜かれる覚悟はできてるんだろーな?」
「もうっ!いい加減っ......わぁっ!」
急にジープが急ブレーキをかけて止まり、目の前が真っ白の煙に包まれるーーー。
そして知らずうちに名前の身体が浮き上がったかと思えば、知らない女性に抱き抱えられ離れた崖の上の地面に降ろされた。
「名前!!」
「名前さんっ......あれは、...八百鼡さん?」
「......八百鼡...?」
八戒の言葉に八百鼡を振り返れば何故かとても切ない表情を浮かばせている。
「手荒なマネをして申し訳ありません。私は紅孩児様に仕えている薬師の八百鼡と申します」
「なんで私を......」
「よくやった、八百鼡」
「紅孩児様!」
気がつくと名前の隣には紅孩児が立ちまるで逃さぬ様に距離を詰めようとする傍ら、遠くで三蔵が銃を構えるのが見えたーーー。
「それ以上、近づいたらぶっ殺す」
「三蔵っ...」
「俺はまた会いに来ると言ったはずだ」
「まさか、とは思うが...あの王子サマも名前ちゃんに惚れ......」
バァーンっ!!
銃口を悟浄に変えるとなんの躊躇いもなく撃ち、弾が横を掠め地面に沈む。
「危ねーだろ!クソ坊主!」
「黙れ、ゴキブリ河童。二度と喋れないようにしてやろうか」
「まぁ、まぁ。落ち着いてください。紅孩児が名前に会いに来たのは何か理由がありそうですね」
「でも無理やり攫うなんてやり方が汚ねーよ!」
4人が言い争う中、名前は紅孩児をチラリと見ると表情を変えずに見据える姿が目に入る。
この人...何考えてーーー。
「てめぇの目的はこの魔天経文だろ。名前に何の用だ」
「もちろん魔天経文も奪いに来た。しかし、名前も一緒に城に連れ帰る」
「いやっ......」
そう言いつつ紅孩児が名前の頬に手を伸ばそうとした瞬間、紅孩児の頬を一発の弾が掠めて銃声が響く...
「気安く触るんじゃねぇ」
「あーあ。うちの三蔵サマを本気で怒らしちまったようだな」
「あー...!もっと三蔵が不機嫌になったじゃねーか!」
それぞれが如意棒と錫月杖を構え、八戒も一緒に警戒の色を見せたーーー。