大切な人を奪われた時、考えるのは...
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バァーン、と一発、弾を撃ち込み悟浄の横をすり抜ける。
「てめぇっ...クソ坊主!危ねぇだろーが!!」
「ほう...仲間割れですか」
「仲間じゃねぇ。コイツがどうなろうと知った事か」
「怒ってますねぇー。三蔵」
三蔵がチラリと名前を見るが、名前は目を逸らさず。
にこやかに言う八戒に舌打ちをしつつ、しばらくして三蔵の視線が比丘尼様と神主に向けられた。
「どちらにせよ、生贄と経文を渡さなければ天籟は死にますよ?」
「...まさか、妹を殺したのはあなたなんですか?」
「比丘尼様は人の子、つまり女子の子供を喰らい生き長らえます。生贄には最適でしょう?あなたはもっと適任だ」
「言いたい事はそれだけか?」
再び三蔵の銃口が神主に向けられ、そのまま名前の前に庇うように立つーーー。
「三蔵っ......」
「人間を喰らうなんざ、妖怪の考えることだな。くだらねぇ」
「それがあなたの答えですか...」
「ダメっ......!」
パァーッン!!
刹那、比丘尼様が爪を振り上げたのと同時に銃声が響き、比丘尼様が灰となって消える。
その間に悟空が天籟を引き寄せ、4人が前に出た。
「比丘尼様っ......!おのれっ......こうなれば手段はひとつ......!」
『ーーー名前』
「えっ...うそ、でしょーーー...」
聞いた事のある声に名前が4人の間から前を見据えてると、ここにはいないはずの兄の姿が...
「あれは、...誰ですか」
「おい、名前っ...」
八戒と悟空の問いかけも耳に入らず、ただただ立ち尽くすーーー。
それは繊細で本当に目の前にいるかのように。
なんでっ...
いるはずないのにーーー
『ーーー名前、お兄ちゃんはもう怒ってないよ』
「...っ...」
『だから...こっちにおいで...』
手を差し伸べるその人に名前は睨み返して力強く呟いた。
「...あなたは私の兄じゃないっ...だって...兄は死んだの...家族と一緒にっ!火を放って死んだ!」
『死んでなんかいないよ。ほら...』
「やっ......」
パァーッン...!
すーっ、と手を伸ばしてきた瞬間、三蔵が名前を抱き寄せ胸元に顔を埋めさせる。
銃口から放たれた弾は幻影に貫通して消え、そのまま神主の胸に当たるーーー。
その行動と銃声で、名前にも何が起きたか想像はついていた。
「てめぇっ...クソ坊主!危ねぇだろーが!!」
「ほう...仲間割れですか」
「仲間じゃねぇ。コイツがどうなろうと知った事か」
「怒ってますねぇー。三蔵」
三蔵がチラリと名前を見るが、名前は目を逸らさず。
にこやかに言う八戒に舌打ちをしつつ、しばらくして三蔵の視線が比丘尼様と神主に向けられた。
「どちらにせよ、生贄と経文を渡さなければ天籟は死にますよ?」
「...まさか、妹を殺したのはあなたなんですか?」
「比丘尼様は人の子、つまり女子の子供を喰らい生き長らえます。生贄には最適でしょう?あなたはもっと適任だ」
「言いたい事はそれだけか?」
再び三蔵の銃口が神主に向けられ、そのまま名前の前に庇うように立つーーー。
「三蔵っ......」
「人間を喰らうなんざ、妖怪の考えることだな。くだらねぇ」
「それがあなたの答えですか...」
「ダメっ......!」
パァーッン!!
刹那、比丘尼様が爪を振り上げたのと同時に銃声が響き、比丘尼様が灰となって消える。
その間に悟空が天籟を引き寄せ、4人が前に出た。
「比丘尼様っ......!おのれっ......こうなれば手段はひとつ......!」
『ーーー名前』
「えっ...うそ、でしょーーー...」
聞いた事のある声に名前が4人の間から前を見据えてると、ここにはいないはずの兄の姿が...
「あれは、...誰ですか」
「おい、名前っ...」
八戒と悟空の問いかけも耳に入らず、ただただ立ち尽くすーーー。
それは繊細で本当に目の前にいるかのように。
なんでっ...
いるはずないのにーーー
『ーーー名前、お兄ちゃんはもう怒ってないよ』
「...っ...」
『だから...こっちにおいで...』
手を差し伸べるその人に名前は睨み返して力強く呟いた。
「...あなたは私の兄じゃないっ...だって...兄は死んだの...家族と一緒にっ!火を放って死んだ!」
『死んでなんかいないよ。ほら...』
「やっ......」
パァーッン...!
すーっ、と手を伸ばしてきた瞬間、三蔵が名前を抱き寄せ胸元に顔を埋めさせる。
銃口から放たれた弾は幻影に貫通して消え、そのまま神主の胸に当たるーーー。
その行動と銃声で、名前にも何が起きたか想像はついていた。